







2017年12月22日5時0分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新千歳空港で昨年2月、日本航空機のエンジンから発煙し、緊急脱出した乗客3人が重軽傷を負った事故で、国交省運輸安全委員会が21日公表した事故調査報告書は、多くの客が乗務員の指示に反し、手荷物を持ち出そうとしたことが妨げとなり、脱出に時間を要したと指摘した。
航空各社は、脱出時に荷物を持たないよう呼び掛けを強めるなどしているが、乗客の中には「離陸前のアナウンスは聞き流してしまう」との声も。
周知徹底が大きな課題だ。
報告書が示した事故後の機内の写真では、乗客159人の満席状態だったにもかかわらず、棚の手荷物がほとんど残っていない。
機体から外に出る非常脱出シューターは空気で膨らませた布製で、かばんの金属部分やハイヒールなど、とがったものが当たると破れる恐れがある。
客室乗務員は左右と前後計4カ所の脱出口で、手荷物を持たないよう大声で呼び掛けたが、持ち出す客が多かった。
前方の脱出口では、乗務員が乗客から取り上げた手荷物で操縦室前のドアがふさがれ、機長と副操縦士は乗客が脱出をほぼ終えるまで客室に出られず、マニュアルが定める避難指揮を取れなかった。
機長は、「無理にドアを開けると荷物が散乱し、避難の妨げになると思った」と説明した。
同機は、暗闇で左右のうち片側の脱出口だけを使っても、全乗客が1分半以内に避難できる設計だが、今回の事故では6倍の9分かかったという。
運輸安全委は、「乗客の順守すべき指示が効果的には伝わらなかった可能性がある」と結論づけた。
重傷を負った乗客は、脱出シューターを滑り降りて着地の際に地面に腰を打った。
1998年に成田空港で米ユナイテッド航空機から脱出した乗客乗員24人がけがをした火災でも、着地でのけがが相次いだが、教訓は生かされなかった。
日本航空は、事故後の昨年4月、乗務員が行う救難訓練に、乗客が手荷物を持ち出さないよう指示する教官の実演を追加。
昨年11月には機内で流す安全ビデオを変更し、脱出時は手荷物を持たないよう強調した。
AIRDO(エア・ドゥ)も、昨年4月から乗務員の訓練で、手荷物を持ち出した客に具体的な置き場所を指示する内容を加えた。
運輸安全委も今回の調査報告書で、乗客に安全に関する事項を守るよう改めて呼び掛けたが、周知が浸透しているとは言い難い。
出典
『避難完了まで想定の6倍/手荷物が操縦室ドアふさぐ 新千歳の日航機発煙』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/152862
12月21日10時11分に時事通信からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
成田空港で1998年に起きたユナイテッド航空機からの緊急脱出では、60代の女性がスライド滑降中に他の客のスーツケースと接触。人さし指を骨折した。
3512便では、離陸時に加え、脱出前にも客室乗務員が大声で指示したが、159人の客の多くが従わず、座席上の棚から荷物を取り出した。
脱出時に負傷した客3人のうち、骨折の重傷を負った女性はスライドから飛び出し、腰から着地していた。
滑った姿勢は本人の記憶がなく解明できなかったが、上体を起こして滑れば、通常は飛び出さないという。
出典
『多くの客、荷物持ち出し=新千歳・日航機の緊急脱出-運輸安全委「確実な
周知を」』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017122100457&g=soc
12月21日付で毎日新聞東京版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
報告書によると、昨年2月23日午後3時ごろ、誘導路に停止中の日航機の機内で異臭がし、煙が立ちこめた。
右エンジンからは炎が目撃された。
機長の決断により、高さ約2.5mから滑り降りるシューター4本で、乗務員が乗客を脱出させた。
多くの乗客は指示に従わず、手荷物を持って逃げようとしたことから、乗務員は荷物を取り上げて操縦室のドアの前に積み上げた。
機長らは、ドアを開けると通路側に荷物を押しやり、逃げ遅れにつながると考え、脱出がほぼ終わるまで操縦室から出なかった。
このため、機長らは社内規定で定められた脱出の指揮や援助ができなかった。
乗客の高齢女性はシューターを滑り降りる際に援助が受けられず、着地に失敗して胸の骨を折った。
出典
『日航機発煙 新千歳空港トラブル報告書 手荷物持ち避難、原因 乗務員が取り上げ→操縦室前に山積み→機長が誘導できず』
https://mainichi.jp/articles/20171221/dde/041/040/036000c
12月21日18時10分に北海道新聞からは、トラブルは着氷によるものだったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
煙の原因は、激しい降雪でエンジン前部のファン付近に氷が付き、吸気量が減った結果、空気の圧力で押さえ込んでいた潤滑油が漏れ出し、霧状となって機内に流入した可能性が高いと指摘した。
エンジン内では、動力を生み出すためにシャフト(軸)が回転する。
シャフトの両端は、潤滑油を満たした容器(図の《1》)で覆われているが、シャフトと容器の接する部分(図の《2》)は、摩擦を小さくするため隙間がある。
ここから潤滑油が漏れないよう、通常は空気圧をかけているが、事故当時はエンジン前部のファン付近に着氷があり、十分に空気を送り込むことができなかった。
このため潤滑油がエンジン内に漏れ広がり、霧状となって機内に流入したほか、エンジン排気管付近の高温部に触れて発火した。
出典
『着氷で吸気減り機内に潤滑油 昨年の新千歳日航機発煙』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/152707
※以下は、事故当時の状況を伝える記事。(本文転記省略)
(2016年2月23日23時29分 毎日新聞)
『新千歳空港 離陸前、日航機から煙…緊急脱出、4人搬送』
https://mainichi.jp/articles/20160224/k00/00m/040/056000c
2017年12月22日0時33分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消費者安全調査委員会(消費者事故調)は21日、発電時の熱を給湯などに利用する家庭用コージェネレーション(熱電併給)システムの「エネファーム」や「エコウィル」から出る低い周波数の運転音が、不眠や頭痛などの健康被害を引き起こす可能性があるとの報告書をまとめ、公表した。
今後、さらなる普及が見込まれることから、運転音の改善や消費者への周知を進めるよう、経産省などに提言した。
同システムは、エネルギー効率を高めるため、政府が普及を推進し、2030年までに530万台の設置を目指している。
メーカー各社が手がけ、今年3月までの累計販売台数は計35万台。
燃料電池を利用する製品をエネファーム、ガスエンジンを利用する製品をエコウィルと総称している。
消費者庁には、09年以降、隣家や自宅に設置された製品の運転音による健康被害の訴えが73件あった。
事故調は、このうち8件(9人)について現地調査を実施。
200ヘルツ以下の音の聞こえ方や体調への影響を調べたところ、5件(6人)で関連が認められた。
影響には個人差が大きく、頭痛や吐き気など重い症状の人がいる一方、同居人に異変がないケースもあった。
報告書では、症状の軽減策についても検証。
不快と感じる音波に対し、逆の波形の音を発生させて相殺する装置の利用や、特殊な遮音パネルの設置などが有効としている。
出典
『消費者事故調 熱電併給の運転音、低周波で健康被害も』
https://mainichi.jp/articles/20171222/k00/00m/040/072000c
12月21日23時45分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
消費者事故調は21日、ガスを使って電気と湯を供給する「エネファーム」「エコウィル」などの家庭用コージェネレーション(熱電併給)設備の運転音と不眠やめまいといった健康被害との関連性について、「否定できない」とする調査報告書を公表した。
エネファームはガスの化学反応(燃料電池)で、エコウィルはガスをエンジンで燃やして、それぞれ電気を作る仕組み。
事故調によると、エネファームは約20万台、エコウィルは約14万台が販売されている。
消費者庁や事故調には、健康被害を訴える相談が9月までの8年間で73件寄せられていた。
うち、協力が得られた住宅8件で、音の測定や聞き取りをする現地調査をした。
設備以外の音を極力排除した状態で調べるなどした結果、エネファームで2件、エコウィルで3件は、「断定できないが、被害者が認識できるレベルの運転音が部屋に伝わるなどしていた」として、一定の関連性があると指摘した。
