







2017年7月16日付で毎日新聞筑後版から、今回の豪雨被害の特徴は「ため池決壊」と「山腹崩壊」だという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州北部豪雨で現地調査をした土木学会の調査団長で、九州大大学院の島谷幸宏教授(河川工学)が15日、八女市で講演し、今回の豪雨の特徴について、「ため池の決壊」と「山腹崩壊」を挙げた。
2012年の九州北部豪雨から5年を迎えたのを機に、「矢部川をつなぐ会」などが企画したシンポジウムの一環。
島谷教授は、「ため池は治水上、効果があるが、決壊すると大きな被害が出る。ため池の下流に多くの流木が流れ、甚大な被害をもたらした」と述べ、ため池の管理が社会的問題だとの認識を示した。
また、「今まで見たことがないほど至る所で山腹崩壊が起き、流木や土砂が下流に流れた」と報告した。
会場からは、山の状態と災害との関係の質問も出た。
島谷教授は、「災害の主たる原因が豪雨であることは間違いないが、山の状態や管理について考えないといけない」と答えた。
さらに、「樹木を山から出にくくするとか、どこかで捕捉するとか、被害を少しでも減らす対策を考えないといけない」と話した。
復興計画の策定にあたっては、人や財産を守る安全面だけではなく、文化的なものや環境も一体となって戻すことが重要だと指摘した。
出典
『「ため池決壊」「山腹崩壊」 土木学会調査団長が八女で講演、特徴挙げる /福岡』
https://mainichi.jp/articles/20170716/ddl/k40/040/220000c
7月15日付で毎日新聞東京版からは、極めてまれな豪雨だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日から福岡、大分両県を襲った九州北部豪雨で、甚大な被害が出た福岡県朝倉市付近の6日午前0時までの24時間雨量が約1000ミリに達していたことが、気象庁の解析で分かった。
多数の犠牲者が出ている同市の杷木(はき)地区など、市南部に雨が集中していた。
3時間の解析雨量も約400ミリで、2014年の広島土砂災害(約250ミリ)や、15年の関東・東北豪雨(約200ミリ)を大幅に上回り、記録的な大雨が短時間に集中して降ったことがうかがえる。
気象庁の担当者は「極めてまれな豪雨だった」と話している。
出典
『九州北部豪雨 1日雨量1000ミリ超 福岡・朝倉付近「極めてまれ」 気象庁が解析』
https://mainichi.jp/articles/20170715/ddm/041/040/100000c
7月12日18時50分にNHK NEWS WEBからは、確認されただけで斜面崩壊は790カ所だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
専門家が雨量計のデータを詳しく分析したところ、猛烈な雨が狭い範囲に集中し、9時間余りにわたって降り続いていたことがわかった。
3年前の広島市の土砂災害の際にも猛烈な雨が降り続いたが、その時間は2時間半程度だったということで、これほどの長い時間、猛烈な雨が降り続いた例はあまりなく、極めてまれな現象だと指摘している。
一方、民間の測量会社「パスコ」は、今回の豪雨災害で被害を受けた福岡県や大分県で発生した土砂災害の状況を、ヘリコプターや人工衛星が撮影した写真から解析した。
その結果、斜面の崩壊が確認された場所は、これまでにおよそ790か所にのぼることがわかった。
その9割以上は福岡県朝倉市の杷木地区や黒川地区など、猛烈な雨が降り続いた朝倉市の山の斜面に集中している。
パスコによると、まだ確認できていない地域もあるということで、今後の調査で、斜面が崩壊した場所がさらに増える可能性があるという。
出典
『九州北部豪雨 長時間続いた猛烈な雨の実態は』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170712/k10011056041000.html
7月14日18時52分に日テレNEWS24からは、流木による被害拡大に焦点を合わせた下記趣旨の解説記事がネット配信されていた。
今回、被害を拡大させた理由の1つとみられている流木。
災害復旧の大きな障害にもなっている。
こうした事態を受け、国や自治体は会議を開催。
流木の撤去を早急に行うべく、話し合いが行われている。
【流木が被害を拡大させたワケ】
橋に引っかかった流木が川の水をせき止め、あふれた水が濁流となり、町をのみ込んだ可能性があるという。
今回の豪雨で特に大きな被害を受けた福岡県の朝倉市では、おびただしい量の流木が確認されている。
朝倉市や隣の東峰村、大分県日田市では林業が盛んで、山に植えられていたスギが大量に、土砂と一緒に流れ出た。
13日に福岡県が公表したデータによると、朝倉市と東峰村で少なくとも20万トンの流木が確認されたということだが、大分県を含めた流木の全体量はまだわかっていない。
【大量の流木が押し寄せたワケ】
周辺が崩れやすい地質だったということも考えられるが、流木被害の専門家は、森の管理不足も指摘している。
スギなどの植林地は、人の手で木を間引く間伐をしないと太陽の光が入りづらくなり、しっかりと地面に根を張ることができない。
そのため、間伐を行わないと強風や大雨などの際に倒れやすくなったり、辺り一帯の地盤が崩れやすくなってしまったりする。
【正確な実態把握を】
内閣府の担当者は、今回のような流木の被害について、「根本的な対策をとれる段階に至っていない」と話している。
だからこそ、事態が落ちついたら、今回の流木の量、流れた原因、その経路などを調査し、実態を把握することが肝心だ。
さらに、林野庁によると、森の管理不足は九州だけではなく全国各地で見られるということで、専門家は、「今回のような記録的豪雨が発生した場合、各地で同様の被害が起こる可能性がある」と警鐘を鳴らしている。
出典
『九州北部豪雨 「流木」で被害拡大のナゼ』
http://www.news24.jp/articles/2017/07/14/07367025.html
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
7月8日6時0分に西日本新聞からは、5年前の豪雨災害と状況は変わっていないという下記趣旨の記事が、地図付きでネット配信されていた。
5年前の教訓は生かされたのか-。
福岡、大分両県を襲った記録的豪雨で氾濫した河川や浸水地域は、2012年の「九州北部豪雨」と重なる部分が多い。
流倒木が川をせき止めるなど、原因も類似。
福岡県や国交省九州地方整備局は河川改修などを進めてきたが、結果的に甚大な被害を食い止めることはできなかった。
