







2017年1月11日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6644/
(2017年1月21日 修正1 ;追記)
2017年1月13日19時57分に朝日新聞から、操業再開が長引くので他社に生産を委託するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月13日10時15分に日本経済新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
新日鉄住金は、13日、火災で停止中の大分製鉄所の厚板生産ラインについて、操業再開が9月になりそうだと発表した。
同製鉄所の厚板生産工場は、新日鉄住金の厚板の5割弱を生産する基幹拠点。
西日本の造船会社を中心に製品を納め、火災前はほぼフル稼働だった。
製品や中間製品の在庫が約半月分あるが、供給不足は避けられない。
このため、新日鉄住金は、君津製鉄所(千葉県君津市)や鹿島製鉄所(茨城県鹿嶋市)などで代替生産するが、圧延設備や品質規格の認証には時間がかかる。
そこで、JFEスチールと神戸製鋼所に生産委託することを決めた。
JFEスチールは、西日本製鉄所福山地区(広島県福山市)で生産するとみられる。
出典
『大分製鉄所の生産ライン、操業再開は9月 新日鉄住金』
http://www.asahi.com/articles/ASK1F5WFQK1FULFA021.html
『新日鉄住金、JFEなどに代替生産要請 大分工場火災』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ13H4D_T10C17A1000000/?n_cid=NMAIL001
(ブログ者コメント)
安全は経営と不可分・・・・そういった情報の一つとして紹介する。
(2017年2月13日 修正2 ;追記)
2017年2月13日5時30分に日本経済新聞から、事故は会社の成長戦略にも影を落としているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新日鉄住金の経営陣を悩ます問題が、再び浮上した。
1月5日に発生した大分製鉄所(大分市)の厚板工場での火災だ。
操業再開までは約8カ月かかる見通し。
復旧工事や、君津製鉄所(千葉県君津市)など他拠点への振り替え生産による費用増で、2018年3月期までに、合わせて300億円の減益要因になる。
同社で相次ぐ生産現場での事故は、業績回復の足取りを重くさせるだけでなく、成長戦略にも影を落とす。
・・・・・・
大分の影響額は、今期、経常段階にとどまらず、設備関連の特損100億円を加えた200億円になる。
来期も減産や振り替え生産が続き、100億円の減益要因として残る。
・・・・・
同社では、14年にも、名古屋製鉄所(愛知県東海市)で停電や爆発火災などの事故が相次いだ。
「製鉄所の設備入れ替えと、作業手順の明確化や人材教育などの両輪がうまくかみ合っていない」(商社)、「新日鉄住金の現場力が落ちているのではないか」(大手自動車メーカー)との指摘もある。
頻発する事故は経営の不安定リスクとなるだけに、安全対策費用を積み増さざるを得ない。
・・・・
出典
『新日鉄住金、製鉄所火災が脅かす成長戦略』
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO12775360Q7A210C1000000/?n_cid=NMAIL001
2017年1月13日付で信濃毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
気象庁気象研究所(つくば市)の研究チームが、長野県北中部付近を対象に、大きな地震の前に起きる「前震」から本震の発生を予測する研究結果をまとめた。
観測網が整った1998年以降の地震を分析したところ、一定の条件を満たす群発地震が起きると、12%の確率で、その後5日以内に本震が起きていた。
研究チームは、「計算に基づく経験則ではあるが、注意喚起に役立つ」とみている。
2014年11月22日に県北部で最大震度6弱を記録した地震で、前触れのような群発地震が起きていたことに着目。
前震について研究を進めていたチームは、本震に至る前震の経験則を導きだせるのではないかと考え、活断層が多く、似通った地下構造をした県境域を含む県北中部一帯の過去の地震を調べた。
98年以降の大小合わせた膨大な地震の観測データから、本震、前震とみなすそれぞれの地震の規模や、群発の領域、頻度といった値をさまざまに組み替え、本震の予測に最適な前震のパターンを割り出した。
その結果、地震の規模を示すマグニチュード(M)2を上回る小さい地震が、約10km四方の領域に集中して1日5回以上起きた場合、M5以上の本震が最も効果的に予測ができたという。
