2017年11月7日16時46分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
住宅の窓に取りつけるブラインドのコードについて、日本工業規格(JIS)で安全基準を定めることが、経産省への取材でわかった。
乳幼児の窒息事故を防ぐことが目的だ。
今年度内にも制定される。
消費者庁によると、ブラインドやカーテンのコード・ひもで6歳以下の子どもが窒息やけがをする事故が2007~13年、少なくとも10件発生し、3人が死亡した。
新たに設けられる規格の対象は、家庭用ブラインドの昇降に使ったり、羽根の角度を操作したりするコード。
ブラインドを下げた状態の下端から160cmの高さを基点とし、原則としてこれより下にコードが無いことを基準とする。
また、この基準を満たさなくても、
▽コードによってできる輪について、6kg程度の重さがかかるとコードが外れる機能がある
▽幼児の頭部が入らないサイズにする
といった条件を一つでも満たせば適合製品となる。
規格に適合しない製品でも販売できるが、経産省は今後、規格を周知していく。
一方、JISにはJISマークがつくものと、つかないものがあり、今回制定される規格はマークがつかない。
そのため、消費者にとってわかりやすいよう、適合している旨をタグなどに表示することを求める。
主要ブラインドメーカー4社でつくる「日本ブラインド工業会」は、海外の事故事例をふまえて、04年から安全対策を開始。
一定の重さがかかるとコードが分離する機能やコードレスの製品をすでに発売しており、規格に適合した製品を増やす方針という。
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〈日本工業規格(JIS)〉
鉱工業品の品質の改善や安全の保持などのために、形や性能、試験方法などを定めたもの。
工業標準化法に基づいて制定される。
今年3月時点で、土木建築や自動車、日用品などに関して計約1万の規格がある。
JISマーク表示の対象外の規格もある。
出典
『首にかかっても外れて安全 ブラインドのコードにJIS』
http://www.asahi.com/articles/ASKC16CZ7KC1UTFL00W.html
(ブログ者コメント)
ブラインドのコードが原因となった事故事例などについては、本ブログでも過去に何件か紹介スミ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。