住民たちは「また同じ所がやられた」と、古里の傷痕にやるせない思いを募らせている。
・・・・・
今回、河川の氾濫の多くは、筑後川の本流ではなく支流で発生。
局地的な集中豪雨で山の斜面が崩れ、土砂とともに流れた樹木が家屋をなぎ倒し、川の流れをせき止めて氾濫させた。
九州北部豪雨で被災地の土木学会調査団長を務めた小松利光・九州大名誉教授(河川工学)は、「被害の発生状況や原因は、当時と全く同じ」と指摘。
「流木があると、水流だけの場合より格段に破壊力がある」という。
・・・・・
2012年7月の九州北部豪雨は、福岡、熊本、大分の3県で計31人が亡くなった。
福岡県朝倉市を流れる赤谷川や桂川は、今回の豪雨でも氾濫。
ともに、九州最大の筑後川の支流だ。
筑後川は、1953年に流域全体で死者147人を出した「筑後川大水害」など、本・支流でたびたび氾濫を起こしてきた「暴れ川」として知られる。
両支流を管理する県は、12~14年度、赤谷川の復旧工事を実施。
削れた護岸を直し、川底の土砂も取り除いたものの、川幅拡張などの増強工事は見送った。
桂川は、拡幅や川底掘削などを行っているが、工事進捗率は5割未満で、完成予定は9年先だ。
ただ県の担当者は、「今回は5年前より被害が大きい。赤谷川の流域、桂川の上流に、想像のつかない雨が集中的に降ったようだ」と「想定外」を強調。
「多くの支流を九州北部豪雨以上の想定で増強するには、工期も費用もかかり過ぎる」と説明する。
・・・・・
出典
『九州豪雨氾濫、5年前と類似 流倒木が川せき止め』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/341557/
7月17日9時18分に西日本新聞からは、林業衰退が流木被害の背景にあるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡県と大分県の豪雨水害は、土砂崩れによる大量の流木が被害を拡大した。
被災した集落には根が付いたままの大木が広範囲に横たわり、人工林のもろさを印象づけた。
一帯は林業が盛んな地域。
流木の原因をたどると、日本の林業が克服できていない課題に行き着く。
・・・・・
福岡県朝倉市の杷木林田地区。
安否不明者の捜索現場のそばに、流木が山積みになっている。
5日の豪雨では、上流から流れてきた木々が橋桁や欄干に引っかかり、そこに土砂がたまって川があふれた。
中には、直径50cm、長さ10mを超える大木もある。枝はなく、樹皮は剥がれている。
土砂とともに流れる間にぶつかり合い、丸太になったとみられる。
・・・・・
なぜ、これほど大量の木々が流出したのか。
地元の林業関係者や専門家は、複合的な原因を指摘する。
朝倉市や隣の東峰村の山あいは、地表の近くに花こう岩が風化した「まさ土」が堆積しており、大量の水を含むと崩れやすい。
そこに植えられたのは、根を深く張らない針葉樹のスギやヒノキ。
種子から成長する場合は、深く密集した根を張るが、人工林は挿し木から育てるため、根は浅く、密度も低い。
木を真っすぐに育てるには、ある程度密集させるため、根は広がらない。
今回は、短時間に記録的な雨が降り注ぎ、地表面のもろい地層が木々と崩れ落ちる「表層崩壊」が同時多発的に発生した。
面積の86%が山林で、スギの人工林が多い東峰村の渋谷村長は、「国策で植林したが、今は伸び放題。雨が降るたびにおびえなくてはならない」と苦境を訴える。
・・・・・
(ブログ者コメント)
○5年前の豪雨被害との関連は、下記記事でも触れている。
2017年7月12日掲載
2017年7月5日 大分県日田市で過去の豪雨被害対応で橋の橋脚を減らしたが今回の九州北部豪雨では下流に流木が押し寄せJR鉄橋が流された、個別対応だけでなく流域全体をみた対応が必要
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7336/
○「ため池決壊」に関し、ピタリ解説した記事は見つからなかった。
ただテレビ報道では、以下のように解説されていた。
『ため池からの水の出口を流木が塞いだため、堤から水があふれ、あふれた水が土でできた堤防を徐々に侵食して決壊に至った。』
2017年7月17日1時24分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後6時55分頃、茨城県結城市で行われていた「結城夏祭り」で、市内を巡っていた神輿から本体が落下し、神輿の左後方にいた担ぎ手の会社員男性(38)(栃木県小山市)が道路に転倒した。
男性は頭を強打しており、外傷性くも膜下出血などで意識不明の重体。
警察で事故原因を調べている。
出典
『神輿が落ち、担ぎ手男性が倒れ頭を強打し重体』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170717-OYT1T50005.html
2017年7月17日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後6時半ごろ、埼玉県上尾市宮本町のJR上尾駅周辺で開かれていた「上尾夏まつり」で、露店のテントが風にあおられて倒れた。
警察によると、飛ばされた露店の調理用油が飛び散って、11人がやけどを負った。
同50分ごろには、同市の北に隣接する同県桶川市南1の「桶川祇園祭」会場でも、同様にテントが倒れて油が飛び、1人がやけどを負った。
計12人は病院に搬送され、両祭りとも中止となった。
熊谷地方気象台によると、大気の状態が不安定となり、午後6時ごろ県内全域に竜巻注意情報が出ていた。
上尾夏まつり会場では、片付けに追われる露店主や、落胆した表情で会場を後にする来場者がみられた。
主催者によると、露店約400店が出、多くの来場者でにぎわっていた。
あめ玉の露店を経営する女性は、「急に雷が鳴り、ものすごい風が吹いてきた。お客さんにテントや荷物を押さえてもらって何とかしのいだ。こんなことは初めて」と、当時の様子を振り返った。
出典
『突風 露店テント倒壊 12人やけどで搬送 埼玉・上尾、桶川の祭り』
https://mainichi.jp/articles/20170717/ddm/041/040/206000c
7月16日22時50分に産経新聞からは、事故時の状況に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
近くの露店の男性従業員(44)は、「前兆無く風が吹いて、一瞬で周りのテントが吹っ飛んだ。何10年も来ているが、こんなことは初めてだ」と、驚いた様子で話した。
出典
『上尾夏まつりで油飛散 けが人11人に 「一瞬でテントが吹っ飛んだ」』
http://www.sankei.com/affairs/news/170716/afr1707160021-n1.html
