2016年7月22日19時52分にNHK東北NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『女川原発で警報誤作動』
http://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20160722/4226351.html
東北電力が再稼働を目指している女川原発の2号機で、作業員が誤った操作をしたところ、地震の揺れを感知して原子炉を自動停止させる警報が作動していたことがわかった。
女川原発では、平成27年9月にも作業員のミスで停電が相次いでいて、国の原子力規制庁は、東北電力に対し、再発防止策を取るよう指導した。
東北電力によると、7月8日、女川原発2号機で「フィルターベント」と呼ばれる安全装置の設置工事をしていたところ、地震計が揺れを感知して、原子炉を自動停止させる警報が作動した。
東北電力が原因を調べたところ、作業員が誤って、設置工事で停止させた地震計を復旧させる際に、誤作動を防ぐために必要な地震計の本体にあるボタンを押す作業を行わなかったという。
この作業は、原発の手順書にも記されていなかったという。
東北電力は、「女川原発2号機は、現在、運転を停止しているため、発電所の設備への影響はなかった」と説明している。
女川原発では、平成27年9月にも、作業員のミスで2日間に停電が2回相次いで起きていて、原子力規制庁は東北電力に対し、再発防止策を取るよう指導した。
東北電力は、「深く反省し重く受け止めています。再発防止策を実施し、安全対策に万全を期していきたい」と話している。
(ブログ者コメント)
東北電力HPに7月22日付で、以下のプレスリリースが解説図付きで掲載されていた。
『女川原子力発電所2号機警報発生事象に対する女川原子力規制事務所からの指導文書の受領について』
http://www.tohoku-epco.co.jp/news/atom/1192384_1065.html
主だった記述は下記。
当該事象が発生した女川2号機では、原子炉格納容器圧力逃がし装置(フィルタベント系)の設置工事に伴い、原子炉建屋に設置されている地震計のケーブルが干渉する可能性があったことから当該ケーブルを撤去するため、地震計を停止しておりました。
当該個所のケーブルの復旧作業が終了したことを受け、平成28年7月8日、地震計を復旧したところ、当該警報が発生しました。
原因は、地震計を通常状態に復帰させるための地震計本体にあるボタン(復帰ボタン)を押さないまま復旧したために発生したものです。
本事象により警報が発生したものの、機器の動作はありませんでした。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。