







2019年5月8日付で上毛新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後5時55分ごろ、桐生市天神町の群馬大理工学部の実験室で、「実験中にフラスコが爆発し学生2人がけがしている」と、学生から119番通報があった。
警察や消防によると、4年の女子大学生(22)と修士1年の女子大学院生(22)の2人が顔などにけがを負った。
桐生市内の病院に搬送され、いずれも意識はあるという。
同大などによると、現場は理工学部8号館5階の実験室。
同じ研究室に所属する大学生と大学院生の計6人が糖の合成の実験をしていた。
ガラス製のフラスコに薬品を入れて実験用ヒーターで加熱していたところ、爆発が起きたという。
事故当時、一つ上の階にいた男子大学生(21)は、「突然ドーンという大きな音がして、振動が足に伝わってきた。けがをした学生が心配だ」、女子大学院生(22)は、「危険性のある薬品を扱うことがあるので怖い」と話した。
関・理工学部長は取材に、「安全には十分注意していたが、けが人を出してしまい申し訳ない。原因を明らかにして再発防止に努める」としている。
警察は、関係者に話を聞くなどして事故原因を調べている。
出典
『実験中にフラスコ爆発 女子学生2人けが 群馬大学理工学部で』
https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/129961
5月8日6時28分にNHK群馬からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故でフラスコの破片が周囲に飛び散り、2人が顔を切るなどのけがをしたほか、同じ研究室に居合わせた大学生の男女3人が耳の痛みなどを訴え、病院で手当てを受けた。
警察によると、けがの程度はいずれも軽いという。
大学によると、実験が行われていたのは理工学部の分子科学の研究室。
出典
『群馬大でフラスコ破裂5人けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20190508/1060004426.html
5月8日5時57分にテレビ朝日からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
研究室では、教員の指導のもと、複数の学生が実験を行っていた。
出典
『群馬大で実験中フラスコ破裂 女子学生2人顔にけが』
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000153964.html
5月8日12時24分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、学生7人が化学の実験を行っていたところ、ガラス製のフラスコが爆発し、ケガをした5人が救急搬送された。
5人のうち女性2人がフラスコの破片で顔に切り傷を負い、男女3人が鼓膜を痛めた疑いがあるものの、いずれも軽傷。
担当教授は隣の部屋にいて不在だった。
出典
『群馬大学の実験室で爆発 学生5人が搬送』
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20190508-00000075-nnn-soci
2019年5月6日17時46分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府南西部の泉南地域で、アスベスト(石綿)紡織産業が最盛期だったころから石綿の危険性を訴え続けた開業医の梶本政治(まさはる)さん(1913~94)の遺品などを集めた「アトリエ泉南石綿の館」が、同府泉南市信達牧野の同医師旧宅跡地にオープンした。
後の住民たちが泉南石綿健康被害国家賠償訴訟で勝訴した道のりも伝える。
梶本医師は大阪帝国大(現大阪大)医学部を1937年に卒業。
第二次世界大戦で軍医として戦地に赴き、敗戦後は大阪大で研究し、53年に内科医として地元に医院を開いた。
と同時に、木製の看板「石綿肺研究会」を掲げた。
石綿肺は、石綿の粉じんを吸い込んで肺が硬くなる危険な病気。
進行すると呼吸困難になる。
泉南地方の石綿産業は、日露戦争直後から始まった国内有数の地帯。
60年代には200以上の石綿関連工場があり、就労者は約2000人と推定された。
そんなただ中で、梶本医師は石綿による病気を研究し、公然と危険性を訴えた。
遺族らによると、診察や往診など地域医療に尽力する傍ら、石綿関連疾患と被害の調査・研究をリードした国立療養所近畿中央病院(当時)の瀬良好澄元院長と頻繁に会っていた。
また、当時は極めて高価だった海外の石綿関係の文献も収集。
こうして石綿の危険性を認識していったとみられる。
市民団体「泉南アスベストの会」共同代表の柚岡一禎(かずよし)さん(76)によると、梶本医師は行動の人でもあった。
地元の石綿工場の経営者や従業員に石綿の危険性を説いて回った。
ある工場では石綿の「集じん機」を設置させ、別の工場では追い返されることも。
駅のプラットホームで石綿工場の経営者と押し問答になっているのを見かけた人もいるという。
石綿の危険性を訴えたチラシも自ら作った。
「規制を適用できるはず」と、国の無策を指摘したチラシを作り、国の省庁や自治体、研究者や関連業者に郵送した。
しかし、反応がなかったという。
同会共同代表で梶本医師の長男逸雄さん(70)は、「遊びたい盛りのころに兄弟でチラシのガリ版印刷を手伝わされた」と証言する。
柚岡さんは、「敬意を抱く人もいたが、地域全体では変人扱いされていた」と振り返る。
多くの人の記憶に残るのは、往診や工場視察のため、「カブ」と呼ばれるバイクで地域を走り回る姿だった。
貧しい地域の患者を相手にすることが多かったという。
「石綿の館」は約20m2。
その入り口の梶本医師の「由緒」に、「先生がこの地の住民の一人であったという事実は(中略)時に利を得、沈黙したわれわれを、からくも免罪してくれているように思う」と記されている。
梶本医師死亡11年後の2005年6月末、兵庫県尼崎市のクボタ旧石綿製品工場の周辺住民にがんの中皮腫が多発している被害が発覚した。
そのとき、泉南地域の住民が、あたかも梶本医師の姿の記憶が呼び覚まされたかのように、被害を訴える活動に立ち上がった。
翌年5月、泉南地域の石綿工場の元従業員らが集団で、「石綿肺などの被害は国が規制を怠ったため」と、国家賠償請求訴訟を大阪地裁に提起した。
訴訟は、高裁での敗訴判決もあり、多くの原告が亡くなるなど、約8年以上の曲折があった。
そして14年10月、最高裁の判決で「国が権限を行使せずに対策を怠った」という判断が確定し、原告が勝訴した。
「石綿の館」では、訴訟の記録映像の上映や関連図書の展示が行われている。
入館無料だが、見学者は事前に「泉南アスベストの会」(090・8126・6333か、090・7968・0395)へ連絡を。
【梶本政治医師と泉南地域関連年表】
1937年 大阪帝国大(現大阪大)医学部卒業
45年 第二次世界大戦で日本敗戦
53年 泉南で医院を開業し「石綿肺研究会」の看板を
掲げる
60年代~ チラシで盛んに石綿の危険を訴える
71年 政府が石綿工場で局所排気装置の設置を義務付け
94年 死去
2005年 クボタ旧石綿製品工場周辺で住民の中皮腫多発が
発覚
06年 泉南地方の住民が石綿健康被害国家賠償訴訟を提起
14年 最高裁判決で同訴訟の原告勝訴が確定。政府が謝罪
出典
『石綿の危険性訴え続けた開業医の記念館 大阪・泉南市に』
https://mainichi.jp/articles/20190506/k00/00m/040/084000c
2019年5月6日7時20分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
学校で心停止になった子どもにAEDが使われたかどうかを調べたところ、小学生と中学生では男女差がなかったのに対して、高校生では女子生徒に使われる割合が3割ほど低くなることが、京都大学などの研究グループの調査でわかった。