出典
『エネファームなどの健康被害「否定できない」 不眠、めまい…消費者事故調が
報告書』
http://www.sankei.com/life/news/171221/lif1712210036-n1.html
12月21日16時27分に時事通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
調査結果を受け、事故調は、ガス会社やメーカーに運転音量や特定周波数の低減を要請。
運転により症状が発生する可能性があることを消費者に周知することも求めた。
環境省によると、低周波音は100ヘルツ以下を指し、エンジン音や滝の音などに多く含まれる。
低周波音が大きくなると、不快感で眠れないなどの不調を訴える人が出るという。
出典
『「不眠や頭痛に影響も」=エネファームなどの運転音-消費者事故調』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017122100914&g=soc
12月21日20時2分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
自宅や隣家に設置されたシステムの影響で不眠や耳鳴りを訴える8件(9人)について調べた。
その結果、5件(6人)で、運転を止めると症状が改善したり不快感がなくなったりしたという。
こうしたケースがみられたため、事故調は、運転音と症状との関連性を「否定できない」として、可能性を認めた。
出典
『家庭用熱電併給システム、不眠に影響の可能性 消費者庁』
https://www.asahi.com/articles/ASKDN6FLPKDNUTIL054.html
(ブログ者コメント)
エネファームの低周波騒音問題については、過去にも情報を紹介スミ。
2016年10月20日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報として掲載します。
第1報は下記参照。
(1/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6389/
(1/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6388/
(2017年12月28日 修正2 ;追記)
2017年12月21日21時2分に朝日新聞から、足場点検は一度も行われず、パイプのロックは2か所とも外れていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
遺族は、警視庁の説明が二転三転して不自然だとして、専門家の指導を受けながら計9回、再現実験を実施。
作業員が数本の鉄パイプを抱えて移動したために落下したとして、今年5月、氏名不詳で作業員ら2人を東京地検に刑事告訴していた。
警視庁は捜査の結果、事故当時は鉄パイプに触れていた作業員はいなかったと判断。
資材の荷下ろし作業中の振動や、資材が鉄パイプに接触したことなどが落下の原因となった可能性があるとみている。
一方、捜査1課によると、工事が始まった約4カ月前から足場の点検は一度も行われておらず、落下した鉄パイプはロックが2カ所あったが、両方とも外れていたという
2人は「危険性の認識はあった」と話し、現場監督は「作業員任せにしていて安全対策を指示していなかった」と容疑を認めているという。
出典
『足場パイプなぜ落ちた 警視庁、遺族の訴えと異なる結論』
https://www.asahi.com/articles/ASKDP4QB8KDPUTIL01V.html
12月21日23時55分に産経新聞からは、パイプの留め具は前日の作業で外していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月21日11時36分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
平成21年に改正された労安則では、転落事故などの労働災害防止のため、作業前に毎回、足場の安全確認をするよう義務付けられた。
しかし、事故が起きた現場では、足場を組み始めた28年6月4日以降、点検は一度もされないままだった。
事故当日も、前日の作業で外していた鉄パイプの留め具の確認がなされておらず、計10カ所の留め具が外れていた。
関係者によると、同年9月から現場監督になった男性は、作業日報をつけていなかった上、歩行者を誘導する警備員に対しても、荷降ろしの際に歩行者を止めるよう指示を出していなかった。
防犯カメラの映像で、警備員がいたことは確認できたものの、誘導棒は持っておらず、歩行者の誘導もしていなかったという。
現場では、当時、足場の解体作業が行われており、作業員が足場板をロープにくくりつけ、高所から降ろす作業をしていた。
つり下げた板が下の階の足場に触れ、留め具の固定が不十分だった「下さん」と呼ばれる部分の鉄パイプ(直径2.9cm、長さ188cm、重さ約1.9kg)が落下したとみられる。
現場監督らは、調べに「危険性は認識していた」などと話し、容疑を認めている。
出典
『点検も誘導もなし ずさん管理…遺族「何か一つでも対策あれば…」』
http://www.sankei.com/affairs/news/171221/afr1712210058-n1.html
『鉄パイプ落下死亡事故、現場監督ら2人を書類送検』
http://www.sankei.com/affairs/news/171221/afr1712210026-n1.html
(2018年10月28日 修正3 ;追記)
2018年4月15日付で東京新聞から、遺族側が足場組み実験をしたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
警視庁は昨年12月、業務上過失致死容疑で、現場監督の男性ら2人を書類送検した。
足場の留め具が外れていたため、鉄パイプが落ちたと結論づけた。
納得できない妻は、夫の友人の協力で実際に足場を組み、弁護士らと実証実験を繰り返した。
その結果、業界で広く行われている手順で足場を組めば、留め具が外れただけでは鉄パイプは落ちないはずだとして、東京地検に再捜査を求めている。
・・・・・
出典
『<取材ファイル>鉄パイプ落下で死亡の建築マン 事故から1年半、妻の思い』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201804/CK2018041502000128.html
2018年10月25日21時1分に日本経済新聞から、現場代理人らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京地検は25日、業務上過失致死の罪で、元請けのリフォーム会社のT社員(男性、53歳)と、孫請けの建設会社「B社」(横浜市磯子区)のA社員(男性、31歳)の2人を在宅起訴。
労安法違反の罪で法人としてのB社を起訴した。
通行人を停止させるなどの安全対策を怠り、固定されていなかった鉄パイプ1本を約24mの高さから落下させて、Iさんを死亡させたとしている。
田代被告は現場代理人、足立被告は作業員を直接指揮する立場だった。
出典
『鉄パイプ落下、社員ら起訴 東京・六本木で男性死亡』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36940990V21C18A0000000/
(2019年5月22日 修正4 ;追記)
2019年5月21日17時5分にTBS NEWSから、現場責任者に有罪判決が出たが会社の安全軽視の風潮が事故を招いたとして執行猶予付きという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月22日付で毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
業務上過失致死などの罪に問われた現場責任者に対し、東京地裁は禁錮1年6か月、執行猶予4年の判決を言い渡した。
21日の判決で東京地裁は、「地上からの目視のみで鉄パイプの状況を確認したのは、あまりにずさんだ」と指摘。
その上で、「会社の安全軽視の風潮が事故を招いた一因であることも否定できない」として、実刑は相当ではないと判断した。
出典
『東京・六本木の鉄パイプ落下事故、現場責任者に有罪判決』
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3679078.html
『東京・六本木の鉄パイプ直撃死 現場責任者有罪 地裁判決』
https://mainichi.jp/articles/20190522/ddm/041/040/039000c
2017年12月21日18時3分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「園庭で遊んでいる園児の声がうるさい」として、神戸市の男性が近隣の保育園を相手取り、慰謝料100万円と防音設備の設置を求めた訴訟の上告審で、男性の敗訴が確定した。
