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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201910131849分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

台風19号の影響で長野市内を流れる千曲川が氾濫したため、JR東日本の「長野新幹線車両センター」が浸水し、留め置いていた北陸新幹線の120両も水につかりました。

 

被害は全車両の3分の1にのぼります。

専門家は「最悪、廃車になるかもしれない」と話しています。

 

北陸新幹線はJR東日本が所有するE7系とJR西日本が所有するW7系の合わせて30編成ありますが、今回の浸水でE7系の8編成とW7系の2編成が被害を受けていて、北陸新幹線の全車両の3分の1が被害にあったことになります。

「長野新幹線車両センター」はJR長野駅から北東に10キロ余りの場所にあり、今回氾濫した千曲川が東に流れています。

長野県のハザードマップでは、付近の川が氾濫した際には、10メートル以上浸水するおそれがあるとされていました。

JR東日本は「被害の実態把握を進めるとともに、被害を受けていない車両を使って出来るだけ利用者に迷惑がかからない形で運行をしていきたい」と話しています。

 

・・・・・

 

多くの北陸新幹線の車両が浸水被害を受けたことについて、鉄道のシステムに詳しい工学院大学の高木亮教授は「新幹線がここまで大規模に水没した事例は今回が初めてではないか」と述べました。

そのうえで「車両が汚れた水につかってしまうと乾いたとしてもそのまま運転すると火が出る可能性があり、完全にきれいにする必要がある。しかし、電子機器などを隅々まで完全にきれいにするのは現実的には難しく、映像を見たかぎりでは、少なくとも床下にある機器類はすべて交換する必要があるのではないか」と指摘しています。

さらに「床上にある空調の配線なども痛んでいた場合は最悪、廃車という事になるかもしれない。ただ、新幹線の車両120両をこれからすぐに製造するというのは難しく、仮に廃車となった場合の影響は利用者にとっても会社にとっても甚大だ」と話しています。

 

JR西日本の平成27年3月期の有価証券報告書によりますと、北陸新幹線120両を製造する費用として、3281100万円が記載されています。

これを単純計算し、1編成あたりの費用を試算してみると、1編成12両を製造するのにおよそ328000万円かかることになります。

 

・・・・・

 

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191013/k10012128411000.html

 

 

10141253分に産経新聞からは、車両基地の浸水は最大4.3mだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

・・・・・

 

国土地理院によると、JR東日本の長野新幹線車両センター付近では浸水が最大深さ約4・3メートルに達した。

 

国土交通省や総務省消防庁によると、台風が上陸、接近した12~13日に各地で堤防が決壊。

流域の広範囲が水に漬かり、14日午前8時現在で住宅の床上浸水が1784棟、床下浸水は1590棟に達した。

 

水深が深いため立ち入り困難な場所もあり、被害の全容は見通せない状況だ。

 

千曲川の堤防が決壊した長野市穂保ではポンプ車20台以上を投入して排水作業を急いだ。

 

https://www.sankei.com/affairs/news/191014/afr1910140024-n1.html 

 

 

10151619分に毎日新聞からは、(車両基地の)防災対策を検証すべきだという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

菅義偉官房長官は15日午前の記者会見で、千曲川の堤防決壊で長野市の長野新幹線車両センターが浸水し、北陸新幹線の全車両の3分の1にあたる10編成(120車両)が水につかったことに関連し「防災対策が万全だったのか検証していくべきだ」と述べた。

 

https://mainichi.jp/articles/20191015/k00/00m/040/072000c

 

 

10151652分に朝日新聞からは、車両が特別仕様なので東北新幹線など他ルートの車両は転用できないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

台風19号による千曲川の氾濫(はんらん)で、北陸新幹線の多くの車両が浸水した痛手がJRにのしかかっている。

 

水につかった車両が北陸新幹線全体の3分の1にのぼる上、「代車」を使えない北陸新幹線ならではの特殊事情もあり、完全復旧を遠ざけている。

 

浸水したJR東日本の長野新幹線車両センター(長野市)は、長野駅から10キロほど金沢方面寄りの線路沿いにある。

JR西日本の白山総合車両所(石川県)とともに、北陸新幹線のメンテナンスを担う。

 

北陸新幹線は、JR東の「E7系」19編成、JR西の「W7系」11編成の計30編成で運用されており、このうち車両センターに止めていたE7系8編成とW7系2編成が水につかった。

 

JR東によると、15日の段階で詳しい現地調査はできておらず、車両の被害状況も分かっていない。

しかし、ある新幹線技術者は「床下には車輪だけでなく、モーターやブレーキを制御する電子機器も多い。半導体が水につかってしまえば、部品全体を交換するしかない」と話す。

客室内でもシートなどが水につかっていれば、交換する必要性があるとみられる。

 

新幹線車両の寿命はおおむね15年とされるが、E7系、W7系とも2015年の北陸新幹線開業に合わせて開発された最新鋭車両。

1編成12両の製造費は約33億円とされ、仮に被災した10編成がすべて廃車となった場合、損害額は車両だけで三百数十億円にのぼる計算だ。

 