このパターンに該当した前震は69例あり、うち5日以内に本震が起きていたのは8例、12%と算出した。
これを14年の県北部の地震に当てはめると、群発地震の4日後、本震に当たる11月22日の地震が起きていたことになる。
同研究所の前田憲二・地震津波研究部長は、「これらの前震が起きるメカニズムまでは分かっていない」とした上で、「12%という数字は低いと感じる人がいるかもしれないが、あと5日のうちに1割の確率で大きな地震が来ると思えば、身近な防災対策に踏み出すきっかけになる」と指摘。
「今後、何らかの情報発信に活用できないか提案していきたい」と話している。
出典
『「前震」から本震発生予測 気象庁気象研究所のチーム』
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20170113/KT170112FTI090019000.php
2017年1月13日19時29分に時事通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月13日22時59分に毎日新聞から、1月14日6時9分に西日本新聞から、1月14日20時3分に産経新聞westから、1月14日22時55分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前9時40分ごろ、福岡県大川市のK小学校(児童数257人)から、「児童がゴールにぶら下がって転落した」と119番があった。
警察などによると、4年の男児(10)が校庭でゴールの下敷きになり、意識不明の状態で病院に搬送されたが、約4時間後に死亡が確認された。
同校や市教委などによると、事故は、体育の授業で行われていたサッカーの試合中に発生した。
警察などによると、ゴールは高さ約2m、幅約3m。ハンドボール用だが、授業でサッカーのゴールとして使用していた。類似品から推定した重さは約130kg。
男児はゴールキーパー役で、味方が相手ゴールに得点したことを喜び、自陣のゴールネットにぶら下がったところ、バランスを崩し地面に落下。
直後に前に倒れてきたゴールの下敷きになり、首や肩を挟まれた。
事故当時、4年生の2クラス計38人が男女4チームに分かれて試合をし、各クラスの担任の講師と教諭の計2人が審判をしていた。
男児のチームの試合は担任の女性講師が審判を務めていた。
事故の瞬間は目撃していなかったという。
市教委によると、事故のあったゴールは5カ所で固定。
このうち3カ所は金属製の留め具で直接地面に固定するタイプで、これらが全て外れていた。
教諭の一人は学校の調査に対し、昨年12月に校庭を清掃中、留め具による固定を確認したと説明。
数週間の間に外されたとみられ、市教委は、校庭の利用状況を調べる。
留め具は校庭の隅にある物置で用務員が発見し、学校に報告した。
何者かが故意に外して物置にしまった可能性がある。
ゴールはさらに、ロープで別の杭2本と結び付ける仕組みになっていたが、事故直後にはロープが途中で切れていた。
切れた時期はわからないという。
ゴールは学校側が月に1回点検することになっているが、昨年10月を最後に実施していなかった。
事故を受け、記者会見した市教委の記伊教育長は、「授業中の事故で、大変遺憾。このような事故が二度と起きないよう、設備の安全点検をしっかり徹底していきたい」と話し、謝罪した。
文部科学省は2013年、サッカーなどのゴールについて、くいなどで固定するよう通知している。
[不測の事態常に想定を 学校安全全国ネットワーク副代表の細川潔弁護士の話]
小学生は、学校内で何をするか予想できない。
学校や教育委員会は、常に不測の事態を想定した対策を取る必要がある。
出典
『ゴール下敷き、小4死亡=体育授業でサッカー中に-福岡』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017011300541&g=soc
『事故 サッカー授業中、ゴールの下敷き…小4男児が死亡』
http://mainichi.jp/articles/20170114/k00/00m/040/052000c
『ゴールの下敷き小4死亡 体育授業中、切れた固定具放置 大川市の小学校』
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/301270
『ゴール固定の留め具、故意に外された疑い 業務上過失致死容疑視野に捜査 福岡・下敷きの小4男児死亡』
http://www.sankei.com/west/news/170114/wst1701140079-n1.html
『ゴールの杭3本、事故時は外れていたか 福岡の小4死亡』
