2024年6月29日6時41分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長野市保健所は28日、市内の60歳代夫婦が自宅で栽培したウリ科「ユウガオ」を食べて、食中毒になったと発表した。
食用のウリ科植物にまれに含まれる自然毒「ククルビタシン」が原因とみられる。
市保健所食品生活衛生課によると、夫婦は27日朝、前日に収穫したユウガオを汁物に調理して食べたところ、強い苦みを感じ、食後30分ほどから嘔吐や下痢、腹痛の症状が出た。
夫は症状が回復し、妻は入院したが快方に向かっているという。
市は調理前に果肉をなめて苦みを確認することや、食べて苦みを感じたらすぐ廃棄するよう呼びかけている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240628-OYT1T50157/
(ブログ者コメント)
〇調べたところ、ユウガオの毒性については結構多くの情報があった。
参考までに、長野県HPに掲載されていた情報を紹介する。
『激しい苦みのあるウリ科植物にご注意ください』
・ユウガオはウリ科のつる植物で、煮物や漬物などとして古くから食べられてきた夏野菜です。
・しかし、ごくまれに大変苦みの強いユウガオがあり、食べると食中毒になることがあります。
・これは、ユウガオの苦味成分「ククルビタシン類」によるものです。
食べる際は、調理前に実や茎を切って軽く味見をし、苦味がある場合は食べないようにしましょう。
・また、ユウガオはスイカ等を栽培する際に、接ぎ木の台木として使用されることがあります。
この台木からとれるユウガオの実はククルビタシン類を多く含むことがありますので、食べるのは避けましょう。
・ウリ科にはきゅうり、かぼちゃ、ズッキーニ、メロンなどがありますが、これらを食べて激しい苦みがある場合には、「ククルビタシン類」が含まれている可能性がありますので、食べないようにしてください。
【症状】 唇のしびれ、吐き気、おう吐、下痢
【潜伏期間】 数分~数時間
【関連情報へのリンク】
◆厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル:高等植物:ユウガオ」
https://www.pref.nagano.lg.jp/shokusei/kenko/shokuhin/shokuchudoku/yugao.html
〇また、ニガウリを好む沖縄の男性が自家栽培ユウガオを、苦みが強かったものの、こらえて4~5切れ食べて3日入院したという昭和60年事例の報文も見つかった。
ちなみに、妻はあまりの苦さに食べるのを止めたため、中毒を免れたという。
https://www.pref.okinawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/006/581/s20_113-115.pdf
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。