最高裁第三小法廷(木内裁判長)が19日付の決定で、男性の上告を退けた。
一、二審判決によると、保育園(定員約120人)は2006年4月、神戸市東灘区の住宅街に開園。
高さ約3mの防音壁が設けられたが、約10m離れた場所で暮らす男性は、「園児の声や太鼓、スピーカーの音などの騒音で、平穏な生活が送れなくなった」と提訴した。
今年2月の一審・神戸地裁判決は、園周辺の騒音を測定した結果、園児が園庭で遊んでいる時間帯は国の環境基準を上回ったが、昼間の平均では下回ったとして、「耐えられる限度を超えた騒音とは認められない」と結論づけた。
7月の二審・大阪高裁判決は、園児が遊ぶ声は「一般に不規則かつ大幅に変動し、衝撃性が高いうえに高音だが、不愉快と感じる人もいれば、健全な発育を感じてほほえましいと言う人もいる」と指摘。
公共性の高い施設の騒音は反社会性が低いと判断し、一審判決を支持した。
出典
『園児が遊ぶ声「うるさい」 訴えた男性、敗訴確定』
https://www.asahi.com/articles/ASKDP5RC9KDPUTIL03M.html
12月21日17時32分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性宅と園の距離は約10m。
男性は園ができる前から住み、ほぼ一日中、自宅で過ごしていた。
出典
『保育園「騒音」賠償請求、近隣住民の敗訴確定』
http://www.sankei.com/west/news/171221/wst1712210072-n1.html
2017年12月21日11時42分にNHK宮崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東九州自動車道など片側1車線の対面通行の高速道路で、ことしから設置が始まった金属製のワイヤーロープが、新たに橋の部分にも取り付けられるようになり、県内でも20日夜、設置のための工事が行われた。
新たにワイヤーロープが設置されたのは、東九州自動車道の西都インターチェンジと宮崎西インターチェンジの間にある全長44mの下村川橋で、20日夜、上下線を通行止めにして工事が行われた。
金属製のワイヤーロープは、片側1車線の対面通行の高速道路でことしから設置が始まり、対向車線に飛び出す事故がほぼなくなるなど、事故防止に大きな効果があることが分かっている。
支柱を立てるために、地面に深さ70cmの穴を掘る必要があり、橋の部分には取り付けられないのが課題だったが、路面にプレートで固定し、強度が足りない分は衝撃を車の進行方向に逃がす構造にすることで、穴を掘らなくても設置できるようになったという。
国交省は、全国8か所の橋に試行的に設置して、事故防止の効果などを検証するとともに、この方法では設置できない長さが50mを超える橋やトンネルについても、技術開発を進めている。
西日本高速道路宮崎高速道路事務所の窪副所長は、「改良版のワイヤーロープでも、これまで同様、対向車線への飛び出し事故防止の効果を期待したい」と話している。
出典
『ワイヤーロープ 橋にも設置』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5063734011.html
2017年12月20日16時43分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県警福崎署などでつくる神崎郡交通対策協議会は、市川町と神河町にある県道2本を、県内で初めて、車のライトの照射距離が伸びるハイビームの活用を推奨する「ハイビーム活用モデル路線」に指定した。
夜間にハイビームを使うドライバーが少ないとする警察の調査などを受けての措置で、ライトの切り替えを習慣づけて事故防止につなげたい考えだ。
市川町の県道34号・西脇八千代市川線(10.2km)と、同町と神河町にまたがる県道404号・長谷市川線(16.1km)。
指定は18日付。
片側1車線だが、車線がない狭い区間もあり、街灯は少ない。
一方で、道路沿いに住宅が立ち並び、住民らが頻繁に道路を横断したり、道路脇を歩いたりしている。
両町と福崎町を管轄する福崎署によると、この2本の県道で、ここ5年間(2013年1月~17年11月)に起きた死亡事故は4件(死者4人)。
このうち3件(死者3人)が、夜間(午後6時~翌日午前6時)に歩行者が車にはねられるという構図だった。
特に長谷市川線では、今年8月と11月に各1件発生している。
事故多発を受け、同協議会が今月14日、午後6~8時に両県道で、ハイビームを使うべきだとされる先頭車両として通行する車を調査。
ハイビームを使用している車の割合は、長谷市川線が121台中5台(4.1%)、西脇八千代市川線が78台中3台(3.8%)だった。
同協議会は15日、ハイビーム推奨道路になったことを伝える看板を両県道沿いの8か所に設置。
18日には、両町の商業施設で、ハイビーム活用を呼びかけるチラシ計400枚を配布した。
チラシを受け取った市川町の主婦(64)は,「ハイビームはまぶしいから基本的にだめかと思っていた。最近は暗くなるのが早いので、遠慮せずに使いたい」と話した。
【ハイビーム】
乗用車のライトを上向きにすること。
約100m先まで照らすことができ、照射距離が約40mのロービーム(下向きライト)に比べ、前方の歩行者らを発見しやすい。
道路交通法では、夜間の走行を原則ハイビームとし、車同士がすれ違う時など「他の車両の交通を妨げるおそれのある時」にロービームなどに切り替えるよう定めている。
出典
『夜間事故多発、「ハイビーム県道」2路線を指定』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171220-OYT1T50052.html
(ブログ者コメント)
写真によれば、道路沿いに黄色に黒字で「ハイビーム活用モデル路線」と書かれた、結構大きな看板が設置されている。
2017年12月21日0時53分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午後6時25分ごろ、群馬県藤岡市の県立藤岡中央高校のグラウンドで、陸上部だった3年生の男子生徒(17)が投げた陸上競技用のハンマーが、サッカー部の2年生のOさん(17)の頭に当たった。
同校の男性教諭(27)が119番通報した。
警察によると、Oさんは同県高崎市内の病院に搬送されたが、午後8時過ぎ、死亡した。
警察によると、ハンマーの鉄球は重さ約4kg、直径約10cm。
Oさんは、サッカー部の練習用具の後片付け中だった。
ハンマーを投げた生徒は、隣接したハンマー投げの練習場で練習をしていた。
ハンマーは約48m飛び、両練習場の境界付近でOさんに当たったとみられる。
練習場には、誤って危険な方角にハンマーが飛ぶのを防ぐ防護ネットが設置されていたという。
出典
『投げたハンマー当たり死亡 サッカー部の高2男子』
https://mainichi.jp/articles/20171221/k00/00m/040/100000c
12月21日1時2分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ハンマーを投げた男子生徒は元陸上競技部員で、後輩を指導していたという。
出典
『陸上競技用のハンマー、頭を直撃…高2男子死亡』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171220-OYT1T50083.html
12月22日8時41分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ハンマー投げ練習場には、3年生の男子生徒(17)のほか、陸上競技部の後輩の女子生徒2人がいた。
投げる前に3人は、声を出して周囲に注意を呼びかけたり、前方の安全を確認したりした。
しかし、約48m離れたサッカー場北側のゴールポスト前にOさんがいたことに気付かなかったという。
男子生徒が投げた女子用のハンマーは左にそれ、Oさんの頭部を直撃した。
事故が起きた時、陸上競技部の顧問は近くにいなかった。
部員たちに練習を終えるよう指示し、学校を離れた後だった。
同校では、ハンマー投げ練習場とサッカー場が隣接しているため、同時に使う際は安全を考慮し、サッカー部は練習場から離れた南側の半分だけを使うようにしていた。
Oさんは、北側に転がったボールを拾おうとしていたとみられる。
日本陸上競技連盟は「安全対策ガイドライン」などをつくり、種目ごとの対策を示している。
投てきの練習については、
〈1〉他の部活動等と時間帯や練習場を分ける
〈2〉投げる前に大声で知らせる
などを挙げている。
一方、県教育委員会は、これまで投てき種目に関する指針などを定めていない。
◇投てき種目の主な安全対策
▽他の部活動や種目などと、時間帯や練習場を分ける
▽十分な広さと、360°の安全を確保する
▽投げる前に、大声で「投げます」などと知らせる。
周囲の安全が全て確認できてから投げる
▽周囲の人は、投てき物が落下するまで目を離さない
