







2017年6月8日付で朝日新聞熊本全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後1時45分ごろ、山都町北中島の九州横断自動車道延岡線の建設工事現場で、建設会社員の男性(63)=熊本市=が乗っていたクレーン車(約55トン)が建設途中の高架橋から約15m下に落下し、左腕を切断する大けがをした。
男性は高架橋の支柱を建てる作業中で、クレーン車のアームにつけたドリルのようなもので地面に穴を開けていたという。
6月8日15時55分に日テレNEWS24(熊本県民テレビ)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日、山都町の高速道路の工事現場でクレーン車が橋の下に転落し、乗っていた男性が左腕を切断する重傷をおった。
事故があったのは、山都町の九州横断自動車道延岡線の工事現場。
7日午後1時45分ごろ、仮設の橋の上で支柱を取り付ける作業をしていたクレーン車が、およそ15m下に転落し、クレーン車に乗っていた63歳の男性作業員が、左腕を切断する重傷を負った。
九州自動車道延岡線は九州を横断する高速道路で、熊本河川国道事務所では、今回事故が起きた北中島インターチェンジまでの来年度中の開通を目指している。
警察は、工事現場の安全管理に問題がなかったか、調べることにしている。
出典
『クレーン転落 作業員が左腕切断 (熊本県)』
http://www.news24.jp/nnn/news8687368.html
6月8日11時56分にgooニュース(RKK熊本放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後1時45分ごろ、山都町北中島で建設が進む九州横断自動車道延岡線の橋の建設現場で、大型クレーンがおよそ15m下に落下した。
この事故で、大型クレーンを操作していた熊本市の63歳の男性が、左腕を切断する大けがをした。
警察などによると、現場では、工事用の道路となる仮の橋を架ける作業をしていて、大型クレーンで掘削機を移動させていたところ、バランスを崩したという。
警察などは、作業の手順を確認するなど、事故当時の状況を詳しく調べている。
出典
『九州横断自動車道 工事現場で労災事故』
https://news.goo.ne.jp/article/rkk/region/rkk-NS003201706081156410111.html
2017年6月7日22時46分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日朝7時45分頃から9時50分までの間に、敦賀市赤崎付近から南越前町の具谷の国道8号線の上下線で、車同士の衝突や追突、それにガードレールにぶつかるなど、合計7台の乗用車やトラックが関連する事故が起きた。
消防によると、この事故で、60代の女性1人を含む30代から60代の男女4人が越前市内の病院に搬送された。
けがの程度は比較的、軽いという。
事故が起きた現場周辺には、ジェル状ものが幅数10cm、約19kmに渡って流れ落ちていて、国道8号線は現在、上り線は越前市塚原と敦賀市余座の間、下り線は敦賀市余座と南越前町桜橋の間で通行止めが続いている。
警察によると、事故は流れ落ちたジェル状のものが原因で、後続の車がスリップしたとみられるということだが、ジェル状のものを落とした車はすでに走り去っているという。
警察では、国道の監視カメラの映像を分析するなどして、車の行方を捜査している。
出典
『国道に液体流れ落ち事故相次ぐ』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3054057781.html
6月8日7時40分に福井新聞からも、同趣旨の記事が現場写真付でネット配信されていた。
7日午前7時25分ごろ、「白い泡状のものが落ちている」と警察に通報があった。
警察から連絡を受けた福井河川国道事務所が調べたところ、付着物は1mほどの幅で、敦賀市赤崎から南越前町具谷までの約19km続いていた。
同事務所は、午前9時半から上り線を、同10時20分から下り線を通行止めとし、除去作業を進めた。
路面の物質について同事務所が外部機関に委託して調べたところ、シャンプーの原料と分かった。
人に強い害はないという。
通行車両が液体を垂れ流して走ったとみている。
出典
『国道8号の通行止めは全面解除 越前市―敦賀市の一部、路面にジェル』
http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/202806
(ブログ者コメント)
NHKの映像によると、漏れたジェル状の物質は路面にロウ状になってこびりつき、デッキブラシで擦っても、なかなか落ちないようだった。
(2017年9月14日 修正1 ;追記)
2017年9月9日付で毎日新聞福井版から、運転手らが書類送検された、タンク下の配管パッキンが破損していた、漏れたのはラウリン酸で量は400ℓだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月8日付で中日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
県警交通指導課などは8日、原料を積んだタンクローリーの男性運転手(56)=三重県鈴鹿市=を道交法(転落積載物危険防止措置義務)違反の疑いで書類送検した。
容疑は、6月7日午前7時15~40分ごろの間、国道8号を走行中に積んでいた化合物のラウリン酸を約19kmに渡って飛散させたにも関わらず、除去などの必要な措置を取らずに三重県に引き返した、としている。
指示をしたとして、同乗者で運送会社経営の男性(67)=同=も、同法違反を教唆した疑いで書類送検した。
県警によると、タンク下を通る配管の接続部のパッキンが破損・脱落していたために、ラウリン酸計400ℓが漏れ出て飛散したとみられる。
スリップ事故は8件起きた。
県警は、社会的な影響が大きかったことなどを考慮し、運転手の刑事責任を問うのが妥当と判断したとみられる。
出典
『道交法違反 国道8号付着物、運転手ら書類送検 容疑で県警』
http://mainichi.jp/articles/20170909/ddl/k18/040/287000c
『国道にシャンプー垂れ流し、8日に書類送検 県警、運転手を』
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20170908/CK2017090802000031.html
9月9日付の福井新聞紙面には、当時のやや詳しい状況が下記趣旨で掲載されていた。
タンクローリーに同乗していた運送会社の社長が、社員の運転手に、道路管理者へ通報しないよう指示していたことが8日、分かった。
社長は、危険防止に必要な措置をとらずに三重県内に引き返すよう運転手に指示した疑いで書類送検された。
県警交通指導課によると、タンクローリーは、三重県内から福井県内の運送先に向かっていた。
配管の接続部品が一部破損して、ラウリン酸が漏れた。
運転手が南越前町具谷で漏れているのに気付いて車を止め、応急措置をして国道8号を引き返した。
9月10日17時10分に福井新聞からは、事故の後始末費用を運送会社に請求する方針という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国交省福井河川国道事務所が、道路法に基づき、原料の除去と交通整理にかかった多額の費用を、垂れ流した三重県の運送会社に請求する手続きを進めていることが9日分かった。
同事務所によると、垂れ流されたシャンプーの原料は路面でろうのように固まり、除去作業が難航した。
路面清掃車で複数回往復したがはがれず、路面を舗装し直す際に使う路面切削機2台を手配。
原料が固着した部分のアスファルトを、延長19kmにわたり、厚さ5mmを削り取った。
このため、上下線が17時間以上にわたり通行止めとなった。