http://www.asahi.com/articles/ASK1G5WN4K1GTGPB008.html
1月15日22時15分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警筑後署は15日、司法解剖の結果、死因は背部打撲による出血性ショックだったと明らかにした。
男児が前向きに倒れたところに、後ろからゴールが倒れかかり背中を強く打ったとみられる。
出典
『福岡・ゴール下敷き 死因は背中強打』
http://mainichi.jp/articles/20170116/k00/00m/040/073000c
1月16日18時48分にNHK福岡NEWS WEBからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受けて県教育委員会は、きょう、県内すべての市町村の教育委員会と県立学校に対し、事故防止の徹底を求める文書を送付した。
通知された文書では、サッカーやハンドボールのゴールといった移動式の設備や用具が固定されているかどうか再点検するよう求めるとともに、日ごろからの安全点検や教職員への研修を徹底するよう求めている。
出典
『ゴール事故で再発防止を通知』
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20170116/3055551.html
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
1月18日19時0分にNHK福岡NEWS WEBからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受けて18日、大川市議会の全員協議会が開かれ、倉重市長が「二度とこうしたことが起きないよう、学校だけでなく、市のすべて公共施設で安全点検を徹底したい」と述べた。
このあと教育委員会の担当者が、事故のあと市内すべての小中学校を調査した結果を報告した。
ほかにも2つの学校で、あわせて5つのゴールが固定されず、16日までにくいを打つなどの対応を終えたという。
出席した議員からは、事故原因の究明などを求める意見が相次ぎ、これに対し教育委員会は、今月中に専門家を含む安全調査委員会を発足させる方針を示した。
出典
『ゴール事故 安全調査委発足へ』
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20170118/3073951.html
(ブログ者コメント)
出典元とした朝日新聞の掲載写真によれば、「直接地面に固定するタイプの金属製留め具」とは、ゴールの下枠をU字形の鉄製の杭のような器具で挟み、地面に打ち込むもの。
一方、テレビ映像によれば、大人が上部ネットを軽く引っ張っただけでゴールが浮き上がっていた。それほど倒れやすかった模様。
(2017年2月23日 修正1 ;追記)
2017年2月20日22時21分に産経新聞westから、安全担当だった教職員が関係者に安全点検表を渡し分担して点検するのを2ケ月間忘れていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月21日付で読売新聞九州版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
大川市学校安全調査委員会は、20日、市役所で会合を開催し、同小の安全管理担当者だった男性教職員(28)のミスで、昨年11、12月はゴールの安全性を確かめる定期点検が実施されなかったことが報告された。
市教育委員会の下川学校教育課長が、会合後の記者会見で明らかにした。
市教委によると、川口小では年度ごとに安全管理担当者を決め、月初めに複数の教職員が「運動場及び周辺の異常」など、34項目を手分けして点検することになっていた
しかし、平成28年度の担当者は、市教委の聞き取り調査に、昨年12月までの2カ月間「点検表を他の教職員らに配布するのを忘れていた」ことを明らかにした。
このため、点検が実施されなかった。
点検表にはゴールの固定状況を確認する項目はなく、担当者はゴールを手で揺さぶって安定性を確かめていたという
出典
『担当者ミスで点検実施せず ゴール下敷き事故 福岡・大川』
http://www.sankei.com/west/news/170220/wst1702200077-n1.html
『小学校ゴールポスト事故 担当者が点検失念』
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20170221-OYS1T50016.html
(ブログ者コメント)
これも、定期的に実施することをチェックリスト化しておき、実施の都度、実施日と担当者サインを書くなどしていれば、防げた事故だったかもしれない。
