2021年4月3日15時15分にYAHOOニュース(まいどなNEWS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
インテリア家電やPCサプライ品のメーカー、ヤザワコーポレーション(本社、東京都台東区)の公式ツイッターアカウント(@yazawaCorp)の投稿が注目を集めています。
「#本当の事なので5回言います 電源タップにも寿命があります。電源タップにも寿命があります。電源タップにも寿命があります。電源タップにも寿命があります。電源タップにも寿命があります。
※ 電源タップは消耗品で、交換目安は3ー5年。
(日本配線システム工業会より)」
同社アカウントには「知らなかった」「教えてくれてありがとうございます」「思ったより短い」「10年以上使ってました」などの声が寄せられ、現在も拡散は続いています。
同社のツイッター担当者に電話で話を聞くと、これまでにも11月11日の配線の日などに同じ投稿をしたことがあったそうです。
しかし今回は4千を超えるいいねがつき、反響の大きさに驚いた様子でした。
【あくまで目安「目視で異常あれば交換を」】
コンセントの差し込み口が1つのものは延長コード、複数あるものは電源タップやテーブルタップ 、OAタップなどと呼ばれ、家電量販店やネットショップなどで多種多様なタイプが手軽に購入できます。
配線器具メーカーなどの業界団体、日本配線システム工業会(東京都中央区)のホームページには、次のような注意喚起があります。
「テーブルタップ(延長コード)の交換の目安は3ー5年です。そのまま使い続けると危険(怪我、火災など)を生じるおそれがあります」
同会の担当者に話を聞くと、扱い方により3年から5年で不具合が起きる事例が最も多いといいます。
例えば、コードの上にコタツの脚や家具が乗っていたり、テープなどでとめていると、コード自体が傷みます。
また、コードを投げるなど乱暴に扱うと、差し込み口周辺のプラスチックにひびが入る可能性もあります。
コードなどが傷むと、火花が飛んで火災につながる恐れもあるため、「事故を起こさないためにも3年から5年での交換を」と呼び掛けています。
しかし、3年から5年はあくまで目安。
絶対に寿命がくるというわけではなく、コード周辺の環境や使い方によって傷み具合には差があるそうです。
「コードが押し潰されていたり、プラスチックの部分にヒビが入っていたり、目視による点検で分かるような異常があれば交換してください」(担当者)。
【メーカー作成「危険チェック」】
前出のヤザワコーポレーションでは、交換の目安になる項目を「危険チェック」として、ツイッターで公開しています。
1つでも当てはまる場合は、使い方の見直しや交換を勧めています。
【危険チェック】
・コンセントプラグにほこりがたまっている
・コードを束ねて使っている
・コードが家具の下敷きになっている
・電気製品の消費電力の合計が電源タップの最大容量を超え
ている
・コードやプラグが熱くなっている
・同じ電源タップを5年以上使っている
https://news.yahoo.co.jp/articles/97e92b994540001bcdbba1911ee0f4094cc2a803
(ブログ者コメント)
関連情報調査結果、3年前に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(2018年5月8日18時18分 朝日新聞)
延長コードやテーブルタップといった配線器具。
コンセントから離れた場所で複数の電気製品を使える便利グッズですが、使い方を誤ると思わぬ事故につながることもあります。
今月7日、大阪府茨木市の集合住宅で、親子3人が死亡する火事があった。
「たこ足配線」の状態で、過剰な電気が流れて台所のコンセントプラグの一部が焦げ、出火した可能性があると府警はみているという。
家電の事故を調査している独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE〈ナイト〉)によると、2012年度からの5年間で発生した異常発熱などの配線器具の事故は353件。
うち209件は火災を伴っている。
NITEによると、延長コードや、複数の差し込み口がついているテーブルタップの最大容量は、一般的には1500ワット。
正確な数値は本体に表示されている。
その最大容量を、配線器具につないだ電気製品の消費電力の合計が上回る状態で使うと、異常発熱して出火する可能性がある。
近くに燃えやすいものなどがあると、火事につながりかねない。
最大容量は、配線器具に電気製品を一つだけつないでいても、多くの電気製品をつないだりタップをさらに継ぎ足したりするたこ足の状態でも変わらない。
一つのテーブルタップにパソコンや携帯電話の充電器、プリンターなどをつないで同時に使っても、最大容量を超えていなければ、それだけで危険ということにはならないという。
NITEの柿原敬子さんは、「電気代には敏感でも、電気製品の消費電力は意識していない人が多いのでは。個々の電気製品に表示されている消費電力の目安を必ず確認してほしい」と呼びかける。
このほかにも、テレビの裏などホコリがたまりやすい場所にテーブルタップを置いている場合は別の注意が必要だ。
コンセントプラグと差し込み口の間に隙間があると、そこにたまったほこりが原因となって出火するおそれがある。
配線器具のコードがソファなどの家具の下敷きになっていると、断線して発火の原因になる可能性がある。
つないでいる電気製品がついたり消えたりしたら断線の兆候だ。
コードを束ねて使うと、伸ばした状態のコードに比べて放熱がしにくいため発火しやすくなる。
コードを巻き取る「コードリール」には、巻いた状態でテーブルタップなどを使うと最大容量が3分の1になる製品もあるという。
配線器具などを製造する企業が加盟する日本配線システム工業会は「長い間使っていると、コードなどが劣化し、そこから火花が出るなどして火事の原因となるおそれもある。3~5年に1回は交換を」と勧める。
また、電気用品安全法の安全基準を満たした製品には裏側などに「コ」の文字が表示されており、表示のある製品の使用を呼びかけている。
「配線の危険チェックリスト」
・電気製品の消費電力の合計がテーブルタップなどの最大
容量を上回る
・コンセントプラグにほこりがたまっている
・コードを束ねて使っている
・コードやプラグが熱くなっている
・コードが家具の下敷きになっている
・コードを動かすと製品がついたり消えたりする
・同じタップを5年以上使っている
※NITE、日本配線システム工業会への取材による
https://www.asahi.com/articles/ASL4N4PP4L4NUTFL00C.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。