事故時の状況については、7月17日0時1分に朝日新聞からも、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
会場周辺にいた人たちは、風が異様に強かったと口々に語る。
近くの飲食店で働く男性は、「午後6時半ごろに風が強くなってきた」と感じ、店の前に出していた旗をしまった。
友人と祭りに来た三輪さん(18)は、「屋根のある場所にいても雨風が入ってくるほどだった」。
別の飲食店で働く男性は、「台風並みの風だと思った」。
駅前のロータリーに面した美容室で働く男性は、異様な音で騒ぎに気づいた。「バキバキと金属がこすれるような音がして『わー』と複数の悲鳴が聞こえた。窓から見ると露店がいくつも倒れていた」
上尾市の大学生瀬下さん(20)は、「急に風が強くなり、砂ぼこりで目をあけるのもつらかった」。
風でとばされないよう露店主らが屋台を押さえていたが、突然、お面の屋台が倒れ、お面も強風に飛ばされたという。
路上にいた同市の高校2年の男子生徒(16)は、「急に突風が吹いて『わー』『きゃー』という悲鳴が聞こえた。屋台が風であおられてつぶれかけたり、屋根が外れかけたりしていた。担架で運ばれている人もいた」と話した。
出典
『突風「台風並み」、夏祭り会場に悲鳴 埼玉の事故』
http://www.asahi.com/articles/ASK7J7DWWK7JUTIL010.html
7月19日19時28分に産経新聞からは、ガスフロントが原因だった可能性が高いという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月19日17時10分にNHK首都圏からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
熊谷地方気象台は19日、強風が発生したのは「ガストフロント(突風前線)」が原因だった可能性が高いと発表した。
同気象台によると、突風は同日午後6時半ごろ、上尾市と同県桶川市の一部で発生。
▽当時、活発な積乱雲が付近を通過中だった
▽急速に風速が増大した
▽急速に気温が低下した
など、ガストフロント通過時の特徴がみられた。
このため同気象台は、積乱雲から生まれた冷たく重い下降気流が日射で暖められた地上の空気とぶつかり、周りの空気を巻き上げながら進むガストフロントが発生したと判断したという。
突風の強さについては、樹木や建物への被害など十分な根拠が得られなかったことから、「不明」とした。
出典
『埼玉・上尾と桶川の突風被害 原因はガストフロントか』
http://www.sankei.com/affairs/news/170719/afr1707190029-n1.html
『夏祭りの突風はガストフロントか』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170719/5303631.html
(ブログ者コメント)
ガストフロントの何たるかは、下記記事中に記している。
2016年7月10日掲載
2016年7月4日 群馬県伊勢崎市で突風による被害が約20件、竜巻かダウンバーストあるいはガストフロントだった可能性あり
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6083/
2017年7月16日21時40分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後2時50分ごろ、山梨県富士吉田市の遊園地「富士急ハイランド」のジェットコースター「ド・ドドンパ」が走行中に停止した。
乗客7人が乗っていたが、けが人はいなかった。
富士急ハイランドによると、トラブルは全長1244mあるコースの中盤付近で発生。
空中を1周するループ(直径約40m)を回りきれず逆送し、ループ手前のコース上で傾いた状態で止まった。
係員が脚立が届く場所まで移動させ、救助したという。
係員が調べたところ、51輪のタイヤのうち、左後部のタイヤ一つがパンクしていた。
走行中に破裂してスピードが出ず、ループを回りきれなかったとみている。
「ド・ドドンパ」は人気アトラクション「ドドンパ」を改良したジェットコースター。
8人乗りで、スタートから1.56秒で時速180kmに到達する。
世界一の加速力と世界最大級のループが売りで、15日に運行を始めたばかりだった。
初日にも、走行中にタイヤがパンクするトラブルがあったが、途中で停車することはなかった。
タイヤを交換して試運転をした上で「支障はない」と判断。運行を続行したという。
富士急ハイランドは16日、トラブルを県と県警に届け出た。
担当者は、「楽しみにしていた来場者に心配をかけてしまった。安全運行を心掛け、なるべく早く再開したい」としている。
出典
『富士急ハイランド ド・ドドンパ緊急停止 タイヤパンクか』
https://mainichi.jp/articles/20170717/k00/00m/040/043000c
7月16日21時29分に共同通信からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富士急ハイランドによると、圧縮した空気で勢いよく押し出されたコースターが、直径39.7mのループの途中で失速し、最も高い地点に上がる前に停止して逆走。
係員が人力でコースターを平らな場所に移動させ、脚立を使い、約15分後に乗客を降ろした。
出典
『富士急コースターがパンクで停止 営業開始2日目』
https://this.kiji.is/259251282147524609?c=39546741839462401
7月18日14時50分に毎日新聞から、営業を再開したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「富士急ハイランド」は、安全が確認できたとして、18日午前10時半から営業を再開したと発表した。
同社によると、タイヤのチューブがホイールに挟まって破れ、パンクしたとみられる。
試運転を重ねて対策を講じたとしている。
(共同)
出典
『富士急ハイランド コースターが営業再開』
https://mainichi.jp/articles/20170718/k00/00e/040/142000c
(ブログ者コメント)
○何度も試運転を重ねてきたはずなのに、なぜ、試運転時にパンクしなかったものが、営業運転開始直後に2日続けてパンクしたのだろう。その点も解析したのだろうか?
○報道内容から推測すると、初回パンク時はタイヤを交換しただけで、パンクした原因は解析しなかったのかもしれない。
もしそうだとすれば、なぜ解析しなかったのだろう?