ただ、点検内容として「問題ないか?」といった記述だと、点検していたとしても、事故は防げなかったかもしれない。
具体的に「問題ない」ことをどのように確認するか、その方法を書いておかないと、毎回違う人がチェックする今回のような場合は、チェック内容に差が出てしまう。
2017年1月13日12時50分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟県上越市と妙高市で、13日午前8時過ぎから計7万9141世帯でNHKの放送用電波が受信できず、総合テレビとEテレが視聴できなくなった。
午後0時20分ごろまでに復旧した。
NHKによると、上越市内にある電波中継の基地局で落雷があり、機器が故障したことが原因とみられる。
出典
『NHKを一時視聴できず 新潟の7万世帯、落雷原因か』
http://www.asahi.com/articles/ASK1F3JHLK1FUCVL002.html
2017年1月12日19時57分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鳥取県伯耆町のリサイクル施設で働いた元従業員の男性が指を切断するけがを負ったのは、運営する地元業者などの協同組合や同町などの周辺自治体でつくる鳥取県西部広域行政管理組合が安全配慮義務を怠ったのが原因として、約4600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、鳥取地裁米子支部は、双方に計4千万円余りの支払いを命じた。11日付。
三島裁判長は、男性が指を切断した古紙の梱包装置には修理を要する不具合があったと指摘。
協同組合は、不具合が生じて手で結束作業をする場合、装置を停止するよう指導、監督すべき安全配慮義務を怠ったとした。
また、装置所有者の広域行政管理組合は、協同組合から不具合の報告や修理の要請を受けており、事故の危険が予測できたと判断した。
判決などによると、男性は平成20年1月、装置の不具合に伴い手で結束作業をしていた際、ワイヤに右手を巻き込まれ、人さし指を切断した。
出典
『梱包作業で指切断、運営組合に4千万円賠償命令 鳥取地裁支部、安全配慮義務違反を認定』
http://www.sankei.com/west/news/170112/wst1701120103-n1.html
2016年9月18日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
(2017年1月19日 修正1 :追記)
2017年1月12日付で朝日新聞湘南版(聞蔵)から、薬剤販売会社が適切な濃度を確認していなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
Tシャツの印刷時に使う薬剤を販売したM社(京都市)がお詫びの文書を大会HPに掲載し、薬剤の適切な濃度を製造元に詳しく確かめていなかったことなどが原因だったと説明した。
昨年12月26日付の文書では、経産省による調査結果として、Tシャツの印刷の前処理に使う薬剤に皮膚刺激性物質が含まれており、この物質がTシャツに高濃度で残っていたため、皮膚に炎症が起きたとした。
この薬剤は別の会社が製造し、床の殺菌剤や靴下の抗菌処理剤として使われていたもので、M社は、Tシャツの印刷で使うインクの発色を良くする製品として採用していた。
(ブログ者コメント)
12月26日付のM社文書の骨子(趣旨)は下記。
いまいち原因がハッキリしない感があるが、製造元が考えていた「通常使用される濃度」と使用側が「通常使用する濃度」とが大きく違っていた、ということかもしれない。
原因物質は塩化ジデシルジメチルアンモニウム。
[原因物質の採用経緯]
・当該物質は、顔料の開発段階で発色性を高めるという課題を解決するために採用。
[原因物質採用時の安全性評価]
・当該物質製造メーカーの製品情報に「通常使用される濃度では皮膚刺激性はほとんどない」などとの記載があったため、Tシャツへの使用に問題なしと判断。
・製造工程では原因物質を希釈して使用するので、通常顔料プリントと同様、洗浄工程不要と判断。
・試験品(布地)を第三者機関に送り、安全性の検査を受けて認証を取得。
[事故原因究明結果]
・製造メーカーの製品情報等を参考に安全と評価したが、安全性の判断資料としては十分でなかった。
・第三者機関の認証を得たことも安全判断の根拠の一つになった。
しかし原因物質が認証対象に含まれていなかったことを確認しなかった。
・会社の評価基準の甘さや不備、他からの情報に対する過信があったことが事故の原因と考える。
http://www.supu.co.jp/race/pdf/report1229.pdf
(2017年10月13日 修正2 ;追記)