京都大学などの研究グループは、平成20年から27年にかけて全国の学校の構内で心停止になった子ども232人について、救急隊が到着する前にAEDのパッドが装着されたかどうかを調べた。
その結果、小学生と中学生では、男女の間で有意な差はなかったが、高校生では、男子生徒の83.2%にパッドが装着されたのに対して女子生徒は55.6%と、30ポイント近く低くなっていた。
AEDは心臓の動きを正常に戻す医療機器で、鎖骨の下などの素肌に直接パッドを貼る必要があり、研究チームでは、女子高校生の場合、近くにいた人たちが素肌を出すことに一定の抵抗があったのではないかと分析している。
心停止の状態で何もしないと救命率は1分たつごとにおよそ10%ずつ下がるため、救急隊の到着する前にできるだけ早く胸骨圧迫=心臓マッサージをしてAEDを使うことが大切だ。
研究グループのメンバーで京都大学健康科学センターの石見拓教授は、「パッドは服を完全に脱がせなくても貼ることができ、貼ったあとに服などをかぶせてもよい。命を救うため、女性にもAEDを迷わず使ってほしい」と話している。
倒れて意識がない女性に救命処置を行う場合、どんな配慮や工夫ができるのか。
京都大学健康科学センターの石見拓教授によると、
①声をかけ、意識がなければ119番に通報して、近くの人にAEDを持ってきてもらうように頼む。
②呼吸をしていない、またはよくわからなければ、胸骨圧迫=心臓マッサージを始める。
③AEDが届いたら電源を入れ、2枚のパッドを素肌に貼るが、服をすべて脱がす必要はなく、下着をずらして、右の鎖骨の下と左の脇腹の辺りに貼ることで対応できる。
④貼ったあとは、上から服などをかけても大丈夫。
石見教授は、「AEDのパッドは貼るべき位置に貼れば、服をすべて脱がさなくても問題はない。女性であっても男性と同じだけの救命のチャンスが与えられるべきで、訓練の場などで女性への対応の仕方を広く伝えていきたい」と話している。
出典
『AED 女子生徒に使われない!』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190506/0029328.html
2019年5月6日6時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中学・高校で起きる事故の半分以上は運動部の部活動中で、年間35万件に上る。
特に頭のけがは命にかかわることがあり、学校現場では重大事故を防ぐための模索が続いている。
【硬球直撃 予防策を尽くしていたが】
死球を受けた2年生の男子部員(当時16)は声を上げ、尻から落ちて仰向けに倒れた。
よけようとした球が、ヘルメットの耳当て部分と左耳の下に当たった。
昨年11月18日、熊本県立熊本西高校(熊本市)で行われた野球部と他校の練習試合。
部員らが駆け寄ると、意識がなかった。
翌朝、亡くなった。
野球部は、事故防止に力を入れてきた。
複数箇所で行う打撃練習は、打球が飛び交う。
防球ネットの穴を抜けて投手に当たらないように、37枚のネット1枚ずつに担当を割り当て、点検や補修を続ける。
イレギュラーバウンドを防ぐため、ノックの合間にトンボをかける。
ヘルメットは昨春、各部員に合うように3つのサイズを買いそろえた。
それでも、事故は起きた。
横手監督(43)は、「亡くなった部員は野球が大好きだった。彼も、投手も、誰も悪くないのに……」と声を絞り出す。
地元の軟式野球出身者ばかりの野球部は、昨秋の九州大会で8強入りし、今春の選抜の21世紀枠の県推薦校に選ばれていた。
事故を受け、横手監督は辞退も考えた。
そのチームに、遺族が葬儀で語りかけた。
「前を向いてほしい。21世紀を辞退しないで、甲子園を目指して下さい」。
頭を下げる相手校の投手にも「野球を続けて下さい。夏の藤崎台(球場)で投げる姿を楽しみにしています。本人も同じ思いでしょう」。
参列者のすすり泣きが漏れた。
野球部は今春の選抜に初出場した。
ネット管理をまとめる3年の中本君(17)は、「大変だけど、練習に集中するためにも安全確認が大切」と話す。
事故後、スポーツ用品会社が、ヘルメットの両耳にあたる部分に着脱式の金属板を付けて首や後頭部を守る試作品を持参した。
まだ商品化の見通しはないが、横手監督は「事故をなくそうと動いてくれたことがありがたい」と話す。
日本高校野球連盟によると、死球による死亡は、記録が残る1974年以降で3件目。
事故の直後、熊本県高野連の工木(くぎ)理事長は日本高野連に伝えた。
「硬球を扱う以上、どの学校でも起き得る。不慮の事故で終わらせてはいけない」。
日本高野連は、製品の安全性を管理する協会に事故の調査と予防策の検討を要請。
協会は各ヘルメットメーカーと議論を始めた。
全国の野球部での頭部事故は年間2000件超。
打撃練習やノック時が目立つ。
日本高野連の竹中事務局長は、「防球ネットの点検やグラウンド整備などを徹底すれば防げる事故が、繰り返し起きている。指導者の知見を高める必要がある」と話す。
日本高野連は01年、打撃投手のヘッドギア着用を義務化した。
以来、打撃投手の死亡事故はない。
16年には、女子部員に甲子園大会前の甲子園での練習参加を認める一方で、ヘルメット着用を義務づけた。
昨年3月には、全国の高野連と野球部の指導者を大阪市に集め、事故防止のシンポジウムを初めて開催。
専門家が事故事例や安全対策を説明した。
防球ネットについては適切な補修方法や死角をなくす配置、事故が起きにくい新製品などを紹介。
練習中の野手の顔を覆うフェースガードの着用も勧めた。
その後、各地の高野連は安全対策に関する勉強会を開くなどしている。
【部活中の死亡事故、10年間で152件】
日本スポーツ振興センター(JSC)の学校事故データを、産業技術総合研究所(産総研)が分析。
部活動の事故は2014~16年度、年間平均で35万件あった。
小学校8000件、中学校18万7000件、高校15万6000件。
部員数の多いバスケットボール、サッカー、野球の順。
年間約1万2000件に上る頭のけがでは、野球、サッカー、バスケットボールの順になる。
部活動の死亡事故は、16年度までの10年間に152件。
交通事故が大半の登下校中に次いで多い。
亡くなった原因で最も多いのは、突然死を除くと、頭のけが25件。
柔道が突出し、ラグビー、野球と続く。
ただ、柔道は12年度の中学での武道必修化に伴い安全対策が強化され、近年は大幅に減っている。
【サッカー部の合宿中、ボールが頭に 練習を続け……】
東京都内の私立高校に通う男子生徒(17)は、中学2年だった16年3月、サッカー部の合宿中に頭に大けがを負った。
ゴールキーパーをしていて、コーチが蹴ったボールが右側頭部に当たった。
練習後、頭痛を感じたが、合宿を続けた。
深刻さに気づいたのは合宿後の練習試合。
頭痛がひどく、普段はしないようなミスで失点。
試合途中で交代して早退したが、痛くて家まで帰れない。
母親に助けを求め、自宅近くの大学病院に駆け込んだ。
CT検査で、強い衝撃によって頭蓋内の血管が破れ、血の塊ができる急性硬膜下血腫とわかった。
広がれば脳を圧迫して頭痛や嘔吐、けいれんなどが起き、短時間で意識障害や呼吸停止に至ることも。
空中でヘディングをして地面に頭を打つ例が多いが、角度や強さによっては、ボールが当たるだけでも起きるという。
2日後に血腫が縮小して退院したが、医師からは、体がぶつかるスポーツはやめるように告げられた。
頭に再び衝撃が加われば、深刻な事態になりかねないという。
学校は、合宿参加者から聞き取り調査を実施。
大けがにつながるとは、誰も思っていなかった。
コーチは強めにボールを蹴っており、「生徒の力を踏まえず、未熟だった」と述べた。
学校は生徒と両親に謝罪した。
顧問の教諭は取材に、「異変に気づけなかったことに忸怩たる思いがある」と話す。
生徒は、中学最後の夏の大会にマネジャーとして参加した。