(2017年8月15日 修正1 ;追記)
2017年7月17日付の山梨日日新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
タイヤ51本のうち、4列目の左側1本がパンクしていて、内部のチューブの破損を確認した。
同社は、リニューアルに伴い、2000回近い試運転を行ったとして、「構造に問題はない」としている。
2017年7月15日22時36分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後5時15分ごろ、岡山県倉敷市尾原の岩盤掘削現場で、作業をしていた土木工事会社社員の男性(56)が重機ごと土砂に埋もれたと、119番があった。
男性は救助隊員に救出されたが、現場で死亡が確認された。
警察によると、男性は同日午前8時から、岩盤に火薬を込めるため、重機で穴を開ける作業を1人でしていた。
終了時刻に戻らなかったため、様子を見に行った現場責任者が発見した。
警察は、安全管理に問題がなかったか、工場関係者から事情を聴いている。
出典
『岩盤掘削中の男性死亡 倉敷』
http://www.sankei.com/west/news/170715/wst1707150095-n1.html
2017年7月16日7時51分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後2時ごろ、姫路市広畑区富士町の新日鉄住金広畑製鉄所の薄板製造工場に隣接する排気施設から出火。
煙突部分などが激しく焼けたが、約2時間45分後に消し止められ、けが人や工場への延焼はなかった。
警察などが出火原因を調べている。
警察によると、当時、工場では従業員20~30人が鉄板の溶接や洗浄などの作業を行っていた。
出火元の排気施設は、鉄板の洗浄に伴い発生した塩素を水蒸気から取り除くためのものだという。
出典
『新日鉄住金広畑製鉄所で火災、けが人なし 兵庫・姫路』
http://www.sankei.com/west/news/170716/wst1707160014-n1.html
7月15日18時38分にYAHOOニュース(関西テレビ)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後2時前、姫路市広畑区富士町の新日鉄住金・広畑製鉄所の関係者から、「建物の中からか外からかわからないが煙が出ている」と消防に通報があった。
この火事で消防車12台が消火にあたり、火はおよそ2時間20分後にほぼ消し止められた。
調べによると、製鉄所の敷地内に設置された、塩酸で鋼板を洗浄する作業場の一部が燃えたが、けが人はいなかった。
週末のため、当時、現場では点検作業のみが行われていて、煙突部分の焼け方が激しいことから、ここから火が出たものとみられている。
出典
『新日鉄住金広畑製鉄所で火災』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170715-00000004-kantelev-l28
2017年7月15日18時43分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前9時40分ごろ、大津市園山3丁目のT社滋賀事業場の研究棟新築工事現場で、作業中だった会社員の男性(25)が、3階の床に開けられていた穴から約10m下の1階に転落した。
病院に運ばれたが、頭の骨を折るなどの重体。
警察によると、男性は3階天井の電気配線に必要な機械を搬入するため、床の穴を覆っていた転落防止用の板を外した後に転落した。
ヘルメットは着用していた。
穴は、大きさが縦50cm、横150cm。
直下に床などはなく、1階まで吹き抜け状態になっていた。
警察が、原因や安全管理の状況を調べる。
出典
『工事中に床穴から10メートル転落、20代作業員重体 滋賀』
http://www.sankei.com/west/news/170715/wst1707150071-n1.html
7月16日付で朝日新聞滋賀全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、研究棟3階の床に配線・配管用の吹き抜け(長さ約50cm、幅約150cm)があり、配線作業の準備中に転落したとみられる。
当時、近くでは男性ら5人が作業していた。
2017年7月14日20時0分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県警は14日、神戸市中央区のワールド記念ホールなどで今年5月7日に開催された音楽フェスティバル「カミングコウベ」で出入り口が混雑した際、転倒した大阪府藤井寺市の女性(21)が重傷を負うなど、少なくとも観客3人が負傷していたと発表した。
県警によると、女性は同日午後1時すぎ、ホールを出ようと出入り口付近に近づいた際、混雑に巻き込まれて転倒。
帰宅後に病院で受診し脊髄損傷と診断され、入院した
派遣社員の女性(19)=大阪市=と男子高校生(16)=大阪府富田林市=も軽傷を負い、県警は、同じころに混雑に巻き込まれたとみている。
フェスを巡っては、短文投稿サイト「ツイッター」などに同日、「将棋倒しで出入り口がふさがれた」、「負傷者がいる」などの書き込みがあった。
実行委は当初、負傷者は確認されていないと説明していた。
県警は書き込みなどを基に、負傷者3人から事情を聴いた。
フェスには約3万5000人が訪れたといい、来場者はホール(定員6000人)や周辺に数カ所あるステージを行き来していた。
県警は、他に負傷者がいなかったか確認を急ぎ、業務上過失致傷容疑を視野に、当日の経緯などを調べる。
カミングコウベは、阪神・淡路大震災で受けた全国からの支援に対し、感謝を発信する無料のチャリティーフェスティバル。
2005年に始まり、今年は13回目だった。
出典
『5月の音楽フェス混乱騒ぎ 観客3人重軽症だった』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201707/0010370255.shtml
※2017年5月8日12時20分に神戸新聞から、当時の混雑状況を報じる、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後、神戸市中央区港島中町6のワールド記念ホールで開かれていた音楽フェスティバル「カミングコウベ」で、一部の観客が1階席から壁をよじ登って2階席へ移り、主催の実行委員会が注意する場面があった。
短文投稿サイト「ツイッター」などインターネットへの投稿が相次いだが、けが人などはなかった。
実行委や警察などによると、同日午後1時ごろに観客の一部が壁をよじ登っているのを確認し、注意を呼び掛けるアナウンスを流した。
ネット上では「将棋倒しで出入り口がふさがれた」「負傷者がいる」などの書き込みもあったが、そういった事実は確認されていないという。
実行委の担当者は、「壁を登る観客は毎年いた。次回以降は危険行為がないよう、警備やアナウンスを徹底したい」と説明。
フェスには約3万人が訪れ、騒動当時は6000~8000人がいた。
出典