2017年10月12日16時35分にNHK首都圏から、M社は水で薄めれば問題ないと判断したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年9月、神奈川県茅ヶ崎市で開かれたマリンスポーツの国際大会で、参加した選手やスタッフ100人あまりが、主催者から配られたTシャツを着て肌がかぶれるなどの被害が相次ぎ、なかには全治4か月のやけどを負った人もいた。
警察が捜査したところ、Tシャツにプリントする過程で色の仕上がりをよくするために使われた薬品が原因で、「M色素化学工業所」が販売したものだったと分かったという。
この薬品は、通常は工場の床などの抗菌に使われていて、刺激性があるため、皮膚に触れると、かぶれややけどの症状が出ることがあるという。
これまでの調べで、社員2人は薬品を薄めて使えば問題ないと判断したということだが、作業ではTシャツに吹き付けたあと乾燥させていたため、濃度が高くなったという。
警察は、2人が薬品の安全性を十分に確認しないまま、この薬品を別の会社に販売し、Tシャツに使用されたとして、業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
調べに対し、「安全確認が足りなかった」と話しているという。
京都市の染色剤製造会社「M色素化学工業所」の中島販売担当本部長は、「薬品の取り扱いのしかたを間違ってしまい、被害にあわれた方や大会の関係者に心からおわびしたい」と話している。
出典
『Tシャツの薬品で被害 書類送検』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20171012/0001751.html
10月12日12時28分に産経新聞からは、被害者は107人だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
県警は12日、シャツのプリントに使う薬品の安全対策をせずに販売したとして、業務上過失傷害の疑いで、京都市のインク販売会社「M色素化学工業所」の男性元役員(67)と男性社員(35)を書類送検した。
書類送検容疑は、人体への安全性を確認せず、殺菌や消毒に使用する薬品を販売し、Tシャツを着た107人に重軽傷を負わせた疑い。
被害者の中には入院した人もいたという。
茅ケ崎署によると、薬品はプリントの発色をよくする「前処理剤」で、同社は成分情報を明らかにせずに衣類プリント会社に販売していた。
男性社員が開発担当者で、元役員が販売を許可した。
出典
『Tシャツで百人超かぶれ インク会社社員ら書類送検』
http://www.sankei.com/affairs/news/171012/afr1710120016-n1.html
10月12日14時0分に日テレNEWS24からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
薬剤は本来、床を洗浄するもので、2人は調べに対し「この薬剤を使うと発色がよくなることをつきとめ、水で薄めれば安全だと思い、その後の安全確認をしなかった」などと話しているという。
出典
『“Tシャツで肌かぶれ”男2人書類送検』
http://www.news24.jp/articles/2017/10/12/07374892.html
2017年1月12日20時24分にNHK高松から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前9時15分ごろ、観音寺市大野原町で病院の駐車場の造成工事中に、パワーショベルにつり下げられていたセメントが入った袋が男性にぶつかった。
この事故で、今井さん(男性、72歳)が腹などを強く打って市内の病院に運ばれたが、およそ2時間40分後に死亡が確認された。
今井さんは、同僚の42歳の男性が運転するパワーショベルのそばで作業をしていたが、警察によると、突然、パワーショベルが動きだし、アームの先端につり下げられていた粉状のセメントが入った重さ1トンほどの袋が今井さんにぶつかったという。
警察は、同僚の男性や工事関係者から話を聞いて、事故の原因を調べている。
出典
『重さ1トンの袋ぶつかり男性死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/8035965991.html?t=1484252373688
1月13日付で朝日新聞香川全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前9時15分ごろ、観音寺市大野原町で駐車場を拡張する工事をしていた土木作業員の今井さん(72)に、別の男性作業員(42)が運転するパワーショベルの爪部分に吊り下げられていたセメント袋(1トン)がぶつかった。