原料が垂れ流された区間では、ワゴン車とトラックが正面衝突し4人が病院に運ばれたほか、7件の単独物損事故が起きた。
県警は、「すぐに通報があれば、事故は何件かは防げたはず」としている。
出典
『シャンプー原料除去費用、請求へ 垂れ流した業者に、道路法に基づき』
http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/236581
2017年6月6日19時36分にJ-CASTニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟県妙高市立小学校の3年生児童らが飲んで食中毒になった湧き水は、県の調べによると、しみ出る場所ではなく、水を通したパイプから汲んでいた。
県では、しみ出る場所が汚染されたことも可能性の1つとして考えられるとしている。
児童らの食中毒は、カンピロバクターという細菌によるものだった。
鳥獣の腸管内にいるとされ、フンなどを通じて感染が広がる。
小学校では、今回、校外学習の一環として2017年5月26日、妙高市の猪野山地区の里山の頂上付近にある湧き水まで足を運んだ。
水を自宅に持ち帰った児童もいるため、児童27人と家族16人の計43人が発熱や下痢などの症状を訴え、児童3人が入院する事態になった。
3人はすでに退院し、ほかの児童らも快方に向かっているという。
この食中毒で、12人の便からカンピロバクターが検出され、県では、児童らが飲んだ湧き水が汚染されていたことが原因とみている。
県の生活衛生課が6月6日にJ-CASTニュースの取材に答えたところによると、湧き水のある場所は、水がしみ出る場所からパイプを1~2m引いて、汲みやすいようにしていた。
湧き水は、土と砂が混じった地面からしみ出ており、県では、ここにたまった水がフンなどで汚染された可能性もあることを認めた。
ただ、水はどこから来ているのか分からないため、もともと動物の死骸などに汚染された水だった可能性もあるとしている。
一方、この湧き水で食中毒になったという報告は、ここ数10年ないという。
新潟県内では、「名水」に選定されたところが60か所以上ある。
今回の湧き水は、選定場所ではなかったが、こうした名水でも危険はあるのだろうか。
新潟県では、名水などでは定期的な水質調査も行っている。
しかし、県の生活衛生課では、地殻変動などで重金属などの毒物が混入するケースも含めて、水質が変動することもありうるとして、「基本的には、飲まないでほしい」と言っている。
県のホームページでも、同様の理由から、選定した名水について「飲用について保証するものではありません」と書いている。
県では、自己責任で飲む場合でも、煮沸してからにするように呼びかけている。
妙高市教委のこども教育課は、小学校の教員らは、地元の人の案内で事前に湧き水の下見をし、その場で飲んだものの、食中毒の症状は出なかったと取材に説明した。
コップも置いてある場所で、これまでにお腹を壊したといった話は聞いていなかったという。
「今回は、『地域のお宝を探す』という総合学習の一環として行い、地元でも自慢の湧き水だけに、先生方も子供たちに飲ませてあげたいという思いがあったのだと思います。しかし、湧き水を巡る条件が変わることを考えれば、認識が甘かったと思っています。今後は、選定された名水も含めて、子供たちに飲ませることは控えたいと考えています」
出典
『妙高「自慢の湧き水」で児童43人が食中毒 「名水もそのまま飲まないで」と新潟県』
https://www.j-cast.com/2017/06/06299898.html?p=all
(ブログ者コメント)
ブログ者は、しばしば銘水の里、久留里まで湧き水を汲みに行っている。
そこでは、上総掘りという伝統手法で地下深く掘られた井戸から自噴した水が、いったん地上にあるタンクに入り、そのタンクから水が出てきているので、汚染される心配は、まずないと思っている。
また、中には水質検査結果を表示している井戸もあるので、ますます安心だ。
以下は、様々な水汲み場の外観。
井戸によって、若干、水の味が違うように感じるのも面白いところだ。
http://www.city-kimitsu.jp/kanko/spot/manabu/ido-kururi.html
2017年6月10日8時25分に高知新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高知市北端町などの江ノ口川で6月6日夕に発生した魚の大量死について、高知市は6月9日、近くの旭東小学校でプールの清掃に使った消毒薬(次亜塩素酸ナトリウム)が流入したことが原因だったとの調査結果を発表した。
住民の話では、魚が大量死したのは6月6日午後4時半ごろから。
一時は約500mにわたって、おびただしい数のオイカワやコイ、ウグイなどが死に、住民が不安がっていた。
高知市教育環境支援課などによると、水泳授業に備えて、教員らが6月6日朝からプールを清掃した。
午後4時15分ごろに仕上げとして、校長や教員約20人が次亜塩素酸ナトリウムを成分とする消毒薬(濃度12%)約100kgを水で5、6倍に薄めて、プールの底や壁面などに散布したという。
次亜塩素酸ナトリウムは家庭で使う漂白剤などに含まれ、一定時間で揮発するなどして消失するが、「非常に多すぎる量」(岩原課長)を使ったという。
プールの排水口が開いており、水路を経て江ノ口川に流れ出たとみられる。
旭東小学校周辺は、下水道が整備されていない。
高知市環境保全課は、「30分ほどで魚が死ぬ200ppm以上の濃度で流れ出した可能性がある」と説明。
飲料水の塩素濃度は最大でも0.5ppmといい、「死骸などから残留成分は確認できていないが、状況証拠から原因と判断した」という。
高知市が指導基準にしている冊子「学校における水泳プールの保健衛生管理」(日本学校保健会)は、残留塩素の消失を確認の上で放流するよう求めている。
高知市環境保全課によると、次亜塩素酸ナトリウムは排出規制がなく、今回の川への流出に関して、法律や条例への抵触はない。
人的な健康被害も報告されていないという。
旭東小学校の山本校長は、「今年は汚れがひどく、薬を使う判断をした。希釈の必要性や、排水がそのまま川に流れるという認識が欠けており、本当に申し訳なかった。今後、児童や保護者に経緯を説明する」としている。
出典
『魚大量死の原因はプール消毒薬 旭東小が高濃度で江ノ口川へ』
http://www.kochinews.co.jp/article/104720/
2017年6月10日3時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月10日9時44分に佐賀新聞から、6月9日18時22分にNHK佐賀からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
白石町立須古小学校(115人)で、6日にあったプール開き後に児童47人が太ももの後ろの痛みやかゆみを訴える事案が起きた。
町教委によると、繊維強化プラスチック(FRP)製の排水溝のふたが劣化し、はがれたガラス繊維などが肌に付着した可能性が高いという。
須古小には大、小の2つのプールがあり、症状を訴えたのは大プール(長さ25m、幅12.5m、深さ0.9m)を使った3~6年生の約6割にあたる47人。
うち、6人が病院で受診した。症状は回復に向かっているという。
ただ、翌7日は5年の女児1人が痛みでいすに座れないとして欠席した。
町教委によると、児童77人が、FRP製で格子状の側溝のふたが設置してあるプールサイドに腰掛けて、話を聞いたり水に体を慣らしたりした。
終了後、児童が痛みやかゆみを訴え、10人が保健室でシャワーやお湯で患部を洗うなどした。
症状を訴えた児童の水着を預かり、7日に顕微鏡で確認したところ、FRPの破片らしきものを発見。
このため、FRP取扱店とも相談し、プールサイドの樹脂も採取して顕微鏡で調べた。
町教委と同小、業者が8日に検分したところ、プールサイドの排水溝のふた(幅約30cm)が長年の雨風や日光で劣化し、はがれた樹脂繊維が付着したことによる痛みの可能性が高いとわかったという。