『神戸の音楽フェス一時混乱 観客が一時壁よじ登る』
https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201705/0010166279.shtml
2017年7月16日付で朝日新聞さがみ野版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月14日20時4分にNHK神奈川からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
相模原市教委は、同市南区の市立小学校の校庭で、バスケットボールのゴールが転倒して3年生の男児の左足に当たり、骨が折れる事故が起きたと、14日、発表した。
市教委によると、同日の昼休み、ほかの児童数人がゴールの支柱にぶら下って遊んでいたところ、前方に倒れたという。
ゴールは高さ3mほどで4本の支柱があり、うち2本が地下60cmまで打ち込まれた杭で固定されていた。
市教委は、全小中学校でゴールの固定状況などを点検し、安全管理を徹底するとしている。
出典
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1055195411.html
2017年7月20日6時30分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月21日10時12分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県加東市立滝野中学校(同市下滝野)で1年生の理科の授業中、水素を燃焼させる実験で爆音が発生し、生徒38人のうち耳に違和感を訴えた18人が病院で診察を受けていたことが19日、分かった。
受診の結果、いずれの生徒にも異常はなかったという。
同校などによると、14日午前11時半ごろ、若手の理科教諭をサポートしていた教頭(51)が空き缶に水素と酸素を注入し、火を近づけて音を鳴らそうとしたところ、爆音が発生した。
「耳がおかしい」と訴えた生徒18人に養護教諭が聴力検査を実施。
うち7人が聞き取りにくかったため、全員を病院へ連れて行ったという。
同校は、校長と教頭が18人の家庭を訪問して謝罪。
後日、他の20人にも聴力検査を行い、教頭が生徒宅に電話で事情を説明した。
教頭は現在も耳に違和感があるといい、「水素を入れる量が多くなってしまった」と説明。
同校は、「安全に配慮し、二度と起きないように注意する」としている。
出典
『理科実験で爆音、生徒18人病院へ 加東の中学』
https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201707/0010387095.shtml
『理科の実験中に大きな音…生徒18人耳の不調を訴える』
http://www.sankei.com/west/news/170721/wst1707210023-n1.html
2017年7月14日23時22分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
14日に金沢港に入った海上自衛隊第4護衛隊群所属の護衛艦「かが」艦内で、同日午前10時40分ごろ、関係者らへの特別公開に参加していた金沢市の男性(83)が、甲板と格納庫を結ぶエレベーターの隙間に落ちた。
男性は約20分後に救助され、病院に搬送された。
左まぶたの上を切るけがをしたが、意識ははっきりしているという。
同艦によると、男性は自衛隊石川地方協力本部友の会の役員。
山野・金沢市長らと20人のグループで艦内を見学中、航空機運搬用エレベーターのケーブルが通る隙間から、約3m下にある可動式の甲板の床に転落した。
自衛官10人が引率にあたっていたが、隙間の周辺には誰もいなかったという。
遠藤艦長は、「艦内のお客様への対応の警戒が十分でなかった。深く反省している」と述べた。
1万人超の来場者を見込む15日の一般公開では、隙間周辺に柵を設け、警戒にあたる人員も増やして安全確保に努めるとしている。
「かが」は、海自最大の基準排水量1万9500トンのヘリコプター搭載護衛艦。
就役訓練中で、金沢港大浜埠頭で15日にある「港フェスタ金沢2017」にあわせて入港し、17日まで停泊する予定。
3月の就役以来、民間港への入港や内部の一般公開は初めてという。
出典
『護衛艦「かが」見学中の男性が転落、けが』
http://www.asahi.com/articles/ASK7G5J0DK7GPJLB01S.html
7月14日18時41分にテレビ朝日からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
金沢港に停泊している海上自衛隊の最新護衛艦「かが」で、見学中の83歳の男性が、ヘリコプターを甲板まで上げる大型エレベーターの隙間から3m下に落下した。
隙間は縦約50cm、幅約75cmで、男性はまぶたなどにけがをして病院に搬送された。
14日は、関係者向けの特別見学会が行われていた。
15日は護衛艦が一般公開されることから、海上自衛隊では、隙間の周辺にロープを張るなどして再発防止に努めるとしている。
出典
『護衛艦の見学中に転落 83歳男性が隙間から3m下に』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000105408.html
(2018年7月4日 修正1 ;追記)
2018年7月3日21時53分にNHK石川から、当時の艦長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
金沢海保は、安全対策が不十分だったとして、当時の艦長と副長の2人を業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
同海保の調べによると、事故が起きたのは昇降機を動かすワイヤーが通る隙間で、安全ネットなど、落下を防ぐための措置が取られていなかった疑いがあるという。
2人は、同海保の調べに対して、容疑を認めているという。
出典
『護衛艦落下事故 元艦長ら送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3023140241.html
2017年7月14日17時0分にNHK宮崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前5時半すぎ、宮崎市佐土原町の東九州自動車道の下り線で、中型トラックが車線をそれて、センターラインに沿って設置された金属製のワイヤーロープにぶつかった。
警察によると、トラックはワイヤーロープに接触したまま、およそ50mほど走行したが、反対車線に飛び出すことなく止まり、運転していた男性にもけがはなかった。
ワイヤーロープは、中央分離帯のない対面通行になっている高速道路での事故を防ごうと、国交省が今年4月から試行的に導入し、県内では東九州自動車道の10か所、あわせて11.6kmに設置されている。
車がワイヤーロープにぶつかる事故が起きたのは県内では初めてで、警察や高速道路会社では、事故の状況を詳しく調べて設置の効果を検証することにしている。
