2015年4月9日20時27分にNHK神戸から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前8時半ごろ、尼崎市の下水処理施設「北部浄化センター」で処理水が濁り水質が悪化しているのが見つかり、市が調べたところ、基準値の7倍近い1ℓあたり2.0mgのシアン化合物が検出された。
尼崎市によると、市内のメッキ事業所がシアン化合物を中和せずに下水道に排水したことが原因だという。
金属のメッキ加工などに使われるシアン化合物は強い毒性があり、一定量を摂取すると、急性中毒で頭痛やめまいなどの症状を引き起こす。
尼崎市によると、これまでのところ、周辺の住民に健康被害などは出ていないということだが、市では、自然環境への影響を抑えるため、市内の猪名川に放流する処理水を通常の3分の1に減らすとともに、排水したメッキ事業所に対して下水道法に基づく改善命令を行うことにしている。
北部浄化センターの今村所長は、「川の監視を強化するとともに今後こうした問題が起きないよう事業所への指導を徹底したい」と話している.
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2023901691.html?t=1428613491125
4月10日付で朝日新聞阪神版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
シアン化合物を薬品で中和する処理槽の撹拌機が故障していたという。
工場は、9日午後2時ごろまでに修理を終え、汚染水の濃度を下げた。
浄化センターの水の濁りは、シアン化合物で、汚れを分解する微生物の働きが弱ったためらしい。
市の担当者は、「不具合は前夜からとみられる。川に流れ出た量は不明」としている。
4月10日23時20分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
午前8時半ごろ、処理水が濁っているのを巡回中の職員が発見した。
市が、市内にあるメッキ事業所を立ち入り検査したところ、メッキ処理のための青酸ナトリウムを中和する撹拌機が停止し、処理が不十分な水が下水道に流されていたことが判明。
市は、事業者に再処理を指導し、処理後の下水の放流量を抑えるなどしたところ、同日午後2時ごろには、処理水の青酸化合物は基準値以下になったという。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/150410/wst1504100089-n1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。