※日本陸上競技連盟の指針・ガイドブックをもとに作成
出典
『陸上部顧問が帰宅後に発生、校長「責任を痛感」』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171222-OYT1T50010.html?from=ycont_top_txt
12月22日付で朝日新聞群馬全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同校は21日、記者会見を開き、事故の状況などを説明した。
同校などによると、事故があった20日は、陸上競技部、サッカー部ともに、事故があった午後6時半ごろで部活を終了する予定だった。
陸上部の顧問の女性教師が練習を終えるように指示し、グラウンドを立ち去った直後だった。
同校3年の男子生徒が後輩の指導のために投げたといい、顧問は報告を受けて現場に駆け付けたという。
警察によると、周囲の安全を確認する役目についていた女子部員2人は、投げられたハンマーが何かにぶつかる音で、Oさんが倒れているのに気付いたという。
ハンマーは、防護用のネットの中から投げられたが、本来、落とすべき区域より左側のサッカーゴールのほうに落ちた可能性がある。
日本陸上競技連盟が作成した「陸上競技安全対策ガイドブック」には、ハンマーが落ちる場所はコーンなどで区切って周囲から分かりやすくする必要があると記載されているが、同校では仕切りや目印は置いていなかった。
12月22日17時46分にNHK群馬からは、県教委が部活の安全対策確認通知を出したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受けて、県教委は22日付けで、県立高校や各市町村の教育委員会に対して、部活動などでの安全対策がきちんと行われているかどうか確認するよう求める通知を出した。
この中で、県教委は、部活動や体育の授業で安全対策がきちんと行われているかどうか改めて確認することや、万一、事故が起きたときに備えて、救急処置を的確に行える態勢を整備することなどを求めている。
出典
『ハンマー死亡事故で県教委が通知』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20171222/1060000754.html
(ブログ者コメント)
日テレの夕方ワイドショー「ニュースエブリー」では、女子用のハンマーは軽いため、男子が投げると、たとえば女子で50mなら70mとか飛ぶ・・・などと解説されていた。
また、近所の人だろうか、サッカー練習場と近いので見ていて危ないなあと思っていたと言っていた。
(2018年2月16日 修正1 ;追記)
2018年2月16日付で上毛新聞から、サッカー部の生徒らは事故前から危険性を認識していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故原因や再発防止策を考える県教委の検証委員会の初会合が15日、同校で開かれた。
生徒や教員は事故前からハンマーの危険性を認識していたことが明らかにされた。
県教委によると、同校では過去にハンマーがサッカーのゴールポストの網を突き破ったことがあり、陸上部、サッカー部の顧問教諭と生徒が危険性を認識していたことが報告された。
事故時に投てき練習中だったことを「知らなかった」と答えたサッカー部員がいたことも明らかになった。
出典
『危険性を以前から認識 ハンマー投げ事故で検証委員会 初会合』
https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/33817
2017年12月18日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7862/
(2017年12月27日 修正1 ;追記)
2017年12月19日19時0分にNHK東海から、亀裂は破断寸前の状態だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
JR西日本は、19日の会見で、台車の亀裂などの写真を初めて公開した。
公開された写真のうち、亀裂を撮影したものは、台車を支える「側(がわ)バリ」と呼ばれる側面の鋼材と、走行時の衝撃を吸収する「軸バネ」と呼ばれる部品との接合部の近くで亀裂が確認できる。
JR西日本によると、亀裂は縦約14cmあり、側バリの縦方向の長さは17cmだったため、あと3cmで亀裂が最上部まで達し、破断するおそれがあったという。
また、側バリの底の面の長さは16cmで、亀裂はそのすべてに達していたという。
出典
『台車亀裂3センチで破断のおそれ』
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20171219/3704511.html
12月20日5時6分に朝日新聞からは、名古屋駅で確認するまでの経緯について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月19日20時21分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
最初の停車駅の小倉駅を出発した後、焦げた臭いなどの異常があったため、保守担当者3人が岡山駅から乗車した。
その後、亀裂が生じた13号車付近でうなり音が確認され、異臭もあったという。
JR西日本によると、この保守担当者は、東京にいるJR西の輸送指令とのやりとりで「次の駅で止めて点検したらどうか」と進言していた。
ところが、異臭はしたりしなかったりしていたこともあり、「運行に支障はない」とJR西の輸送指令が判断。
運転を継続したという。
JR西では、新幹線の運行では、異音が生じた場合は直ちに停車や次の駅で点検するなどの対応マニュアルはあるが、異臭に関しては特に対応は決められていない。
その後、新大阪駅で乗務員がJR東海に交代し、JR東海の輸送指令が「念のため」と異臭の確認指示を出したところ、車掌が京都駅を過ぎたところで異臭を報告。
名古屋駅で停車し、床下の点検で油漏れや亀裂が見つかった。
出典
『運行停止判断、なぜ遅れた? 「のぞみ34号」トラブル』
https://www.asahi.com/articles/ASKDM6DX7KDMUTIL069.html
『のぞみの台車亀裂「破断寸前」 JR西、脱線招く恐れも』
https://digital.asahi.com/articles/ASKDM5H97KDMPTIL014.html?rm=415
12月19日23時13分に毎日新聞からは、異常時の対応マニュアルの内容について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
台車枠は破断寸前だった。
専門家から「『首の皮一枚』で走らせていたようなもの」と厳しく批判する声が上がった。
2005年に乗客106人が死亡、562人が負傷した福知山線脱線事故を受け、JR西は安全管理体制の見直しを図ってきた。
新幹線も、異常があった場合は独自のマニュアルに沿って対応する。
危険と感じられる音なら運転士や車掌が直ちに停車させ、すぐに危険が感じられない場合は指令が判断する。
今回もこれに従ったが、亀裂は生じていた。
19日の記者会見でJR西日本の吉江副社長らは、「今のルールで、列車を止められなかった」と悔いるように振り返り、マニュアルを見直す方針を示した。
出典
『新幹線亀裂 本当にヒヤリ…専門家「首の皮一枚だった」』
https://mainichi.jp/articles/20171220/k00/00m/040/138000c
12月20日9時57分に産経新聞からは、新大阪駅での引継ぎ内容について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新大阪駅でJR東海の乗務員に運行を引き継ぐ際に、JR西の乗務員は「異臭があり、走行検査班が乗り込み確認したが、異常はなし」と伝達したという。
もやや異音については、伝えられていなかった。
出典
『JR西乗務員、交代時に「異臭あったが異常なし」と口頭報告 新大阪駅で』
http://www.sankei.com/west/news/171220/wst1712200029-n1.html
12月19日付で毎日新聞からは、JR5社が緊急点検した結果、異常はなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
所有する新幹線の台車の緊急点検をしていたJR5社は、異常が確認されなかったことを、18日までに国交省に順次報告した。
出典
『JR西乗務員、交代時に「異臭あったが異常なし」と口頭報告 新大阪駅で』
https://mainichi.jp/articles/20171219/ddm/012/040/145000c
2016年3月4日付の第4報修正7がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第5報修正8として掲載します。
