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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201812131分に大分合同新聞から、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

県は20日、県沿岸で取れるショウサイフグの皮を自宅で調理して食べた宇佐市内の80代夫婦が食中毒になったと発表した。

夫婦は同市内の病院に入院中だが、いずれも快方に向かっているという。


県によると、夫婦は19日午前8時半ごろ、フグ2匹の皮をみそ汁に入れて食べた。

同正午ごろから、唇のしびれ、手足の脱力感、嘔吐などの症状が出て、病院に運ばれた。


病院から通報を受けた保健所が調査。

残品がなく、夫婦からの聞き取りにより、種類はショウサイフグで、皮に含まれる毒(テトロドトキシン)が原因と推定している。

尿検査などで確定する。


夫婦は18日に知り合いの漁師から5匹を譲り受け、同日の夕食でも、調理した身や皮を食べた。

「小さい頃から、腹がつるつるであれば身や皮を食べても大丈夫と聞いていて、これまでも食べていた」と話しているという。


フグは、食品衛生法で、食べられる種類や部位が定められている。

皮は、肝や卵巣などとともに、食用を禁じた種類が少なくない。


県内のフグによる食中毒は、1970年以降、36件目。
これまで8人が死亡した。
県食品・生活衛生課は、「素人が調理して食べるのは非常に危険。専門の資格を持った人に任せてほしい」と呼び掛けている。

 

出典

『フグの皮食べ中毒 高齢夫婦、自宅で調理 宇佐市』

https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2018/01/21/JD0056543212 

 

 

12130分に朝日新聞大分版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

県内のフグによる食中毒は、2016年8月以来。

 

食べたフグは「ショウサイフグ」とみられ、フグ毒(テトロドトキシン)があるため、皮などは食品衛生法で販売することなどが禁止されている。

 

同課によると、県北部では、ショウサイフグなど沿岸部でとれるフグを「ナゴヤフグ」と呼んでいる。

夫婦は、「昔から、ナゴヤフグの中でも腹部にトゲがないものの身と皮は食べても大丈夫だと聞いていた。これまでも自分たちで調理して食べていた」と話しているという。

 

2人はフグを調理する免許を持っていなかった。 

 

出典

『大分)「ナゴヤフグ」食べ80代夫婦が食中毒 宇佐』

https://www.asahi.com/articles/ASL1N42MWL1NTPJB001.html 

 

 

120162分にNHK大分からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

保健所の聞き取りに対し、夫婦は「地元の言い伝えで、腹がツルツルしているフグは食べても大丈夫だと思っていた。これまでも、もらったフグを自分たちで調理して食べてきた」と話しているという。


県食品・生活衛生課の佐伯課長は、「こうした言い伝えは信じないでほしい。専門の免許を持たない人がフグを調理して食べるのは非常に危険なので、絶対にしないでほしい」と注意を呼びかけている。

 

出典

自宅でフグ調理 2人食中毒

http://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/5074550601.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇漠然とした安全伝承を長年信じてきて起きた事故。

昨日までの安全が今日の安全を保障するものではないということを改めて教えてくれた事例だ。

 

〇この事例の数日前にも、愛知県三河地方のスーパーで昔から毒がないと言われてきたフグの肝が売られていたという、下記趣旨の報道があった。

 

20181181150分 朝日新聞)

 

愛知県蒲郡市のスーパーがフグの肝を販売し、県が「絶対に食べないで」と注意を呼びかける騒ぎになった。

国はフグの肝には毒があるとして販売を禁じているが、問題のフグは地元ではよく食べられていたという。

なぜ、これまで問題にならなかったのか。

 

売られていたのは「ヨリトフグ」の切り身と肝のパックで、15日に5個売れた。

県によると、買った人の一人が偶然、「ふぐ処理師」の免許を持っている人で、「肝が入っている」と保健所に連絡。

県は返品を呼びかけたが、すでに2パックは食べられた後だったという。

健康被害は確認されていない

 

・・・・・

 

問題のスーパーは1998年に「ふぐ処理施設」の設置届を県に出し、2年以上のフグ処理の経験があり、食べられる部位を区別する実技試験に合格した専門職の「ふぐ処理師」も置いていた。

だが、このスーパーは県に「ヨリトフグの肝臓は無毒で、売っていいと思っていた」と話しているといい、処理過程で除かれることなく売られていた。

県が16日、食品衛生法に基づきスーパーに立ち入り調査したところ、20年近く肝を売っていた可能性が出てきたという。

 

これまで、毒にあたることはなかったのだろうか。

地元の海産物販売所の店員は「昔から、浜辺で育った地元の人は肝をみそ汁や鍋などで食べていた」と話す。

ニュースで騒ぎになり、地元のみんなは驚いている」のだという。

 

フグの肝を食べる習慣は、蒲郡市周辺だけではない。

「シロサバフグの肝は脂がのっておいしいのに、子どもたちに食べさせてあげられない」。宮崎県川南町の漁協に勤める男性(41)はこう話す。

川南町は日向灘で育った天然の「シロサバフグ」が特産品だ。

昔は肝も食べていたが、微量の毒が検出され、店では買えなくなったという。

 

・・・・・

 

出典

『スーパーでフグの肝販売、なぜ? 地元でなじみの味』

https://www.asahi.com/articles/ASL1L3QMWL1LUBQU004.html 

 

〇各種フグの可食部位は、厚労省HPに一覧表として掲示されて
 いる。

『処理理等により人の健康を損うおそれがないと認められるフグの種類および部位』

http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/animal_01.html

 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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