







2019年6月22日17時26分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR九州は22日、北九州市の鹿児島線と日豊線の一部区間で5月30日、特急列車などが運休した停電は、電力設備に入り込んだナメクジが感電し、ショートしたのが原因だったと明らかにした。
ナメクジが原因の停電は珍しいという。
同社の調査で、北九州市内の小倉~門司間の線路脇にある箱状の電力設備の中からナメクジの死骸が見つかった。
他に停電の原因は確認できなかった。
この停電で1時間超にわたって運転を見合わせ、特急「ソニック」(博多―大分)など上下26本の列車が運休し、計約1万2000人に影響が出た
出典
『特急運休、ナメクジが原因 JR九州、ショートし停電』
https://this.kiji.is/515080634270631009
キーワード;小動物
2019年6月22日9時39分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
駅の階段で前を歩く人が持つ傘の先に、ヒヤッとしたことはありませんか。
「迷惑だと感じた傘のトラブル」についてアンケートしたところ、3914票が投じられました。
最多は「傘の先を向けられた」。
中には実際にけがをしたという人も。
傘が手放せなくなる季節、傘の先端、あなたは意識してますか。
日本洋傘振興協議会の広報室によると、傘の先端部分の正式名称は「石突(いしづ)き」。
何本もある傘の骨を束ねる支柱の支点です。
長傘の場合、「石突きは、中棒に確実に固定されていること。また、石突きの先端はほぼ平面で、その表面積が20mm2以上であり、その周囲は鋭利でないこと」という基準があります。
【7割が「経験あり」】
6月10~16日、神戸新聞社はツイッターのアンケート機能を使ったところ、
「傘の先を向けられた」 (74%)
「傘の水滴をかけられた」 (13%)
「傘のトラブルなし」 (10%)
「その他」 ( 3%)
でした。
一部のコメントを紹介します。
<経験ある、見たことある>
・駅の階段を上るときに、顔をあげると、前の人の傘の先が目の前にあった
・傘を大きく振って歩いている人がすごく不快
・私でも胴体に当たりそうで怖いと思うのに、子どもならもっと顔とか突かれそうで怖いんじゃないかなと思います
・カバンの持ち手の部分に傘を横にして持っておられる方を時々見かけます。楽な持ち方だけど、かなり危険であるとの認識は薄いと思います
<被害にあった>
・傘をスキーのストックのように後ろに勢いよく振る方の傘が脛を直撃した
・傘の先が足に当たり、ストッキングは破れ、出血した
【「肋骨にヒビが入った」】
東京都は2013年1月、降雨時のヒヤリ・ハット体験の有無などをインターネットでアンケート。
都内在住3000人のうち1657人が、傘によるヒヤリ・ハットやけがの体験をしていました。
「満員電車で、誰かが水平に持っていた傘が脇腹にぶつかり、肋骨にヒビが入った」という52歳女性も。
東京都生活安全課の担当者は、「駅の階段で水平に持った傘は、後ろの人の顔をかすめることもあり、大変危険。けんかなどのトラブルに発展するケースも見られます」と注意を促します。
【鉄道各社も呼び掛け】
JR西日本(大阪市)は、「ちょっとちょっと!なマナーいきものペディア」の第13弾として、19年5月から「マナーいきものペディア あかんおに」を公開。
「ついつい無意識に周囲のお客様を困らせてしまうテーマ」ということで、傘の先を向ける「あかんおに」を採用。
「うしろで傘が当たってあかんおに」、「傘は下に向けて人に当たらないよおに」と関西弁とだじゃれを織り交ぜたコピーで呼び掛けています。
実際に苦情を尋ねると、「統計は公表していませんが、お客さまからは『駅の階段で前のお客さまが横に持っていた傘が顔に当たりそうになった』、『ホームを歩いているときに子供の顔に当たりそうになった』といった意見が寄せられました」。
JR西の赤鬼に対し、東京は“おしゃれ野菜”。
東京・秋葉原と茨城県つくば市を結ぶ「つくばエクスプレス」(東京都千代田区)は2019年6月、マナー啓発シリーズ「やさしいやさい」の最新版として、傘に似たヨーロッパ発祥の野菜ルバーブを登場させ、「傘の先端は下に向けルバーブ。やさしいやさいルバーブは、傘の先端が周りのお客さまに当たらないように、下に向けて持っているから、安心だね」と呼び掛けています。
駅や電車内の傘マナーについて、JR西日本広報担当者はこう結びます。
「傘は横に持たず縦に持っていただき、特に車内では畳んでお持ちいただくなど、周囲のお客さまにもご配慮をお願いいたします」。
じめじめした梅雨の季節。ちょっとした気配りで気持ちよく乗り切りたいですね。
出典
『傘の先端で思いがけないけが あなたの持ち方は大丈夫?』
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201906/0012449972.shtml
(ブログ者コメント)
横持ちは論外。
濡れた長傘を閉じないまま、混雑した車内に乗ってくる迷惑客も結構いる。
鉄道各社のキャンペーン、奏功するといいのだが・・・。
2019年6月22日7時46分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
組み体操の事故件数で、兵庫県が全国ワーストだとご存じだろうか。
昨年度の県教委の調査では、6段以上の「ピラミッド」に挑戦した小中学校は計100校弱あった。
阪神甲子園球場で体育大会を開く同県西宮市では、タワーがそびえ立つと大歓声が起きるという。
近年では「組み体操は危ない」と社会問題化し、見直しの動きもあるが、なぜ兵庫の学校は大技に挑み続けてきたのだろうか?