FRPは、ガラス繊維や炭素繊維などをプラスチックの中に入れて強度を向上させた複合材料。
ガラス繊維が皮膚に付着すると、痛みやかゆみが生じる場合がある。
かいたりせず、水で洗い流したり、入浴してガラス繊維を取り除いたりするのが有効だという。
翌7日からプールの利用を中止し、現在はプールサイドに保護マットを敷いている。
プールは1986年に建設、排水溝のふたも当時のままという。
ふたは劣化が進んでおり、今後の対応を町教委で協議していくという。
また、町内の別の小学校1校でも、プールサイドの排水溝のふたに繊維強化プラスチックが含まれていることがわかり、9日からプールの使用を禁止し、安全性を確認しているという。
出典
『佐賀)児童47人、プールで痛み・かゆみ 白石の小学校』
http://digital.asahi.com/articles/ASK694QW2K69TTHB007.html?rm=342
『プール開きで皮膚に痛み 須古小』
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/436727
『プールで児童が痛みかゆみ訴え』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/5084130801.html
2017年6月6日20時52分にNHK茨城から、事故発生を告げる、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前11時すぎ、茨城県にある日本原子力研究開発機構(ブログ者注;以降、機構と略す)の核燃料の研究施設「大洗研究開発センター」の燃料研究棟で、5人の作業員が燃料の貯蔵容器の点検をしていたところ、実験で使ったプルトニウムやウランを含む放射性物質の粉末が入った袋が破裂し、放射性物質が漏れ出した。
現場は、放射性物質による汚染のおそれがある放射線管理区域で、当時5人の作業員は、防護服や手袋、それに顔を半分覆う半面マスクをつけていて、手袋や服から放射性物質による汚染が確認されたという。
また、5人のうち3人の鼻の中から最大24ベクレルの放射性物質が確認され、内部被ばくをした可能性があるということで、機構が詳しい被ばく量を評価している。
現場の「燃料研究棟」は、プルトニウムを燃料に使う高速増殖炉用の新型燃料の研究開発などを行っていた施設だが、すでに廃止する方針で、実験などで使った放射性物質を管理していて、漏れた放射性物質は室内にとどまり、外部への影響はないという。
出典
『大洗町の核燃施設で作業員が汚染』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1076083861.html
6月10日付で毎日新聞東京版からは、事故時の詳しい状況などが下記趣旨でネット配信されていた。
核燃料物質の保管状況の確認のため、最も被ばく量の多かった50代の男性作業員が核燃料物質入りのステンレス容器のふたのボルトを外す作業の途中、中のビニール袋が膨張し、ふたが浮き上がる「前兆」があったことが判明した。
機構や、機構から報告を受けた原子力規制委員会によると、ステンレス容器は直径15cm、高さ22cmの円筒形で、ふたは6本の六角ボルトで留められていた。
このうち4本を50代男性が外したところ、ふたが浮き上がり、「プシュー」という気体が漏れるような音が聞こえたという。
放射性物質が漏れていないか調べたが、問題なかったため、ふたを手で押さえながら、残りのボルト2本を外したところ、中にあったビニール袋が破裂、核燃料物質の粉末が飛散した。
ステンレス容器は1991年以来、26年間開封していない。
破裂時、男性は「腹部に風圧を感じた」と説明しており、規制委は、容器内にガスが充満し、強い圧力がかかっていたとみている。
規制委の担当者は、「結果論だが、ふたが浮いた時点で作業を中断していれば、事故は防げた」と指摘する。
容器の開封作業は、周囲に放射性物質が漏れないよう、内部の空気を吸引し、圧力を周囲より低い状態に保った作業台で実施していた。
しかし、前面のガラスには手を入れるための隙間が開いており、破裂の勢いで放射性物質が作業台から部屋の中に飛び散ったとみられる。
機構は規制委に対し、「汚染は部屋全体に広がっている」と説明した。
事故後、室内にいた作業員5人は、体の汚染を確認するための作業場をドアの外に設置する間、そのまま室内で待機。
最も被ばく量の多かった50代男性が部屋を出たのは、事故から5時間後だった。
出典
『原子力機構事故 袋破裂前、ふた浮く「前兆」 ガス充満、強い圧力 室内に
5時間待機』
https://mainichi.jp/articles/20170610/ddm/012/040/072000c
6月8日付で毎日新聞東京版からは、崩壊で生じたヘリウム原子核が長期保管するうちヘリウムガスに変わった可能性も考えられるという下記趣旨の記事が、事故時の推定状況図などとともにネット配信されていた。
飛散した粉末は、敷地内にある高速実験炉「常陽」(1977年に初臨界)で実験する燃料の試料を作った際に出たくずで、約300gあった。
粉末は、まずポリエチレン製の容器に入れられ、二重のビニール袋で密閉したうえで金属製容器に入れ、91年から26年間保管していた。
開封した記録は確認できないという。
今回の点検は、機構の別の施設で、原子力規制委員会から核燃料物質の不適切な管理を指摘されたのを受けて実施していた。
機構は、今回と同様にウランとプルトニウムを含む粉末を保管した金属製容器計21個を点検する計画で、事故が起きたのは最初の1個の点検中だった。
なぜビニール袋が破裂したのか。
出光一哉・九州大教授(核燃料工学)は、「ウランやプルトニウムなどは時間がたつと原子核が崩壊し、ヘリウムの原子核(アルファ線)が飛び出す。長期間保管してヘリウムガスがたまり、容器の内圧が高まって破裂した可能性はある」と指摘する。
機構の関係者もこの可能性を認め、「破損の可能性があるポリエチレン製容器を長期保管で使うのはよくなかったかもしれない」と明かした。
・・・・・
出典
『原子力機構・内部ひばく 2.2万ベクレル 保管26年、ガス発生か 点検最初の袋破裂』
https://mainichi.jp/articles/20170608/ddm/002/040/061000c
6月9日付で毎日新聞東京版からは、規制委からの不適切管理指摘内容とその対応に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4拠点12施設で、核燃料に使う放射性物質を不適切な場所に置いているとして、機構が原子力規制委員会から改善を求められていたことが、8日、分かった。
定められた保管庫に置くべきところ、作業場に35年以上も放置した例もあるなど、ずさんな実態が浮き彫りになった。
大洗研究開発センター燃料研究棟で6日に起きた作業員の被ばく事故は、これを整理する過程で発生した。
保管場所は関係法令に基づいて、事業者の社内規定で定めている。
不適切な管理は、規制委による昨年の保安検査で判明。
指摘を受けた12施設は、同センター3施設、核燃料サイクル工学研究所(同県東海村)4施設、原子力科学研究所(同)3施設、人形峠環境技術センター(岡山県鏡野町)2施設だった。
事故が起きた研究棟でも、作業用の箱「グローブボックス」に、使う予定がない放射性物質101点が、最長25年以上も置いたままだった。
機構は、昨年11月に規制委から改善を求められたが、同棟では保管庫が放射性物質の入ったステンレス製容器80個で満杯。
中身をまとめて空きを確保しようと計画し、内容量の確認のため、今年2月から開封している中で事故が起きた。
出典
『原子力機構・放射性物質、管理ずさん 規制委、12施設に改善要求』
https://mainichi.jp/articles/20170609/ddm/041/040/064000c
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
