2022年8月8日22時44分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
滋賀県長浜市で昨年10月、走行中のトレーラーからスペアタイヤを落下させ、対向車線のバイクの男性にけがをさせたとして、滋賀県警木之本署は8日までに、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、運転手の男性(57)=福井県敦賀市=を書類送検した。
また、直前の車検に不備があったとして、業務上過失傷害の疑いで、敦賀市の自動車整備工場の工場長(48)=福井県若狭町=と検査員(37)=福井市=の男性2人を書類送検した。
いずれも5日付。
トレーラーの運転手の送検容疑は昨年10月24日、長浜市木之本町大音の国道8号で、車体下に取り付けられたスペアタイヤを落下させ、衝突して転倒したバイクの男性(47)=愛知県日進市=に軽傷を負わせたとしている。
署によると、車検は同20~22日で、タイヤを固定するチェーンの劣化を見逃したとみられる。
https://www.sankei.com/article/20220808-HLQBZJDBSRIC3FA7O6JNEP5FW4/
(ブログ者コメント)
〇2017年10月18日に津山市の中国自動車道で起きた事故を受け、国交省は11月7日に大型トラックなどのスペアタイヤを3ケ月毎に点検するよう事業者に義務付けたという情報を、本ブログでは2017年11月7日に紹介している。
『2017年10月18日 岡山県津山市の中国自動車道で夜間雨天時、固定器具の破断で落ちていたスペアタイヤに乗り上げ非常駐車帯に避難中、乗り上げた後続車に突っ込まれ2人死亡 (第2報)』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7748/
今回書類送検された整備工場は、なぜチェーン劣化を見逃していたのだろう?
国交省通達を自社マニュアルに反映していなかった?
目視できない部分が劣化していた?
それとも・・・。
〇国交省からの報道発表資料は下記参照。
(平成30年6月27日)
国土交通省では、昨年10月岡山県の中国自動車道で発生した大型トラックのスペアタイヤ落下による死亡事故を受け、同年10月27日、全ての大型トラックを対象に、スペアタイヤ等を車両へ固定する構造・装置について、損傷やボルトの緩みがないか直近の定期点検等の機会を捉えて早急に点検を実施するよう、関係業界団体へ指示するとともにその徹底を図って参りました。
今般、当該点検を恒久的な対策とするため、大型トラック・大型バスに備えるスペアタイヤ及びツールボックスを新たに定期点検の対象に加えるべく、道路運送車両法(昭和26年法律第185号)に基づく「自動車点検基準」(昭和26年運輸省令第70号)を改正し、本年10月より施行します。
・・・
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。