第4報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5700/
(2017年12月26日 修正8 追記;)
2017年12月19日13時36分に朝日新聞から、窒素注入マニュアルの作成経緯や米国関連工場から窒素注入の危険性がメールされていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
約4年にわたった県警の捜査が終結した。
同社がまとめた事故調査報告書に記載されていない新たな事実も分かったが、刑事責任を問うのは困難との判断に傾いた。
・・・・・
作業員はマニュアル通り、洗浄前の準備作業を進めた。
内側に付着したシリコンの化合物から燃えやすい水素などが出るのを抑え、水素爆発を防ぐため、ふたを開ける前に、水を含ませた窒素と乾燥させた窒素を順番に注入した。
だが、水素爆発を念頭に置いた、この「安全対策」が裏目に出た。
この過程で、業界でもあまり知られていない化学物質が生成され、爆発の引き金になった。
水を含ませた窒素を注入した際、水分が化合物と反応して爆発しやすい危険な物質に変化。
この物質は、低温状態で反応したり、反応した後に乾燥状態に陥ると、さらに爆発威力が高まる。
こうした危険な状況に気づかないまま、作業員らがふたを開け、その振動で発火し爆発に至った。
爆発の引き金になったこの物質について、調査委員会は「公知の科学的情報がないこともあり、適切な安全対策について検討することができなかった」と結論づけた。
なぜ、窒素を注入する手順がマニュアル化されていたのか。
捜査関係者によると、過去に起きた発火事故がきっかけだった。
10年2月に冷却器を洗浄する際に残留物が発火し、作業員1人がやけど。
当時の幹部は、この事故を水素爆発だったと判断し、対応策をまとめた。
11年3月にも、冷却器の洗浄作業中に内部の残留物が発火して3人がやけどし、この手順を徹底させたという。
・・・・・
捜査関係者によると、四日市工場と同じ工程で高純度シリコンを製造する米国の関連工場で、13年夏ごろ、爆発事故があった。
シリコンに熱を加える炉のメンテナンスのため空気を流し込んだところ、内部の残留物が爆発し、炉のふたがひっくり返ったという。
原因を調査した米工場の幹部は、炉に残留していたシリコンの化合物が空気中の水分と反応し、危険な物質に変化して爆発したと推定。
四日市工場でも、それまで冷却器の事故が相次いでいたことから、当時の四日市工場長と副工場長ら宛てに「四日市工場で起きた事故は水素爆発ではなく、この物質が原因ではないか」、「シリコンの化合物に水分を加え、その後に乾燥させると危ない」などとメールを送っていたという。
14年1月の事故は、そうしたメールのやり取りのさなかに起きた。
・・・・・
県警は、10年と11年に起きた事故も、水素爆発ではなく、シリコンの化合物による発火事故だった可能性があるとみて捜査。
当時の工場長らがメールの内容や過去の事故を検証し、手順を見直していれば事故を防げたとみて調べた。
ただ、米工場では、事故原因となった物質を採取しての調査まではしておらず、四日市工場の原因物質とまったく同じとは確認できなかった。
専門家の中には、「過去の発火や爆発は機器の種類が異なっており、規模も小さかった。これほどの大きな爆発までは予見できなかった」との意見があった。
出典
『爆発は「想定外」、三菱マテ事故 刑事責任追及も困難』
https://www.asahi.com/articles/ASKDD51RVKDDOIPE01J.html
12月26日20時43分に日本経済新聞からは、幹部2人は不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
津地検は26日、業務上過失致死傷の疑いで書類送付されていた当時の工場幹部2人を嫌疑不十分で不起訴処分とした。
捜査関係者によると、2人は当時の工場長(60)と副工場長(58)。
小島次席検事は、「過失を認めるに足りる証拠がなかった」と説明している。
三重県警は、洗浄に使う加湿窒素ガスにより、熱交換器内部に付着した塩素や水素の化合物が低温下で加水分解され、その後、ドライ窒素が入れられたことから乾燥状態となって爆発しやすくなり、わずかな衝撃で爆発が起きたと結論付けた。
県警が、元工場長らの安全管理が十分だったかや、予見可能性の有無について捜査。
専門家への聴取で「予見は困難だった」との見解が示され、5日に、起訴を求めない意見を付け書類を送っていた。
同社が設置した事故調査委員会も、「(爆発の原因物質について)公知の科学的情報がなく、知見が不足していた」との最終報告書をまとめていた。
出典
『三菱マテ爆発で不起訴 元工場長ら2人、津地検』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25102980W7A221C1CN8000/
2017年12月19日19時54分に鹿児島読売テレビから下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日未明、曽於市の紡績工場で火事があり、17時間以上消火活動が続いている。
火事があったのは、曽於市大隅町中之内の紡績工場[A]の九州工場で、19日午前1時すぎ、「工場内の機械が燃えている」と従業員から消防に通報があった。
工場の広さは約1万4000m2で、地元の消防団によると、製品を作る機械が入った建物や原料の綿を保管した倉庫など、少なくとも7棟に被害が及んでいるという。
出火当時、10人ほどが作業をしていたが、全員逃げ出し無事だった。
消防などによると、工場は過去にも数回、ボヤを起こしていたことがわかった。
付近の住民は、「安全管理をしっかり徹底して欲しい。風向き次第では家のほうに火が来るので、近くに住むものとしては怖い。」と話した。
警察などの調べによると、工場内に浮遊する塵を集める機械を置いてあった付近から火の手があがったという。
出典
『曽於市の紡績工場で火事 消火活動長引く』
http://www.kyt-tv.com/nnn/news87210097.html
12月20日付で鹿児島放送からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
紡績工場で火災報知機が鳴り、原料の綿に混じった異物を除去する機械から煙が出ているのを従業員が見つけた。
従業員は初期消火にあたったが、機械から火が出たため119番通報した。
出典
『曽於市 紡績工場で火災』
http://www.kkb.co.jp/news_move/jchan_move_detail.php
12月20日18時31分にNHK鹿児島からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火災は、工場内が広範囲に燃えていることや、工場内にある綿についた火が消えにくいことなどから、火の勢いは弱まったものの完全には消えず、消防は19日に続いて、20日も午前9時すぎから消防隊員など35人が出動して消火活動を行った。
作業では、重機を使って綿の上に乗って火だねを消すとともに、水をかけて消火し、午後からは重機を使って工場の鉄骨を切断し、鉄骨の下にある綿を取り出す作業などが行われた。
消防によると、午後5時半に火が消えたということで、出火から40時間以上たってようやく消火活動が終わった。
出典
『曽於市の工場火災 ようやく鎮火』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20171220/5050001274.html
12月19日22時19分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鉄筋平屋建て工場約1万4500m2が全焼した。
出典
『紡績会社1.5万平方m全焼、けが人なし 鹿児島・曽於』
https://www.asahi.com/articles/ASKDM316RKDMTLTB001.html
12月21日18時44分にNHK鹿児島からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、21日の現場検証と関係者への聞き取りで、綿から糸を作る工程で出るホコリを吸い取るための集じん機のある部屋が最も激しく燃えていることなどから、火元になったことが確認できたという。
出典
『曽於市の工場火災で現場検証』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20171221/5050001282.html
(2017年12月29日 修正1 ;追記)
2017年12月27日18時33分にNHK鹿児島から、従業員がほぼ全員解雇されるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日、「A」の社長や工場長など3人が市役所を訪れて、今回の火災に関して説明を行った。