今も、体育の柔道や体育祭の騎馬戦などを控える。
定期的な検査を受け、学校生活を送っている。
取材に、「レギュラー争いをしていて休みたくないと思い、練習を続けて悪化させてしまったかもしれない」と振り返り、自身の経験を予防に役立てて欲しいと話した。
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
【柔道はじめて1カ月、大外刈りで奪われた命】
柔道部の練習中に福岡市立中学1年の大場さん(女子、当時13歳)を亡くした父親(53)は、悔やみ続けている。
「こんなに柔道が危険だとは知らなかった」
2015年5月、大場さんは練習を終えて帰宅すると「練習で打って頭が痛い」と、夕食を残した。
翌日の朝、体調を聞くと「大丈夫」との返事。
「気分が悪かったら先生に言いなさい」と送り出した。
学校を休ませて病院に連れて行っていれば事故は避けられた、との思いは消えない。
この日の夕方、大場さんは中学の武道場で2年の女子部員の大外刈りで倒れ、頭を強く打って意識不明になった。
救急車で病院に運ばれ、手術を受けたが、意識は戻らなかった。
急性硬膜下血腫のため、5日後に亡くなった。
福岡市教育委員会が公表した有識者による調査報告書によると、事故は技を伝えてから投げる「約束練習」で起きた。
相手は大外刈りと伝えたうえで、スピードを緩めてかけた。
大場さんは運動は得意でなかったが、「警察官になりたい」と柔道部に入った。
柔道を始めて1カ月の大場さんに対し、相手は5年目。
身長は6.5cm、体重も12kg上回っていた。
武道場には顧問の教諭とボランティアの指導員2人の計3人がいたが、事故の瞬間は見ていなかった。
報告書は、「体格差や能力差を把握し、きめ細かな指導を行う必要がある」と指摘。
事故を防ぐため、受け身の練習を3、4カ月以上は行い、大外刈りなど危険性のある技で受け身の練習をしないよう求めた。
日本スポーツ振興センター(JSC)が重大事故に限定して公表しているデータを名古屋大学の内田良准教授が分析したところ、17年度までの35年間に、柔道の部活動や授業などで121人が死亡していた(突然死や熱中症なども含む)。
1年生が74人を占めた。
頭のけがで亡くなったのは121人のうち77人で、大外刈りが最も多かった。
近年は、中学の体育の武道必修化に伴い安全対策が強化されるなどして、重大事故は減っている。
それでも16年度、群馬と栃木の中学生2人が大外刈りで一時重体となった。
娘の事故の後に起きたことに衝撃を受けた大場さんは17年、小中学生に限って大外刈りを禁止すべきだとブログで訴えた。
事故の重さを伝えようと、娘の脳のX線写真も掲載。
昨年11月には、大外刈りの危険性を伝えたいとの思いを込め、柔道のルールを決めている全柔連を相手に損害賠償請求訴訟を起こした。
「二度と重大事故が起きないように、指導者の人たちに安全に対する気持ちを持ち続けてほしい」と願う。
【頭のけが「事後の対応が重要」】
頭のけがは、外見上、骨折や出血がなくても注意が必要だ。
運動中の頭部外傷に詳しい東京慈恵会医科大の大橋洋輝講師(脳神経外科)によると、中でも急性硬膜下血腫は、死亡や重い後遺症につながる頻度が最も高い。
頭痛などがあるのに無理してプレーを続けると、命に関わる危険がある。
脳への衝撃で一時的に意識や記憶を失うなどする脳振盪も、状態が万全でないまま競技を続ければ、二次的なけがで急性硬膜下血腫などにつながりかねない。
ほとんどの脳振盪は回復するが、頭痛やめまい、集中力低下といった症状が続くこともあるという。
これらはラグビー、アメフト、柔道など、選手がぶつかり合うスポーツのほか、野球やサッカーなどで幅広く起きている。
産総研の分析では、急性硬膜下血腫は多い年で160件、脳振盪は1800件ほど起きていた。
深刻なけがを防ぐには、種目ごとの対策はもちろん、体調不良時に運動させないことも必要だ。
大橋さんは、「競技によっては、頭のけがを完全に防ぐのは難しく、事後の対応が重要だ」という。
脳振盪の頻度が高いスポーツでの深刻なけがを防ごうと、日本臨床スポーツ医学会(脳神経外科部会)は「頭部外傷10か条の提言」をまとめ、脳振盪を簡易的に判断する方法を紹介している。
同会の「のじ脳神経外科・しびれクリニック」の野地雅人医師は、「頭を打った後に、頭痛、めまい、吐き気など普段と違う様子が見られたら脳振盪を疑い、指導者がプレーから離脱させ、専門医を受診させてほしい」と呼びかけている。
出典
『中高の事故、半数は部活で 柔道技や打球…頭をどう守る』
https://www.asahi.com/articles/ASM4S7RJ2M4SUUPI010.html
2019年5月6日付で秋田魁新報から下記趣旨の記事が、両名のアルコール濃度推移表付きでネット配信されていた。
朝の通勤時間帯に飲酒運転で摘発される例が後を絶たない。
一眠りすれば大丈夫という甘い認識でハンドルを握っているケースが少なくないとみられる。
飲酒運転の摘発人数は、ここ数年、秋田県内で増加傾向にあり、飲酒の翌朝に車を運転するかどうかは慎重な判断が必要だ。
3月26日午前7時50分ごろ、北秋田市の県道。
出勤途中だった1台の車が、北秋田署の警察車両に停止を求められた。
市教育委員会によると、運転していたのは市内の小学校に勤務する50代男性教諭。
呼気検査で1ℓ中0.150mgの基準値を上回るアルコールが検出され、酒気帯び運転での摘発となった。
市教委の調査に、前日夜にウイスキーを飲んだと話したという。
公務員による同様のケースは昨年6月25日、秋田市の国道7号でもあった。
50代男性県職員が朝の出勤途中に事故を起こし、秋田中央署員による呼気検査で基準値超のアルコールが検出された。
県によると、こちらも飲酒したのは前日の夜だったという。
飲酒直後に比べ、一眠りした後は飲酒運転への警戒が緩みがちな人が少なくないようだ。
毎日の通勤で車を運転する秋田市の男性会社員(29)は、「少し酒が残っている気がしても、朝なら運転してしまう」と話す。
県警交通企画課によると、県内で昨年、飲酒運転で摘発されたのは322人。
過去5年では最多で、2年連続増となった。
このうち、一般的な通勤時間帯の午前6~10時に摘発されたのは、23%に当たる74人。
また、なぜ運転したのかを問われた中で最も多かったのは「あまり酔っていないと思った」で、22%に当たる70人だった。
県警交通企画課は、「酒が残っていることを自覚しながら、安易に大丈夫と判断する人がいる。酒は抜けるまで時間がかかる。翌朝に運転する場合は、酒量を減らし早めに切り上げるなど、相当注意してほしい」としている。
【記者2人、呼気検査機を使い実験】
記者A、Bの2人が同じ時間に同じ量を飲酒し、酒がどの程度残るかを市販の呼気検査機(約1500円)を使い実験した。
4月中旬の平日、2人は午後8時~午前0時の4時間、JR秋田駅前の居酒屋で飲酒した。
飲んだ量はそれぞれ、生ビールを中ジョッキに5杯と日本酒2合。
開始1時間、ビール3杯を空けた時点で共に呼気1ℓ当たり0.400mg程度で、酒気帯び基準の0.150mgを超えた。
2人とも頭がぼーっとし、頬が熱い感覚があった。
その後、ビールと日本酒を追加。
解散時の午前0時でも同じく0.400mg程度で、横ばいだった。
【仮眠では抜けきらず、アルコール分解能力の差も】
県内では、車で仮眠した後にハンドルを握り、飲酒運転で摘発される例がたびたびある。
2人は飲酒後、午前1時半から仮眠を取り、5時に検査した。
値は下がったものの、Aが0.225mgで基準超えが続き、Bは基準内ながら0.100mgだった。
仮眠でアルコールは抜け切らなかった。
もう一眠りし、午前7時半に再度検査。
Bは検出されなかったが、Aは0.075mg残り、両者でアルコール分解能力の差が出た。
Aは朝、頭痛があり、二日酔い状態。
数値は基準以下でも、正常な運転ができるか疑わしかった。
検査機の精度もどの程度か分からない。