一方、ワイヤーロープを張り直す作業などを行ったため、東九州自動車道は、宮崎西インターチェンジと西都インターチェンジの間の上下線が、およそ4時間にわたって通行止めとなった。
出典
『ワイヤーロープ区間で初の事故』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5065175201.html
(ブログ者コメント)
ワイヤーロープ設置目的については過去に本ブログで紹介しているが、その効果があったかもしれない事例につき紹介する。
(2017年8月15日 修正1 ;追記)
2017年7月15日付の宮崎日日新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
警察によると、対向車線へのはみ出しはなかった。
ぶつかった際にたわむことで衝撃を緩和するワイヤーロープの効果があったとみられる。
警察によると、現場はほぼ直線道路。
NEXCO西日本によると、今回の事故で衝突したワイヤーロープと支柱は、約1時間50分で修復した。
2017年7月13日20時19分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
海や川でレジャーを楽しむ人が増える夏、水の事故が起きやすくなる。
こうした中、釧路市消防本部は、水難救助の安全性や効率を高める新たな装備を導入した。
捜索に携わる潜水士みずからが開発した、この装備を取材した。
新たに開発されたのは、潜水士が海中で活動する時に、お互いが離ればなれにならないように持つ検索ロープ。
最大の特長は光ること。
600個のLED電球があり、2本の電池で2時間以上、明るさを保つことができる。
このロープは、釧路市消防本部の潜水士、堂下さんが、同僚7人とともに開発にあたった。
堂下さんたちが活動する釧路近郊の海はプランクトンが多く、水の濁りが強いため視界が利かず、(救難活動の半数を占める)夜間は、さらに負担が増すという。
堂下さんは、「目をつぶっているような状況で活動しているのと一緒なので、不安や恐怖心と闘いながら捜索している。そんな時にパニックにならないように開発した」と話している。
ロープはステンレス製のワイヤーを使って補強し、電源がある部分とロープの間にはパテを塗り込んで防水性を確保している。
すべて手作りで、1本およそ7000円で制作した。
(今まで、海中でロープの所在を確認するためには ライトで照らすしかなかった。通常のロープは、照らされた部分しか見えない。)
しかし光るロープは、海中でライトがなくてもはっきりと確認でき、若手の潜水士も「とても使いやすく、捜索活動に力を入れることができるようになった」と話している。
このロープは、消防職員でつくる全国消防協会で表彰され、作り方などをまとめた資料は全国の消防本部に配布された。
堂下さんは、「隊員が安心して活動できることがうれしい。自分たちで開発したロープが全国に普及していくことがあれば、非常にうれしく思います」と話している。
出典
『釧路 潜水士開発「光るロープ」』
http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170713/5045281.html
(ブログ者コメント)
カッコ内の細字は音声のみの情報。
2017年7月13日10時54分にNHK秋田から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
秋田県内では、夜間や早朝に信号機が点滅に切り替わる、交通量の少ない交差点で事故が相次いでいることがわかり、秋田県警察本部は、このうち特に危険性が高いとみられる交差点およそ20か所で点滅信号の運用を見直すことになった。
このうち湯沢市では、県道の交差点8か所で13日から運用が見直される。
いずれも、これまで夜間から早朝までの交通量の少ない時間帯に赤と黄色の点滅信号に切り替わっていたが、ことし5月と去年11月、点滅の時間帯に車どうしが衝突し高齢者が死亡する事故が相次いでいた。
赤や黄色の点滅信号で一時停止などをしないケースが多いとみられ、警察は、出会い頭の事故を防ごうと、1日を通じて赤と青を交互に点灯させる運用に今夜から改めることになった。
一方、秋田県警察本部が県内の事故を分析したところ、点滅信号の交差点で、去年までの5年間であわせて168件の人身事故が起きていることがわかった。
このため警察は、湯沢市の交差点も含め、特に危険性が高いとみられる県内あわせて21か所の点滅信号の交差点で、今年度中に、点滅をやめたり点滅時間を縮小させたりする運用の見直しを行うことになった。
警察は今後、交通量や地域の要望などを踏まえて、ほかの交差点についても運用の見直しを検討していくという。
出典
『交差点の点滅信号 運用見直しへ』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/6015102501.html
たまたま同日、7月13日13時4分にNHK福井からも、同じような動きが福井県でもあるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
深夜から早朝の車の通行をスムーズにするために「黄色の点滅信号」が運用されている福井市の県道で起きた死亡事故を受けて、地元の老人会が、「青信号と同じようにスピードを出す車が多く、危険だ」として、運用時間の短縮や安全対策を求める要望書を、近く、警察に提出することになった。
ことし5月24日の夜遅く、福井市花堂南の県道で、横断歩道を渡っていた72歳の男性が軽ワゴン車にはねられ死亡した。
当時、現場の信号は、ドライバー側は速度を落とすなど注意しながらの走行を義務づける「黄色の点滅信号」で、歩行者側は消えていた。
「黄色の点滅信号」は、交通量の少ない時間帯の車の通行をスムーズにするためのもので、この現場では午後9時から午前6時まで運用されている。
しかし周辺の住民からは、「青信号と同じようにスピードを出す車が多く、横断歩道を渡るのは危険だ」という声が出ている。
このため地元の3つの老人会が、運用時間の短縮や安全対策を求める要望書を、今月中にも福井南警察署に提出することになった。
要望書では、ボタンを押すと車側の信号が赤に変わる押しボタン式の機能を付けるよう求めることにしている。
老人会の会長をつとめる西川さん(男性、77歳)は、「道幅も広いため、道路の横断に時間のかかる高齢者は怖くて渡れない危険な場所だと思います。対策を検討してほしいです」と話している。
出典
『「黄色の点滅信号」の対策要望へ』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3054911941.html
7月14日10時1分にNHK福井からは、下記趣旨の関連記事がネット配信されていた。
福井県警察本部によると、深夜から早朝に「黄色の点滅信号」が運用された県内の交差点などで起きた人身事故は、去年までの5年間に152件に上り、5人が死亡していることがわかった。
警察によると、昨年度、県内で夜間運用されていた1915の信号のうち「黄色の点滅信号」は814で、全体の42.5%に上っている。