この中で、「がれきの撤去などに莫大な費用や時間がかかり、工場の再建の見通しが立っていない」として、およそ80人いる従業員のうち、がれき撤去の手続きなどにあたる事務員数人を除いて、来月末にも解雇する方針を示したという。
これに対し、曽於市は、工場再建を市内で目指してほしいと会社側に要望した。
また、市は、ハローワークと連携しながら、解雇される従業員の再就職に向けてサポートしていく方針だ。
出典
『紡績工場火災 従業員解雇へ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20171227/5050001350.html
(2018年2月16日 修正2 ;追記)
2017年12月20日付の南日本新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
同工場や市によると、綿などを原料にさまざまな糸を製造し、従業員約80人が3交替で24時間操業していた。
約4万1400m2の敷地に倉庫や事務所が点在。
全焼した建物が最大で、ほぼ全ての製造設備があった。
消防によると、消防車32台と約180人を投入したが、建物内の機械が障害になるなどし、消火は難航。
午後3時すぎに、ようやく鎮圧状態になった。
12月22日付の南日本新聞紙面にも、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
警察によると、集塵機は空気中のチリを集める装置。
火元は、混打綿室と呼ばれる部屋に2台あるうちの1台で、大きさは縦横約1m、高さ約1.2m。
従業員が「集塵機付近から火が上がった」と証言しており、調査で付近の燃え方も激しかったことから、特定した。
2017年12月19日7時16分に名古屋テレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月19日0時33分にYAHOOニュース(東海テレビ)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
また、ホルモンを焼いていて火事になった。
名古屋市北区の焼き肉店で、ホルモンを焼いていた火がダクトに燃え移る火事があった。
警察と消防によると、18日午後10時すぎ、名古屋市北区黒川本通の焼き肉店「K」で従業員から「ダクトに火が入った」と消防に通報があった。
消防車21台が出動し、火は約2時間後に消し止められたが、店の一部が焼けた。
焼き肉店は地下1階にあり、ダクトから大量の煙が吹き出し、現場は一時騒然とした。
警察によると、客がホルモンの「とんちゃん」を焼いていたところ、煙を排出するダクトに火が燃え移ったという。
客が20人ほどいたが、避難して無事だった。
名古屋市内では、先月27日にも焼き肉店でホルモンを焼いていてダクトに火が燃え移る火事があったばかり。
出典
『名古屋でまた…焼き肉店でホルモン焼いた火がダクトに燃え移り火事』
https://www.nagoyatv.com/news/?id=175687
『また…ホルモン燃え上がりダクトに引火 焼肉店の一部焼ける 先月末にも名古屋で同様の火事』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171219-00001925-tokaiv-l23
12月19日10時1分にNHK東海からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防が駆けつけたところ、火は確認できなかったが、店内や地下に白い煙が立ちこめ、焼き肉店の客と従業員、合わせて25人のほか、地下街にある別の店の客と従業員が避難する騒ぎになった。
出典
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20171219/3718861.html
(ブログ者コメント)
ここ最近、焼肉店ダクト火災の報道が続いている。
本ブログでも2件紹介スミ。
2017年12月19日14時42分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前8時55分頃、松山市勝山町の5階建てビルで、70歳代女性が3階のエレベーター乗り場から、3~4m下の1階に止まっていたかごの天井部分に転落、左足に軽いけがを負った。
警察などによると、女性はエレベーターの扉が開かなかったため、手でこじ開けたところ、かごは1階に止まったままで、気付かずに足を踏み外してしまったという。
エレベーターを点検している会社によると、定期点検は年間に数度行っており、先月の点検の際に異常はみられなかったという。
同社は、「けがをされた方にお見舞い申し上げる。社としても調査したい」とコメントした。
出典
『エレベーターの扉こじ開け、かご上に転落…軽傷』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171218-OYT1T50115.html
2017年12月19日8時49分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後7時半頃、名古屋市昭和区御器所町、名古屋工業大学19号館4階の化学実験室で爆発があり、窓ガラスや蛍光灯が割れた。
当時、室内は無人で、職員や学生にけがはなかった。
警察で原因を調べている。
同大学によると、生命・応用化学科の学生3人が、同6時半頃から不要になった有機化合物などを溶かす処理を行っていた際、発生する水素を「ドラフトチャンバー」と呼ばれる装置で排気していたという。
学生が作業を終えて実験室を離れた直後、爆発が起きたといい、同大学では「水素が装置にたまった可能性がある」としている。
19号館前は避難した学生で、一時、騒然となった。
4年の男子学生(23)は、「爆発が起きたから逃げなさい」という呼びかけを聞いて避難。
「ドン、と車がぶつかったのかと思うくらいの大きな衝撃音だった」と話した。
出典
『無人の大学実験室で爆発、ガラスや蛍光灯割れる』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171219-OYT1T50013.html
12月19日0時33分にYAHOOニュース(東海テレビ)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
午後8時ごろ、大学の守衛から「爆発のようなものがあった」と消防に通報があった。
この事故で、排気用の用のダクトが破損したほか、ガラス6枚が割れるなどしたが、けが人はいなかった。
出典
『「映画のような爆発音が…」名古屋工業大学の実験室で水素が爆発 学生らが薬剤処理中に』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171219-00001926-tokaiv-l23
12月19日0時0分にCBCニュースからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
実験室では研究に使う薬剤の処理が行われ、無人になった2分後に爆発したということで、処理の過程で発生した水素が原因とみられている。
出典
『名古屋工業大学で爆発騒ぎ けが人なし』
http://hicbc.com/news/detail.asp?id=0004589E
2017年12月16日6時12分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察庁と日本自動車連盟(JAF)が自動車のシートベルト着用率を調べたところ、一般道路を走行する車の後部座席では36.4%だったことが、16日までに分かった。
2008年に着用が義務化されて10年近くたったが、95%以上の運転席や助手席に比べ、依然として低い実態が改めて明らかになった。
警察庁の分析では、後部座席でシートベルトを着用していない場合、事故に遭った際の致死率は着用していた場合の3倍以上となっている。
調査は10月1日~10日に一般道路の777カ所、高速道路や自動車専用道路の104カ所で、目視によって実施した。
出典
『後部座席でのベルト着用36% 事故時の致死率は3倍以上の差』
https://this.kiji.is/314510526610687073?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
ちょっと古いが、4年前の情報では、後部座席のシートベルト着用率は33.2%となっていた。
当時とほとんど状況は変わっていないとみるべきか?
それとも、やや改善されたとみるべきか?
ちなみに調査期間は同じゆえ、この調査は定期的に行われているのかもしれない。
(東京海上HP 安全運転ほっとNEWS 2013年12月号)
2012年10月1日~10日の10日間に、全国の一般道路でシートベルトの着用状況を調査したところ、運転者の着用率は約97.7%、助手席乗員の着用率は約93.2%でした。
では、後部座席乗員の着用率は次のうちどれでしょうか?
