2020年9月30日16時0分に熊本日日新聞から、下記趣旨の記事が虫の写真付きでネット配信されていた。
体液が皮膚に付くとやけどのように腫れることがある「アオバアリガタハネカクシ」。
「やけど虫」とも呼ばれるこの昆虫を見たという投稿が、熊本日日新聞社の「SNSこちら編集局」に複数寄せられた。
専門家は「見つけても触らず、体液が付いたら慌てず、水で洗い流して」と呼び掛けている。
「アオバ-」は体長5~6ミリほどで、赤と青みがかった黒のコントラストが特徴。
体の節々から出す体液に有毒物質「ペデリン」を含み、皮膚に触れると水ぶくれができてただれ、かゆみや痛みを伴う。
熊本博物館(熊本市中央区)で動物を担当する清水学芸員によると、水田のあぜ道や水辺など、湿った場所に生息。
目撃情報では「家の中にいた」「玄関先で見た」ということだが、「アオバ-」は明かりに向かって飛ぶ習性があり、小さくてちょっとした窓の隙間もすり抜けられるため、水辺が近い住宅に入ってくる場合もあるという。
熊本市の江津湖など身近な水辺にもすんでいる「アオバ-」。
清水学芸員は「10月ごろまでは注意してほしい」と話している
https://this.kiji.is/683931618874524769?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
ネットで調べたところ、数多くの情報がヒットした。
以下は、その中の一つ。
たまたま熊本県と同じ九州の福岡県の新聞の情報だが、この虫は日本全土に生息している由。
(2020年8月31日14時53分 西日本新聞;炎症状況の写真付き)
「庭で花火をした後、太ももに発疹ができてひどく痛みます」。
福岡県直方市の女性(40)から、西日本新聞社「あなたの特命取材班」にそんな声が届いた。
普通の虫刺されとは違うという。
コロナ禍の夏、庭やキャンプ場など野外で3密を避けながらレジャーを楽しむ人は少なくない。
謎の炎症の正体は-。
女性は8月初旬、子ども4人と一緒に庭で花火をした。
翌日、右太ももに10センチほど線を引いたように発疹や水ぶくれのような跡ができた。
「やけどのような激しい痛みが数日続き、動くのもつらかった」。
花火によるやけどや、虫に刺されたような記憶はない。
皮膚科を受診すると、線状皮膚炎と診断された。
炎症を引き起こした「犯人」は「アオバアリガタハネカクシ」という昆虫だった。
◆ ◆
「体液が付くとやけどのような炎症を起こすため、『やけど虫』とも呼ばれています」と話すのは、九州大学総合研究博物館の丸山宗利准教授(昆虫学)。
体長は0・6~0・7センチ程度。
日本全域に生息し、特に平野部の水田などで5月ごろから秋にかけて多く見られる。
夜は光に集まる習性があり、小さな体で隙間から家屋に入り込むことも。
特徴は毒成分「ペデリン」が体液に含まれていること。
天敵の小鳥などに食べられないためだが、これが人間の皮膚に触れると炎症を引き起こす。
体から払いのける際につぶしてしまうことが多く、顔や首など皮膚の柔らかい部分ほど症状が現れやすいという。
日本に2500種ほどいるハネカクシの仲間の多くは人体に無害。
一部のアリガタハネカクシの仲間に有害な体液があり、特に身近な場所に出るアオバアリガタハネカクシの被害に遭うケースが目立つそうだ。
死骸でも体液が残っている可能性があり、素手で触るのは避けた方がいいのだとか。
「目に入れば失明の可能性もある。体液が付いたらすぐ水で洗い流して、医療機関を受診して」と丸山准教授は勧める。
◆ ◆
夏休みは終わったが、子どもたちにとって昆虫採集の季節はまだ続く。
野外で調査活動を行うことが多い丸山准教授によると、服装は長袖、長ズボンが基本という。
「森の中では長靴を忘れずに。首にも必ずタオルを巻きます」
アオバアリガタハネカクシ以外にも、有毒の虫や植物は少なくない。
子どもに人気のカブトムシやクワガタが集まる木の周りには、樹液に引き寄せられたスズメバチがいる可能性も。
足元の茂みには猛毒のマムシが隠れていることもある。
丸山准教授は、「何かあったときのために最寄りの医療機関を確認し、常に大人と一緒に行動することが重要です」と話した。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/639650/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。