県警察本部は、「黄色の点滅信号の運用については、車の交通量や周辺の環境に変化があった場合、その状況に応じて検討していきたい」と話している。
出典
『黄色点滅事故5年間に152件』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3055138391.html
(ブログ者コメント)
点滅信号見直しの動きは、各地で起きている模様。
ざっと調べただけで、以下の情報が見つかった。
(2015.11.18 10:56 産経新聞west)
『事故急増で信号の「夜間点滅」やめます 大阪府内100カ所』
http://www.sankei.com/west/news/151118/wst1511180044-n1.html
(2015/3/20 10:21 共同通信)
『夜間点滅信号を見直し 死亡事故受け(鳥取)県警』
http://www.47news.jp/photo/1034140.php
2017年7月13日9時58分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大きな地震の前兆のように語られることがある深海魚の捕獲や沿岸への打ち上げについて、地震とは無関係とする検証結果を、東海大などのチームが13日までにまとめた。
過去20年分の深海魚の目撃と地震発生の関連を調べたが、場所が一致した例はほとんどなかった。
東海大の織原義明特任准教授(固体地球物理学)は、「深海魚の目撃は、地震の前触れ情報として防災や減災に役立つ手段にはならない」と話している。
チームは、地方新聞の記事や水族館の情報を基に、1992年1月1日から2011年3月11日にリュウグウノツカイやサケガシラなどの深海魚が目撃された101件に注目。
内陸の地震などを除き、この期間に起きた、震源の深さが100kmより浅いマグニチュード(M)6以上の地震161件との関連を検討した。
日本の沿岸と周辺海域を、「日本海側全域」や「関東・東北地方の太平洋側」など、5つの領域に区分。
深海魚の目撃と、その後30日以内に発生した地震の領域が重なっているか調べると、一致したのは8%だった。
それぞれの領域はかなり広く、範囲をより絞ると一致する割合はさらに下がるため、目撃と地震の関連はないと判断した。
また、深海魚の目撃数は日本海側が9割近くを占めたが、地震は東北地方の太平洋側や南西諸島で多く、関連は見いだせなかった。
目撃は冬から春に多いが、地震の発生は季節に関係なかった。
〔共同〕
出典
『深海魚と地震は無関係 東海大検証、場所一致わずか』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG13H0M_T10C17A7000000/
2017年7月13日9時57分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府高槻市の東海道新幹線で6月、架線が切れて停電が起き、運休や遅延が生じたトラブルで、JR東海は13日、架線のつなぎ目部分にあたる「エアセクション」と呼ばれる部分に列車が停止したことにより架線が高熱を帯び、放電が起きたことが断線の原因だったと発表した。
エアセクション部分の断線は、全国の新幹線で初めてだという。
断線したのは、京都-新大阪間の下り線。
東海道新幹線のエアセクションは、熱を帯びる不完全接触を起こす可能性がある範囲が、在来線の約50mと比べると約2mと極めて短い上に、1列車あたりの電流も小さいことから、特に停車を制限していなかったという。
ただ、トラブルのあった際には、大雨の影響で列車のパンタグラフが約2mの部分にかかるように停車。
さらに11分間も止まった上に、近くに12本もの大量の列車が同様に停車していて流れる電流が大きかったことが重なり、異常な高熱を帯び、列車に電力を供給する「トロリー線」が軟化して細くなって断線した。
JR東海から依頼された鉄道総合技術研究所(鉄道総研)の調査では、少なくとも600℃以上の高温になっていたとみられる。
列車の運転士は、エアセクションに停車している認識がなく、列車指令によって移動させるなどの指示も出さなかった。
JR東海関西支社の浜崎運輸営業部長は、「複数の要因が重なって起きた。予見することはできなかった」としている。
同社では、今後、エアセクション区間が分かる標識を東海道新幹線内192カ所に、8月上旬までに設置。
また、やむを得ず停車した際は、在来線と同様にパンタグラフを降下して移動する措置を講じるように運転士らに指示するという。
この停電は約5時間後に復旧したが、約8万9千人に影響した。
浜崎部長は、「今後は再発防止に努める」としている。
エアセクションをめぐっては、平成27年8月にJR東日本の京浜東北線で、電車が停車したことによる架線切断トラブルが発生。
同年11月にも、JR西日本のJR東海道線元町-神戸間で、同様に切断が起きている。
【エアセクション】
電車の架線のつなぎ目にあたる境界部分。境界部分では空中で切れ目が作られ、分離されている。
架線に高低差ができるこの区間では、架線とパンタグラフの間に隙間が生まれ、発車した際に大量の電流が流れるとショートする可能性がある。
出典
『東海道新幹線の架線切断、不完全接触による高熱と放電が原因…運休、遅延多数発生』
http://www.sankei.com/west/news/170713/wst1707130039-n1.html
※以下は、トラブル発生当時の状況を伝える記事。
(2017年6月22日1時30分 朝日新聞)
21日午後7時55分ごろ、大阪府高槻市の東海道新幹線の下り線で架線が切れ、東海道・山陽新幹線の京都―新神戸間の上下線が停電し、運転を見合わせた。
22日午前1時前に復旧したが、この影響で、長時間にわたって東海道・山陽新幹線は、ほぼ全線で運転を見合わせたり、大幅に遅れたりした。
新幹線の架線が切れるのは異例。
JR東海・西日本によると、停電発生時に京都―新神戸で、少なくとも上下10本が駅間などで立ち往生した。
断線のあった京都―新大阪の下り線では6本が立ち往生し、JR東海は、新大阪発の上りの「救援列車」を走らせ、立ち往生した一部の列車に横付けし、乗客に乗り換えてもらって京都駅まで運ぶ作業を進めた。
京都駅では、「列車ホテル」が用意された。
JR東海によると、断線したのは複数の架線のうち、車両の集電装置「パンタグラフ」と接するトロリー線。
トロリー線が断線すると、列車は現場を走行できなくなる。
ただ、ほかの架線からは電気が流せるため、列車内の明かりはつき、空調やトイレも使えたという。
出典
『新幹線停電、深夜に復旧 原因は異例の架線切れ』
http://www.asahi.com/articles/ASK6P7HXGK6PPTIL026.html?iref=pc_extlink
(ブログ者コメント)
平成27年の在来線エアセクショントラブル2件は、いずれも本ブログで紹介スミ。
2017年7月14日8時9分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午後3時25分ごろ、埼玉県上尾市戸崎の障害者施設「C」の女性職員から、「男性利用者が送迎車の中で口から泡を吹いて倒れている」と119番があった。
