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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20246282130分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

沖縄県名護市安和(あわ)の国道で28日午前、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に対する抗議活動をしていた女性がけがを負い、警備中の男性が死亡した事故で、県警名護署は同日夜、亡くなったのは名護市の警備員、宇佐美さん(47)だったと明らかにした。

抗議活動をしていた那覇市の無職女性(72)は足の骨を折る重傷だった。

捜査関係者によると、現場は辺野古移設工事に使う土砂を搬出する安和港の近く。

土砂を搬入するダンプカーに抗議するため車道に出た女性を宇佐美さんが止めに入り、その際、左折したダンプに2人とも巻き込まれた可能性もあるとみて、事故に至る詳しい経緯を調べている。

土砂の搬出港付近では、プラカードを持ってダンプカーの前をゆっくりと横断する「牛歩」を行い、土砂の搬入を遅らせようとする市民もいる。

ダンプカーにはねられた女性が「牛歩」を行っていた可能性もあり、名護署が周辺の防犯カメラの確認を進めている。

https://www.sankei.com/article/20240628-L42IFIXAUVJ6RCDHHJCMIU3WWM/

 

6281354分にYAHOOニュース(琉球放送)からは、移設工事に従事しているダンプ運転手が取材に対し、1年ほど前に警備会社が変わり、搬入のスピードアップを図って無理な誘導が増えていたなどと話したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

辺野古移設工事関連のダンプトラックと警備員の男性が接触し、男性が死亡、70代女性がけがをした事故。

現場そばの名護市・安和港では、工事が進む辺野古沖へ石材を運ぶ船への積み込み作業が日々行われることから、搬入がある時間帯には移設工事に反対する市民らが抗議活動を行っている。

RBCでは、普段この工事で石材の搬出に従事し、今回の事故直後の現場を見たダンプトラックの運転手に話を聞いた。

辺野古移設工事に従事する運転手 :

「(港への)搬入は朝7時から11時ごろがピーク。現場の安和港には150台ほどが1日に出入りする。
警備員は通常5人から6人で、今日も同じくらいだった」

「現場には移設工事に抗議する人が4人ほどいた。トラックは10トントラック。
出口付近は通常徐行で国道に向かって左折し、鉱山に新しい土砂(石材)を積みに行く」

この運転手は、日々危険を感じることがあったと証言した。

運転手 :

1年程前に警備会社が変わり、土砂搬入のスピードアップを図って無理な誘導が増えていた。いわゆるヒヤリハット事例が何度もあった」

この運転手が、事故当時の様子を目撃した別の運転手から話を聞いたところ、ダンプトラックは「何かに乗り上げたような動きをしていた」そうだ。

そして、この事故は「起こるべくして起こった」と話す。

運転手 :

「工期のスピードアップの指示が上からあったようで、危ない事案が増えた。
ただ、事故の責任は運転手が問われるということで、大半の運転手は無理な誘導に従っていなかった」

「人がまだいるのに進行させるため、事故になりそうなことが何度もあった」

警察は、「ダンプトラックが左折する際に、道路上にいた2人を巻き込んだ」と発表していて、今後さらに詳しく事故原因を調べるものとみられる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4203390c1912192e9024d79788e99d7c441ebe12

 

629556分に沖縄タイムスからは、「ダンプは別の警備員から発進合図を受けた?」などと記された事故時の状況図がネット配信されていた。(記事本文は転載省略)


https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1387455 

 

(2024年7月11日 修正1 ;追記)

202471167分にYAHOOニュース(デイリー新潮)からは、抗議のため車道に出た女性を警備員が制止しようとし、それを見ていた別の女性が飛び出そうとして警備員と言い合いになり、その時にダンプに巻き込まれたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

・・・

現地では基地移設反対を唱える人々が集まり、通過するダンプの台数をカウント。

さらには車道をのろのろと横切ることで工事を遅らせる“牛歩”戦術が繰り広げられてきたのだが、

「今回の事故は、土砂を搬出するダンプカーに抗議しようと女性が車道に出たため、現場で警備にあたっていた民間警備会社の47歳男性が制止しようとしました。
それを見ていた別の72歳女性が飛び出そうとして男性と言い合いになり、左折してきたダンプカーに巻き込まれてしまった。
男性は頭部破裂で死亡、言い争っていた女性は足を骨折する重傷を負っています」
(沖縄県警担当記者)

牛歩を展開している「本部町島ぐるみ会議」に聞くと、

「牛歩は56年前から行っています。
ゲートから出る時に一時停止するダンプの前を、手を上げてゆっくり渡る。
終わったら1台出すという、お互いのルールで、安全に続けてきました。
ところが最近は、1台出したら警備員が続けて2台目も出そうとする。
危なくて抗議していたところです」