アルコールが思った以上に体に残ることを実感しながら、この日の運転を控えた。
出典
『通勤時間帯の飲酒運転、後絶たず 意外に残るアルコール』
https://www.sakigake.jp/news/article/20190506AK0005/
(ブログ者コメント)
飲酒後のアルコール残留度合いについては、本ブログでも過去に何件か紹介している。
2019年5月5日7時20分に福井新聞から、営巣中の写真付きで下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2019年2月から福井県の坂井市と福井市を転々としていた国の特別天然記念物コウノトリのペアが、坂井市内の電柱に“定住先”を決め、本格的に営巣した。
集落の住民が刺激しないよう申し合わせ、電力会社は地元の声に応えて集落の電気系統を迂回させるなど、地域挙げての見守りで、ペアも仲むつまじく安心した様子。
住民は「よくぞ、この場所を選んでくれた。無事にひなが産まれてほしい」と、県内55年ぶりの野外繁殖に期待を寄せている。
ペアは昨年5月、越前市大塩町の人口巣塔で有精卵を産んだ兵庫県豊岡市生まれの4歳の雄と6歳の雌。
卵はカラスに持ち去られ、近くの畑で割れた状態で見つかった。
ペアはいったん福井を離れたものの、今年2月下旬に坂井市内で行動をともにする様子が確認された。
その後、テクノポートの鉄塔(同市)や福井市波寄町の電柱など、さまざまな場所に営巣し始めたが、「コウノトリの感電やけが、停電の恐れがある」として、北陸電力は撤去してきた。
地域住民らの「地元に定着してくれたら」との声を受け、北電は「安全な形で巣を作ってほしい」と、電柱の頂上に枠を組むなど安全対策を実施。
しかし、ペアは対策を講じた場所から移動して別の場所で営巣。
「いたちごっこ」を40回以上繰り返し、4月19日ごろになって、ようやく“安住の地”を定めた。
ペアは高さ14mの電柱の頂上に枝などを集め、3日間ほどで十分な大きさの巣を作り上げた。
「巣を残してほしい」という集落の声を受け、北電は同23日、集落一帯を一時停電にして変圧器を別の電柱に新たに設置するなど、電気系統を変更する作業にあたった。
住民によると、この集落周辺の水田は、化学肥料や農薬の使用を減らす環境配慮型の農業を行っている。
田んぼでは餌となるカエルなど生き物の鳴き声が響いており、2羽は近くの畑や田んぼで餌を食べているもよう。
交尾する姿も度々見られ、最近では巣に伏せる様子も見られるという。
巣の近くに住む女性(67)は、「一時的な停電は大変だったけれど、電気工事までしてくれてうれしい。ひな誕生まで温かく見守りたい」。
集落の区長(69)は、「子どもが減る中、勇気をもらっている。毎朝顔を見られて本当にうれしい。無事に子育てに成功してくれたら」と願った。
県自然環境課は、ペアを刺激しないように150m以上離れた場所から観察することや、巣を見上げないよう呼び掛けている。
住民たちは「事故が起こることのないように、静かに見守ってほしい」としている。
出典
『電柱の巣を守るため集落が停電許可 コウノトリ営巣、子育て成功願う』
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/847748
5月8日19時5分にNHK福井からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2羽は、ことし3月ごろから福井市や坂井市などで電柱や鉄塔にたびたび巣を作ろうとしていたが、電柱を管理する北陸電力は、コウノトリの感電や停電の恐れがあるなどとして、これまで40回あまりにわたって、巣が作られる前に枝を取り除いていた。
こうした中、今回は、電気を供給するルートが変更しやすい場所に電柱があり、「巣を残して欲しい」という地元の強い要望もあったことから、北陸電力が住民の協力のもと、付近一帯を一時的に停電にして電気の供給ルートを変更したことで、巣作りにつながったという。
8日は、メスとみられる1羽がずっと巣の中にいて、午前10時すぎにはエサを運んできたオスとみられるもう1羽がいったん巣に戻り、一時、2羽で身を寄せる様子が確認された。
その後、正午すぎに県内に飛来している別のコウノトリが巣に近づくと、2羽は威嚇するようなしぐさを見せたあと、オスとみられる方が縄張りの外に追い立てていた。
県自然環境課によると、コウノトリのつがいは、今、産卵期を迎えていて、交尾をする様子も確認されているということで、県内で野外繁殖に成功すれば55年ぶりだという。
県自然環境課は、一連の繁殖行動では不要なストレスを与えないことが大切なので、ヒナの巣立ちが確認されるまでは150m以内に近づかないよう配慮してほしいと呼びかけている。
出典
『坂井 コウノトリ野外繁殖に期待』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20190508/3050002055.html
5月9日19時52分にNHK福井からは、産卵したらしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県は9日、このつがいが産卵し、親鳥が卵を抱く行動が本格的に始まったとみられると発表した。
野外でのコウノトリの産卵は県内では5例目で、55年ぶりとなる野外繁殖の成功にいっそう期待が高まっている。
出典
『坂井 コウノトリ電柱の上で産卵』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20190509/3050002061.html
(2019年11月6日 修正1 ;追記)
2019年11月6日付で中日新聞から、産まれた4羽のヒナが巣立ちしたので巣が撤去されたという下記趣旨の記事が、撤去作業の写真付きでネット配信されていた。
県内で五十八年ぶりに野外繁殖した国の特別天然記念物コウノトリのひなが育った坂井市内の巣が五日、撤去された。
親の二羽とひな四羽がいずれも帰還する姿が見られなくなったため。
営巣開始から見守り続けてきた住民らは、寂しさを感じながらも来シーズンの営巣に期待していた。
巣があったのは春江町上小森の電柱の上。
県によると、巣でコウノトリが確認されたのは、十月十一日にひな一羽が目撃されたのが最後。
繁殖期が終わり、巣に戻ることはもうないと県と市が判断した。
営巣場所は、地元住民の日常生活を守り、部外者がコウノトリを刺激しないようにと、県と市が公表を控えていた。
撤去作業は県や市の担当者、北陸電力の作業員ら計十五人が当たった。
約十四メートルの電柱の上にある巣に、高所作業車二台を使って作業員が近づき、ブルーシートで受けて巣が落下しないようにした後、巣を解体しながら袋に詰めて下ろした。
十月に台風などの悪天候が続いて巣の材料が飛ばされたため、夏頃に比べて巣は小さくなっていたものの総重量は三十一キロあった。
解体した巣は病原体が付着している恐れがあることから、市が焼却処分にした。
作業を見守っていた地元住民たちは「ずっと子育てを見ていたからね。寂しいよ」「来年も来てくれるといいね」などと話しながらコウノトリと過ごした半年間を振り返った。
コウノトリのふんで汚れた道路などを毎朝清掃するなど、率先して見守り活動を続けた上小森区の前田区長(男性、69歳)は「ひなすべてが無事に巣立ってくれて本当に良かった」と感慨深げ。
鳥の習性から来年も集落内に営巣する可能性があり「住民との話し合いにもよるが前向きに受け入れたい」と話した。
現場を訪れた川元市教育長は「ひなが無事に巣立てたのは上小森の人たちの献身的な活動のおかげ」と述べ、上小森区に市が感謝状を贈ることを決めたと明かした。
https://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20191106/CK2019110602000010.html
11月5日12時36分にNHK福井からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