男性は病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。
熱中症とみられる。
県によると、職員が送迎車から男性を降ろし忘れ、約6時間半、車内に取り残されたとみられる。
警察は、施設の安全管理に問題がなかったか、職員らから事情を聴いている。
県や施設によると、亡くなったのは同市内の男性(19)。
施設は13日朝にワゴン車で男性を迎えに行き、午前9時ごろ施設に到着した。
車には運転手と利用者5人の計6人が乗っていたが、男性だけが車内に取り残され、運転手や職員は全員が降りたことを確認しなかったという。
男性は、普段の生活では介助を必要としなかった。
救急隊が到着した際には心肺停止状態で、体温が41.4℃あった。
関係者によると、男性は自閉症で、今春から施設に通い始めたという。
上尾市と隣接するさいたま市では、同日の最高気温が正午過ぎに33.1℃を観測した。
ホームページによると、知的障害者や精神障害者の通所施設で、定員40人。
2014年に開設された。
施設の大塚管理者(75)は13日夜、報道陣の取材に応じ、「全員が車を降りたことを十分確認しないなど、職員の連携が不足していた」と陳謝した。
ワゴン車は通常、後部座席のドアが内側から開かないよう、ロックを掛けていたという。
10年7月には千葉県木更津市の高齢者福祉施設で、利用者の女性(当時81歳)が炎天下の車内に約8時間置き去りにされて死亡した。
女性は体が不自由で、外に出られなかったとみられる。
出典
『降ろし忘れ 障害男性、熱中症死 送迎車内に6時間半』
https://mainichi.jp/articles/20170714/k00/00m/040/078000c
7月14日13時2分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日夜に報道陣の取材に応じた大塚管理者によると、施設では普段、朝夕の送迎時に職員が利用者の点呼をしていたが、この日は、ワゴン車の運転手や職員らが男性が車から降りたかどうかを十分確認していなかった。
また、昼食時は全員が食堂に集まるため、利用者の人数を確認できる機会があったが、不在に気付かず、閉所時刻の午後4時間際にようやく男性を発見した。
男性は普段の生活で介助を必要とせず、車の乗り降りも自力でできたという。
男性は3列ある座席の最後列の右側に乗り込み、発見時に倒れていた位置もほとんど変わらなかった。
出典
『上尾・熱中死 降車時点呼、機能せず 県が立ち入り調査』
https://mainichi.jp/articles/20170714/k00/00e/040/196000c
7月15日付で毎日新聞東京版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
施設では、送迎時や昼食時、作業の休憩時など1日6回、利用者がいるかを確認していた。
13日は、一部の職員が昼食時、男性の食事が手つかずのまま残され姿も見えないことに気づいたが、自ら確認したり他の職員に相談したりしなかった。
利用者の出欠状況を表示する黒板には、男性が不在だったのに出席扱いになっていたという。
大塚管理者は、「普段から利用者の急な欠席や遅刻、早退が日常的にあったので、見過ごしてしまった」と説明したという。
利用者が施設に到着した際の出欠確認は、通常、運転手と職員で実施していたが、この日は研修生の受け入れなどで職員が出られず、運転手が1人で行っていたことも判明した。
出典
『埼玉・上尾の放置死 不在気づいた職員も 県が立ち入り』
https://mainichi.jp/articles/20170715/ddm/041/040/114000c
7月15日10時19分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は同施設で、紙などの分別作業を行うリサイクルのグループに所属。
運動能力については「物理的な介助は必要ない」としており、自力歩行は可能だった。
同施設に来る際、朝に睡眠導入剤を飲んでいたという。
司法解剖の結果、死因は熱中症とみられるという。
出典
『埼玉・上尾の障害者施設で熱中症死 安否確認、手抜かり 県が再発防止策の必要性強調』
http://www.sankei.com/affairs/news/170715/afr1707150013-n1.html4
7月14日18時23分にNHK埼玉からは、何年の実験かは定かでないが、窓を閉め切った車内の温度上昇などに関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JAF=日本自動車連盟は8月の炎天下に実験を行い、サーモグラフィーを使って車内の温度がどう変化するかを測定した。
それによると、気温35℃の日中に車のエンジンを停止させた場合、窓を閉め切った車内の温度は僅か10分で38℃前後と、人の体温を超える温度に上昇したという。
その後も車内の温度は上昇を続け、実験を行った正午から午後4時までの間に、最高で52℃まで上昇したという。
また、熱中症の危険度を5段階に分けた指標でみると、エンジンの停止から僅か15分で、最も危険なレベルに達したという。
JAF埼玉支部の出原事業課長は、「炎天下では急激に車内の温度があがり、たとえ短時間であっても、子どもや障害者などを車内に残すのは、とても危険なので、周りの人たちは十分に注意してほしい」と注意を呼びかけている。
出典
『炎天下の車内は温度急上昇で危険』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106096901.html
2017年7月15日付で朝日新聞岩手全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九戸村伊保内の林道で、13日午後1時40分ごろ、トラッククレーンで同僚とU字溝の荷揚げ作業をしていた土木作業員の男性(68)が、傾いたトラックとトラックを固定するアウトリガーの間に下半身を挟まれた。
病院に運ばれたが、約3時間半後に外傷性ショックで死亡した。
警察によると、アウトリガーは根元が折れ曲がった状態だったという。
(2018年1月13日 修正1 ;追記)
2018年1月10日付で朝日新聞岩手全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
二戸労基署は9日、建設会社「G建設」(洋野町)と同社社長の男性(62)を労安法違反の疑いで書類送検した。
同署によると、昨年7月13日、九戸村伊保内でトラッククレーンで側溝設置工事をしていた同社の男性従業員(当時68歳)が、トラックを固定する「アウトリガー」とトラックの荷台に挟まれて外傷性ショックで死亡した。
同社は、クレーンの作業手順についてマニュアルなどを作成し指導しなかった疑いがある。


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。