今井さんは病院に運ばれたが、出血性ショックで死亡した。
警察によると、今井さんは、セメント袋に穴を開けるカッターがないかと男性作業員に尋ねたという。
警察は、男性作業員が応対しようと身を乗り出した際に、誤ってパワーショベルを動かしたとみて、調べている。
2017年1月12日14時34分に日テレNEWS24から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月12日13時4分に産経新聞から、1月13日付で朝日新聞東京四域版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日未明、東京・品川区の商店街で、アーケードの天井の張り替え作業中に天井板が割れ、男性作業員1人が落下し死亡した。
事故があったのは、品川区東中延にある商店街「なかのぶスキップロード」。
警察によると、12日午前1時過ぎ、アーケードの天井の張り替え作業をしていたところ、突然、強化プラスチック製の天井板(厚さ4mm)の一部が割れ、上で作業をしていた建設作業員の男性(52)が8mの高さから落下した。
男性は病院に搬送されたが、全身を強く打っていて、その後、死亡した。
男性は、他の2人の作業員とともに作業中で、天井板に足を踏み入れたところ、板が破れて落下したという。
安全ベルトはしていたものの、落下防止のためのフックをかけていなかったとみられている。
警察は、業務上過失致死も視野に、事故の原因を調べている。
出典
『アーケードの天井割れる 作業員落下し死亡』
http://www.news24.jp/articles/2017/01/12/07351324.html
『天板張り替えの男性転落死 東京・品川の商店街』
http://www.sankei.com/affairs/news/170112/afr1701120010-n1.html
2017年1月10日14時2分にNHK富山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年1年間に富山県内で農業用水路で溺れて死亡した人は18人で、そのほとんどが自宅近くの用水路に転落して亡くなっていたことがわかった。
警察によると、去年1月から12月末までの1年間に、県内の農業用水路で溺れて死亡した人は18人だった。
このうち17人は、自宅前や田んぼの横などの、ふだん生活する上で身近にある用水路や、自宅から徒歩15分ほどのところにある用水路に転落して死亡していた。
また、現場の用水路は幅が狭かったり、水深が浅かったりする小規模なものもあり、中には大人1人がやっと入れるほどの幅40cm、水深5cmの用水路で死亡したケースもあった。
県内では、用水路での死亡事故が相次いでいて、おととしには、全国の用水路で亡くなった68人の3割以上にあたる22人が死亡している。
事故が相次いでいることについて、県農林水産部農村整備課の志村課長は、「県内には用水路が生活の身近にあり、転落事故のリスクが高い。高齢者の事故が多く、危険性について地域や家庭で話し合ってほしい」と話している。
出典
『用水路転落死の多くが自宅近く』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/3065665331.html?t=1484082956138
(ブログ者コメント)
水深5cmで死亡した事例は下記参照。
2015年12月18日掲載
『2015年12月12日 富山県氷見市で道路脇の農業用水路に歩行者が転落して死亡、黒部市でも道路脇の側溝に歩行者が転落して?死亡、富山県では用水路への転落死亡事故が2年で15人』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5478/
2017年1月10日12時2分にNHK首都圏NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年1月から11月までに全国の警察が受け付けた110番通報は828万2235件で、前の年の同じ時期に比べて13万7500件あまり減った。
緊急の対応を必要としない通報が全体のおよそ20%を占めていて、警察庁は、緊急性がない場合は全国共通の短縮ダイヤルの利用を呼びかけている。
警察庁によると、去年1月から11月までに全国の警察が受け付けた110番通報は828万2235件で、前の年の同じ時期に比べ13万7500件あまり、率にして1.6%減った。
内容別では、交通事故など「交通関係」の通報が2.6%増えて275万2500件あまりと、最も多くなった。
一方で、「家の中が荒らされている」といった「刑法犯関係」の通報は38万1200件あまりと、率にして6%減った。