コウノトリのつがいが、坂井市春江町の電柱の上に作った巣では、ことし5月下旬以降に4羽のヒナが誕生し、夏には順調に巣立ちを終えて、県内では昭和36年以来、58年ぶりに野外での繁殖が実現しました。
最近では、ヒナが巣に戻ることもなくなったため、坂井市は5日、電力会社などと一緒に巣の撤去作業を行いました。
巣は、高さ40センチ、幅1.8メートルほどの大きさで、電力会社の作業員が、高所作業用の車を使って慎重に巣を取り除き、電柱から下ろしました。
現場では近所の人たちが作業の様子を静かに見守っていました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20191105/3050003340.html
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の3コマ。
2019年5月6日10時0分に伊勢新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前3時5分ごろ、名張市蔵持町原出の飲食店「U名張店」で出火し、一階部分の約50m2が燃えた。
約1時間50分後の午前4時55分ごろに鎮火し、けが人はいなかった。
警察によると、出火時に店内は無人だった。
厨房の上が焼けており、厨房にあった油と天かすから発火したとみられる。
詳しい出火原因は現在調査中。
出典
『油と天かすから発火か 「U名張店」で火災』
https://this.kiji.is/497936749000705121?c=39546741839462401
5月5日付で伊賀情報タウンyouからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2階建て店舗の1階厨房付近、約50m2が焼けた。
警察の発表によると、4日の営業を終えた店舗は午後10時45分ごろから無人で、警備会社を通じて通報があった。
現場は、近鉄桔梗が丘駅から直線で南東に約300mの国道沿い。
出典
『飲食店で火災 厨房付近焼ける 名張市蔵持町原出』
https://www.iga-younet.co.jp/2019/05/05/14852/
2019年5月4日20時38分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後2時15分ごろ、名古屋市千種区の東山動植物園内にある遊園地で、遊戯施設「ニューバイキング」の部品が落下し、乗っていた名古屋市守山区の小学5年の女児(10)の右太ももに当たった。
女児は打撲の軽傷。
警察が業務上過失致傷の疑いで調べている。
警察や市によると、当時、20人が乗っていた。
ほかに乗っていた小学3年の男児(8)が部品の落下に伴うとみられるほこりのようなものが目に入ったと訴え、現地の事務所で手当てを受けた。
ニューバイキングは船の形をしており、乗る部分が振り子のように前後に揺れる。
落下したのはプラスチック製の飾りで、縦45cm、横80cm、厚さ8cm、重さ約2kg。
たたんだマストの帆をかたどったもので、1998年3月から運行を開始し、今年2月と4月に点検をした際には異常はなかったという。
出典
『遊園地で重さ2キロの部品が落下 小5女児が右足にけが』
https://www.asahi.com/articles/ASM546KVGM54OIPE00X.html
5月4日21時7分に東海テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東山公園協会によると、落下したのは布を樹脂で加工したマストの帆で、縦45cm横80cm、重さは2.2kgで、帆の一部が劣化して割れたという。
公園では今年2月に遊具の点検をしているが、5日以降、全ての遊具の装飾品を再点検するという。
出典
『遊園地の『バイキング』から2kgの飾り落下 乗っていた小5女児に当たりケガ マストの一部』
http://tokai-tv.com/tokainews/article.php?i=82825&date=20190504
5月5日1時10分に中日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
女児は右太ももにあざができ、左腕に擦り傷を負った。
落下した帆の部品は遊具の支柱に結びつけていたが、支柱との接合部が破れていた。
経年劣化が原因とみられる。
同園では3月と4月に計2回、ジェットコースターが緊急停止している。
部品の摩耗などが原因だった。
出典
『東山動植物園の「バイキング」から部品落下 小5女児けが』
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019050490223059.html
5月4日付で同園から下記趣旨のプレスリリースが、落下した部品と取り付け位置の写真付きでネット配信されていた。
3 事故状況
14:20頃 バイキング運行中に装飾部品(マストの帆部分・布製樹脂加工 縦450mm×横 800mm×厚さ80mm、重さ2.2kg)が、船体中央から2列目付近に落下しました。
係員が直ちに停車させ、お客様を降車誘導しました。
乗客20名が乗車中。
4 被害状況
乗車していたお客様(小学5年生女児)の付近に装飾部品が落下し、右太ももにあざと、左腕に擦り傷を負いました。
また、船体最後列に乗車していたお客様(小学3年生男児)から、装飾部品の落下に伴うものと思われるほこりのようなものが目に入ったとの申し出がありました。
女児については、直ちに現地事務所にてケガ等の状況を確認し、応急手当てを行いました。
5 原 因
装飾部品の素材の経年劣化によるもの。
出典
『東山動植物園内遊具「ニューバイキング」の装飾物落下事故及び点検について』
(2019年8月2日 修正1 ;追記)
2019年7月30日12時2分に朝日新聞から、高所ゆえ点検業者は目視点検で済ませていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
園に点検を委託された業者が、建築基準法で定められた遊戯施設の安全性確認を一部で怠っていたことが、関係者らへの取材でわかった。
同園などは今後、点検項目の詳細をチェックリスト化させて再発防止に努める方針。
朝日新聞は、この業者に対し、遊戯施設の点検方法などについて再三、見解をたずねたが、期限までに回答はなかった。
遊園地を運営する東山公園協会によると、ニューバイキングは21年前に設置された。
点検は2年前から東京都の業者に委託していた。
事故後に協会が聞き取ったところ、業者は2月の点検で、他の部分は所定の検査をしたが、落下した部分は「高所作業車が必要だったため、目視だけで済ませた」という趣旨の説明をしたという。
国交省によると、遊戯施設は建築基準法で、年1回の定期点検が義務づけられている。
落下したニューバイキングの部品の検査方法についても、同省の告示で、ハンマーでたたくか、ナットの締まり具合を確認するか、といった方法で確認するよう定められている。
点検結果は同協会が自治体などに提出し、虚偽報告の場合は100万円以下の罰金が科せられることもある。
点検後に業者が公園協会に提出した検査報告書には、ニューバイキングの装飾物については「指摘なし」と記載されており、報告書はすでに協会を通じて提出されている。
同園の遊具検査では、この業者が担当するジェットコースターで3~4月、2度にわたって異音のために緊急停止した。
定期点検時は「異常なし」との報告だったという。
https://digital.asahi.com/articles/ASM7B53FJM7BOIPE015.html?rm=305
7月30日17時4分にFNN PRIME(東海テレビ)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