6月11日11時4分に読売新聞からは、ポリエチ容器の劣化でガスが発生した可能性ありという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
機構は、核燃料物質を入れていたポリエチレン製容器の耐久性を検証する方針を決めた。
ポリエチレンが劣化してガスが発生、破裂につながった可能性があるという。
核燃料物質の長期保管には不向きとの指摘もあり、事故との関連を調べる。
6日の事故で飛散したプルトニウムなどは、茶筒のような形のポリエチレン容器に入っていた。
これを二重のビニール袋に包んだうえでステンレス製容器に密閉。
1991年から26年間、一度も開けていなかった。
今回、男性職員がステンレス容器のふたを開けたところ、ビニール袋が膨張して破裂、粉末が飛び散った。
機構の関係者は、「ポリエチレンが劣化して、粉末がビニール袋内に漏れ出ていた可能性がある」との見方を示す。
出典
『ポリ容器が劣化、ガス発生し破裂か…被曝事故』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170611-OYT1T50006.html
6月12日21時13分にNHK茨城からは、除染テント設置の間、室内で3時間待機していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
原子力規制庁が12日、機構の担当者から聞き取りをしたところ、当時、同じ施設にいたほかの職員らは別の放射性物質の管理に関わる作業を続け、結果として、除染を行うテントの設置を始めるまで2時間かかっていたことが分かった。
そのため、作業員は汚染された部屋に3時間あまりとどまることになり、原子力規制庁は、機構が事故の緊急性を十分認識していたのか、詳しく調べることにしている。
出典
『被ばく プルトニウム検出されず』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1074201691.html
6月12日21時18分に産経新聞からは、5人の肺からプルトニウムは検出されなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
作業員5人の治療を行っている放射線医学総合研究所の上部組織、量子科学技術研究開発機構は12日、5人の肺を3、4回再検査した結果、プルトニウムは検出されなかったと発表した。
一部の患者からはアメリシウムが検出されたものの、減少傾向にあるという。
量研によると、搬送後に4人の体の表面で汚染が確認。
機構も12日会見し、「皮膚のしわに残ったプルトニウムなどを過大評価した可能性がある。緊急医療措置の判断のために対応を急いだためで、過小評価するよりはよい」と述べた。
また、機構での除染は、汚染区域からの退出基準を満たしていたとしている。
放医研は、5人に放射性物質の排出を促す薬剤を投与。
今後は、退院を視野に、5人の排泄物などから体内被曝の評価を行う。
量研執行役で緊急被曝医療に詳しい明石真言氏は、「内部被曝の可能性はあるが、症状が出るような健康影響があるとは考えられない」と話した。
出典
『作業員の肺再検査、プルトニウム不検出 量子科学技術研究開発機構』
http://www.sankei.com/affairs/news/170612/afr1706120022-n1.html
2017年6月13日22時50分に毎日新聞から、別の施設で2004年に密閉ビニール袋が膨張していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
機構は13日、2004年に機構内の別の施設でもビニール袋の膨張を確認していたことを明らかにした。
破裂の危険性を把握しながら、作業員への注意喚起などを怠っていた可能性がある。
機構によると、核燃料サイクル工学研究所(同県東海村)のプルトニウム第1開発室で04年4月、放射性物質入りの金属容器を二重に密封したビニール袋が膨らんでいるのを確認。
内部の有機物が放射線で分解されてガスがたまった可能性が高く、破裂の恐れがあるため、別の箱に入れ直した。
機構は、原子力規制庁から放射性物質の適正管理を求められたことを受け、今年1月にこの経緯を組織内に通知したとしているが、作業手順への反映や注意喚起などはしなかったという。
6日の事故後の記者会見で、機構の担当者は「破裂は想定外」と説明していた。
出典
『茨城被ばく 13年前にも袋膨張 作業員へ注意喚起怠る?』
https://mainichi.jp/articles/20170614/k00/00m/040/127000c
6月13日20時50分に毎日新聞からは、5人が退院したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
放射線医学総合研究所は13日、5人全員が同日退院したと発表した。
容体に変化はなく、全員が退院の意思を示したという。
通院は続け、尿などに含まれるプルトニウムの測定は続ける。
プルトニウムの排出を促す薬剤の投与は10日終了したが、今後の測定結果を見て再開するか判断する。
出典
『茨城被ばく 作業員5人全員が退院』
https://mainichi.jp/articles/20170614/k00/00m/040/084000c
6月15日付で毎日新聞からは、作業した場所も問題視されているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この施設には密閉された作業台が36台あったが、点検は密閉されていない簡易な作業台で行われた。
規制委の田中委員長は14日の定例会見で、「(今回のような)作業をする場所ではない」と問題視した。
出典
『原子力機構・内部被ばく 簡易台で作業、問題視 事故巡り規制委員長』
https://mainichi.jp/articles/20170615/ddm/012/040/090000c
2016年1月6日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5535/
(2017年6月14日 修正2 ;追記)
2017年6月5日21時0分に産経新聞westから、運転士は考え事をしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
香川県警さぬき署は5日、業務上過失往来危険の疑いで、元男性運転士(56)を書類送検した。
「信号機を見落とした」と、容疑を認めている。
同署によると、脱線事故では乗客1人が軽傷を負ったが、被害を申し出ないと意思表示したため、業務上過失傷害罪での送検は見送った。
JR四国によると、元運転士は現在も同社の社員。
運輸安全委員会が昨年12月に公表した調査報告書によると、元運転士はオレンジタウン駅に到着後、「年末だが乗客が少ない」などと考えているうちに出発時間になったと気付き、急いで発車したという。
出典
『香川の脱線事故、元運転士を書類送検 27年の大みそか「乗客少ない」…信号見落とし』
http://www.sankei.com/west/news/170605/wst1706050082-n1.html
2016年12月15日付で運輸安全委員会HPに、事故報告書が掲載されていた。
以下は冒頭に要旨として記された内容の抜粋。
出発信号機に停止信号が現示されているにもかかわらず運転士が列車を出発させたことについては、出発信号機を確認すべきタイミングで他の動作をしたため、運転取り扱い作業に関する意識が希薄になったことによりノッチ投入前の出発信号機の確認が抜け落ち、さらに、考えごとをしながら出発時の運転取り扱い作業を無意識に行ったことにより、ノッチ投入後の出発信号機の確認を失念したものと考えられる。
2017年6月5日18時54分にNHK三重から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
地震など、災害によって損壊した信号機をいち早く復旧するための技術を競う大会が、菰野町で開かれた。
