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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2017119055分にgooニュース(スポーツ報知)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

119147分に毎日新聞から、119641分にNHK首都圏からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東京・池袋のサンシャイン水族館は8日、展示の目玉になっている大型水槽「サンシャインラグーン」でトビエイ類やタカサゴ類など魚類24種類1235匹が死んだと発表した。

この水槽で飼育している生物の94%に当たり、酸欠が原因とみている。

 

9日も予定を一部変更し、通常通り営業する。

生き延びたのはトラフザメ、ヒョウモンオトメエイなど23種類73匹だけだった。

 

同水族館によると、7日午前に、一部の生き物の治療として薬品を投入。

効果を高めるため、細かい空気の泡を使ってゴミやフンを取り除く装置を止めた。

 

別の装置で酸素は供給し、同日夜まで異常がないか経過を観察していたが、8日朝になって巡回中の警備員が大量に死んでいるのを見つけた。

 

水質に問題はないものの、同装置では酸素供給もしていたため、海水に含まれる酸素の濃度が通常の半分程度に減り、魚が死んだ原因となった可能性があるという。

 

水槽をシートで覆い、予定していた水中パフォーマンス、エサやり、探検ガイドツアーなどは、当面、見送るとしている。

 

魚が死んだ水槽は同水族館最大の大きさで、2011年8月に改装した際に導入。

温暖で比較的浅い海中を再現した。

 

水槽は幅約12m、奥行き約9.6m、最大水深は2・5m、水量は240トン。

厚さ13cmで3枚のアクリルパネルで覆われている。

白い砂を敷き、光を調整するなど、幻想的な雰囲気を演出している。

 

出典

『サンシャイン水族館で魚1235匹大量死 酸欠が原因か』

https://news.goo.ne.jp/article/hochi/nation/20171109-134-OHT1T50071.html 

『サンシャイン水族館 魚が大量死 酸欠原因か』

https://mainichi.jp/articles/20171109/k00/00m/040/183000c 

サンシャイン水族館で魚大量死

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20171109/0003341.html 

 

 

1191629分にNHK首都圏からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

水族館によると、この水槽では魚の体にはんてんが現れる病気がはやっていたことから、7日に薬品を投入して、その効果を高めるため細かい空気の泡で水槽内のフンなどを取り除く装置を止めたところ、海水に含まれる酸素の濃度が減り、魚が死んだ可能性があるという。


大型水槽の展示は9日から再開されているが、幅およそ12mの水槽にはヨスジフエダイやトラフザメなど生き残った26種類、73匹の魚が展示されているのみで、魚の姿がほとんど見られない状況となっている。


また、クリスマスにちなんでサンタクロースの姿をしたダイバーが水槽に潜る恒例のイベントが9日から行われる予定だったが、中止となった。

 

魚が大量死したのは「サンシャインラグーン」と呼ばれる、幅およそ12mある大型の水槽で、大小様々な種類の魚を1度に見ることができ、ダイバーが潜って水中で魚を紹介するパフォーマンスも人気だ。


今回の大量死について水族館では、寄生虫が原因で白い斑点ができる「白点病」という病気が魚の間で広がったのがきっかけだと話している。
珍しい病気ではないが、寄生虫によってエラが炎症を起こして呼吸困難になり、処置が遅れると死に至ることもある。


このため水族館では、今月7日、治療のための薬を水槽に入れ、細かい空気の泡に魚のフンなどを吸着させて取り除く装置を止めた。
この装置は薬も吸着してしまうため、治療の効果を高めようとしたのだった。


水族館は、酸素を送り込む装置は正常に作動していたものの、止めた装置が、補助的に酸素を送り込む機能も果たしていたことから、酸素の濃度が想定以上に減ってしまい、魚が死んだ原因となった可能性があるとみている。


水族館で魚などが大量に死ぬケースは、他の水族館でも起きている。


東京・江戸川区の葛西臨海水族園では、クロマグロなどの回遊魚を多いときで190匹飼育していたが、3年前の11月から相次いで死に、翌年の3月には1匹が残るだけとなった。


その後の調査で、水中に溶け込んだ空気の濃度が異常に高くなり、血管に気泡ができる「ガス病」の疑いがあるほか、産卵行動に伴うストレスなど複合的な要因が重なったという報告書をまとめた。

水族館では、水中の気体の濃度を図る機器を新たに導入するなどの対策をとった。


また、ことし9月には「横浜・八景島シーパラダイス」が展示をしていない水槽で飼育していた「シンカイハクトウギンチャク」などの深海生物94匹が、冷却設備が故障し水温が上昇したことなどですべて死んだと発表した。


水族館では、水槽や生物ごとに水温の管理やエサやりなど基本作業のマニュアルを作ったほか、夜間など、担当の飼育員がいない時でも他のスタッフが異変に気づけるよう注意点を張り紙で示すなど、再発を防ぐ対策をとったという。

水族館で魚などが大量死するケースが起きていることについて専門家は、「いまの水族館では展示が大型化し、これまでにない管理や飼育に直面している」と管理の難しさを指摘した上で、「失敗の教訓をほかの施設でも生かしていくことが大切だ」と話している。


水族館の飼育員を務め、いまも水族館のアドバイザーをしている北里大学海洋生命科学部の三宅裕志准教授は、「世界的に見ても日本は水族館の数が多い。目の肥えた来場者を満足させるため、展示が大型化したり、水の流れを作ったりとこれまでにない工夫を求められている。飼育員は経験したことのないような管理や飼育に直面していると言える」と指摘している。


そのうえで、「進化する水族館を運営する中で失敗が起きる事態は避けられない。失敗を教訓にしてほかの施設でも生かしていくことが大切だ」と話している。


現在、各地の水族館の飼育員が集まり、飼育方法や繁殖方法のノウハウを発表し合う機会があり、こうした場で失敗事例も共有していくことが求められているという。

 

出典

水族館魚大量死 イベント中止も

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20171109/0003371.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇NHKによれば、フンなどを取り除く装置に関し、水族館の方が下記趣旨の説明をしていた。


本来の目的は水中のタンパク質を除去するという装置だが、補助的に水槽に酸素を供給する役割もある。

なおかつ病気で体力が落ちている、そういったところが複合的に原因となったのではないかと推測している。

 

〇フンなどの除去装置は、主目的以外に重要な役割を補助的に果たしていたが、それに気付かなかった、あるいは知ってはいたが問題になるほどの影響は出ないだろうと定性的に判断して装置を停止した・・・そんなトラブルではなかっただろうか?


具体例は思い出せないが、産業現場でも同じようなトラブルが1件か2件あったような記憶がある。

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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