児童や生徒が四つんばいになって積み重なるピラミッドは最高9段。
肩の上に立つ「タワー」は最高5段。
県教委の昨年度の調査(神戸市を除く)によると、昨年度は小学校37校と中学校59校が6段以上のピラミッドを実施。
小中の計34校が5段タワーを作っていた。
事故が起きた計285件のうち、3割強をこの2種目が占めたが、「高さ」にこだわる学校が多いようだ。
全国的な統計でも、兵庫の事故件数は際立つ。
大阪経済大の西山豊名誉教授(数学)が日本スポーツ振興センター(JSC・東京都)の災害共済給付件数を基にまとめた統計によると、2017年度の全国の小中学校の組み体操中の事故は4418件。
兵庫県は3年連続の全国ワーストとなる566件で、全体の1割強を占める。
組み体操が社会問題になったのは15年秋、大阪府八尾市の中学校で起きた事故がきっかけだ。
スポーツ庁は16年3月、安全が確認できない場合は実施しないよう、都道府県教委に通知した。
県内自治体でも、神戸市が16年度からピラミッドは4段までとするなど、技を制限した。
ダンスに切り替えるなど対策を進める学校が増えた一方、依然として大技に挑む学校もある。
背景の一つに、伝統的な大会の存在がある。
西宮市は1951年から中学校の連合体育大会を開いており、中学3年の男子が組み体操を披露。
記録の残る81年から5段のタワーを実施し、昨年11月も全市立中20校が取り組んだ。
市教委は、「プログラムは毎年、タワーありきでなく検討してきた」とするが、ほぼ前年を踏襲してきたという。
保護者もタワーに取り組んだ経験がある人が少なくなく、会場の甲子園球場はタワーが立ち上がる瞬間に盛り上がるという。
地域の期待を理由に挙げる声もある。
東播磨地方の体育教師は、「猛暑で練習時間の確保も困難。難易度の高い技はやめたい」という。
だが、農村部などは運動会が地域ぐるみの行事になっており、町内会長らから「見どころをやめないで」との声が寄せられる。
それでもなお、事故の多発を重く見た県教委は今年1月に「ピラミッドは小学校で3段、中学校で4段以内」というJSCの目安を考慮するよう、各市町に通知した。
西宮市教委の関係者は、「近年の子どもの体力低下の状況や通知の趣旨を考慮し、今後の演技構成を検討したい」としており、長年の慣習は見直されそうだ。
組み体操事故に詳しい名古屋大の内田良准教授(教育社会学)は、「段数の高いピラミッドやタワーは、命に関わるけがにつながる可能性がある。継続している学校はリスクを過小評価している」と警告する。
「教育の自律性から、国や都道府県に規制を期待するよりも、各市町や学校現場が早急に安全対策に乗り出すべきだ」と指摘した。
出典
『組み体操事故件数、全国ワーストは兵庫県 その理由とは』
https://mainichi.jp/articles/20190621/k00/00m/040/193000c
(ブログ者コメント)
八尾市の事例を含め、組み体操の危険性については、本ブログでも過去に何回か紹介スミ。
2019年6月21日16時28分にNHK東北から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
気仙沼市では、東日本大震災の津波で漁船用の燃料タンクが流されたことから、周辺をコンクリートで覆うなど、津波にも耐えられるよう設計したタンク5基が完成し、記念の式典が開かれた。
気仙沼港では、震災の津波で漁船の燃料を備蓄するタンクが海水に浮いたり、がれきが衝突したりして、23基のうち22基が流された。
これまで仮設のタンクで燃料を備蓄し、漁船に供給してきたが、タンクを管理していた会社や市などが津波に強いタンクの建設を進め、震災から8年あまりを経て、このほど完成した。
21日は気仙沼港で式典が開かれ、気仙沼市の菅原市長をはじめ、市や漁業関係者など、およそ100人が参加し、テープカットをして完成を祝った。
タンクは、高さ12m、直径11mのものが5基設置され、震災の教訓をいかし、400トンほどの船の衝突にも耐えられるよう、周囲は厚さ35cmの特殊なコンクリートで覆われている。
また、津波による浸水で海水に浮いたり、地震による液状化現象が起きにくいよう、タンクが建つ地盤も改良したという。
タンクを管理する気仙沼商会の高橋社長は、「震災から8年あまりで、ようやく漁船に供給する燃料を安定的に備蓄できる。引き続き、漁船のみなさんのバックアップをしていきたい」と話していた。
出典
『津波に強い燃料タンク完成』
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20190621/6000005952.html
(ブログ者コメント
以下は映像の1コマ。
説明はなかったが、正面に見えるコンクリート直方体は配管保護用かもしれない。
2019年6月22日9時58分にNHK岐阜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後2時前、中津川市の山で渓谷沿いを歩いていた男性が足元にあった岩の上から10mほど下の谷に滑落した。
滑落したのは岐阜県の恵那農林事務所の課長補佐、阿部さん(男性、56歳)で、頭や胸などを強く打っていて、まもなく死亡が確認された。
警察によると、阿部さんは県の職員5人とともに、ダムの建設予定地を調査するため、午後から現場の山に入り、調査を終えて下山する途中だったという。
当時、阿部さんはヘルメットをかぶり、靴底にスパイクがついた長靴を履いていたということだが、滑落した岩の表面には、湿ったこけが多く生えていたという。
警察は、阿部さんとともに下山していた5人から話を聞いて、詳しい状況を調べている。
出典
『調査中の県職員が滑落し死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/20190622/3080001921.html
6月22日7時37分にメーテレからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
21日の午後1時50分ごろ、中津川市付知町の付知川沿いの谷で岐阜県恵那農林事務所職員の阿部さん(56)が、斜面からおよそ10m下まで滑落した。
阿部さんは全身を強く打ち、およそ1時間後に死亡が確認された。
阿部さんは、同僚の県職員5人とともに、土砂崩れを防ぐ治山ダムの予定地の現地調査を終え、帰る途中だったという。
阿部さんは同僚らの先頭を歩いていて、警察は、岩についた苔で足を滑らせたとみている。
出典
『ダムの現地調査から帰る途中に谷から滑落 岐阜県職員が付知川沿いの谷で死亡』
https://www.nagoyatv.com/news/?id=202990
2019年6月25日付で河北新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
青森県むつ市の田名部中(生徒629人)で、体育で走り高跳びに取り組んだ複数の2年生の生徒がけがをしていたことが24日、分かった。
着地点に敷くマットの厚みが不足していた可能性がある。
骨折した生徒もおり、和田校長は、「指導方法を改善し、けがのない教育を目指したい」と話している。