この競技会は、信号機の設置工事を行う業者で作る団体が毎年開催しているもので、ことしは県内外から4社が参加した。
大会では地震などの災害を想定して、損壊した信号機を復旧するための技術を、作業の早さや工事の安全性など、40項目の総合得点で競う。
参加した企業の社員たちは、制限時間の1時間以内に作業が終わるよう、慎重に声をかけあいながら鉄製のポールを立てた後、信号機を取り付けていった。
競技会を企画した団体によると、信号機で使う一部の部品の色や形は都道府県ごとに異なるため、6年前の東日本大震災では復旧作業が遅れた事例もあったということで、今回の大会では、三重県の信号機の特徴を他県の企業に知ってもらうねらいもあるという。
競技会を企画した団体の古市常務理事は、「競技会などを通じて技術を高め、災害時には少しでも早く信号機が復旧できるようにしたい」と話していた。
出典
『信号機の復旧スピードを競う大会』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/3073892731.html
(ブログ者コメント)
〇映像によれば、コンクリート製支柱の内部は空洞になっている。
※下記会社からの情報によれば、電柱などのコンクリート製支柱は、型枠を高速で回転させ遠心力でコンクリートを固めるので中空構造となるらしい。
(九州高圧コンクリート工業㈱HP)
http://www.kyuatsu.co.jp/qa.html
その根元空洞部にスポッと入れる形で金属製のポールを立て、ポールに沿わせて倒れた支柱を立て直していた。
〇この大会、おそらくは「交通信号甲子園」と名付けられている、下記団体主催のものだと思われる。
(一般社団法人 全国交通信号工事技術普及協会)
http://www.zenshinko.jp/information/koshien
2017年6月5日18時36分にNHK北九州から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年12月、電球の取り付け工事のため1車線だけに通行規制されていた北九州市八幡東区河内の県道でオートバイどうしが衝突し、小倉南区の39歳の介護士の男性が胸などを強く打って死亡したほか、相手の53歳の男性もけがをした。
事故当時、規制区間の両側に警備員が1人ずついたが、警察の調べによると、警備員らは無線を持っていたものの、オートバイが通行する際には連絡を取り合っていなかったという。
警察は、警備員が安全を十分確認せずにオートバイを進行させるなどしたのが事故の原因だったとして、警備員2人と現場責任者のあわせて3人を、5日、業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。
警察によると、交通事故で誘導していた警備員らが書類送検されるのは、県内で初めてだという。
また、オートバイを運転していた2人の男性についても、安全な速度で走行すべき注意義務を怠っていたなどとして、過失運転致死や過失運転傷害の疑いで書類送検した。
出典
『誘導ミス事故 警備員ら書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/5024006101.html
(ブログ者コメント)
映像によると、現場は直線道路がカーブにさしかかった場所の模様。
2017年6月5日付で東京新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市、入間市)で、昨年8月、落雷が航空燃料の蒸気に引火して爆発し、マンホールのふたが吹き飛ぶ事故が発生していたことが、消防への情報公開請求などで分かった。
基地は、落雷については地元自治体に説明しているが、引火により爆発があったことは伝わっていない。
爆発があったと判定したのは、埼玉西部消防組合(所沢市)。
基地側は、判定内容について「把握していない」としている。
昨年10月に作成された消防組合の火災原因判定書などによると、昨年8月18日午後2時10分ごろ、基地で爆発が発生。
地下の航空燃料送油管路から地上につながる点検ピット(点検口)2カ所のマンホールふたが吹き飛ぶなどの被害があった。
けが人はなかった。
判定書は、「火災発生直後、点検ピット内にJP-4(航空燃料)が漏油していた」とした上で、出火原因を「落雷により放電し、JP-4の可燃性蒸気に引火、爆発した」と断定した。
文書は部分開示で、大半が黒塗りだった。
基地によると、送油管路は、滑走路両脇にある燃料施設を地下で結ぶ。
事故発生当時、滑走路には航空機はいなかったという。
基地は落雷の翌日、地元の埼玉県、狭山、入間、所沢の三市に、文書で「落雷によるものと推定される被害が発生」「点検口(マンホール)の一部が破損した」などと説明したが、爆発については触れていない。
判定内容について基地の基地渉外室は、「資料をもらっておらず、把握していない」と回答。
消防組合は、「判定の方向性は担当者レベルで伝えた」としているが、基地渉外室は「承知していない」と答えた。
狭山、入間両市は、「文書の内容が分からず何とも言えない」「事実かどうか確認する必要がある」としている。
出典
『入間基地内で昨年8月、落雷で爆発事故 地元には伝わらず』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201706/CK2017060502000118.html
(ブログ者コメント)
消防の見解どおり爆発があったとして、漏れた燃料油がピット内にあったところに落雷があり爆発したのだろうか?
それとも、落雷により設備が破損し燃料油が漏れて爆発したのだろうか?
今回の報道では、その点が不明だ。
2017年6月5日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
暑さが本格化するこれからの季節、扇風機やエアコンは必需品だ。
しかし、使い方によって思わぬ火災を起こす恐れがある。
製品の安全を調べる製品評価技術基盤機構(NITE)は、6 ~8月にかけて扇風機とエアコンが原因の火災が急増するとして、注意を呼び掛けている。
新潟県内の高校で、2015年8月、教室に設置されていた扇風機から出火し、周辺を焼くぼやがあった。
職員が火災の前、扇風機が動いていないことを目で確認していたが、実際はスイッチが「強」に入っていたという。
扇風機は、約45年前から使用されていた。
内部の配線が一部断線し、発火したとみられる。
NITEのまとめでは、こうした扇風機が原因の火災は、11~15年度の5年間に90件報告され、5人が死亡していた。
長期間使い続けることによる製品の劣化が主な原因で、90件中、39件が該当した。
使用期間が30年を超える製品で多いが、15~20年程度でも劣化が起きていた。
新潟県の高校の例は、扇風機の「首振り機能」によって、支柱と羽根の部分をつなぐ配線に長期間負荷がかかり、断線したとみられる。
佐賀県内で13年10月にあった火災では、約38年間使っていた扇風機のモーター部分の銅線が劣化し、発火の原因になった。
リコール製品の破損事故なども含めると、扇風機の事故の3割以上が、学校や病院といった公共施設で起きている。
事故が起きた例では、「動いていないので、スイッチが切れていると思った」「スイッチを入れても動かないので、そのままにした」などの報告が多い。
NITEは、
▽羽根の回転が不規則
▽運転中に異常な音や振動がある
▽モーター部分が熱い
などの異常を感じたら「すぐに使用をやめてほしい」と呼び掛けている。
一方、エアコンが原因の火災は、15年度までの5年間に259件あり、5人が死亡した。
不適切な配線が主な原因となっている。
石川県では、14年1月、エアコンをつないでいた延長コードが発火し、住宅を全焼。70代女性が死亡した。
使用の度に、延長コードに許容量を超える電流が流れたためとみられる。
電源コードをねじって他のコードと接続する「ねじり接続」も厳禁だ。
接続不良で発火の恐れがある。