(1)約93.2%
(2)約63.2%
(3)約33.2%
答)約33.2%
http://www.tokiomarine-nichido.co.jp/world/guide/drive/201312.html#anc-quizA
2017年12月16日0時46分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府立高校の器械体操部の練習中に鉄棒から落ちて後遺症を負ったのは、コーチが安全配慮を怠ったのが原因として、元部員の男性(25)と家族が府に計約2億5000万円の賠償を求めた訴訟の控訴審で、大阪高裁は15日、府に計約2億円の支払いを命じる判決を言い渡した。
1審・大阪地裁判決は請求を棄却しており、男性側の逆転勝訴となった。
判決によると、男性は高校3年だった2010年4月、練習中に鉄棒から落下し、床に頭や首を強く打ちつけ、胸から下が動かない後遺症を負った。
府側は、「危険な体勢になった際には鉄棒から手を離して着地するよう、危険回避の方法を指導していた」と主張した。
しかし佐村裁判長は、「事故当日、コーチは大会が近いため、本番同様に失敗しても手を離さず最後まで演技を続けるよう指導した。落下しても受け止められるように補助すべきだったのに怠った」と指摘し、男性側の訴えを認めた。
男性の母親は、「判決を生かし、府と学校には同じような事故を二度と起こさないでほしい」とコメントした。
松井知事は「重く受け止める。今後の体育指導を左右することになる」と報道陣に話し、府教委は「判決を精査し今後の対応を検討したい」としている。
出典
『部活事故 大阪府に2億円賠償命令 大阪高裁が逆転判決』
https://mainichi.jp/articles/20171216/k00/00m/040/210000c
12月15日22時4分に日本経済新聞からは、判決理由に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐村裁判長は判決理由で、回転中の男性の手が鉄棒から離れた原因について、外部のコーチが男性の技量に応じた危険回避方法を指導しなかったためだと指摘。
当時、コーチは鉄棒から約10m離れて男性の演技を見ていたが、「鉄棒の下に立ち、事故防止対策をとる注意義務を怠った」と判断した。
2016年6月の一審・大阪地裁判決は、「コーチは危険を回避するために必要な方法を指導し、男性もその技量を習得していた」と指摘。
男性側の訴えを退けた。
出典
『鉄棒で落下、1.9億円賠償 大阪高裁命令 部活事故で障害残る』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2471594015122017AC8Z00/
12月16日5時59分に朝日新聞からは、判決理由に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
一審・大阪地裁は、演技失敗の際、鉄棒からすぐ手を放して足から着地するなどの危険回避方法を男性が身につけていたと判断し、コーチの責任を否定。
しかし高裁は、コーチが適切な方法を指導していなかったと認定。
10m離れて見ていた点についても、落下に備えて鉄棒下に立って事故を防ぐべきだったのに、その義務を怠ったと判断した。
出典
『府立高部活で鉄棒落下し後遺症 府に1.9億円賠償命令』
http://www.asahi.com/articles/ASKDH52XDKDHPTIL012.html
2017年12月17日付で埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
業務用の高圧コンプレッサー(圧縮機)を使って同僚男性の体内に空気を注入して死亡させたとして、杉戸署は17日、傷害致死の疑いで、加須市の会社員の男(47)と千葉県松戸市のペルー国籍の会社員の男(36)を逮捕した。
逮捕容疑は、共謀して16日正午ごろ、勤務する杉戸町本郷の産業廃棄物処理会社「E埼玉」敷地内で、同僚の春日部市の会社員Kさん(男性、44歳)の体内にコンプレッサーを使って空気を注入し、死亡させた疑い。
いずれも「間違いない」と、容疑を認めているという。
同署によると、3人は昼食休憩前、ほかの従業員と共にコンプレッサーで作業着の汚れを落としていた。
ふざけてKさんの顔や肛門にノズルを当てたところ、Kさんが腹部を膨らませて「苦しい」とうめいたため、同僚らが病院に搬送。
16日午後7時20分ごろ、死亡が確認された。
同社では、従業員が事務所に入る前、コンプレッサーを使ってほこりや油汚れを落としていたという。
同署は、Kさんの体内に入った空気が内臓などを圧迫したとみて、詳しい死因を調べている。
出典
『圧縮空気を肛門に注入…男性を死亡させた疑い、同僚の男2人を逮捕 空気が内臓
など圧迫か』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/12/18/02_.html
12月17日20時55分にNHK NEWS WEBからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この電動コンプレッサーは、ふだんは重機のほこりを取り除く際などに使っていたという。
出典
『コンプレッサーで体内に空気注入し男性死亡させた疑い 2人逮捕』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171217/k10011262061000.html
12月17日19時43分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
杉戸署によると、両容疑者は同町本郷の事業所で、16日昼、共謀して同僚男性(44)を押さえつけ、業務用の空気圧縮機でズボンの上から肛門に空気を注入する暴行を加え、死亡させた疑いがある。
両容疑者は、「普段から同僚同士、ふざけて顔や臀部に空気をかけあっていた」などと供述しているという。
出典
『肛門に空気注入して死亡させた疑い 同僚の2人を逮捕』
http://www.asahi.com/articles/ASKDK4Q6FKDKUTNB004.html
12月18日18時40分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は肛門から注入された空気で内臓を圧迫されたために死亡していたことが18日、杉戸署への取材で分かった。
出典
『同僚から体内に空気注入された男性 死因は内臓圧迫』
http://www.sankei.com/affairs/news/171218/afr1712180036-n1.html
(ブログ者コメント)
今回と同様な事例は、本ブログでも過去に数件、紹介している。
2017年12月16日23時38分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前10時56分ごろ、JR京浜東北・根岸線の鶴見~川崎駅間で架線が切れ、磯子発南浦和行き快速列車(10両編成)が横浜市鶴見区の鶴見川橋付近で緊急停止し、他の2列車も止まった。
このトラブルで京浜東北線と東海道線、横須賀線の上下線が、蒲田~磯子駅間などで最大6時間以上運転を見合わせ、約22万人に影響が出た。
止まった3列車の乗客約2400人は線路を歩いて、近くの駅などに移動した。
出典
『京浜東北線で架線切断、3列車停止 2千人が線路を移動』
http://www.asahi.com/articles/ASKDJ3S2JKDJUTIL007.html
12月17日4時41分にNHK NEWS WEBからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前11時ごろ、神奈川県の鶴見駅と川崎駅の間でJR京浜東北線の架線が切れるトラブルが起き、京浜東北線、東海道線、横須賀線が一部区間で運転を見合わせた。
なかでも、京浜東北線は7時間近くも運転ができなくなり、およそ22万人に影響が出た。
JR東日本が架線が切れた原因を調査した結果、2本の架線が金具を通じて接触し、ショートしたことが原因だったことを明らかにした。
架線が切れた区間は「エアセクション」と呼ばれる架線と架線のつなぎ目で、数10mにわたり、電圧の異なる2つの架線が並行して設置されている。
架線には金具がついていて、もう1本の架線と接触しないよう、通常は15cm離して設置されているが、16日未明にこの部分の架線を工事した際に、間隔の調整が不十分だったため、電車が走行した振動により2本の架線が金具を通じて接触したという。
JR東日本は、今後、架線と金具の間隔について十分確認を行うとともに、万一、接触してもショートしないようにするため、架線や金具に絶縁性のカバーを取り付けるなど、再発防止を図ることにしている。
出典
『走行の振動でショート JR京浜東北線の架線トラブル』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171217/k10011261541000.html
12月17日0時21分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場は変電所の変わり目で、2組の架線が平行して設置されている。
電車の走行に伴う振動で、一方の架線の位置を固定する金具が別の架線と接触し、ショートしたため切れた。
16日未明に固定金具の位置を下げた際、別の架線に近付け過ぎたのが原因という。
出典
『京浜東北線 架線切れ、3路線22万人影響』
https://mainichi.jp/articles/20171217/k00/00m/040/070000c
12月17日5時10分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR京浜東北・根岸線の架線が切れて列車(10両編成)が止まり、22万人の足を直撃した事故。
列車のパンタグラフは、すべて破損していた。
架線から電気を受け取るパンタグラフは、3本ある架線のうち、一番下のトロリー線にのみ接している。
今回切れた補助吊架(ちょうか)線はトロリー線をつるしている架線で、JR東日本横浜支社によると、補助吊架線は16日未明に行った工事の不具合の影響で切れたとみられる。
垂れ下がった補助吊架線の下を列車が通過した際にパンタグラフが接触したため、3つあるパンタグラフがすべて壊れた可能性があるという。
出典
『京浜東北線、パンタグラフすべて破損 工事影響し切断か』
http://www.asahi.com/articles/ASKDJ6V6HKDJUTIL02C.html
2017年12月15日19時13分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都世田谷区の東急電鉄田園都市線で11月に起きた送電トラブルについて、同社は15日、約8年前の施工時に付いた傷が原因となり漏電に至ったとの見解を明らかにした。