携帯電話やスマートフォンなどからの通報は全体の71.5%と、平成4年に統計を取り始めて以降、最も高くなった。
緊急の対応を必要としない通報は162万6926件と、21万4800件あまり減ったものの、全体のおよそ20%を占めた。
中には「交際相手が欲しい」、「入院中だが誰も面会に来てくれない」といった通報もあったということで、警察庁は、緊急性がない場合は全国共通の短縮ダイヤル「#9110」を利用するよう、呼びかけている。
出典
『110番通報 緊急不要が2割』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20170110/5888391.html
(ブログ者コメント)
「#9110」については、昨年も紹介済。
2016年9月18日掲載
『2016年9月11日 全国各地の警察で、緊急ではない相談専用の電話番号「#9110」をPRする催しが開かれた』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6293/
2017年1月10日22時8分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月10日22時21分に朝日新聞から、1月10日22時24分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後2時50分頃、東京メトロ有楽町線・南北線飯田橋駅中央口改札前で、閉鎖中の旧切符売り場をふさいでいた石こうボード6枚(幅約5m、高さ約1m60cm、厚さ約1cm、重さ約120kg)が76cmの高さから落下。
床に落ちた衝撃でボードの破片が飛び散り、通行人の男性1人が右手の甲に擦り傷を負ったが、駅員に「破片が当たって右手の甲にすり傷を負った」と話しただけで、すぐに立ち去ったという。
東京メトロの発表によると、石こうボードは昨年7月5日、駅の改良工事で閉鎖された旧切符売り場を塞ぐために設置されたが、ビス12個で固定するはずが、全てをつけ忘れ、両面テープだけでとめられていた。
設置後の点検でも、見つけられなかった。
同社は、作業を請け負っていた都内の建設会社に経緯を確認するほか、同駅以外の石こうボードの設置状況についても、今月13日までに調査する。
出典
『メトロ飯田橋駅で石こうボード落下、1人けが』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170110-OYT1T50116.html
『飯田橋駅のボード落下、男性けが 東京メトロ、固定忘れ』
http://www.asahi.com/articles/ASK1B6Q4JK1BUTIL03T.html
『地下鉄飯田橋駅でボード落下 男性けが』
http://www.sankei.com/affairs/news/170110/afr1701100024-n1.html
2017年1月10日22時36分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前11時25分ごろ、大阪市都島区東野田町のNTT西日本大阪研修センタの新施設の建設現場で、クレーンでつり上げられた石膏ボード120枚(計約1.7トン)が落下し、地上で作業中だった兵庫県尼崎市の内装業の男性(56)が巻き込まれた。
男性は、搬送先の病院で死亡が確認された。
警察によると、新施設は11階建て。
外壁用の石膏ボードを建物の7階(高さ約20m)までクレーンでつり上げる作業中に、ボードを支えていたベルトがクレーンのフックから外れたという。
警察が、詳しい事故原因を調べている。
出典
『石膏ボード120枚、計1.7トンが落下、直撃の作業員が死亡 NTT西日本の施設建設現場』
http://www.sankei.com/west/news/170110/wst1701100073-n1.html
2017年1月10日22時9分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月10日19時12分にNHK岐阜からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前10時55分ごろ、岐阜県飛驒市神岡町の国道41号杉山トンネル(全長約430m)内で、側壁に張られた鉄板が一部、めくれ上がるようにはがれ、車道に垂れ下がった。
警察によると、少なくとも大型トラック8台に鉄板があたり、荷台やフロントガラスなどが壊れた。
けが人はいなかった。
警察や国交省高山国道事務所によると、現場はトンネルの富山県側から220m付近。
通りかかった大型トラックの運転手から、「トンネル内の壁から何かが飛び出していて、左側のミラーをぶつけた」と警察に通報があった。
警察によると、トンネルの壁は、高さおよそ1m、幅およそ2mの鉄板を上下に2枚貼り付けて補強されている。