エアコンを取り付ける際に、コードが長すぎたり短すぎたりして、業者がねじり接続をしている場合があるという。
このほか、エアコンを掃除する時に使った洗浄液が内部の電気部品に付着し、発火するケースもある。
また、ナメクジやネズミなど、虫や小動物がエアコンの室外機に入り込み、電源回路がショートして発火した例もある。
▽ブレーカーが頻繁に落ちる
▽電源プラグが変色している
▽焦げくさい臭いや異音がする
などした場合は、使用を中止するなど、注意が必要だ。
出典
『くらしナビ・ライフスタイル 扇風機・エアコン、火災注意』
https://mainichi.jp/articles/20170605/ddm/013/040/040000c
(ブログ者コメント)
以下は、ネタ元と思われる資料。
(平成29年5月25日公表 NITEのHP)
『夏に多発!扇風機の経年劣化やエアコンの電源コードのねじり接続で火災のおそれ~使用前に扇風機の動作やエアコンの電源コードを必ず確認しましょう~』
http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2017fy/prs170525.html
2017年6月6日7時30分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後7時半ごろ、兵庫県西宮市鳴尾町1のアパート2階の一室でスプレー缶が爆発し、壁や棚の一部が燃えた。
警察によると、住人の女性(62)が顔と両腕にやけどの重傷。
女性はガスコンロの火を付けたまま、近くで缶切りを使ってヘアスプレー缶のガスを抜いていたという。
出典
『スプレー缶爆発し女性重傷 火の近くでガス抜き』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201706/0010257805.shtml
2017年6月6日7時9分に産経新聞群馬版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月5日20時52分にNHK首都圏からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後5時5分ごろ、太田市徳川町の利根川河川敷にあるK砕石場で土砂が崩れ、作業中だった社長(男性、59歳)が生き埋めになり、搬送先の病院で死亡した。
警察によると、社長は2人の従業員と3人で、掘削した深さ約3mの溝の中に配管を埋める作業中だった。
溝の近くに置いてあった土砂が崩れ、社長は全身が埋まった。
従業員(52)は下半身が埋まった状態で土砂の中から助け出され、搬送されたが、意識ははっきりしているという。
離れていた、もう1人の従業員(36)が通報した。
現場一帯は水はけが悪く、3人は、敷地内の貯水池に水を流すための配管を埋める作業をしていた。
配管は直径約28cm、ジョイントした状態で長さは約5m。
K社は砂利の採掘、販売を行っており、従業員は約22人。
警察は、業務上過失致死の疑いも視野に入れ、詳しい事故原因を調べている。
出典
『太田の砕石場で土砂の生き埋め男性死亡 配管を埋める作業中 群馬』
http://www.sankei.com/region/news/170606/rgn1706060010-n1.html
『砕石場で土砂崩れ 1人死亡』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170605/4013101.html
2017年6月7日5時0分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市原刑務所(市原市磯ケ谷)は6日、除草作業をしていた男性受刑者が操作していた草刈り機から出火する火災が発生したと発表した。
同所によると、5日午後2時5分ごろ、同所農場内で男性受刑者が自走式の草刈り機を使って除草作業をしていたところ、草刈り機から出火。
すぐに職員が消火器で消火した。
建物への延焼やけが人はなかった。
草刈り機の燃料キャップが完全に閉まっていなかったため、ガソリンが気化したことが原因とみられる。
高橋所長は、「刑事施設でこのような事案が発生したのは遺憾。今後、農場器具などの管理に万全を期し、再発防止に努める」とコメントしている。
出典
『受刑者操作の草刈り機出火 市原刑務所』
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/413753
(ブログ者コメント)
市原刑務所には、交通事故を起こして有罪となった受刑者が収監されている。
2017年6月6日20時52分にNHK茨城から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後、学校の給食で出された牛乳を飲んだ児童や生徒から相次いで「消毒臭がする」とか「水っぽい」などの訴えがあった。
県教育委員会が調べたところ、同様の訴えが相次ぎ、これまでに水戸市、北茨城市、ひたちなか市、常陸大宮市、那珂市、土浦市、日立市、茨城町の61校で、合わせて3700人余りが違和感を訴えたという。
このうち377人が体調不良を訴え、2人が吐き気などの症状で医療機関を受診したが、症状は軽いという。
出された牛乳は、いずれも水戸市の牛乳メーカー「I乳業」が製造した200mℓの紙パック製品「水戸H牛乳」だということで、茨城県の水戸保健所は、5日と6日、「I乳業」に立ち入り調査を行い、製造過程が記録されている書類などを確認するとともに、牛乳に含まれる成分を検査して原因を詳しく調べている。
「I乳業」はNHKの取材に対し、「多くの皆様にご迷惑をおかけし、申し訳ございません。牛乳については国際的な基準に従って作っているので、衛生上の問題はないと考えている」とコメントしている。
出典
『給食の牛乳 3700人余違和感』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1076083851.html
6月9日6時42分にNHK首都圏からは、牛乳の成分や保管状況に問題は見つからなかったという、下記趣旨の続報記事がネット配信されていた。
茨城県は、当初、違和感を訴えた児童・生徒の数を3333人、体調不良を訴えたのは377人としていたが、集計ミスがあったとして、違和感を訴えた人数を3193人、体調不良を訴えた人数を639人と訂正した。
この問題を受けて茨城県は、牛乳の成分の検査のほか、原料となる生乳を生産している農場の状況、集荷した生乳の保管状況などの調査を進めてきた。
その結果、8日までのところ、「異臭や風味の異常につながる問題は見つかっていない」としている。
茨城県は、さらに詳しい検査を行い、今月12日をめどにすべての結果について公表したいとしている。
出典
『給食牛乳 調査で問題見つからず』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170609/4117041.html
(ブログ者コメント)
原因が特定されたかどうか定かではないが、過去にも同じようなトラブルがあった。
2013年10月9日掲載
『2013年10月2日 山口県の小中学校で複数の生徒が牛乳を飲んだ後に違和感を訴える、下痢なども?製造ラインなど点検結果問題なし、エサなどで味が変わった?』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3329/
(2017年6月17日 修正1 ;追記)
2017年6月14日10時23分に日テレNEWS24から、原料の違いで風味が安定していなかったことが原因だという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
茨城県などは、製造元への立ち入り調査などを行っていたが、「衛生上の問題はなく、原料による風味の違いが原因だった」との調査結果をまとめた。
普段は、複数の農場の牛乳を混ぜ合わせて風味を安定させていたが、問題となった日は、1つの農場の牛乳だけを使っていたという。