過去の点検で傷を発見できず、同社は点検態勢を強化する方針。
トラブルは11月15日朝、池尻大橋~駒沢大学間で発生し、約4時間半にわたる運転見合わせで約12万6000人に影響した。
同社によると、ショートしたのは送電線の接続部分で、表面カバーに傷が入っていたことが判明。
約8年前に現在の送電線に交換した際、施工ミスで表面に傷が付き、金属製の棚でこすれて摩耗、絶縁が維持できなくなったとみられる。
同社は、2カ月に1回の目視点検でも、5年に1回の精密点検でも、発見できなかった。
対策として、接続部分を絶縁カバーで覆うなどした上で、手で触って確かめる点検を追加するという。
同社は地下区間で緊急点検を行い、送電線の計281カ所で傷を見つけた。
いずれも補修済みという。
また、三軒茶屋駅で10月19日朝に発生した停電については、ねずみの侵入を防ぐためのプラスチック板が送電線を圧迫し損傷したことが原因と明らかにした。
田園都市線の地下区間では、近年、設備不良などのトラブルが相次いでいる。
同社担当者は、「過去にトラブルがなかったので、目視点検で十分と考えていた。地下は暗く狭いため、点検しにくいことを踏まえ、今回、厳しめの基準を導入した」と話した。
出典
『東急田園都市線の送電トラブル 原因は施工時に付いた電線の傷』
http://www.sankei.com/affairs/news/171215/afr1712150045-n1.html
12月15日17時52分にNHK神奈川からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東急田園都市線は今年10月、三軒茶屋駅で換気装置の送電線がショートしたほか、先月にも池尻大橋駅付近で変電所から電気を送る送電線がショートし、通勤、通学の時間帯に長時間電車が止まり、多くの乗客に影響が出た。
東急電鉄は、これらのトラブルの原因について15日、調査結果を公表し、国交省に報告した。
それによると、10月のトラブルは、10年前に送電線を交換した際、ネズミの侵入を防ぐための板に開いた穴に太い送電線を通したため、被膜に板が食い込んで傷がつき、ショートにつながったとしている。
また、11月のトラブルについては、8年前に送電線を設置する際についた傷が広がって被膜が破れたとみられ、いずれも送電線を設置した際の不適切な施工が原因になったとしている。
出典
『田園都市線トラブルは不適切施工』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20171215/1050001139.html
また、12月15日付で東急電鉄HPに、11月のトラブルに関する下記趣旨のお知らせが掲載されていた。
日時
2017年11月15日(水)午前5時35分頃 田園都市線池尻大橋駅付近
・・・・・
(2)推定原因
メーカーにて「き電ケーブル損傷部分」の解体調査を行った結果、「き電ケーブルの接続部」の施工不良により、ケーブル表面に傷がつき、時間の経過とともに傷が拡大、さらに電車の振動による金属製ラックとの接触等により、ケーブル内部の防水テープが摩耗したため絶縁が保てなくなり、ショートに至ったと推定されます。
・・・・・
『田園都市線における輸送障害を踏まえての緊急安全総点検の結果と今後の対策に
ついて』
http://www.tokyu.co.jp/information/list/Pid=post_32.html
2017年12月15日6時50分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
割れても断面を押しつけるだけで元どおりに修復できるガラス材料の開発に、東京大学の研究グループが世界で初めて成功した。
割れても直るガラスは、東京大学の相田卓三教授と博士課程の大学院生、柳沢佑さんらの研究グループが開発した。
研究グループでは、新たな接着剤の開発を進めていたが、偶然、固くさらさらした手触りの物質に自然に元どおりになる自己修復機能があることを発見した。
この物質は「ポリエーテルチオ尿素」と呼ばれるもので、これを材料に作ったガラスは、割れても数10秒間、断面を押しつければ元どおりに修復できる。
また、数時間あれば元の強さに戻ることも確認できたという。
こうした、室温環境で壊れても自己修復できる物質は、ゴムのような柔らかい材料では見つかっていたが、ガラスのような固い材料では実現が難しいとされていた。
柳沢さんは、「見つけたときは自分も半信半疑だったし、論文もさまざまな指摘を受け、何度も実験を繰り返した。直るガラスは、壊れたら捨てるというサイクルとは異なる。環境に優しい材料になればうれしい」と話していた。
出典
『世界初 割れても直るガラス開発』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20171215/0004932.html
12月15日4時23分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
いったん割れても、常温で数時間押し当てると修復するガラスを、東京大の相田卓三教授らが開発した。
14日付の米科学誌サイエンスに発表した。
ガラスは、通常、割れると材料を構成する分子同士の結びつきが切れてしまうため、高温で溶かさないと再利用は難しい。
相田さんらは、半透明の新素材「ポリエーテルチオ尿素」でガラスを作製。
割れても、室温で1~6時間、割れ目を押し当てると再びくっつき、強度も回復した。
新素材は「水素結合」という結びつきで安定した状態に戻ろうとする分子が多いため、押し当てると自然にくっつくという。
加熱すると割れ目が修復する軟らかい材料はあるが、東京大の柳沢佑・学術支援専門職員は、「硬い素材が常温でくっつくことを示せたのは、今後の自然修復するガラスの研究を広げるだろう」と話した。
出典
『割れてもくっつくガラス開発 「自然修復」に道』
http://www.asahi.com/articles/ASKDG3PNVKDGULBJ002.html
12月15日付で毎日新聞東京版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
相田教授は、パソコンや携帯電話のディスプレーに使われる有機ガラスへの応用が近いとみている。
出典
『くっつくガラス 割れてもピタッ! 東大チーム開発』
https://mainichi.jp/articles/20171215/dde/041/040/059000c
2017年12月16日10時45分にNHK兵庫から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前9時50分ごろ、上郡町尾長谷にある関西電力の変電所で「作業員が倒れた」と消防に通報があり、警察や消防が駆けつけたところ、大阪・住之江区の作業員、Kさん(男性、43歳)が変圧器のそばで倒れているのが見つかった。
Kさんは、その後、病院に搬送されたが、16日午前7時すぎに死亡が確認されたという。
警察などによると、Kさんは、当時、ほかの2人の作業員とともに、変圧器の上に上って変電所の建屋の壁を修繕する作業をしていたという。
変圧器の下には高圧の電流が流れる送電線があり、Kさんの腕や太ももにやけどのあとがあったことから、警察は誤って送電線に接触して感電したとみて、安全管理に問題がなかったかなど詳しく調べている。
出典
『変電所で感電か 作業員死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2023661641.html
12月16日付で朝日新聞播磨版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、当時、変圧器を収めた建物の内部で3人の作業員が防音用の吸音材を貼り付ける作業をしており、うち1人が感電しているのを別の作業員が見つけた。
(2019年3月7日 修正1 ;追記)
2019年3月6日11時47分にNHK兵庫から、安全対策を怠っていたとして現場監督らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察が事故の状況を調べた結果、変圧器の下には高圧の電流が流れる送電線があったにもかかわらず、
▽事前に電流を止めず作業を行わせた
▽電気を通さない防護服を着用させるなどの安全対策が取られていなかった
ことが、捜査関係者への取材でわかった。
このため警察は、こうした対策を怠ったことが事故につながったとして、作業を請け負った会社の79歳の男性の現場監督と、その下請け会社の46歳の男性の作業責任者を、5日、業務上過失致死の疑いで書類送検した。
出典
『男性作業員感電死事故で書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20190306/2020003254.html
3月6日12時42分に神戸新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県警捜査1課と相生署は、6日までに業務上過失致死の疑いで、当時の現場監督だった電気工事会社員の男(79)と作業責任者だった建設会社員の男(46)を書類送検したことが、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、送検容疑は2017年12月15日午前、上郡町尾長谷の変電所で、建設会社の男性従業員=当時(43)=に変圧器修理工事をさせた際、近くを通る送電線に囲いを設けたり、送電を停止したりする危険防止措置を取らず、従業員を送電線に接触させ、感電死させた疑い。
出典
『変電所で従業員が感電死 現場監督ら書類送検』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201903/0012121675.shtml
(2019年4月9日 修正2 ;追記)
2019年4月8日21時10分に神戸新聞から、2人は証拠不十分で不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
業務上過失致死の疑いで書類送検された男性2人について、神戸地検は8日、いずれも嫌疑不十分で不起訴処分とした。
地検は「捜査を尽くして収集した証拠を検討した結果、起訴には至らないと判断した」とする。
出典
『変電所で感電死 現場監督と作業責任者を不起訴 神戸地検』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201904/0012224598.shtml


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。