同校や生徒らによると、18日、高さ125cmに挑戦した男子生徒が右手首の骨を折った。
21日には、別の男子生徒も左手首の骨にひびが入った。
いずれも着地の際に転倒した。
他に複数の生徒が、尻を打ったり、脚の筋を痛めるなどしたという。
跳び方は、いずれもはさみ跳び。
踏み切った足と反対側の足を振り上げて、またぐようにしてバーを越える。
着地点には、前転などをする際に使う厚さ約5cmのマットが置かれていた。
同校には、より厚みのあるソフトマットもあったが、使用されなかった。
保護者から危険性を指摘する相談も寄せられたが、18日以降も、同じマットを使った指導が行われていた。
青森県教委スポーツ健康課によると、はさみ跳びの場合は、薄めのマットを使うこともある。
高くなればソフトマットを準備するのが一般的だが、個人差があるため、基準はないという。
田名部中の授業で最も高く跳んだ生徒は、バーの高さが145cmだった。
名古屋大大学院の内田良准教授(教育社会学)は、「安全対策で防げる事故もある。なぜ、けがをしたのか、しっかりと分析してほしい」と話した。
出典
『恐怖の高跳び マット5センチ 中学の授業で骨折者 青森・むつ』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201906/20190625_23024.html
2019年6月20日23時32分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都府警八幡署は20日、八幡市八幡吉原のスーパー「Ⅼ八幡店」で、搬入作業で荷物の下敷きになった大阪府寝屋川市の運送会社社員の男性(51)が死亡したと発表した。
同署によると、男性は6日午後8時10分ごろ、飲料水などの積み荷(約320kg)をかご状の台車に乗せてトラックの昇降機から下ろす作業中、倒れた台車の下敷きになったという。
背中などを強く打ち、重体だった。
出典
『搬入作業で積み荷の下敷き、重体の51歳男性死亡』
https://this.kiji.is/514379915002004577?c=39546741839462401
2019年6月21日0時44分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が現場の空撮写真付きでネット配信されていた。
20日午後2時5分ごろ、福井県永平寺町松岡石舟の生地製造会社「T繊維」の工場から出火していると110番があった。
警察によると、工場3棟と事務所の計4棟を全焼。
従業員とみられる4人の死亡が確認されたほか、4人が煙を吸うなどのけがをした。
現場では黒い煙が上がったほか、周囲に刺激臭が漂い、深夜になっても消火作業が続いた。
消防や従業員らによると、工場では当時約60人が作業をしていた。
午後2時ごろ、工場内でモーターが焦げるような臭いがして、炎が上がったという。
工場内の電気系統の工事をしていたとの情報もあり、県警や消防が詳しい出火原因を調べている。
工場内から避難した男性従業員は、「工場の奥から一気に炎と黒煙が上がった。仲間と協力して、シャッターを上げて逃げた」と話した。
火災は夜になっても収まらず、周辺住民が活動を見守った。
近くに住む女性(80)は、「2、3回爆発するような音が聞こえた。どんどん火の勢いが強くなり、火の海になった」と振り返った。
この火災で、工場近くにある町立松岡中学校は、全校生徒を一時、体育館に避難させた。
T繊維のホームページによると、工場ではアウトドア向けの衣料品やニットの生地を製造しているという。
グループ全体の従業員は95人。
現場は北陸自動車道福井北ジャンクションから東へ約1.5kmで、周辺は農地と住宅が混在している。
出典
『福井繊維工場火災 死者は4人に 4人けが』
https://mainichi.jp/articles/20190620/k00/00m/040/236000c
6月21日0時10分に日本経済新聞からは、ボイラー室付近から火が出たという地元の人の証言があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、会社の敷地内にある6棟の工場のうちの1棟から出火し、他の棟や事務所棟に延焼したとみられる。
火災は約7時間後に鎮火が確認された。
工場内では当時、外国人技能実習生など数10人が働いていたとみられる。
約4年前まで同工場で勤務していた近所の女性(70)は、「北西角にある建物のボイラー室付近で火花が出て、南側へ燃え広がった。ボンという花火のような大きな音が10回以上聞こえた」と話した。
〔共同〕
出典
『繊維工場で火災、4人死亡 福井、7時間後鎮火』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46360580Q9A620C1CN8000/
6月22日7時20分に福井新聞からは、激しく燃えていた第1工場では溶接やボイラー修理が行われていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
敷地北西側にある「第1工場」が激しく燃えていたことが6月21日、警察への取材で分かった。
遺体は、全焼した4棟のうち、第1工場東側の「第2工場」、「第3工場」に集中していた。
取材では、従業員から「第1工場で溶接やボイラー修理をしていた」と聞いた住民もおり、警察などが出火当時の状況を詳しく調べている。
敷地には工場6棟、事務所、倉庫などが並ぶ。
敷地北側にある第1~第3工場(鉄筋コンクリート平屋建て)と事務所棟(同3階建て)の4棟が全焼した。
消防によると、遺体は第2工場内で1体、東隣の第3工場内で2体、2棟の間の通路で1体が見つかった。
当時、第1工場と第2工場の間にいた男性従業員によると、第2工場から第3工場へ逃げる際、2棟の間にある二つの密閉用のビニール製シャッターのうち一つが開かず、近くの男性がこじ開けたという。
警察は、当時の状況やスプリンクラーの有無など、同社の防火体制、従業員の避難経路なども調べる。
火災は約7時間15分後に鎮火した。
出典
『工場火災、4遺体は2棟と通路に 不明20代女性はベトナム人実習生』
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/879831
6月23日7時20分に福井新聞からは、工場内は停電し煙で視界が悪かったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、4人の遺体のうち、この日、身元が判明した同社社員の男性(29)は織機のメンテナンスなどを担当しており、死因はやけどや煙を吸い込んだことによる焼死とみられる。
いずれかの工場で作業中だった可能性が高い。
発見場所は、隣接する第2工場と第3工場の間で、両工場をつなぐ2本の通路の間の屋外空間だった。
工場間の距離は2~3mほど。
第2、第3工場を通って避難した男性従業員によると、両工場内は停電し、煙で視界が悪かったという。
通路のシャッターがボタンを押しても開かず、避難に時間がかかったという。
出典
『永平寺工場火災、原因の特定急ぐ 29歳男性は工場の間で発見』
