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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2020916710分にYAHOOニュース(福井新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

福井地方裁判所は9月15日、本庁と小浜簡裁で、冷房運転に必要な冷却塔から基準値を超えるレジオネラ属菌が検出されたと発表した。

 

消毒などのため14日から冷房を停止した。

 

健康への影響はないとしている。

再開は未定。

 

年1回の定期水質検査で分かった。

 

レジオネラ属菌は自然界に生息する細菌で、飛散した水滴を吸い込むと肺炎にかかる恐れがある。

 

各庁舎とも冷却塔は屋上にあるため、人が容易に近づけず、庁舎内に冷却水が霧散することはないという。

 

https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1165462

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇冷却塔衛生管理の一例として紹介する。

 

〇福井県HPには、入浴施設に特化した形で、レジオネラ菌に関する下記趣旨の注意喚起記事が掲載されていた。

 

【レジオネラについて】

 

最近、テレビや新聞などで、レジオネラ症やレジオネラ属菌という言葉が話題となっています。

 

レジオネラ属菌は、レジオネラ症を引き起こす原因となる細菌です。

 

レジオネラ属菌は、空調の冷却塔、加湿器、入浴施設などの設備の中で繁殖し、その飛沫が人の呼吸器系に入り、発熱や肺炎等の症状を引き起こします。

 

レジオネラ症の発生を防止するためには、関連する設備、器具等の管理が必要です。

 

以下にレジオネラ症に関するQAを掲載しましたので、発生予防等の参考としてください。

 

 ・レジオネラ症とはどのような病気ですか
 ・レジオネラによる感染症はどのようなものですか
 ・レジオネラによる感染症はいつ頃発見されたのですか
 ・レジオネラという名前はどのようにして付けられたの
  ですか
 ・銭湯などの公衆浴場は危険ではないのですか
 ・家庭の循環風呂は安全ですか
 ・どれくらいの菌数なら安全ですか
 ・入浴施設におけるレジオネラ属菌の繁殖の防止方法は
 ・県内の入浴施設では消毒を行っているのでしょうか
 ・県内の入浴施設ではどのようなレジオネラ症対策を行って
  いるのですか

 

・・・・・

 

https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/fukui-hwc/seikatueiseika/seikatueiseika-info-reji.html

 

 

〇冷却塔のレジオネラ菌管理方法については、メーカーから下記
 趣旨の記事が発信されていた。

 

レジオネラ属菌の現状と管理手法 

(第5版(2019 年度版) レジオネラ症防止指針 第 4 版(2017年発行)対応)

日本空調サービス㈱

 

・・・・・

 

【問題点】

 

冷却塔壁面や冷却水系では、原生動物や藻類がバイオフィルムを形成しやすく、レジオネラ属菌の増殖に適した環境を作り出します。

 

特に5月~9月の冷房を使用する時期の冷却水の温度は、レジオネラ属菌の発育に適した温度になります。

 

外気温の低い冬季でも、水温が低くならないように設定されている冷却塔では、レジオネラ属菌は増殖します。

 

また、0℃までの低温でも死滅するわけではなく、休眠状態になるため、温度が上がれば増殖を始めます。

 

冷却塔は、一年を通してレジオネラ属菌が存在し増殖する可能性があり、稼動すれば飛散する可能性もあります。

 

冷却塔は、最もレジオネラ属菌の増殖しやすい設備であると言えます。

 

【維持管理】

 

レジオネラ症感染の危険性を最小限にするためには、冷却水中のレジオネラ属菌を減少させる対策が必要となります。

 

防止対策としては、定期的な清掃(物理的清掃)を行うとともに、化学的洗浄と殺菌剤添加を併用することが推奨されます。

 

「建築物における衛生的環境の確保に関する法律(建築物衛生法)」 

1 ヶ月に1 回、冷却塔及び冷却水の汚れの状況を点検し、必要に応じ清掃及び換水を実施する。

1 年に 1 回以上、清掃及び完全換水を実施する。

・ 冷却塔に供給する水は、水道水質基準を満たす水を使用する。

 

1)日常の維持管理

 

① 運転開始時に冷却塔、冷却水管の化学的洗浄を行う。

 

 ② 使用期間中に次の管理を行う。

・ 冷却水の殺菌剤処理(レジオネラ属菌殺菌剤投入)

・ 洗浄殺菌効果を持続させるための水処理剤注入

・ 定期清掃(毎月 1 回程度の物理的洗浄)

・ 定期点検(毎月 1 回程度)

・ レジオネラ属菌検査(危険因子、検査頻度は P12
  参照)

 

③ 運転使用終了後に、冷却塔、冷却水管の化学的洗浄を
  行う。

 

2)休止後再開時の対応

・ 再開前に冷却水の殺菌剤処理を行う。

 

・・・・・

 

https://www.nikku.co.jp/ja/profile/pamhlet/main/03/teaserItems1/0/linkList/05/link/pamhlet_7.pdf

 

 

 

 

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男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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