2018年10月1日22時43分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後3時35分ごろ、横浜市中区尾上町の9階建てビルから「看板が男性の上に落ちた」と、通行人の女性から110番通報があった。
駆けつけた警察官が、頭から血を流して倒れている男性会社員(65)を発見。
男性は搬送先の病院で死亡が確認された。
警察によると、落ちたのはビルの装飾用のパネル4枚。
パネルは9階建てビルの屋上に取り付けられていたもので、何らかの原因でビルから外れ、4階のガラスに接触した後、下を歩いていた男性に直撃したという。
他にけが人は確認されていない。
目撃者によると、男性はスーツ姿だったといい、当時は比較的強い風が吹いていたという。
現場近くの薬局の女性従業員(39)は、「突然『ガッシャーン!』と、ものすごい音がしたので外に出ると、男性が倒れていた。頭付近に血だまりができていて、ただごとではないと思った」と声を震わせた。
出典
『強風でビル看板落下、直撃の男性死亡 横浜』
http://www.sankei.com/affairs/news/181001/afr1810010044-n1.html
10月2日2時0分に神奈川新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、落下したのは金属製で厚さ2mmほどのパネル3枚(縦約1~1.5m、横約1.5~3m)と、それを支えるフレーム。
パネルは4枚で半円形を形成していたが、うち3枚が落下した。
4階の窓ガラスも割れていたという。
出典
『ビル屋上からパネル落下、歩行者死亡 横浜』
https://www.kanaloco.jp/article/363439/
10月2日11時47分にNHK神奈川からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ビルを所有する会社の担当者によると、パネルはビルが建てられた30年前から取り付けられていたという。
警察は、パネルが老朽化していた可能性もあるとみて、固定の仕方や落下の原因を調べている。
警察によると、台風24号による強風の影響があったかどうかは、これまでのところ分からないという。
出典
『男性死亡 落下パネルにさび』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20181002/1050004160.html
10月3日9時0分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
パネルは取り付け具にネジやビスで留められ、この周辺など端の部分が錆びて腐食していた。
横浜地方気象台によると、横浜市では台風24号の影響で、1日午前0時31分には最大瞬間風速38.5mを記録し、午後3時30分~40分でも同15.6mだった。
出典
『ビル屋上からパネル落下、通行人死亡…さび原因』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181002-OYT1T50201.html
10月4日2時0分に神奈川新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、約32mの高さから落下したパネル(縦約1.5m、横約3m、重さ約80kg)が、男性の頭部に直撃したとみられる。
パネルには錆びがみられ、警察は業務上過失致死の疑いもあるとみて、ビルの管理会社などから事情を聴いている。
出典
『パネル落下、死因は出血性ショック 横浜・中区の歩行者死亡』
https://www.kanaloco.jp/article/363862/
2021年5月12日14時53分にNHK首都圏からは、ビル所有者は建築基準法で義務付けられている設備調査をしていなかったが、強風が落下原因だった可能性もあるため、刑事責任は問えなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3年前の10月、横浜市にある9階建てのビルの屋上から落下した金属製の装飾用パネルが、およそ30メートル下を歩いていた65歳の男性会社員を直撃し、男性は死亡しました。
捜査関係者によりますと、警察が業務上過失致死の疑いもあるとみて捜査を進めた結果、パネルを鉄骨に固定する部材の腐食が原因となった疑いがあることがわかったということです。
一方、「直前に突風が吹いた」という証言もあるなど、台風の影響による強風で落下した可能性も否定できないということです。
このため警察は、ビルの所有者があらかじめ対策を取っておくことは困難だったとして刑事責任は問えないと判断したということで、12日、捜査結果をまとめた書類を検察庁に送りました。
横浜市によりますと、パネルが落下したビルは、事故の2年前の平成28年6月から年末の間に所有者が専門家に委託して建物や内部の設備、外装などに不備がないか調査し、結果を市に報告することが建築基準法で義務づけられていました。
しかし、所有者は調査も報告もしていなかったということです。
調査項目にはパネルの設置状況も含まれていましたが、横浜市も調査結果の報告がないことを事故が起きるまで把握しておらず、所有者への確認などはしていませんでした。
事故のあとになって調査が行われ、報告書が提出されたということです。
横浜市の担当者は、「亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りします。法律に基づく調査が適切に行われるよう所有者への周知を徹底し、こうした事故が2度と起きないように市としても取り組んでいきます」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210512/1000064263.html
5月13日13時33分にYAHOOニュース(テレビ神奈川)からは、死亡した男性側とビル所有者の間で和解が成立していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
死亡した男性側とビルの所有者の間では和解が成立していて、県警は検視調書など捜査を記録した書類を横浜地検に送ったということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1230ceaed0e32766a1d8669829e32f6d948b36c9
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。