情報量が多すぎてプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、引き続き第2報として掲載します。第1報とダブっている記述も結構ありますが、削除困難につき、そのまま転載しました。
(11月23日 12時35分 NHK秋田)
工事を発注した由利本荘市と業者が、現場に降っていた雪や雨の対策を事故の前日までたびたび協議していたことがわかった。
土砂崩れが起きた現場の道路は去年11月にひび割れが見つかり、今年9月からY建設が道路下の斜面の盛り土をいったん削って補強する復旧工事を行っていた。
市によると、現場では今月11日に40cmの積雪があり、Y建設から「作業を中断していいか」と問い合わせがあったという。
市とY建設が協議した結果、斜面のうち、角度が急な上の部分での作業は中断することにした。
市の担当者は、事故前日の20日にも現場を訪れていた。
数日前から降り続いていた雨や雪どけ水で斜面に多くの水が含まれ、流れ出ているのを確認したため、斜面をシートで覆って雨水の浸透を防ぐように指示したという。
一方、今回の土砂崩れで作業員がいたとみられる下の部分では、金網を張って石を入れ、斜面を固める作業が進められていた。
今回の土砂崩れは、シートで覆われた斜面よりも北側の、工事区間にはなっていない斜面が大規模に崩れていて、下にいた作業員たちが巻き込まれた。
警察や労基署は、関係者から話を聞いて、安全管理に問題がなかったか調べている。
http://www.nhk.or.jp/lnews/akita/6013283021.html?t=1385243108104
(2013年11月25日18時56分 NHK秋田)
工事を発注した市が記者会見し、工事区間の斜面と区間外の北側の斜面との境付近で最初に土砂が崩れたという見方を示した。
その上で、区間外の崩落した部分でも亀裂が見つかっていたものの、亀裂は浅く、工事の必要はないと判断していたことを明らかにした。
この中で市は、今回の事故は路面に亀裂が見つかったことから、道路下の斜面を補強する工事を行っていた際に発生し、土砂崩れは工事区間だけでなく、北側の区間外でも起きたと改めて説明した。
その上で、最初に駆けつけた職員の証言などから、工事区間の斜面と隣り合う北側の区間外の斜面との境付近で最初に土砂が崩れ、その後、工事区間外の北側の斜面に拡大したとの見方を示した。
最初に崩れたのは幅10mほどで、現在、幅40m、長さ40mほどに広がっているという。
また、亀裂は工事区間外の北側の路面にもあったものの、市などは付近を歩いたり目で確認したりした結果、亀裂は表面だけで斜面まで補強する必要はないと判断したという。
http://www.nhk.or.jp/lnews/akita/6013306691.html?t=1385453212572
(2013年11月26日 毎日新聞)
工事発注者の市の担当者らが25日、記者会見。事故は工事区間外ののり面から崩れ、その後工事区間の一部ののり面も崩落したと説明した。
工事現場は市道「鳥海グリーンライン」(全長4.2km)上で、昨年11月下旬に路面に亀裂が見つかり、道路の地盤となる盛り土を整備する工事が進められた。
亀裂発生後、市は工事区間で地面を掘るボーリング調査を外部に委託していたが、土砂崩れが発生した工区外については、目視で確認しただけだったという。
工事は今月に入り、土を盛る作業と、末端で盛り土を支えるための「ふとんかご」と呼ばれる部分を設置する作業が行われてきたが、11日に現場で積雪を確認。
施工業者のY建設から市に「盛り土の強度が下がるため、土を盛る作業を中断したい」と申し入れがあり、協議の上、市は了承した。
しかし、「ふとんかご」設置については、強度に影響を与えないとして作業が続けられていた。
Y建設が作成した施工計画書では、1時間降雨量が50mm以上を超えると作業を中断するという基準が設けられていたが、長時間の雨や雪解け水に対する基準は設けられていなかった。
提出を受けた市も、この基準を了承していた。
市建設管理課の佐々木課長は、「今後、国と県に協力を仰ぎながら原因究明を進めたい」と述べた。
http://mainichi.jp/select/news/20131126mog00m040012000c.html
(2013年11月26日3時12分 朝日新聞)
警察は、25日夜に見つかった男性が工事を請け負った「Y建設」社員の男性(22)で、死亡を確認したと発表した。
また、26日午前0時20分ごろ、同社社員の男性(57)が見つかり、警察が死亡を確認。
土砂崩れに巻き込まれた同社の男女5人全員の死亡が確認された。
警察や消防、自衛隊などは、延べ2千人態勢で捜索を続けてきた。
http://www.asahi.com/articles/TKY201311250414.html
(2013年11月26日20時32分 NHK秋田)
工事を請け負っていた建設会社が記者会見し、「工事区間の外側での土砂崩れは想定外だった」と述べた。
今月21日の土砂崩れが起きた当時の状況について、現場にいた作業員は会社の聞き取りに対し、「変な音がすると思って少し振り向いたら土砂が崩れ、目前に迫ってきた。まるで一瞬の出来事だった」と話しているという。
また、建設会社が現場で行っていた安全管理対策については、3本の杭を打って基準点からの距離や角度を測り、斜面に動きがないか毎朝チェックしていたという。
さらに午前と午後の1日2回、亀裂が入っていないかなど、社内で定めた20項目以上の基準に従って目視での確認もしていたということだが、事故当日は異変はなかったとしている。
一方で、今回の事故では、市が設定した工事区間の外側の土砂も崩れたことがわかっている。
これについて会社側は、「工事区間の外側については、市から示された図面に、土砂崩れの危険性を示す印がなかったので、危険はないと判断していた。工事区間外での土砂崩れは全く想定していなかったので、ただ驚いている」と述べた。
http://www.nhk.or.jp/lnews/akita/6013334011.html?t=1385505501226
(2013年11月27日 毎日新聞)
工事を請け負っていたY建設が26日、初めて記者会見を開いた。
担当者は「工事区間外の土砂が崩れるのは想定外だった」と述べた。
同社によると、工事区間の安全確認については、毎朝の作業前、土砂の動きを計測する動態調査を実施していた。
一方、工区外については、市から受け取った断面図からは土砂崩れの危険性を示す円弧線はなく、安全と判断していたという。
事故発生当日も朝に動態調査を実施し、異常は確認されなかった。
午後は市の要望を受け、普段は実施していない現場下を流れる水路に泥水が流れ込まないための工事を行っていたという。
5人とともに事故現場にいたが、助かった作業員3人からの聞き取り結果も明らかに。
このうち事故発生時に重機に乗っていた男性は、「音がして振り向くと斜面が動いているのが見えた。『山がきた』と周りに声を掛けると、現場にいた数人が走って逃げるのが見えた」などと話したという。
http://mainichi.jp/select/news/20131127mog00m040015000c.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。