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/880397
2019年6月20日18時20分にNHK香川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前9時すぎ、高松市国分寺町新名の道路で建設土木会社の51歳の社員の男性がショベルカーをバックさせながら4トントラックの荷台に載せたところ、止まっていたトラックが前に動きだしたあと左側に脱輪して傾き、ショベルカーが荷台から落ちた。
この事故で、ショベルカーは道路からおよそ4m下の谷に落ちて逆さまになり、運転していた男性はけがをして、警察によると、複数の箇所を骨折した疑いがあるという。
警察の調べによると、現場は山の中の舗装されていない砂利道のゆるやかな下り坂で、当時、トラックはエンジンを切ってサイドブレーキもかけていたということだが、タイヤに車止めはしていなかったという。
警察は、現場にいたほかの作業員からも当時の状況について話を聞くなどして、作業の進め方に問題がなかったかどうか調べることにしている。
出典
『重機 谷に転落 男性けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20190620/8030003929.html
6月20日12時2分に瀬戸内海放送からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日朝、高松市で重機をトラックの荷台に積み込んでいたところ、トラックが傾き、重機が崖から転落した。
重機を運転していた男性が下敷きになり、けがをした。
「あちらのトラックに重機を積もうとしたところ、その重機が横転し、その下敷きになってしまったということです」
20日午前9時15分ごろ、高松市国分寺町で建設工事会社の男性(51)が重機をバックさせてトラックに積み込んでいたところ、トラックがバランスを崩して傾いた。
男性は重機とともに崖から転落し、下敷きになった。
現場にいた同僚が119番通報し、男性は病院に運ばれた。
命に別状はないという。
出典
『重機が崖から転落 運転していた男性が下敷きになりけが 高松市』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190620-00010000-ksbv-l37
2019年6月19日16時35分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
世界遺産・金閣寺(京都市北区)前の市道に設置された縦型の予告信号機が、上から「青黄赤」と通常の信号機とは上下逆向きになっていたことが分かった。
事故などは確認されていないが、指摘を受けて同日、京都府警が正しい「赤黄青」の並びに設置し直した。
府警交通規制課によると、今年3月に電球式からLED(発光ダイオード)式に切り替えた際、設置業者が上下を誤ったとみられる。
道交法施行令では、縦型信号機は上から順に「赤黄青」と規定。
予告信号の場合の並びは「厳密には定められていない」(同課)というが、「他の信号機と同じように設置するべきで、本来、あってはいけないこと。府警としても十分な点検ができていなかった」として、17日に向きを変更した。
出典
『2カ月以上「青黄赤」 金閣寺前の縦型予告信号』
https://www.sankei.com/west/news/190619/wst1906190026-n1.html
6月19日13時44分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
京都市北区の金閣寺前の交差点の縦型の予告信号が約3カ月間、業者の設置ミスでさかさまになっていたことがわかった。
京都府警が取材に明らかにした。
本来は上から「赤黄青」の順だが、「青黄赤」になっていた。
府警は17日、正しい向きに直した。
信号を見間違ったことによる事故は確認されていない。
交通規制課によると、府警から受注した業者が3月23日、電球式の信号をLED式に取り換えた際、向きを誤った。
道路交通法の施行令では、縦型信号は「上から赤黄青」と規定されている。
近くに住むタクシー運転手の男性(48)は、「毎日、この道を通るが、まったく気がつかなかった。赤か青かは気にするけど、信号の上下なんて意識していないからね。こんなことがあるなんて驚き」と話した。
出典
『金閣寺前の信号、3カ月逆さまだった 運転手もびっくり』
https://www.asahi.com/articles/ASM6L624MM6LPLZB019.html
(ブログ者コメント)
ブログ者が当該信号機を見たとしても、おそらくは違和感すらおぼえなかったことだろう。
2019年6月19日18時3分にNHK佐賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日正午すぎ、武雄市武雄町にある九州港湾福利厚生協会の保養施設「M荘」にある陶芸教室の部屋で、ボランティアで講師をしている60代と70代の男性2人が倒れているのを同じボランティア講師の女性が見つけ,消防に通報した。
警察によると、2人は発見されたとき意識がなかったが、搬送先の病院で手当を受け、このうち70代の男性は意識が回復したという。
しかし、白石町今泉の男性(67)は意識不明のままだという。
2人が倒れていたのは陶芸教室の窯に隣接した部屋で、2人は19日未明から自分たちの作品の本焼き作業を行っていたという。
警察は、現場の状況から、一酸化炭素中毒の可能性が高いとみて調べている。
出典
『陶芸の窯でCO中毒か2人倒れる』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20190619/5080003182.html
6月19日19時42分にRKBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
陶芸教室を運営する高齢の男性2人が意識を失って、病院に運ばれた。
午前3時半ごろから、プロパンガスを使って窯に火を入れる作業を担当していたという。
消防が駆けつけた際には、安全基準の20倍を超える一酸化炭素が検出されていた。
出典
『窯焼きで一酸化炭素中毒~武雄市・1人重体』
https://rkb.jp/news/news/48443/
6月19日21時42分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1時間ごとに窯の温度を記録する用紙には、午前8時半まで温度が記録されていた。
出典
『陶芸教室、1人が意識不明 窯が不完全燃焼、CO中毒か』
https://www.asahi.com/articles/ASM6M63TXM6MTTHB00Q.html
2019年6月18日721時14分にYAHOOニュース(京都新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
滋賀県草津市立幼稚園で、教諭による安全配慮が欠けた中で園児らに机を片付けさせ、1人に重傷を負わせたとして、草津市は18日、園児家族に損害賠償620万円を支払うと発表した。
