2015年10月16日17時49分にNHK大津から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月30日、大津市大萱4丁目で、市道に設置されていた道路標識が倒れ、標識を動かそうとした小学1年の6歳の男の子が、軽いけがをした。
倒れた標識は平成6年に設置され、根元が腐食していたということで、警察は、同じような事故を防ぐため、県内すべての、およそ6万5000本の標識の点検を進めている。
警察によると、14日までに点検を終えた標識は、全体の8%にあたる5000本ほどで、このうち19本で根元の腐食などの問題が見つかり、交換したという。
県警察本部は、道路標識の使用年数の目安を20年から25年としていて、全国統一の規則はないという。
警察は、年内にもすべて点検を終えられるよう急ピッチで進め、安全確保につなげたいとしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/2065742721.html?t=1445027779454
10月9日付で読売新聞滋賀県版からは、「キケン!老朽標識 耐用年数超、県内1万本」というタイトルで、当時の詳しい状況などが下記趣旨でネット配信されていた。
県内の道路標識の老朽化が進み、県警管理分(約6万5000本)では、全体の15%にあたる1万本以上で耐用年数(20~25年)を超えていることがわかった。
先月には、倒れた標識を動かそうとした小学生が軽傷を負う事故が発生。
県警は交換や点検を進めているが、予算の制約などで短期間に全て行うのは難しく、学校や地域でも、日頃から安全への意識を高めておく必要がありそうだ。
9月30日、大津市大萱の市道で、駐車禁止規制の標識(高さ3.6m、重さ約10kg)が根元から倒れ、歩道を塞いだ。
下校中の小学生が複数で動かそうとしたところ、1人が標識柱と縁石の間に指を挟み、軽傷を負った。
現場は市立瀬田小の通学路で、子ども2人が通う主婦(38)は,「もし、巻き込まれていたと思うと怖い」と振り返る。
この標識柱は1994年に設置されたもので、直近の点検は5年前。
事故を受け、県警は改めて各署に点検を指示し、警察官が現地で標識を揺らし、腐敗が進んでいないかを確認している。
標識の倒壊は全国で相次いでおり、県内では過去5年間で、9月の事故を含め3件発生。
2010年には、東近江市の国道で、走行中の乗用車が倒れた標識でドアミラーを破損したほか、12年には長浜市の市道で、倒れた標識の破片に歩行者がつまづき、軽傷を負った。
倒壊は、支柱の腐食が主な原因とみられ、犬のマーキングや、降雪が多い県北部では、融雪剤による影響も考えられるという。
県警によると、標識の支柱の耐用年数は、メーカー推奨で12年。
県警は、設置費用などを考慮して20~25年としているが、それでも約6万5000本のうち、1万本以上が交換時期を超えている。
また、標識同様、倒壊が懸念される信号機は9597本のうち、2%に当たる233本が耐用年数を超過。
支柱は、コンクリート製(3359本、耐用年数42年)と鋼管(6238本、同50年)があり、耐用年数を超えているのは、1本を除いて、すべてコンクリート製だ。
県内の標識や信号機の新設・更新などの予算は、13年度が約6億5000万円、14年度約7億1000万円、15年度約7億円と、ほぼ横ばい。
県警は、適宜、点検や交換を進めているが、9月に事故があった大津署管内の標識だけでも約6500本に上る。
県南部では、住宅地の整備で人口増が続き、新設の需要も高まっているが、予算的に追いついていないのが実情だ。
このため、県警は、耐用年数を超えた標識や信号の更新に加え、設置時と現在の交通状況の違いを踏まえて交通規制を見直し、安全性を確認した上で不要分を取り除く取り組みも進めている。
県警交通規制課の塚田次席は、「予算に縛られるという苦しさはあるが、安全性を見極めながら、標識と信号機の整備を進めていきたい」と話している。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/shiga/news/20151008-OYTNT50296.html
(2015年11月8日 修正1 ;追記)
2015年11月6日21時13分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
滋賀県内に設置されている道路標識が、老朽化の影響で過去5年間に少なくとも18本倒れ、このうち5本で子どもがケガをしたり、走行中の車に衝突したりする事故が起きていたことが、自治体や警察などへの取材でわかった。
ことし9月、大津市で、21年前に設置された道路標識が腐食して倒れ、標識を動かそうとした小学1年の男の子が軽いけがをし、滋賀県警察本部と滋賀県は、標識の一斉点検を進めている。
事故を受けて、NHKが、滋賀県内の道路標識を管理する国と県や警察、それに19の市と町に取材したところ、5つの市では、道路標識の設置状況について時期や数が全く把握できておらず、6つの市と町は、合併前の旧自治体の情報が引き継がれていないなどの理由で、一部しか把握できていないことがわかった。
一方、把握できているおよそ8万4000本の道路標識のうち、過去5年の間に腐食などが原因で少なくとも18本が倒れ、5件の事故で2人がけがをしていたことが明らかになった。
長浜市では3年前、倒れた標識の根元につまずいた70歳の男性が手や足にけがをしている。
また彦根市では5年前、倒れてきた道路標識が走行中のトラックにぶつかってライトが壊れたほか、東近江市と愛荘町では倒れた道路標識に乗用車がぶつかり、ドアミラーが壊れたり、タイヤがパンクしたりする事故が起きていた。
道路標識の維持管理については具体的な取り決めはなく、担当者の判断に委ねられているのが実情。
滋賀県警察本部交通規制課の塚田次席は、「標識の腐食については注意が向きづらかった。事故を教訓に危険な標識は年内に交換したい」としている。
インフラ老朽化の問題に詳しい立命館大学理工学部の野阪克義准教授は、「標識の数は膨大で、すべての状態を把握することは難しく地域の住民から情報を集めることも必要だ」と話している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20151106/3278951.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。