専門家によると、子供は臭いに敏感で、味の違いとして反応した可能性があるという。
茨城県は製造元の「I乳業」に対し、風味を安定させることなど、再発防止策を指導している。
出典
『牛乳に違和感「原料による風味の違い」茨城』
http://www.news24.jp/articles/2017/06/14/07364186.html
6月15日11時59分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
茨城県は13日、製造会社が仕入れた原料乳が通常と異なり、風味に違いがあったことが原因だったと発表した。
衛生管理に問題はなかったとしている。
県によると、製造した「I乳業」は、通常、複数の農場の原料乳を混ぜたもので製品を作っていたが、問題の製品は一つの農場の原料乳を用いていた。
風味は、複数の原料乳が混ざっていた方が安定するという。
児童らが体調不良を訴えた点については、「異臭と感じたことで、体調不良を起こしたと思い込んだ可能性がある」と説明している。
同社は今後、日々の風味の検査を厳格化するなどし、味の平準化を徹底するとしている。
出典
『給食牛乳から異臭「衛生問題なし」 原因は原料の違い 茨城』
http://www.sankei.com/affairs/news/170615/afr1706150005-n1.html
2017年6月4日12時32分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「階段は、上りより下りの方が怖い」。
そんなお年寄りの声に応え、福岡市営地下鉄で下りエスカレーターが増えている。
超高齢化社会をみすえ、他都市の駅でも対応が始まっている。
福岡市営地下鉄は、2005年開業の七隈線では、全駅に上下のエスカレーターがある。
だが、空港線と箱崎線の計19駅では、博多などの主要5駅を除くと、これまでエスカレーターが2基以上ある場合も、すべて上りだった。
エレベーターは各駅にあるものの、待ち時間が長く、旅行者らで混雑しやすい。
市は、お年寄りらから寄せられる「下りのエスカレーターがほしい」という要望を受け、15年12月に赤坂駅(福岡市中央区)で、試験的に2基のうち1基を下りに切り替えた。
モニター123人への調査では、「利便性が向上したか」という問いに56%が「そう思う」と答え、「思わない」は6%。エスカレーターの一部を下りに切り替えることについては、76%が「よいと思う」と回答した。
市は今年2~3月、大濠公園駅(中央区)や祇園駅(博多区)など5駅で、上りエスカレーターが2基あれば1基を、4基あれば2基を下りにした。
祇園駅のホームで男性会社員(40)に尋ねると、「上りの方が便利だけど、ひざが悪い人は下りがつらいだろう。2つあるなら、上りと下り両方あった方がいい」と話した。
市交通局施設課の横谷課長は、「高齢化社会が進み、下りがつらい人は増えてくる。スーツケースを引く外国のお客様も増えており、ユニバーサルデザインの観点からも時代に即していきたい」と、他の駅でも順次、切り替える予定だ。
下りエスカレーターを望む声は、他都市の事業者にも届いている。
仙台市営地下鉄は、14年度から下りエスカレーターを増設。
費用は1カ所あたり数千万円といい、すでに4駅で工事を終えた。
東京メトロでも、15年に大手町駅(東京都千代田区)に下りエスカレーターを増設。
今後も進める方針という。
一方、都営地下鉄を運行する東京都交通局の担当者は、「電車の間隔が短く、利用客がホームにたまると危ないので、早く改札に上げることが必要。上下ともあるのは理想だが、スペース的に難しい」と話す。
福岡市営地下鉄でも、ヤフオクドームに近い駅はドームでイベントなどが開催される日には乗客がホームに集中するため、上りのままにする方針という。
整形外科医でもある中島勧・東大病院医療安全対策センター長によると、70歳以上の約半数が変形性膝(しつ)関節症を患っており、発症すると階段を下る時にひざが痛む人が多いという。
「転んでも、上りは手を付けるが、下りは大けがにつながる。下りエスカレーターが増えれば、お年寄りも気軽に外出できるのではないか」と話している。
出典
『駅に下りエスカレーター続々 高齢者「下り階段は怖い」』
http://www.asahi.com/articles/ASK4D5J2PK4DTIPE028.html
(ブログ者コメント)
関連情報を探したところ、解説としては以下の記事が分かりやすかった。
(2009年2月3日 東京大学政策ビジョン研究センター)
『上りより下り、高齢者のエスカレータ』
・・・・
それでは、バリアフリーの対象である障害者や高齢者にとって、階段の上りと下りのどちらが移動の障害になっているのでしょうか。
わかりやすい例を挙げてみます。
健常者が階段を上っている時に足を踏み外すと、すねを階段の角にぶつけて痛くなるか、前の段についた手が汚れる場合が多いでしょう。
しかし、階段を下っている時に足を踏み外したら、どうなるでしょうか。
通常は、階段を滑り落ちたり、転落して大けがをしたりする危険性があります。
・・・
高齢者の多くがかかる「変形性膝関節症」という疾患では、上り階段は何とか上れるが、下りは痛みが強くてどうしても下りられないという症状が出ることが多いことが、整形外科領域では常識とされています。
また、年をとってバランス機能や視力が低下した場合にも、下りの階段に恐怖感を感じることは容易に想像がつきます。
そのような疾患にかかると、駅の階段を上ることはできても、下ることが困難になる場合が多くなり、上りのエスカレーターしか設置されてない駅は利用しにくくなるのです。
・・・・
http://pari.u-tokyo.ac.jp/publications/column09.html
2017年6月4日9時37分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
地域防災の担い手となる消防団に外国人が入団するケースが、九州でも出始めている。
人口減少などで団員のなり手が減る地域は入団を歓迎しており、外国人向けの救命講習で通訳を務めるなど、活躍の場を広げている。
一方、消防団員は非常勤特別職の地方公務員。
延焼を防ぐために家屋を壊すなど、「公権力」の行使が認められており、「日本国籍以外」の団員の受け入れをためらう自治体もある。
5月中旬、宮崎市消防団女性分団の研修会に、集団行動や救助用ロープの取り扱いを学ぶバレトさん(52)の姿があった。
コロンビア出身の元空軍整備士。
1995年に宮崎大に留学し、市内で外国語指導助手として働く。
2008年の中国・四川大地震に胸を痛め、「子どもたちを助けたい」と、翌年に入団した。
女性分団は消火活動に加わらないが、企業や学校の防災訓練に出張する。
「地域の人と助け合うのは素晴らしいこと。互いの国のことも理解できる」とバレトさん。
外国人の救命講習で通訳も務める。
分団長の日高さん(50)は、「技術も語学もできるので非常に助かる」と話す。
全国の消防団員数は約85万6000人。
総務省消防庁は外国人団員の数を把握していないが、共同通信が昨年、全国の市町村を対象に行った調査では、回答した自治体の約1割が受け入れており、その数は計200人を超えた。
鹿児島県には、いちき串木野市でフィリピン人男性、霧島市でイラン人男性が活動するなど、7人の団員がいる。
熊本地震では、熊本県南阿蘇村に住むカナダ人男性が消防団員として救援活動に携わった。
一方、3万2600人余りの外国人が暮らす福岡市や、約1万2300人がいる北九州市は、事実上、外国人団員を受け入れていない。
福岡市消防局は、「団員には、警戒区域の指定や立ち入り制限など、市民に命令、強制する公権力が与えられているため」と説明する。
地方公務員法では、公務員の採用に国籍は条件でないものの、外国籍公務員の管理職登用の是非が争われた裁判では、「公権力」を行使する公務員について「日本国籍が必要」との判決が確定している。
ただ、外国人の消防団員について、消防庁は「違法とは明確に言えない」とし、市町村の判断に委ねているのが現状だ。