協会は点検項目を細かくリスト化して業者に報告させるなど、再発防止に努めたいとしている。
https://www.fnn.jp/posts/6845THK/201907301704_THK_THK
2019年5月5日16時42分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神奈川県の丹沢山地にある鍋割山で4日午後1時半ごろ、登山客から「男の人が倒れている」と119番通報があった。
千葉市の男性会社員(45)の死亡が確認され、警察は落雷を受けた可能性があるとみて調べている。
警察などによると、男性は友人と2人で登山に来ていた。
雨が降ってきたため友人は雨具を着用、男性が雨宿りしようと木の下に移動した後に、落雷があったという。
現場は泰野市、松田町、山北町の境界線付近。
出典
『男性が落雷後に死亡 友人と登山、雨宿りで木の下に移動』
https://www.asahi.com/articles/ASM554SYZM55ULOB008.html
5月5日20時0分にYAHOOニュース(神奈川新聞)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は4日午後1時25分ごろ、山頂から南方に約640mの地点を、山頂に向かって友人の男性(45)とともに歩いていた。
雨が降り出したため木の下に移動したところ、雷に撃たれた。
友人は少し離れた場所におり、けがはなかった。
当時、周囲には雷注意報が出ていたという。
出典
『登山中に落雷、男性死亡 丹沢山地の鍋割山』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190505-00000006-kana-soci
(2019年5月15日 修正1 ;追記)
2019年5月14日11時27分に神奈川新聞から、被災者は金属製のステッキを持っていたものの樹木からの側撃雷だった可能性があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
丹沢山地の鍋割山(標高1272.5m)で4日、男性が雷に打たれて死亡した事故は、登山中の落雷回避の難しさを浮き彫りにした。
県内ではこの日、寒気を伴った気圧の谷が通過する際に天候が急変し、雷が集中的に発生した。
専門家は、「こうした現象は珍しくない。逃げ込む建物がない山間部では特に注意を」と呼び掛ける。
【樹木から放電可能性も】
警察によると、亡くなった千葉市の男性会社員(45)は、山頂から南へ約640m離れた登山道脇の樹木付近に倒れていた。
発見した別の登山客が4日午後1時半ごろに119番通報。
署員らが約3時間半後に到着した際、男性は心肺停止の状態だった。
やけどを負っており、雷撃死と診断された。
男性は金属製のステッキを持っていたという。
一緒に登っていた友人は、少し離れた場所にいたため無事だった。
落雷の瞬間を目撃しておらず、詳しい状況は分かっていないが、雷は周囲より高い所に落ちやすいという特徴がある。
湘南工科大の成田知巳教授(電力工学)は、「木のそばに倒れていたという状況から、雷の直撃を受けたというよりは、(落雷を受けた近くの樹木から放電される)側撃雷だったのではないか」と分析。
その一方で「地面やステッキに落雷した可能性もある」とし、回避の難しさを指摘する。
4日は、県内全域に雷注意報が出されていた。
独自の観測網で落雷をキャッチしている成田教授が公開したデータによると、同日午後1時半ごろから県西部や静岡などで次々と発生。
落雷の中心が海上に移った同日午後7時ごろまで県内各地で落雷があり、東京や埼玉などでも捉えられた。
横浜地方気象台は午後4時すぎに気象情報を発表し、雷雨への注意をさらに促した。
成田教授は、「落雷は夏に多いが、春や秋は前線などに伴って今回のように広い範囲で落雷が起きることがある」と注意喚起。
避難行動については、「鉄筋コンクリート造の建物に逃げ込むのが最も有効」とするが、「登山中は適した場所がないため、天気予報などで落雷の危険性を把握した場合は、山行を見合わせた方が望ましい」としている。
落雷による人的被害の実態は、詳しく分かっていない。
県内では2005年7月、藤沢市内の公園で2人が死亡。
14年6月には横浜市泉区の公園で、落雷で感電したとみられる2人が負傷した。
県は、「少なくとも過去5年間は死者は出ていない」と説明。
成田教授は過去の集計を踏まえ、「全国的には年に数人が亡くなっている」とみる。
出典
『登山中の落雷回避、難しさ浮き彫りに 丹沢・死亡事故』
https://www.kanaloco.jp/article/entry-167365.html
2019年5月3日8時0分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国内有数の観光地・箱根で4月に特急ロマンスカーが線路間にあった大型の石と接触、約1時間半にわたって立ち往生した事故。
何者かによる悪質な置き石かと思いきや、意外な“容疑者”が浮上している。
鉄道事業者は、線路脇にある崖の斜面にイノシシが穴を掘ったことで落石が起きたとほぼ断定した。
箱根町内ではイノシシの出没数が増えており、関係者は落石対策の強化を迫られている。
箱根登山鉄道(小田原市)によると、4月15日午後6時40分ごろ、箱根登山電車の箱根湯本~入生田間で、箱根湯本発新宿行き特急ロマンスカーの運転士が線路間にある約45cm四方、厚さ約25cmの石を発見。
ブレーキをかけたが間に合わず、石が車両の下に入り込んだ。
けが人はなかったが、同電車は約1時間半にわたり乗客を乗せたまま停車。
小田原~箱根湯本間で運転を一時見合わせ、上下線計17本が運休した。
線路の片側は高い崖になっており、同社が現場周辺を翌日調べると、線路から40mほど上の斜面で、地面が掘り起こされた跡や、周辺にかじられた山芋が見つかった。
同社担当者は、「九分九厘、イノシシによる落石」と、ほぼ断定した。
同社によると、線路周辺に小さな石が落ちていることは珍しくない。
雨などの浸食で生じた浮き石が線路まで転がってくることもあるが、イノシシが地中のミミズや山芋を食べるために斜面を掘った際に一緒に石が掘り起こされて落石が起きているという。
過去には、電車がイノシシやシカと衝突して数分止まることがあったものの、イノシシによる落石で今回のように運転が長時間ストップするケースは、近年、なかったという。
2012年6月には、台風に伴う豪雨で線路間に落ちてきた直径約70cmの石に普通電車が乗り上げ脱線する事故があった。
担当者は、「今回は石が平べったく、(当時の石より)小さかったのが不幸中の幸い」と胸をなで下ろす。
出典
『ロマンスカー落石、容疑者はイノシシ 線路脇に穴掘られ…』
https://www.kanaloco.jp/article/entry-165115.html
2019年5月4日12時33分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬県太田市上強戸町の太田市北部運動公園で開催していた「おおた芝桜まつり」で3日午後2時40分ごろ、ステージ横のテント2張りが突風で飛ばされ、来場者の男性2人が重軽傷を負った。
事故を受け、まつりは4日以降中止となった。
警察と市によると、急につむじ風が起こり、めくれ上がったテントが来場者にあたり、太田市の無職男性(64)が頭とあごの骨が折れる重傷、甘楽町の男性会社員(24)が頭に軽いけがを負った。
テントは東に約20m飛ばされた。
当時はステージ上で催し中で、周辺に約50人がいたという。
3日の来場者は約8500人だった。
警察によると、テントは鉄の骨組みでビニール布がかけられ、広さ6m×3mで高さ3m。
4月26日、音響機材用のテントとして設置された。
2張りを縦長につなげ、55cmの杭で10カ所固定していたという。
まつりは太田市などでつくる北部運動公園事業推進協議会の主催。
