2018年1月19日12時39分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
米臨床腫瘍学会の、がん予防委員会は、「飲酒はがんの危険性を高める可能性がある」として、アルコールを飲み過ぎないよう注意を呼びかける声明を発表した。
飲酒とがんの関係は、国際がん研究機関(IARC)をはじめ国内外の研究機関から報告されているが、同学会が飲酒の危険性を公式に認め、対策に乗り出すのは初めてという。
声明によると、過剰な飲酒は、喉頭、食道、肝細胞、結腸などのがんの原因になり得るほか、女性の乳がんに関しては、適量の飲酒でも、わずかに危険性を高めるとの研究報告がある。
世界で新たにがん患者となる人の5.5%、がんによる死亡者の5.8%は飲酒が原因と考えられるという。
米国立衛生研究所(NIH)などは、アルコール5%のビール1缶(約340mℓ)を2時間以内に男性なら5本、女性なら4本飲むことを「深酒」とし、1カ月に5日以上、そのような飲み方をした場合に「過剰な飲酒」としている。
最新の英国での研究によると、特定の条件下では、マウスの体内でアルコールの成分により、血液のもととなる細胞のDNAが破壊されることが確認された。
欧米の研究者は「飲酒ががんを発症させる仕組みが明らかになりつつある」としている。
出典
『米学会 酒はがんの危険高める 飲み過ぎに注意 声明発表』
https://mainichi.jp/articles/20180119/k00/00e/040/192000c
ちょっと古いが、2017年11月24日17時0分にJCASTニュースからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
適度のお酒は健康によいという研究が相次いでいるが、やはり飲みすぎは決定的によくないようだ。
特に、がんになるリスクが驚くほどアップする。
米国臨床腫瘍学会は2017年11月7日、機関誌「Journal of Clinical Oncology」に「酒を飲みすぎると、これだけがんになる人が増える」という緊急声明を発表、具体的に各がんの発症リスクを列挙し、米国民に飲酒を控えるよう訴えた。
【1日に日本酒2合半以上が危険ライン】
同学会のプレスリリースによると、今回の緊急声明は、学会が2017年10月に行なった「米国人のがんに関する意識調査」で、「アルコールががんの発症リスクを高めている」という事実を70%以上の人が知らないことがわかり、危機感を抱いたからだ。
そこで、声明ではまず「がんによる全死亡のうち5~6%はアルコールが直接の原因になっている」と説明。
これまでの膨大な研究により、飲酒が主要な原因の1つであることが明らかになっている次のがんについて、「飲みすぎるとどれだけ発症リスクが高まるか」具体的な数字を列挙した。
飲みすぎ(ヘビードランカー)のレベルは、1日にアルコールを50グラム以上摂取する人で、まったく飲まない人と比較した。
ちなみにアルコール50グラムは、ビール中ビンなら2.5本、日本酒なら2.5合弱に相当する。
「キビシー!」と思う人もいるだろうが、厚生労働省が「健康日本21」の中で推奨する「節度ある適度な飲酒」の量は、1日平均アルコール20グラム程度だ。
これは「大体ビール中ビン1本、日本酒1合、ウィスキーダブル1杯」などに相当する。
学会が公表した主ながんの発症リスクは次のとおりだ。
(1)口腔がん・咽頭がん 5.13倍
(2)食道がん 4.95倍
(3)咽頭がん 2.65倍
(4)肝臓がん 2.07倍
(5)女性の乳がん 1.61倍
(6)大腸がん 1.44倍
このほか、すい臓がん、胃がん、頭頚部がんなども飲酒との関連が濃厚であるとして、「最善のがん予防法はアルコールを控えること」、「男性は1日に2ドリンク以下(注:1ドリンクはアルコール30グラム弱)、女性は1日に1ドリンク以下に」と呼びかけている。
出典
『酒飲み過ぎでがん発症リスクがこれだけ増える! 食道がん5倍、肝がん2倍 米学会が声明』
https://www.j-cast.com/2017/11/24314438.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。