市議会6月定例会に議決を求める議案を追加提案する。
市幼児課によると、2017年1月25日、T幼稚園の年長クラスで担任教諭が園児らに昼食で使った折りたたみ式机4台の片付けを指示。
園児4人で机の脚をたたんだ際、女児=当時(5)=が左手薬指を木製の天板と金属製の脚の間に挟み、指先を骨折した。
担任教諭は室内で別の園児らと関わっており、見ていなかったという。
同課は、「子どもだけでさせたことが問題で、安全への配慮が不足していた」としている。
女児の家族とは、今月、示談が成立したという。
出典
『机片付け5歳園児が指骨折、教諭の安全配慮不足で620万円賠償』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190618-00000050-kyt-soci
2019年6月20日14時39分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
滋賀県草津市は18日、市立幼稚園で2017年1月、園児が折りたたみ式の机を片づけ中に指先を挟まれて骨を切断する重傷を負ったと発表した。
市は、620万円の損害賠償を支払う議案を市議会に提案した。
発表によると、当時5歳の女児が昼食後、折りたたんだ机の脚に左手薬指の指先を挟まれ、骨を切断した。
約9か月通院を続けて指先を接合したが、骨は今も遊離した状態という。
机の取扱説明書には、折りたたみは大人が行うよう記されており、市幼児課は「監督が不十分だった」としている。
出典
『折りたたみ式の机に指挟まれ、5歳女児が骨切断』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190619-OYT1T50177/
2019年6月16日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9747/
(2019年6月24日 修正1 ;追記)
2019年6月18日付で東京新聞から、担当者は山頂の場所も勘違いしていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」配備計画を巡り、陸上自衛隊新屋(あらや)演習場(秋田市)を「適地」とした防衛省調査で、一つの山の標高を実際より3m低く誤表記していたことが分かった。
岩屋防衛相が18日の記者会見で明らかにした。
同省の調査のずさんさが改めて浮き彫りになった。
標高が間違っていたのは、秋田県男鹿市の国有地からレーダーの電波を遮るとされた「本山(ほんざん)」。
岩屋氏は、「誠に申し訳ない。あってはならないことだ」と陳謝した。
17日に設置した整備推進本部で再発防止に取り組む考えを示した。
週内にも初会合を開く方針だ。
調査では、米グーグルの衛星写真を利用したサービス「グーグルアース」を地図データとして使用。
担当者が山頂を指し示す場所を勘違いし、標高712mと表示された地点の数値をそのまま記載したという。
実際の標高は715mだった。
防衛省は、新屋演習場を選定する過程で、同演習場を除く東北地方の計19カ所を検討の対象とした。
男鹿市の国有地もそれに含まれる。
今回の防衛省調査では山の仰角を9カ所で過大に計算していたことが分かっており、同市の国有地から見た本山もその一つだった。
<地上イージス配備巡る調査ミス>
陸上自衛隊新屋演習場をイージス・アショア配備の「適地」とした防衛省の調査に誤りが見つかった問題。
配備可能か検討対象となった新屋演習場を除く東北地方の青森、山形両県など計19カ所のうち、9カ所でレーダーが出す電波を遮る山の仰角の数値が過大だった。
防衛省は、電波の障壁となる高い山がない場所が望ましいとして「不適」と判断。
ミス発覚後も配備計画に変わりはないとしている。
出典
『地上イージス、標高も誤り 防衛省 秋田ずさん調査』
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201906/CK2019061802000303.html
2019年6月21日7時9分に秋田魁新報から、下記趣旨の記事が雲の写真付きでネット配信されていた。
山形県沖を震源とし、秋田県由利本荘市で震度5弱を観測する地震が発生した18日、地震発生前の夕方に同市で不思議な形の雲が目撃された。
写真を撮った契約社員の女性(45)=同市水林=は20日、「地震雲かと思った」と話したが、秋田地方気象台は「地震と雲の関係は科学的に証明されていない」としている。
女性は車で退勤中の18日午後5時すぎ、上空に太い棒状の雲が何本もあるのを見つけ、同市給人町の本荘郵便局前で車を止め、携帯電話で撮影。
同日午後10時22分ごろ地震があり、「ああ、やっぱり」と感じたという。
ほかにツイッターには、同市で写したとみられる雲の写真や動画が「面白い雲」、「夕方の雲、地震雲だったのかな」などのコメントを添えて複数投稿されている。
一方、同気象台は、「大気現象の雲と大地の現象である地震は別の現象。関連性を証明する論文などもない」と説明した。
出典
『地震雲?18日夕方に目撃情報 太い棒状の雲、由利本荘市で』
https://www.sakigake.jp/news/article/20190621AK0003/
(ブログ者コメント)
地震雲については、本ブログでも過去に何件か情報を紹介している。
2019年6月18日19時18分に北海道新聞から、下記趣旨の記事が遊具の全景写真付きでネット配信されていた。
18日午前10時ごろ、後志管内留寿都村のルスツリゾートの遊園地で、大型遊具「ツイスター」に乗っていた空知管内栗山町立栗山小6年の男子児童2人が、遊具の外に落ちた。
警察によると、児童はそれぞれ額や足に軽いけがをした。
警察とリゾート側によると、ツイスターには直径2mほどの丸型遊具(定員4人)が10台、環状に備え付けられている。
各遊具内で2人ずつ向き合うように座って布製の安全ベルトを締めた後、遊具ごと、車輪のように縦方向に回転しながら周回する。
動きだした直後、係員が遊具から鉄製の乗り場に投げ出されている児童2人に気づき、緊急停止した。
投げ出された時点の高さは不明。
ほかに2人の6年生児童が乗っていたが、けがはなかった。
リゾート側は、児童がベルトをしていたかどうかの運行前の安全確認が不十分だった可能性があると説明している。
警察は業務上過失致傷の疑いもあるとみて調べている。
同リゾート管理部は「けがをした児童に申し訳ない」としており、当面、この遊具の運行を中止する。
栗山小によると児童は修学旅行中で、17日から1泊2日で同リゾートに滞在。
6年生76人が参加し、教頭ら6人の教員が引率していた。
出典
『回転遊具から転落、男児2人軽傷 ルスツリゾート』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/316535
6月18日20時43分にNHK北海道からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4人の児童が乗っていた遊具は、座席が縦に何度も回転することなどから、安全ベルトの装着が義務づけられているが、4人は当時、ベルトを着けていなかったとみられるという。