市は、「けがをされた方が早く回復するよう願いたい。通常の杭で対応したが、今後はつむじ風も考えて安全対策をしっかりと取りたい」としている。
前橋地方気象台によると、3日は高気圧に覆われてよく晴れ、近くの伊勢崎市の午後2時の気温が27.9℃と、6月下旬並みだった。
つむじ風は、地面が温められて地上付近の空気が軽くなり、局所的な低気圧が生まれて発生した可能性もあるという。
出典
『突風でテント飛び2人重軽傷 「芝桜まつり」会場 群馬』
https://www.asahi.com/articles/ASM5430Q3M54UHNB001.html
5月4日13時0分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、テントは幅6m、奥行き3m、高さ3m。
2張りがつなげられ、金属製の骨組み。
イベントのステージ前の観客席横に設置して10カ所をくいで固定し、下に音響設備を置いていた。
前橋地方気象台によると、当時、強風注意報は出ていなかったが、高気圧の影響で局所的に突風が発生した可能性がある。
出典
『テント飛び2人重軽傷 群馬、祭り会場で強風』
https://www.sankei.com/affairs/news/190504/afr1905040005-n1.html
2019年5月5日付で秋田魁新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
秋田県生活衛生課は4日、東京から秋田県仙北市に帰省中の30~40代の夫婦2人が有毒のスイセンをニラと間違えて調理して食べ、食中毒を発症したと発表した。
2人とも症状は回復している。
スイセンとニラを間違えて起きた食中毒は、今年に入って県内2件目。
同課によると、2人は3日午前9時ごろ、実家裏の土手に生えていたスイセンを卵と炒めて食べた。
調理した妻が味見で苦味を感じ、夫も一口食べてやめたが、2人とも30分ほどで嘔吐や下痢の症状が出て、同市の病院を受診した。
病院から連絡を受けた大仙保健所が同日午後に調査した結果、妻に頼まれて畑のニラを採りに行った夫が、誤って土手のスイセンを採っていたことが分かった。
県内では4月にも、秋田市の60代女性がスーパーの産直コーナーでニラと誤って販売されたスイセンを食べて食中毒を発症した。
同課は、「スイセンの葉とニラは似ているが、ニラには特有の匂いがあり区別できる。食用と確信が持てない植物は採らない、食べない、人にあげない、売らないようにしてほしい」と呼び掛けている。
出典
『スイセン食べ夫婦が食中毒 仙北、ニラと間違える』
https://www.sakigake.jp/news/article/20190505AK0001/
(ブログ者コメント)
4月の事例は本ブログでも紹介スミ。
それにしても、スイセンが味見とか一口食べただけで発症するほどの毒性を持っていたとは知らなかった。
2019年5月2日17時28分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京電力は2日、柏崎刈羽原発(新潟県)で4月、敷地の液状化対策工事に使うセメントが付着し、50代と20代の男性作業員2人が手首や足にやけどを負ったと発表した。
東電によると、2人は委託先の作業員で、4月23日、セメント製造作業中に付着した。
手袋や長靴を着用していたが、作業着の隙間などからセメントが入った可能性があるという。
いずれも付着直後は強い症状がなかったとみられ、翌日以降も数日間勤務したが、その後、相次いで痛みやしびれを感じて病院で診察を受け、判明した。
出典
『柏崎刈羽で作業員2人やけど セメント付着』
https://www.sankei.com/affairs/news/190502/afr1905020012-n1.html
2019年5月3日21時53分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高知県と愛媛県を結ぶJR予土線の西ケ方(高知県四万十市)~真土(愛媛県松野町)間で、窪川発宇和島行きの普通列車が2日に線路脇に生えていたタケノコに接触し、約10分の遅れが出ていたことが3日、JR四国への取材で分かった。
乗客約20人にけがはなかった。
JR四国宇和島運転区によると、2日午後6時すぎに西ケ方駅を出発した列車が3kmほど進んだ際、車両の左前方にタケノコが接触。
気付いた運転士が停車させて車両に異常がないことを確認し、約10分後に運行を再開した。
タケノコは複数生えており、どれが当たったのか分からなかったため、そのままにしていたが、その後、別の列車の運転士が線路内に向かって伸びたタケノコを見つけ、撤去したという。
出典
『普通列車がタケノコに接触 JR予土線、10分遅れ』
https://www.sankei.com/affairs/news/190503/afr1905030019-n1.html
2019年5月2日23時33分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後5時半ごろ、岐阜県羽島市正木町不破一色の自動車解体工場から出火した。
約4時間後に鎮火したが、鉄骨2階建て約1360m2を全焼した。
けが人はいなかった。
警察によると、工場は稼働中で、数人の作業員がいたとみられるが、全員逃げて無事だった。
警察は、延焼の恐れがあるとして一時、付近の住民に避難を呼び掛けた。
工場を運営する自動車部品会社の男性社長(44)は取材に、「車から抜いたガソリンの処理中に火が出たと聞いている」と話した。
出典
『岐阜・羽島で自動車解体工場を全焼 けが人なし 付近住民に一時避難呼び掛け』
https://mainichi.jp/articles/20190502/k00/00m/040/170000c
5月3日19時48分にNHK岐阜からは、出火当時はガソリン抜き取り作業をしていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、火が出た当時、作業場で従業員が廃車からガソリンを抜き取る作業をしていたという。
従業員は、周りに火の気はなかったと話しているということで、警察は、静電気などが気化したガソリンに引火した可能性もあるとみて原因を調べるとともに、会社の安全管理態勢に問題がなかったかどうかについても調べることにしている。
出典
『羽島の工場火災ガソリンに引火か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/20190503/3080001608.html
2019年5月3日11時38分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山形県は、同県鶴岡市の40代女性が、知人からもらった野草モミジガサ(シドケ)に猛毒のトリカブトが混入していることに気付かないまま食べ、手足のしびれや嘔吐、呼吸困難などを訴えて入院したと発表した。
県によると、女性は野草を調理したおひたしを食べた直後から手足のしびれと呼吸困難などを発症。
医療機関を受診し、そのまま入院した。
庄内保健所が調べた食べ残しからトリカブトの葉が見つかった。
トリカブトとモミジガサは葉の形が似ており、野草を譲り渡した知人は「近くにトリカブトが生えていたことに気付かなかった」と話しているという。
平成元年以降、同県内では有毒植物による食中毒が相次いでいる。
ニリンソウと有毒のトリカブトの誤食による死亡事故は14件22人(死亡者1人)、そのほかニラとスイセン、ヤマゴボウとヨウシュヤマゴボウなどの誤食が目立っており、山菜収穫期を迎え、県は、野草が有毒かどうか判断できない場合、食べたり譲ったりしないよう注意を呼び掛けている。
出典
『トリカブト誤食で女性入院 山形』
https://www.sankei.com/affairs/news/190503/afr1905030003-n1.html
