2020年2月7日18時29分にNHK徳島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
南海トラフ巨大地震の津波に備えて、障害のある人など「災害弱者」の避難先を確保しようと、徳島県鳴門市のNPO法人に、水に浮く特殊な構造の避難シェルターが設置されました。
この避難シェルターは、障害や難病を抱える人の支援を行っている鳴門市のNPO法人「JCIテレワーカーズネットワーク」が事務所の敷地内に設置したもので、津波で流された場合でも水上に浮く特殊な構造になっています。
7日は、シェルターの設置を記念した式典が行われ、この中でNPO法人の猪子理事長が、「障害者や高齢者が災害時に命を守るための備えについて模索していた。このシェルターは潜在能力を秘めた優れものだ」とあいさつしました。
シェルターは、素材として発泡スチロールが使われ、浮力や断熱性が高いほか、特殊な樹脂でコーティングしているため強い衝撃にも耐えられるのが特徴です。
高台などへ逃げられない「災害弱者」の避難先として期待され、早速、車いすの人が中の様子を確かめていました。
猪子理事長は、「シェルターがあれば災害弱者が津波の中でも生き残れる可能性が高い。非常に安心感がある」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/20200207/8020006812.html
(ブログ者コメント)
〇以下は、映像の3コマ。
〇関連情報調査結果、今回と同じものではないかもしれないが、5年前にも串本町の津波避難タワーの上に浮上式シェルターが設置されたという下記趣旨の記事が、設置状況の写真付きでネット配信されていた。
(2015年2月13日 3時00分 朝日新聞)
南海トラフ巨大地震の津波対策として、串本町は12日、同町田並地区の津波避難タワー(高さ5・7メートル)の上に、住民が避難する浮上式シェルターを設置した。
大きな津波でタワー自体が浸水してもシェルターは水に浮き、中の住民は備蓄の水や食料で生活することが可能としている。
町によると、シェルターは長さ6・16メートル、幅2・33メートル、重さ1・3トン。
室内は対面型の長いすに20人、床も使えば最大30人まで収容できる。
水や食料も3日分備蓄できる。
静岡県のモーターレース車の開発会社が強化プラスチックを使って製作した。
自治体が避難タワーの上にシェルターを置くのは初めてという。
南海トラフ巨大地震の津波想定では、現場付近で6・05~6・23メートルの浸水が予想され、タワーの高さを超す。
だが、さらに高いタワーを新設すると約7500万円かかるうえ、敷地も足らない。
一方、シェルターなら580万円で済み、平時は会議室として使うこともできるとしている。
田嶋町長は、「命を守るうえでシェルターは最適。ここをモデル地区に、今後は町内に設置を増やすことも検討する」。
鈴木区長(74)は、「遠方への避難が困難なお年寄りも多く、これで地域の人たちも安心する」と話した。
https://www.asahi.com/articles/ASH2D5GJNH2DPXLB00L.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。