ルスツリゾートによると、ふだんは遊具が動き出す前に、係員がベルトを装着しているかをチェックすることになっていて、担当の係員は「きょうもきちんと確認した」と説明しているという。
出典
『遊園地の遊具から転落 2人けが』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190618/7000011219.html
(ブログ者コメント)
以下はNHK映像の1コマ。
2019年6月17日19時32分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都葛飾区は17日、同区立上平井小学校(西新小岩4丁目)でプールの授業の準備中、教員が誤って塩素ガスを発生させる事案があったと発表した。
区によると、同日午前7時半ごろ、プールの水を殺菌するために濾過器に塩素を入れるはずが、教員が誤って、プールの水を中和するための無水炭酸ナトリウムを投入したという。
ミスに気付いてすぐに塩素を入れたところ、化学反応が起きて塩素ガスが発生したという。
この教員と現場にかけつけた別の教員の計6人が目や鼻に痛みを訴える軽傷を負った。
児童は校舎内にいて無事だった。
消防が駆けつけ、濾過装置のある機械室の空気を入れ替えて塩素濃度を下げ、約3時間後の午前10時15分に塩素ガスの発生が止まったことを確認したという。
同校では、この日からプールの授業が始まる予定だった。
出典
『プールの授業準備中、塩素ガス発生 教員6人が軽傷』
https://www.asahi.com/articles/ASM6K4T7PM6KUTIL01L.html
6月17日13時47分にNHK首都圏からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前8時まえ、葛飾区の上平井小学校のプールの機械室で、授業の準備をしていた副校長ら教員6人が目や鼻の痛みを訴え、消防に通報した。
消防が調べたところ、機械室には塩素ガスが発生していたため、3時間余りにわたって児童などにプールの周辺に近づかないよう呼びかけた。
教員6人は病院で手当てを受けたが、いずれも症状は軽く、児童は校舎内にいたため、症状を訴える子どもはいないという。
区の教育委員会によると、この小学校では17日からプールの授業が始まる予定で、教員はプールの水を浄化する装置に塩素を投入するところを、誤って塩素の濃度を調整する別の薬剤を投入し、すぐに誤りに気づいて塩素を投入したという。
その結果、化学反応が起きて塩素ガスが発生したとみられるという。
葛飾区教委は、「薬剤が適正に取り扱われるよう、指導を徹底していきたい」とコメントしている。
出典
『小学校のプールで塩素ガス発生か』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190617/0031354.html
(ブログ者コメント)
ネットで調べたところ、プールの水は一般的に、濾過機を通した後、下流の滅菌器に塩素剤などを投入して浄化している模様。
そこから考えると、塩素(塩素剤だと思われる)を投入した先は濾過機ではなく、滅菌器だと思われる。
2019年6月15日9時54分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本中央競馬会(JRA)は15日、競走馬の飼料添加物から禁止薬物が検出されたため、同添加物を購入した28厩舎に所属する計156頭を競走除外とし、15、16日の函館、東京、阪神競馬に出走させない措置を取った。
15日は計72頭が除外となり、16日に行われる重賞レースの函館スプリントステークス(GⅢ)は、ダノンスマッシュなど6頭が除かれ、7頭立てとなる。
除外された馬はJRAの公式サイトで確認できる。
禁止薬物のテオブロミンが検出されたのは、商品名グリーンカルというビタミン・ミネラル剤。
テオブロミンは興奮作用などがあるとされ、禁止薬物104種類のひとつだ。
グリーンカルは古くから使われている製品。
ただ、競走馬の体内に入るものは、新しく製造されるたびに原料などが違うことから、販売前に公益財団法人・競走馬理化学研究所で薬物検査を受ける規則になっている。
今回は、検査結果が出る前の製品が厩舎に流通していた。
なぜルールが機能しなかったのかは調査中だ。
検査結果がわかったのが14日の午後だったため、全馬の薬物検査をする時間的な余裕がなく、JRAは、グリーンカルを購入した28厩舎の出走予定馬156頭を、体内に摂取した可能性があるとして、一律に競走除外とした。
競走除外になった156頭に加え、関係厩舎の所属馬が来週以降のレースに出走しようとする場合、血液検査に合格すれば認められる。
馬券の前売りはインターネット発売に限られていたため、競走除外に伴う窓口での馬券の払い戻しで混乱はなかった。
150頭を超す大量の競走除外という前代未聞の出来事に、日本騎手クラブ副会長の福永祐一騎手は、「競馬サークルの一員としておわびする。競馬の歴史上、類を見ない事件」などと話した。
競馬専門紙や競馬欄を大きく扱う夕刊紙は、予定していた紙面構成や勝ち馬予想の変更などに追われたという。
影響は地方競馬にも及び、帯広で5頭、金沢でも20頭が競走除外となった。
出典
『競走馬のエサに禁止薬物が混入 156頭が出走取りやめ』
https://www.asahi.com/articles/ASM6H2SQWM6HUTQP004.html
6月15日18時13分にNHK北海道からは、下記趣旨の詳細な記事がネット配信されていた。
この問題で、JRAは記者団の取材に応じ、横浜市に本社のある飼料メーカー「N工業」が、必要な薬物検査の結果が出る前にえさに混ぜるサプリメントを出荷したことが原因だと明らかにした。
JRAによると、サプリメントは製造するごとに競走馬理化学研究所の検査を受け、禁止薬物が検出されなかったことを確認してから出荷することになっているが、このメーカーは検査結果が出る前の去年12月から出荷していたという。
サプリメントは4つの販売会社を通じて28の厩舎に販売され、14日、競走馬理化学研究所の検査で禁止薬物が検出されたため、これらの厩舎の競走馬あわせて156頭の出走が取り消しになった。
JRAは、サプリメントを購入した厩舎から今月22日と23日のレースに出走を予定している競走馬については、15日と16日に血液検査を行い、禁止薬物が検出されなければ出走できるとしている。
JRAの庄村裁決委員は、「製造するごとに検査するという規則が守られていれば起こりえないことなので、業者に対する啓発を厳しくしていきたい」と話している。
【レースへの影響は】
JRAによると、横浜市の飼料メーカー「N工業」は、今回、競馬法上の禁止薬物「テオブロミン」が検出されたサプリメントを去年12月から出荷していたため、これまでのレースで、このサプリメントを通じて禁止薬物を摂取した競走馬が出走した可能性は否定できないとしている。
ただ、JRAは、レースの後に1着から3着の競争馬を対象に尿検査を行っていて、去年12月以降に「テオブロミン」が検出されたことはないという。
