2018年10月1日10時42分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午前1時45分ごろ、台風24号避難のため横浜市鶴見区の大黒ふ頭沖に停泊中のベリーズ船籍の貨物船(全長79.4m、1920トン)から「強風に流されて護岸に接触しそうだ」と、横浜海保に通報があった。
船は強風にあおられ、停泊場所から約4km離れた川崎市川崎区の扇島の護岸に衝突した。
乗員12人は避難し、無事だった。
事故当時、積み荷はなかった。
船の後部が接触した影響で、護岸が一部破損した。
出典
『台風24号 停泊の貨物船が4キロ離れた護岸に衝突 横浜』
https://mainichi.jp/articles/20181001/k00/00e/040/173000c
10月1日11時10分にNHK首都圏からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
およそ5km離れた川崎市扇島にある製鉄所の岸壁に衝突した。
貨物船は、横浜港に避難勧告が出されていたため沖に出て停泊していたということで、中国人などの乗組員12人は全員自力で脱出し、けが人はいなかった。
海保によると、当時、付近の海では風速およそ30mの南南西の風が吹き、波の高さはおよそ2mだったという。
出典
『貨物船が強風で流され岸壁に衝突』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20181001/0019325.html
10月1日12時32分に神奈川新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
大黒ふ頭周辺でいかりを下ろし、停泊中だった。
現場海域には当時、いかりを下ろしたまま強風で流される「走錨(そうびょう)」の注意情報が発表されていた。
出典
『【台風24号】川崎・扇島の護岸、貨物船が衝突』
http://www.kanaloco.jp/article/363329
(ブログ者コメント)
台風21号時の関空事例と同じような走錨事故。
ただ、今回は衝突先が護岸だったことで、大きな被害にならずに済んだ。
しかし大黒埠頭のそばには、護岸に衝突された製鉄所以外、ベイブリッジや鶴見つばさ橋がある。
今回の船は1920トンと、関空時の船2591トンに比べ、多少小さかったが、それでも風向き次第では、そちらに衝突したかもしれず、その場合、首都高速湾岸線通行止めなど、大きな影響が出た可能性も考えられる。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。