2018年1月15日6時0分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
犬や猫などから人間にうつるとされる人獣共通感染症「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」による死者が国内で初めて確認されていたことが14日、厚労省への取材で分かった。
厚労省は今月、自治体などに向けて通知を出し、情報提供を行った。
コリネバクテリウム・ウルセランス感染症は、家畜やペットの動物が持つ「コリネバクテリウム・ウルセランス菌」に感染することで起きる。
のどの痛みやせきなど風邪の症状が出て、重症化すると呼吸困難などで死亡することもある。
人から人にうつることはほとんどない。
予防接種の効果で日本ではほとんど患者がいない感染症「ジフテリア」に似ており、抗菌薬などで治療が可能だ。
厚労省によると、この感染症で死亡したのは福岡県の60代の女性で、平成28年5月に呼吸困難で救急搬送され、3日後に死亡。
血液などから菌が検出された。
女性は3匹の猫に屋外で餌をやっていたといい、そこからの感染が疑われている。
国立感染症研究所によると、この感染症は国内では13年に初めて感染例が報告され、29年11月末までに、死亡した女性を含め北海道から九州まで25人の感染が報告されている。
犬や猫を飼っていたり、接触があったりする患者がほとんどだ。
英国など海外でも数10例が報告されており、死者も出ている。
ただ、国内では感染症法に基づく届け出義務がない珍しい感染症のため、見逃されている可能性もある。
厚労省は今月、日本医師会、日本獣医師会、自治体に対して情報提供を行い、発生があった場合は厚労省に情報提供するよう通知。
国民に対しても、「ペットとの濃厚な接触は避け、体調が悪くなったらすぐに医療機関に行ってほしい」と注意を呼びかけている。
【用語解説:人獣共通感染症】
人間と動物の双方が共通してかかる感染症で、全感染症の半数を占めるとされる。
感染症法でリスクがもっとも高い「1類感染症」に指定されているエボラ出血熱やペストなど、致死率の高い感染症も多い。
動物から直接感染するだけでなく、蚊やダニが媒介することもある。
野良猫にかまれて重症熱性血小板減少症候群(SFTS)となり女性が死亡した例や、愛玩用の鳥から感染するオウム病で妊婦が死亡した例など、身近な動物から感染して死亡する例が国内でもまれに報告される。
出典
『人獣共通「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」で国内初の死亡例 福岡の60代女性、ジフテリアに似た菌』
http://www.sankei.com/life/news/180115/lif1801150015-n1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。