2017年11月6日17時1分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
11時20分に産経新聞westから、11月6日21時6分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
京阪電鉄の2階建て車両で補助席に座っていた大阪府内の30代女性が、車内の階段から転落した男性に激突されて後遺症を負ったのは車両の構造に問題があったとして、京阪と男性に計約2億3700万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。
6日に第1回口頭弁論があり、京阪と男性側は争う姿勢を示した。
訴状などによると、車両は8両編成で、4号車のみが2階建てのダブルデッカー車両。
乗降口と半地下の1階席、2階席の間にそれぞれ階段がある。
女性は昨年2月24日夜、淀屋橋(大阪市)発、出町柳(京都市)行きの特急に乗車し、1階の補助席(普段は乗降口から階段を下りた場所の壁面に横向きに収納されており、引き出して使うことができる)に座っていた。
電車の走行中、酔った男性が階段から転落し、女性の頭に激突。
女性は首を骨折して半年間入院し、今も両手足にまひが残っている。
つえがないと歩けず、仕事は退職し、家事もできない状態だという。
女性は「路線はカーブが多く、揺れも激しい。階段で乗客が転落する危険があるのに、転落防止措置も取らず、階段の下に補助席を設置した」と主張。
「京阪は乗客を安全に運送する安全確保義務を怠った」と訴えている。
また、男性にも過失があったとして、通院費や慰謝料などを求めている。
京阪によると、2階建て車両は1997年に導入し、現在10車両が運行。
特別料金がかからず景観を楽しめるため、京都への観光客などに人気だ。
事故を受け、京阪は昨年3月、全ての同様の補助席を撤去した。
京阪は取材に、「ご本人、ご家族にお見舞い申し上げます。補助席が危険な状態とは認識していなかったが、詳しい主張は差し控えたい」としている。
出典
『京阪事故 車両構造に問題、被害女性が提訴 大阪地裁』
https://mainichi.jp/articles/20171106/k00/00e/040/186000c
『2階建て電車で酔客が転落、階段下補助席の女性直撃で重度障害 女性が京阪電鉄を提訴 「安全確保怠った」』
http://www.sankei.com/west/news/171106/wst1711060033-n1.html
『電車内でぶつかられ、手足にまひ 京阪電鉄などを提訴』
http://www.asahi.com/articles/ASKC6578GKC6PTIL00Z.html
(2018年12月23日 修正1 ;追記)
2018年12月20日18時14分に朝日新聞から、男性側の支払い能力を考慮した和解が成立したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
男性が女性に9000万円の支払い義務を認める内容で和解が成立した。5日付。
和解調書によると、男性が9000万円の支払い義務を認めた上で、12月中に女性に510万円を払えば、残額の支払いを免除する内容。
男性の支払い能力などを考慮したとみられる。
京阪への訴えは取り下げた。
出典
『電車内で酔って女性と衝突、9千万円支払い義務で和解』
https://www.asahi.com/articles/ASLDN3RWGLDNPTIL00H.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。