2020年9月17日20時28分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県警は17日、交差点で直進が認められているのに右折専用の表示をするなど、誤った標示のある交差点が同県内に344カ所あったと発表した。
誤った標示に基づき、平成27年からの過去5年間で、道交法(指定通行区分)違反の疑いで違反切符を30人に交付していたという。
県警は対象者の違反を取り消した上で、反則金の還付などを行うとしている。
路面標示は県警が公安委員会に上申し承認を得る必要があるが、そもそも公安委に諮っていなかったり、「直進と右折可」で承認されていたのに、路面標識には右折指示しか書かれていなかったりするケースがあった。
道路改修の際に業者が間違えて塗り直し、県警が確認していなかったことなどが原因として考えられるが、詳しい経緯や、いつから誤標示がなされていたかは不明。
誤標示については、順次、是正の措置を取る。
県警によると、7月に同県加古川市内の交差点で、本来直進が認められているのに路面標示で直進が禁止されていることが、住民からの問い合わせで発覚。
このため、県内の交差点4296カ所について県警が調査していた。
県警交通規制課の落合課長は、「関係者の方にご迷惑をおかけし、おわび申し上げる。適正な交通規制の実施に努める」とコメントした。
https://www.sankei.com/affairs/news/200917/afr2009170031-n1.html
(ブログ者コメント)
今回見直しのキッカケとなった事案は、下記記事参照。
(2020年7月20日22時15分 朝日新聞 該当交差点の写真付き)
本来は直進が認められている兵庫県内の県道交差点の路面に、直進禁止と誤って標示されていることが県警関係者への取材で分かった。
標示は約15年前から誤っていた可能性がある。
県警は6月、この交差点を直進した2人に違反切符を切っていたという。
県警は県内全域の規制標示について、同様の誤りがないか調査を始めた。
標示の誤りが見つかったのは、同県加古川市加古川町寺家町の小門口南交差点。
3車線の一番右の車線に、右折を指示する白い矢印が書かれ、直進や左折はできないようになっている。
県警は6月、車で直進した運転者2人に、道路交通法の指定通行区分違反として違反切符(点数1、反則金6千円)を交付した。
ところが7月、市民から「直進はできないのか」と問い合わせがあり、県警が規制内容を定めた文書を確認したところ、県公安委員会が2004年に「直進と右折が可能」との内容で承認していたことがわかった。
標識や路面の標示は、県公安委員会が認めて効力が発生する。
・・・・・
https://www.asahi.com/articles/ASN7N6QRQN7NPTIL00V.html
(2020年9月29日 修正1 ;追記)
2020年9月27日14時31分に読売新聞からは、右折専用レーンのある交差点の50m手前の交差点にも右折専用レーンがあり、混雑するため市民から問い合わせがあったなど、より詳しい下記趣旨の記事が2つの交差点の図解付きでネット配信されていた。
直進できるのに「右折専用」とするなど、兵庫県内の交差点344か所の道路標示で誤表示が見つかった。
長年にわたり、県警が確認業務を怠っていたことなどが原因とみられる。
「道路標示が間違っているなんて思いませんよ」。
神戸市中心部の繁華街にあり、多くの車が行き来する大丸前交差点(神戸市中央区)。
2車線の右側には、「右折専用」を示す矢印が塗装されている。
だが、県公安委員会の決定では、直進も可能だった。
周辺の商店主や商品の搬入などで利用する運送業者らが道路標示を疑う余地はなかった。
◇
県内344か所に及んだ大量の誤表示。
見つかったきっかけは、今年7月、県警加古川署に寄せられた市民の問い合わせだった。
同県加古川市の寺家町商店街近くにある小門口南交差点(加古川町)は片側3車線で、道路標示は、右から「右折専用」、「直進」、「直進と左折可能」。
日中は約50メートル先の交差点に向けて車列で混雑することもあり、疑問に感じた市民から進行方法について質問があった。
署が県公安委員会の決定書面などで確認してみると、「右折専用」は誤りで、実際は直進もできることが分かった。
さらに、道交法違反(指定通行区分)で2人に反則切符を交付していた。
この交差点は元々は2車線で、拡幅工事をした際、誤った道路標示を塗装した可能性が高いという。
近所に住む50歳代男性は、「警察もしっかりしてほしいものだ」と注文をつけた。
◇
県警は県内の交差点4296か所で一斉調査。
344か所の誤表示と、30人から反則金(計18万円)を誤徴収していた。
うち2人は、優良運転者(ゴールド免許)で、違反で青色に「格下げ」されていたことも判明。
反則金還付などの手続きを進めている。
大量の誤表示がみつかった背景には、県警が長年、確認業務を怠っていたことが大きい。
県警の内規などでは、信号や標識などの交通安全施設について、異常の有無を常時点検するよう定めている。
点検は道路標示も含まれ、誤表示のあった交差点では、補修工事後など確認する機会は何度もあったが、放置され続けてきたという。
県警交通規制課は、「これだけの誤表示があったことは遺憾。ご迷惑をおかけして申し訳ない」と陳謝。
「内規に沿っていれば絶対に起きるはずがなかった。今後は実効性のある点検方法を構築し、二度と起きないようにしたい」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200927-OYT1T50116/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。