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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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202012660分にNHK四国から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

25日午後3時40分ごろ、伊方原発で停電が起きるトラブルがありました。


すぐに非常用の発電機が作動するなどしたため、停電は解消しましたが、廃炉作業が行われている1号機と廃炉が決まっている2号機は3秒程度、定期検査中の3号機は10秒程度、電源を喪失したということです。


このトラブルで放射性物質が漏れるなどの影響はありませんでした。


非常用発電機が作動したのは、記録が残っている平成11年以降、初めてだということです。


当時、3号機では外部から電気の供給を受ける2系統の送電線のうち、バックアップ用の系統の安全装置に異常がないか点検が行われていて、突然、電気が遮断されたということです。


1号機と2号機もこの系統で外部から電気の供給を受けていたため停電につながったということで、四国電力は原因を調べています。


伊方原発では、ことしに入ってから、3号機で核分裂反応を抑える制御棒が誤って引き抜かれるなど重大なトラブルが相次いでいて、事態を重く見た四国電力は、3号機の定期検査を中断することにしています。

 

https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20200126/8000005482.html 

 

 

126220分に毎日新聞からは、より詳しい下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

四国電力と愛媛県は25日、四電伊方原発(同県伊方町)で発電所内の送電線が遮断され、電源が一時喪失し、ほぼ全面停電したと発表した。

 

非常用発電機の起動などで約10秒以内に復旧しており、放射能の放出や漏えいはないとしている。

 

同原発で全面的な規模の停電が発生するのは初めてという。

 

201912月に3号機が定期検査入りして以降、トラブルが相次いでおり、四電は定検の作業を当面、すべて取りやめる方針。

 

四電と県によると、25日午後345分ごろ、3号機の定期検査の一環で、12号機の屋内開閉所(放射線管理区域外)の送電線の保護装置の点検をしていたところ、なんらかの原因で装置が作動し、送電線4回線が遮断された。

原因は不明で、今後調査する。

 

この影響で、12号機と、当時、作業のためにこの送電線から受電していた3号機が停電。

 

12号機は23秒後、別系統の送電線からの受電に自動で切り替わった。

 

3号機は約10秒後に非常用ディーゼル発電機1台が起動して電力を供給し、その後、手動で別系統の送電線からの受電に切り替えた。


3
号機で非常用ディーゼル発電機が自動起動したのは初めて。

 

2号機は185月に運転終了し、3号機は定検中のため運転を停止しているが、いずれも燃料プールに使用済みなどの核燃料が保管されているため、冷却が必要。

 

3号機のプールの温度は停電前(午後3時)の330度から、同5時に341度まで11度上昇した。

2号機は02度の上昇だった。

四電は「有意な変化ではない」としている。

中央制御室の計器などは停電しなかった。

 

伊方原発では今年に入り、定検中の3号機原子炉で、核分裂反応を抑える制御棒が約7時間引き抜かれた状態になったほか、クレーンでつり上げた燃料集合体を点検用ラックの枠に接触させるなどトラブルが相次いでいる。

 

25日深夜に県庁であった記者会見で四電は、「一瞬とはいえ外部から電力供給が途絶えたものであり、重大なものであると認識している」とし、トラブルの続発について「心よりおわび申し上げる」と謝罪。

「原因究明に全力を挙げていく」とした。

 

県の担当者は、「県民に不安を生じさせたことは誠に遺憾。看過できない事態だと考えており、厳しく対応していく」と話した。

 

https://mainichi.jp/articles/20200126/k00/00m/040/145000c

 

 

130日付で愛媛新聞からは、原子力規制委員会の委員長は厳しい考えを持っているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

電源一時喪失に関し、原子力規制委員会の更田豊志委員長は29日、東京・六本木の原子力規制庁であった会見で、「偶発的な機器の故障によるものと今の時点でみている」と述べた。

誤操作の有無なども確認する必要があると訴えた。

 

更田委員長は、伊方原発での相次ぐトラブルについて、「やるべきことをやっていたのか、偶発的な機器の故障なのか、一つ一つみないといけない」と指摘。

「背景を求めるなら、現場の士気や協力会社との連携関係だと思う」との見解を示した。

 

作業員らと日常的に接する伊方原子力規制事務所に聞き取りを行う可能性もあるとした。

 

3号機が伊方原発の唯一の原子炉とし、「現場経験を積むのは相対的に難しくなっているのは事実。背景がどこにあるのか、さまざまな視点があると思う」と語った。

 

伊方原発では1月に入り、電源一時喪失のほか、核分裂反応を抑える制御棒を誤って原子炉から引き抜いたり、移動中の燃料集合体がラックの枠に乗り上げたりするトラブルが続いている。

 

更田委員長は制御棒引き抜きを一番深刻に捉えており、要因を知りたいと話した。

 

制御棒の引き抜きに関し、公開の会合で報告を受ける予定で、ほかのトラブルも同様に説明を受けることになるとの見通しを示した。

 

https://www.ehime-np.co.jp/article/news202001300041?utm_medium=social&utm_content=%2Farticle%2Fnews202001300041

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

「燃料棒が誤って引き抜かれた」事例は、本ブログでも紹介スミ。

 

「燃料集合体をラック枠に接触させた」事例は、下記報道参照。

 

2020120215分 NHK四国)

 

核分裂反応を抑える「制御棒」が誤って引き抜かれるトラブルがあったばかりの伊方町にある伊方原子力発電所3号機で、定期検査のため核燃料を移動している最中に、落下したことを示す信号が発信されるトラブルがありました。


実際には落下しておらず、四国電力は燃料を移動する作業に問題がなかったかなど原因を詳しく調べています。

愛媛県と四国電力によりますと、定期検査中の伊方原発3号機で20日午後、核燃料を移動中に落下したことを示す信号が発信されました。


作業を中断して調べたところ、燃料は落下していませんでしたが、燃料を収める枠に乗り上げていたということです。


燃料には重さを感知するセンサーがついていて、四国電力は、燃料が枠に乗り上げたことでセンサーが重さの変化に反応し、落下の信号が発信されたということで、四国電力は燃料を移動する作業に問題がなかったか調べています。


今回のトラブルで放射性物質が漏れるなどの影響はありませんでした。


四国電力は、「トラブルが続き、申し訳なく思っている。原因を究明して対策を策定した上で作業を再開するとともに、今後はよりいっそう気を引き締めたい」とコメントしています。


伊方原発3号機をめぐっては、1月12日に核分裂反応を抑える「制御棒」が誤って引き抜かれるトラブルがあったばかりで、安全への信頼が揺らいでいます。

 

https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20200120/8000005444.html

 

以下は、120日放映NHK映像の1コマ。

枠に乗り上げた状況の説明図と思われる。

 

 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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