そう主張するのだ。

・・・

「週刊新潮」2024711日号 掲載

https://news.yahoo.co.jp/articles/a88709bcf7d95e860a668c925730b1fa4d6d1131

 

7101625分に産経新聞からは、事業者側から何度もガードレール設置要請があったが県は認めなかった、ダンプ阻止行動は条例違反という看板を設置していたが市民からの反対意見で撤去していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

県北部土木事務所などによると、牛歩による抗議活動が行われてきた名護市安和(あわ)の国道では令和4年12月以降、事業者側から何度もガードレールの設置を求める要請があった。

事業者側からは費用を負担するのでガードパイプを設置させてほしいという要請もあった。

だが、県は「歩道であることからガードレールを設置する予定はない。事業者によるガードパイプの設置は歩行者の横断を制限することになる」として認めなかった。

県は昨年2月17日、隣接する本部町の本部港塩川地区に「大型車両の往来を妨害する行為」などについて、県港湾管理条例で定める禁止行為に該当する旨を明記した警告看板を2枚設置。

禁止行為を行った場合は「条例に基づき過料を処することがある」と警告した。

しかし、市民から「なんで過料を科すのか」などと「厳しい意見」が寄せられたといい、県は現場を確認したうえで「状況は危なくない」と判断。

昨年5月2日に撤去したという。

https://www.sankei.com/article/20240710-KE7OGDNCAJJDVJLVRFMFKJJZWI/

 

 (2024年8月15日 修正2 ;追記)

20248131211分にNHK沖縄からは、効率アップのためこれまで1台ごとの搬出を2台同時に行っていた、数ケ月前から警備員の誘導が強引になっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

ダンプカーの運転手たちの労働組合などが、沖縄防衛局に対し、「効率を上げるためこれまで1台ごとの搬出を2台同時に行ったことが原因だと考えている」などと指摘し、安全管理の徹底を求めました。

そして、メンバーの1人が「数か月前から警備員によるかなり強引な誘導が行われていた」と指摘し、ほかのメンバーも「誰が2台出すよう指示したのか」と質問しました。

これに対し、防衛局の担当者は「事故につながるような指示は一切していない」とした上で、「抗議活動をしている人に、工事車両の前に飛び出さないよう必要な警告を行うなどの対応をしてきた」と述べました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20240813/5090028961.html 

(ブログ者コメント)

関連情報調査結果、オール沖縄会議のHPに、一昨年末に警備会社が、今年2月に元請けが変わったためかダンプ誘導が強引になっていたなど、下記趣旨の記事がダンプ2台、警備員3人、市民3人の位置解説図付きで掲載されていた。
ただ、死亡した警備員以外の警備員2人の動きについては記されていない。

・・・

第1.事故の背景

2018年12月以来、警備会社・事業者・抗議者の間で、「抗議者が出口前を片道を歩いたらダンプを1台出す」、「右側、左側とダンプを交互に出し、同じ側から2台連続して出さない」、「抗議者はダンプ運転手に手をあげて合図をしてから歩き始める」等の「暗黙のルール」ができていた。

抗議行動は安全に配慮して行われてきたので、これまで大きな事故も起こらなかった。

しかし一昨年末、警備会社が変わり、今年2月頃から工事の元請業者が変わったためか、ダンプの誘導方法が強引になり、「2台出し」や、抗議者が渡り終えていないうちに見切り発車のようにダンプを出すなど、危険な状態が発生するようになった。

今年1月から3月にかけて、桟橋出口の国道で、ダンプと一般車両の交通事故が4件、立て続けに起こっていることも、ダンプの出し方が強引になったことと無関係ではないと思われる。

・・・

第2.事故の経過

1.事故発生時、安和桟橋出口には負傷したAさん、一番近い目撃者である B さん、そしてCさんの3名の市民がいた。

同じ側のダンプが連続して出る危険な「2台出し」が行われたので、最初に B さんが、「ルールを守れ」と、抗議に歩きだそうとしたが、亡くなられた警備員Uさんに制止された。

しかし、B さんの抗議により、ダンプは車両乗入部の出口と国道車道部の中間地点で停止した。

ダンプの台数記録のために後ろにいたAさんも抗議しようと立ち上がり、ダンプに近づいて抗議したが、移動した警備員U さんに制止された。

そこに発進してきたダンプにUさんとAさんが巻き込まれた。

・・・

https://all-okinawa.jp/3056/ 

 

  

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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