復旧が難しい理由はそれだけではない。

全体の3分の1が被災したことによる車両不足も深刻だ。

 

修理できたとしても、安全性の確認には慎重な点検が必要で、再び営業走行できるまでには相当な時間がかかるとみられる。

新造するにしても新幹線車両は「注文製造」のため、1年以上はかかるという。

 

東北・上越新幹線から代わりの車両を手配するのも難しい事情がある。

新幹線は沿線の電力会社の周波数をもとに、東海道、山陽、九州は60ヘルツ、東北、上越は50ヘルツを採用している。

 

ところが、北陸は東京電力(50ヘルツ)、中部電力(60ヘルツ)、東北電力(50ヘルツ)、北陸電力(60ヘルツ)と目まぐるしく沿線の周波数が切り替わるため、専用の切り替え対応システムを搭載した車両しか走れない。

 

さらに、かつて在来線の難所として知られた群馬・長野県境の碓氷峠越えにあたる安中榛名―軽井沢の区間は、全国の新幹線でも有数の急勾配な箇所だ。

このため、E7系やW7系はモーター出力やブレーキ性能を高めた専用設計となっており、他の車両で置き換えられないという。

 

北陸新幹線は大幅に本数を減らして、東京―長野と金沢―上越妙高(新潟県)で折り返し運転している。

不通区間のバイパスルートとして、信越線の長岡―直江津では臨時快速列車を17日まで走らせる。

 

JR東によると、東京―金沢の直通運転は、早ければ1~2週間程度で冠水した線路や設備の復旧を終えて再開できる見込み。

ただ車両不足のため、長期間にわたり運転本数が5~6割にとどまる暫定ダイヤで走ることになりそうだ。

 

https://www.asahi.com/articles/ASMBH42WPMBHUTIL016.html

 

 

10152235分に産経新聞からは、浮いて脱線した車両もあったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

被災した北陸新幹線の車両の脱線について、JR東は15日午後に社員が確認したことを明らかにした。

 

浸水のため車体が浮いたとみられ、被害状況の調査と復旧作業を急ぐ。

 

https://www.sankei.com/affairs/news/191015/afr1910150101-n1.html

 

  

1017日付で信濃毎日新聞からは、車両基地は元々は遊水地だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

台風19号の大雨による千曲川の堤防決壊を受け、北陸新幹線(長野経由)の車両が浸水した長野市赤沼の「長野新幹線車両センター」を巡り、センターを建設した鉄道・運輸機構(横浜市)は16日の信濃毎日新聞の取材に「建設当時は必要な設計をした」との考えを示した。

 

一帯は歴史的に氾濫を経験してきた。

センターを借り受けて、運営しているJR東日本は「復旧が最優先で、再発防止を考える段階にない」としている。

JR東日本によると、千曲川の西側約1キロに位置するセンターは、北陸新幹線車両の修繕や検査、翌日の運行に備えた留置に利用。

1997年の同新幹線長野―東京間の開業に合わせて、同機構前身の日本鉄道建設公団(鉄建公団)が車両基地として設置した。

長沼地区の新幹線対策委員会が93年、県と長野市、鉄建公団と確認書を締結。

遊水地的な機能を果たしていた農地に車両基地を建設することを受け入れる一方、県に千曲川支流の浅川上流に現在の浅川ダムを早期完成させるよう求めた経過がある。

地元区長の男性(67)によると、一帯はもともと水田が広がり、「長沼や赤沼といった地名が表すように、水害をたびたび被ってきた」。

近くで浅川と千曲川が交わり、ずっと氾濫を警戒してきたという。

機構は、そうした土地への建設に当たり、82年に県が作成した浸水被害実績図を参考に盛り土をしたと説明。

同年以前の水害で最深の浸水よりも90センチ高くなるようにしたという。

 

再発防止策について、機構は「国や沿線自治体の負担金がなければ難しい」としている。

長野市が「100年に1度」の大雨(計画規模降雨、千曲川流域全体で2日間で186ミリ)を想定して作った防災マップでは、センターは5メートル以上の浸水が見込まれる区域に含まれる。

 

国土交通省北陸地方整備局の速報値では、千曲川の立ケ花地点から上流域の2日間雨量は計画規模降雨とほぼ同じ186・6ミリ。

国土地理院の推定では浸水はセンター近くで深さ4・3メートルとなり、事前想定に近かった。

今回の水害では、センターにあった全10編成(1編成12両)の車両下部が水に漬かり、2編成が脱線。

北陸新幹線は、これらを含む30編成で運用し、平常時は24編成を営業運転に投入していた。

JR東日本広報部は「検査や予備車の確保もある」として24編成のみでは運行に支障が出ると説明。

 

車両をセンター外に「避難」させなかった理由については「その対応を含めて今後、振り返りたいが、まずは復旧を最優先に考えたい」としている。

 

https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20191017/KT191016ATI090016000.php

 

(2/2へ続く)



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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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