2013年9月3日付で読売新聞兵庫版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
西日本各地で激しい雨が降った2日、西脇市郷瀬町では、市が約3億円で整備した大型排水ポンプが作動せず、近くの民家5棟が床上浸水、19棟が床下浸水したことが分かった。
来住市長も被害の原因がポンプの不具合だったことを認め、住民に謝罪。「あってはならないことで、被害に遭った方々には申し訳ない。再発防止に組織を挙げて取り組む」としている。
市は今年5月、大型の排水ポンプ2基を備えた「郷瀬ポンプ場」を整備した。
杉原川の支流の日野川からあふれて民家に迫る水をポンプでくみ上げ、杉原川へ放流する仕組みで、5月の完成式で試運転していた。
初の本格稼働となった2日午前8時半頃、ポンプは毎秒3トンの水量で日野川からあふれた水のくみ上げを始めた。
同10時頃には一帯の水が引いたため、ポンプをいったん止めた。
しかし、10分後に再稼働させようとボタンを押したが2基とも動かず、周辺の水かさが一気に増して、民家も浸水したという。
市によると、同市野村町の午前8時~午後5時の雨量は76ミリに達し、特に午前8時からの1時間で25ミリの雨を観測した。
杉原川上流の多可町加美区市原では午前5時~午後5時に197ミリを観測、午前8時からの1時間で88ミリという猛烈な雨を記録した。
郷瀬町は2011年9月の台風12号の影響で、約220棟の床上・床下浸水の被害が発生した。そのため郷瀬ポンプ場の整備が急がれていた。
自宅が60cm近く床上浸水した田中さん(68)は「浸水被害を市に訴えたがなかなか職員に来てもらえなかった。最新設備だと聞いていたが役に立っていない」と憤っていた。
市上下水道部工務課の田中課長は「試運転は順調だったので想定外。原因を突き止めて市民の信頼に応えたい」としている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hyogo/news/20130902-OYT8T01536.htm
(2013年9月15日 修正1 ;追記)
2013年9月14日6時21分に神戸新聞から、制御盤の機器に不具合があった可能性があるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ポンプを納入した酉島製作所が約1週間かけて調査した結果、制御盤の機器に不具合があった可能性があることが13日、分かった。
同社は同市に提出した調査の中間報告書で、自社の責任を認めた上で「損害に対しての補償には誠実に対応する」としている。
出典URL
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201309/0006336221.shtml
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。