5月3日11時53分にYAHOOニュース(さくらんぼテレビ)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
患者の女性は2日昼、知人からシドケとして譲り受けた野草をおひたしにして食べた所、直後から手足のしびれや呼吸困難などの症状が出た。
女性は医療機関を受診し、入院した。
県内では4月24日にも鶴岡市の夫婦がニリンソウに混じっていたトリカブトを食べ食中毒になった。
県は、調理する前に不安を感じる植物が混じっていないか確認し、安易にあげたりもらったりしないよう呼び掛けている。
出典
『トリカブトで食中毒・もらったシドケに混入 県は「安易にあげたりもらったりしないで」 山形・鶴岡市』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190503-00010001-sakuranbo-l06
(ブログ者コメント)
4月の事例は本ブログでも紹介スミ。
2019年5月1日付で愛媛新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
松山市東消防署(道後湯之町)の渡辺亮平消防士長(37)が、多様な機能を備えたホースバッグを開発した。
ホース運搬に加え、負傷者の搬送や水損防止など、使い方はさまざま。
このほど、各職域の技術向上に貢献した個人を文部科学相が表彰する創意工夫功労者賞を受賞した。
従来のバッグは、ホースを出した後は用途がなく、消火活動終了まで放置されていた。
多機能バッグは縦90cm、横60cmで、最大縦2.7m、横3.6mに広げられる。
肩に掛けたり、背負ったりしてホースを運搬するほか、
▽負傷者を運ぶ布担架
▽プライバシー保護シート
▽高層建築物などの火災時に放水で下の階の電気設備などが損傷するのを防ぐ水損防止シート
▽負傷者の治療の優先度を判定するトリアージの際のシート
としても活用できる。
出典
『ホースバッグが担架に変身 松山の消防署員が開発』
(ブログ者コメント)
実際の使い方は、下記記事内の添付PDF参照。
(2019年4月9日 松山市HP)
『松山市消防局職員が科学技術分野の文部科学大臣表彰創意工夫功労者賞を受賞しました』
https://www.city.matsuyama.ehime.jp/hodo/201904/hyousyou.html
2019年5月1日19時22分にFNN PRIME(北海道文化放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後2時すぎ、遊園地の職員から「子どもがけがをしている」と119番通報があった。
けがをしたのは美幌町に住む6歳の女の子で、園内を走る汽車に乗っていたところプラットホームに足を挟まれ、軽いけがをした。
女の子は家族5人で遊びにきていた。
警察によると、汽車が発車する前には遊園地の職員が身を乗り出さないように注意していたが、事故当時、女の子は汽車から足を出して乗っていたという。
警察で事故の原因を調べている。
出典
『GW中の遊園地 6歳女児 ホームに足挟まれけが 園内の汽車乗車中 北海道北見市』
https://www.fnn.jp/posts/2019050100000005UHB/201905011922_UHB_UHB
5月2日に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
小学1年女児(6)が、右足を車体と発着場のコンクリート壁の間に挟まれ、右足のひざ下部分を切る軽傷を負った。
施設を管理運営する北見都市施設管理公社によると、女児は列車の走行中、足を車外に出していたため、列車が発着場に入った際に挟まれたという。
女児は同乗していた親類の男性に助け出され、救急車で病院に搬送された。
出典
『遊園地列車で外に足、壁と車体に挟まれ女児けが』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190502-OYT1T50125/
2019年4月30日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
東日本大震災(2011年)でプレート(岩板)境界の断層が大規模に滑り、巨大津波となった原因を特定したと、大阪大の研究チームが29日、発表した。
地震発生時、プレート同士の摩擦で500℃以上の熱が生じ、内部の水が膨張した結果、隙間を押し広げる力が働いて滑りやすくなったという。
南海トラフ地震や内陸地震などで、津波の大きさや地震の特徴の予測を可能にする成果と言える。
論文が同日、英電子版科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。
大震災では、日本海溝付近の浅い場所が50~80m滑り、海底が隆起して巨大津波を引き起こした。
それまで、浅い場所は滑りにくいと考えられ、大規模に滑った原因を探るため、海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」が12年、断層の岩石を採取した。
広野哲朗・大阪大准教授(地震断層学)らの研究チームはこの岩石を分析し、境界付近の圧力や温度、透水率などの条件でどのように断層が動いたり壊れたりするかを解析した。
大規模滑りの原因としては、断層に含まれる滑りやすい粘土が原因との見方もあったが、摩擦熱による水の膨張がなければ大規模滑りは起こらなかったと判明した。
現在、大地震の発生確率や揺れの大きさは、文献に残された歴史地震の記述などから推定している。
今回の成果で、断層の性質を調べれば、津波や揺れの大きさなどを事前に評価できる可能性があることが分かった。
広野准教授は、「平成は大地震による被害が多かったが、地震研究は後手後手に回っていた。令和の時代には地震研究がさらに進み、減災に貢献できるようにしたい」と話している。
出典
『東日本大震災 巨大津波、断層の摩擦熱原因 大規模滑り、大阪大チーム特定』
https://mainichi.jp/articles/20190430/ddm/002/040/087000c
(ブログ者コメント)
他にも情報がないか調べていたところ、6年前にも日米欧の研究チームが同様な研究成果を発表していた。
その際の研究ネタも、2012年に「ちきゅう」が採取した岩石。
今回の発表は、どこが違うのだろう?
(2013年12月6日10時19分 朝日新聞)
東日本大震災の巨大津波は、プレート境界にある粘土層が滑って引き起こされていたことがわかった。
地震発生時に摩擦熱が生じ、最大1250℃に達した可能性があり、さらに滑りやすくなった。
日米欧などの統合国際深海掘削計画の枠組みによる研究チームが、6日付の米科学誌サイエンスに研究成果を発表した。
巨大津波は、太平洋プレートと日本列島が載る北米プレートの境界が、約50mずれて起きたとみられている。
海洋研究開発機構の掘削船「ちきゅう」が昨年4~5月、宮城県沖東220kmの震源域の海底を掘り進め、地下821m付近で厚さ5m未満の粘土層を見つけた。
分析したところ、摩擦が小さく滑りやすいスメクタイトという鉱物が多く含まれていた。
また、掘削した穴の中に温度計55個を設置して、昨年7月から9カ月間にわたって観測。
地層がずれ動いて生じた摩擦熱とみられる温度上昇を確認。
熱が地中を拡散していた。
研究チームの氏家恒太郎・筑波大准教授(構造地質学)は、「ずれ動いた時の摩擦熱で粘土層に含まれていた水分が逃げ場を失って液体のようになり、大規模な滑りを引き起こしたと考えられる」としている。
出典
『震災の大津波、滑る粘土層が引き金 摩擦熱は1千度超に』
http://www.asahi.com/special/news/articles/TKY201312050455.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。