高齢化や人口減少が深刻な地域は、消防団員のなり手不足に頭を痛めている。
いちき串木野市の担当者は、「地域に長く暮らし、やる気もある外国人の参加は助かっている」。
現場では日本人の班長などが外国人団員に命令しており、「公権力の行使に当たらないのでは」という立場だ。
【近藤敦・名城大教授(憲法)の話】
消防団員が公権力を行使する場面は非常に限定的で、問題が起こるとは考えにくい。
地域に暮らす外国人の防災意識を高める意味で、キーパーソンになり得る人材を生かさない手はない。
地方自治と多文化共生を進める総務省の外局でもある消防庁がメッセージを発信すれば、より広がるだろう。
自治体も、横並びではなく、各自の判断で参加を促してもよいのではないか。
【ワードBOX】消防団員
市町村が採用試験を行う地方公務員の消防署員に対し、消防団員は非常勤特別職の地方公務員。
会社員や自営業者、学生、主婦らが本業の傍ら、居住か勤務している地域で入団する。
平時は火災予防の広報活動などに取り組み、災害時は消防署の指揮下で消火や救助の活動に当たる。
出典
『外国人消防団員に是非、九州の各自治体 なり手不足解消に一肌⇔公権力行使には日本籍』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/333163/
(ブログ者コメント)
本件、過去にもいくつかの関連記事が報じられていた。
以下、タイトルとURLのみ紹介する。
(2016年8月9日(火) 東奥日報;共同通信)
『外国人消防団員、2百人超/地域の新戦力、全国で/法律上位置付け課題』
http://www.toonippo.co.jp/tokushu/scramble/20160809016475.asp
(2016年4月14日 6時0分 日本経済新聞)
『災害支援、国籍超える 滋賀に外国人だけの消防団(ひと最前線) 異国での不安 減らしたい』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASHC06H3W_Y6A400C1AA2P00/
2017年6月3日18時7分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
茨城県警は2日、2015年の交通事故統計で、事故発生から30日以内の死者数を誤り、全国統計に影響が出たと発表した。
担当者はミスに気付いたが、上司や警察庁への報告を怠った。
警察は、交通死亡事故のうち、事故発生から24時間以内の死者数と、24時間以後で発生日から30日間の死者数(30日死者数)を分けて集計し、合わせて「30日以内の死者数」としている。
県警によると、県警交通企画課(現・交通総務課)の男性職員は、15年6、7、10月の30日死者数を警察庁に報告せず、各月0人とされた。
しかし、実際には6月に4人、7月に1人、10月に3人の計8人が死亡していた。
15年12月中旬に同僚がミスに気付き、男性職員と上司の男性警部に報告。
しかし警部は、「容易に修正報告できない」として上司に報告せず、その結果、警察庁に報告されなかった。
このため、警察庁が作成した16年版警察白書などに誤った数字が掲載された。
今年5月17日、外部の指摘を受けた警察庁から連絡があり、ミスを隠していたことが発覚。
県警は警部を警務部長注意にしたが、処分日など、詳しい内容は明らかにしなかった。
職員と上司の男性管理官は、業務指導となった。
数値の修正で、県内の30日死者数は15人から23人、全国順位は17位から11位になった。
全国の30日以内の死者数は、4859人から4867人となる。
出典
『交通事故統計でミス、全国統計に影響…茨城県警』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170602-OYT1T50169.html
6月3日付で毎日新聞茨城版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警交通総務課は2日、警察庁に報告した2015年の交通事故死者数について、交通企画課(現・交通総務課)の男性主任がシステム操作を誤り、間違った人数を報告していたと発表した。
先月17日、警察庁から指摘があり、発覚した。
同課によると、間違えたのは15年6、7、10月の「30日交通事故死者数」(事故後24時間を超え30日以内に亡くなった人)。
主任は集計システムの操作を誤り、計3カ月で死者数8人のところを0人と勘違いしたという。
主任は間違いに気付き、上司の男性警部に報告。
しかし警部は、「容易に修正はできず、県警内の数字は誤っていないため問題はない」と、修正しなかった。
主任は業務指導、警部は警務部長注意を受けた。
同課の柴久喜・総括理事官は、「深くおわび申し上げ、再発防止に努めます」と話した。
出典
『ニュースBOX 県警の交通統計に誤り /茨城』
https://mainichi.jp/articles/20170603/ddl/k08/010/092000c
2017年6月3日17時23分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋市のバイオ製品製造業「グローバルエンジニアリング」が、カードをこすり、においをどう感じたかで認知症の疑いを調べることができる簡易キット「もの忘れアルかなチェック はからめ」を販売している。
同社の担当者は、「いきなり病院に行くのはハードルが高いという声が多い。早期発見のきっかけになれば」とPRしている。
同社によると、認知症の人は通常より嗅覚の能力が低下していることが多く、症状が悪化するほど、その傾向が強くなることが指摘されている。
同社が専門家の監修を受けて開発、商品化したのは、食べ物や日用品など日常生活でなじみのあるにおいを付けた10枚のカード。
表面をこすり、どんなにおいがしたか選択式の回答用紙に書き込んで送付すると、10日程度で結果リポートが届く。
自宅で気軽にチェックできるのがメリットだ。
出典
『においで認知症チェック 簡易キット販売 名古屋の業者「早期発見の
きっかけに」』
http://www.sankei.com/west/news/170603/wst1706030068-n1.html
(ブログ者コメント)
こういった研究は多方面で進められているらしく、2017年5月14日2時0分に日本経済新聞電子版からは、エーザイも同様なキットを販売しているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
エーザイは、人の嗅覚を利用して認知症の兆候をつかむ簡易検査キットの販売を始めた。
認知症は、一部で、初期段階に嗅覚異常を起こすと分かっている。
正確に臭いを把握できない人を発症の疑いがあるとして、注意を促す。
高齢化によって認知症患者が増えるなか、迅速な検査法の導入によって、早い段階で医師の診察を受けてもらうことにつなげる。
エーザイは、米ペンシルベニア大学が開発した手法「アップシット」に基づいた嗅覚異常の検査キットを発売した。
シートを嗅いでもらい、どんな臭いだったか4種類から選んでもらう。
正確に回答できなかった場合、認知症をはじめ、体の異常を疑ってもらう。
シート10枚入りで約1万円。
一般販売はせず、主に自治体への販売を見込んでおり、健康相談といった高齢者ケアなどに役立ててもらう。
こうした簡易検査キットは、まだ珍しいという。
最近の研究で、認知障害が発症する20年ほど前から脳細胞の衰えが始まり、嗅覚障害や不眠、うつ症状が出ることが分かっている。
国内の65歳以上のうち、認知症患者は2012年に約462万人で、25年には700万人を超すとされる。
出典
『認知症疑い、嗅覚で検査 エーザイがキット販売』
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO16363920T10C17A5EA4000/


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。