一方、対象となった馬を含む馬券については、15日のすべてのレースと16日の一部のレースについてインターネットでの販売が始まっていたが、JRAは全額、払い戻しを行ったという。
【飼料メーカーは】
横浜市に本社のある飼料メーカー「N工業」は、製造したサプリメントから競馬法上の禁止薬物「テオブロミン」が検出されたことについて、「原材料としてテオブロミンを使用しておらず、現時点で原因が特定できていない。原因究明のために、製品や原料、製造工程について調査している」としている。
禁止薬物が検出されたことを受け、現在はサプリメントの販売を停止し、製品の回収にあたっているという。
「N工業」は、出荷した時期や薬物検査に出した時期についても明らかにしなかったが、検査結果が出る前に出荷したことは認め、「厳粛に受け止め、多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを深くおわびします。徹底的な原因調査を行い、再発防止に努めます」としている。
【「テオブロミン」とは】
競走馬の出走取り消しの原因となった「テオブロミン」という薬物は、興奮作用などがある物質で、JRAは馬の競走能力を一時的に高めるとして、禁止薬物に指定している。
テオブロミンはカフェインと似た構造をしていて、無臭で、わずかに苦みがあり、カカオやココア製品に含まれている。
欧州食品安全機関によると、動物が一定量以上を摂取した場合の主な作用は、過剰な興奮や発汗のほか、呼吸や心拍数の増加などで、特に、馬はテオブロミンに対する感受性が高く、肝臓や甲状腺に影響を受けるという。
このため、欧州食品安全機関は、テオブロミンを、動物のえさとして望ましくない物質としている。
過去には、2004年に東京の大井競馬で、馬のえさからテオブロミンが検出され、競馬の開催が中止されたほか、2001年には北海道のばんえい競馬で、入賞した馬から検出され、問題となった。
また、国民生活センターは、カカオがたくさん含まれたチョコレートについて、興奮作用があるテオブロミンなどをふだんより多く摂取してしまうおそれがあるとして、幼児やお年寄りなどが食べる際には注意するよう促している。
【問題のサプリメントとは】
禁止薬物が含まれていたサプリメントは「グリーンカル」の名前で販売されていている。
製造した飼料メーカーによると、この製品は競走馬が足などの骨を丈夫に保つための粉末状の馬用サプリメントで、メーカーでは1日あたり100gを2回から3回に分け、エサに混ぜて与えることを目安として示している。
成分は、カルシウムが全体の20%と最も多く、ほかにもリンやマグネシウム、亜鉛、ビタミンAなどが含まれているという。
メーカーでは、この製品を昭和50年代から販売していて、これまでの検査で「テオブロミン」が検出されたことはなかったとしており、メーカーが公開しているこの製品の文書にも、「競走馬理化学研究所の検査を実施しており、競馬法に指定される禁止薬物の陰性を確認しております」と記されている。
出典
『飼料会社の検査前出荷が原因』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190615/0011146.html
(ブログ者コメント)
昭和50年代以降、検出事例がなかったため、今度も問題ないだろうと検査結果を待たずに販売した?
それにしても、検査に半年もかかるとは・・・。
ちょっと遅すぎる気がする。
2019年6月14日15時2分にNHK神奈川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前11時ごろ、相模原市南区上鶴間本町の近くを流れる川の調節池の工事現場で、くい打ちの作業をしていた大型のクレーン車が前方に向かって倒れた。
警察によると、クレーン車はアーム部分を23mほど伸ばした状態で車体の後ろ側が完全に浮き上がっていて、敷地からはみ出したアーム部分が近くの電線に引っかかり、一部を切断したという。
アーム部分の先端には、くい打ちのための長さ18mほどの機械が取り付けられていたということで、警察の調べに対し、運転していた41歳の男性は「バランスを崩した」と話しているという。
けが人はいなかったが、この影響で付近の住宅などが最大で900戸停電したほか、現場近くの市道が通行止めになった。
警察などがクレーン車を撤去するとともに、事故の詳しい原因を調べている。
出典
『クレーン車倒れ電線切断 停電に』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20190614/1050006497.html
6月14日15時56分に神奈川新聞からは、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
14日午前11時15分ごろ、相模原市南区上鶴間本町の工事現場で、「クレーン車が倒れた」と付近の住民から110番通報があった。
クレーン車は前方に向かって倒れて、アーム部分が電線に引っ掛かり、付近の約900世帯が4時間近くにわたって停電した。
けが人はなかった。
警察によると、現場では近くを流れる境川の調整池の造成作業が行われていた。
出典
『クレーン転倒、電線に掛かる 相模原、900世帯一時停電』
https://www.kanaloco.jp/article/entry-174686.html#prettyPhoto
6月14日18時58分に産経ビズからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、クレーン車は前のめりに倒れ、アームの先端部分が工事現場の壁を越えて、電線に接触したという。
持ち上げようとした資材の重さに耐えられず、倒れたとみられる
出典
『相模原市で一時900世帯停電 クレーン車倒れ電線に接触』
https://www.sankeibiz.jp/econome/news/190614/ecc1906141858002-n1.htm
6月15日13時0分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故当時は、くい打ち作業前の準備中だったという。
出典
『稼働中のクレーン車転倒、900世帯が一時停電』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190615-OYT1T50120/
2019年6月14日14時59分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前6時15分ごろ、日高管内日高町賀張の牧場で、この牧場に勤務する同住所、会社員の女性(63)が、地面から跳ね上がった棒で体を強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。
警察によると、女性は、トラックの荷台に積んでいた馬用の檻を滑車などを使って吊り上げ、地面に置いた2本の棒の上に降ろす作業をしていた。
警察は、滑車が壊れて檻が落下し、はずみで棒が折れて跳ね上がったとみて調べている。
出典
『牧場で作業中の女性死亡 日高』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/315221/
2019年6月13日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9732/
(2019年6月20日 修正1 ;追記)
2019年6月13日5時0分に神奈川新聞からは、担当の保守管理所にのみ当該作業の手順書がなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場一帯を管轄する市交通局上永谷保守管理所(同市港南区)に、事故原因となった装置の点検作業に関する手順書が存在しないことが12日、明らかになった。
他の2カ所の保守管理所には置かれているものの、上永谷にだけないという。
市交通局は、早急に作成し手順の周知徹底を図るとともに、事故調査委員会を設置し、事故原因を詳しく調べる方針。
横取り装置の点検に関する作業手順書は、3カ所ある保守管理所のうち、新羽(同市港北区)と川和(同市都筑区)には置かれているが、上永谷にはないことが事故後に判明した。
同局は、「どういう経緯かは分からないが、手順書がなくても作業員は(点検について)理解している」としつつ、「本来は保守管理所ごとに作成し、手順書に従って作業を行うべき」と不備を認めた。
事故が起きた6日、国交省は同局に対し、厳重注意する警告書を出した。
事故の原因究明と再発防止策について、文書で回答するよう求めている。
これに対し同局は7日、当面の緊急対策を報告。
作業手順書を作成するほか、線路上に装置が置かれたままだと警報が鳴り続ける仕組みづくりや、装置を認識しやすいよう着色することなどに取り組む考えを示した。
同局は、「できることから早期に着手する」としている。
一方、同局は近く事故調査委員会を設置。
有識者ら第三者を加えることも視野に入れており、作業員への聴取などを行った上で国交省への回答文書をまとめる。
「国交省には速やかに報告するよう言われている。設置時期やメンバーなどは現在、協議中」と説明している。
出典
『点検作業、手順書なし 横浜市、事故調査委設置へ』
https://www.kanaloco.jp/article/entry-174249.html
(2019年8月1日 修正2 ;追記)
2019年7月30日7時5分にNHK神奈川から、現場責任者の作業手順理解不足が原因だったとする事故報告書がまとまったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市の事故調査委員会は、現場の責任者が点検作業の手順を理解せず終了後の確認も怠っていたことが原因だとする報告書をまとめた。
29日、公表された委員会の報告書によると、事故当時、作業をしていた3人のうち、現場責任者の50代の助役が作業方法を教える過程で、一度外した点検器具を再びレール上に置いたという。
しかし、助役は点検器具を動かす際の手順を理解しておらず、装置の置き忘れを防ぐための警告灯やブザーのスイッチを切っていたほか、作業終了後の確認や報告も怠り、置き忘れに気づかなかったことが事故の原因となったとしている。
横浜市交通局の土屋統括安全管理者は、「ルールが守られていない現場の実態を、管理部門も含め把握しておらず、反省しないといけない。現場の責任者が役割を認識するよう働きかけ、教育の見直しなどの再発防止策を進めていきたい」と話していた。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20190730/1050006958.html
7月29日20時43分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
市は29日、管理部門が現場の作業実態を把握しておらず、「組織全体のマネジメントに問題があった」とする調査委員会の報告書を公表した。
https://this.kiji.is/528538688067961953?c=39546741839462401
7月29日21時27分に神奈川新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
横浜市交通局は29日、6月に起きた市営地下鉄ブルーラインの脱線事故に関する調査報告書を公表した。
線路上に放置された装置に電車が乗り上げた事故原因について、事故調査委員会は、職員が漫然と点検し、作業手順も明確になっていなかったと指摘。
事故による損害額は約4億700万円に上るとの見通しも示した。
放置されたのは、工事用車両を移動させるために使う「横取り装置」。
動かすにはピンを抜く必要があり、ピンを抜くと、ブザーや警告灯が作動する仕組みになっている。
報告書によると、6月5日の営業運転終了後、職員3人が3カ所の装置を点検した。
その際、1カ所の装置が線路上に固定されたままの状態にもかかわらず、50代の責任者はピンを挿入。
警告灯などが消えたため、3人は作業を終えた。
最終確認もしなかった。
調査委は、職員が装置の危険性を十分理解せずに慣例的に点検し、責任者も自らの役割を認識していなかったと指摘。
点検に関する手順書が存在せず、現場の作業実態を組織として把握していなかった点も問題視した。
被害額のうち、車両関係は3億1900万円で、レールの修繕など施設関係は8800万円。
加えて代行輸送バスや振り替え輸送に約2500万円かかったとしている。
調査委は7月1日に設置され、城博俊局長が委員長に就任。
会合を4回開いて報告書をまとめた。
29日に開かれた市会水道・交通委員会で市側が示した。
https://www.kanaloco.jp/article/entry-185315.html
※市からのプレスリリースは下記参照。
・・・・・
【事故調査報告書のポイント(概要)】
事故原因の分析(報告書P.16)
1.作業実施者の作業内容、規定に対する理解や意識が不足していたこと。
2.作業手順や最終的な確認の方法が明確でなかったこと。
3.作業における役割分担が機能していなかったこと。
4.組織としてこうした実態を把握できていなかったこと。
再発防止策(報告書P.20)
1.緊急的に実施した取組
横取り装置における課題解決のための再発防止策と安全運行の確保に向けた緊急的な取組を実施
(1) 横取り装置検査の手順書作成、作業手順の明確化や作業責任者の役割の明確化
(2) 横取り装置の取扱いチェックシートの作成等、最終確認方法の明確化
(3) 全職員への通知等、ルール遵守の再徹底
2.今後実施する対策
(1) 規定の整備やマネジメント強化の実施
(2) 職員教育の抜本的な見直し
(3) 安全に関する情報収集や共有を速やかに行う仕組みづくり
(4) 横取り装置のさらなる安全性向上の取組
3.「ゆるぐことのない安全」に向けた組織風土改革
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/koutuu/2019/20190729.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。