はがれたのは、そのうちの鉄板2枚で、アンカーボルトで18カ所固定されていたが、9本が抜けたという。
トンネルは1967年の完成で、事務所は5年に1回点検しており、2015年7月の点検時には問題はなかったという。
トンネルを含む上下線約2.6kmが通行止めとなり、補修・点検後、午後7時ごろに解除された。
出典
『トンネル側壁の鉄板はがれ、トラック8台に当たる』
http://www.asahi.com/articles/ASK1B5S3LK1BOHGB011.html
『トンネルの壁はがれ8台接触』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/3085891921.html?t=1484083233408
2017年1月15日付で毎日新聞東京版朝刊から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
バス運行会社「T社」(静岡県沼津市)が、アルコール検知器の不具合に気付かないまま乗務前の検査をしたため、酒気帯び状態の男性運転手(58)に路線バス2便を運転させていたことが、14日までに分かった。
事故はなかった。
同社の規定では、検知器は週に1度、動作確認をすることになっているが、使用した検知器は昨年11月30日以降、確認していなかった。
同社は「再発防止に取り組む」とコメントした。
同社によると、今月10日午前7時ごろに出勤した際の検知器による検査でアルコールが検出されなかったため、運転手が2便運行。
その後、規定に基づく営業所での対面検査で発覚した。
運転手は前日午後8時ごろまでにワイン720mℓを飲んでいた。
出典
『酒気帯び運転 路線バス運転手が乗務』
http://mainichi.jp/articles/20170115/ddm/041/040/126000c
1月14日19時8分にNHK静岡からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
運行会社によると、沼津市内の車庫のアルコールの検知器が故障していたのに気づかずそのまま使用していて、今月10日の朝、58歳の男性運転手が酒気帯びの状態だったことを把握できなかった。
運転手は、路線バス2便を運行して三島市内の車庫に戻り、別の検知器を使ったところ基準を超えるアルコールが検出されたということで、「前日、ワインを飲んだが、検知器が反応しなかったので運転できると思っていた」と話したという。
事故などはなかったが、運行会社は、その日のうちに警察に酒気帯び運転を届け出た。
運行会社によると、故障していた検知器は去年11月末以降、必要な点検が毎週行われておらず、「利用者の皆様には大変申し訳ありません。今後は再発防止に取り組みます」とコメントしている。
出典
『検知器故障で路線バス酒気帯びに』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/k/shizuoka/3033027481.html
(ブログ者コメント)
アルコール検知器の点検内容は、国交省HPに以下のように記されている。
アルコール検知器の保守
運行管理者はアルコール検知器を故障がない状態で保持しておくために、アルコール検知器の製作者が定めた取扱説明書に基づき、適切に使用し、管理し、及び保守するとともに、次の事項を実施しなければいけません。
毎日確認※
・電源が確実に入ること。
・損傷がないこと。
※遠隔地で乗務を終了または開始する場合等、アルコール検知器を運転者に携行させ、又は自動車に設置されているアルコール検知器を使用させる場合にあっては、運転者が所属営業所を出発する前に実施すること
少なくとも週1回以上確認
・酒気を帯びていない者がアルコール検知器を使用した場合に、アルコールを検知しないこと。
・アルコールを含有する液体又はこれを希釈したものを、口内に噴霧した上でアルコール検知器を使用した場合に、アルコールを検知すること。
※アルコール検知器メーカーから販売されているキットを使用することもできます。
http://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03alcohol/
2017年1月11日付で河北新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
仙台市地下鉄南北線勾当台公園駅で精算機を利用した乗客2人に釣り銭を過小に支払うトラブルがあったことが、10日、分かった。
駅員が精算機に10円硬貨と100円硬貨を逆に入れたことが原因。
交通局は2人に不足分を支払う方針。
市交通局によると、9日午後1時40分ごろ、釣り銭の誤りに気付いた乗客が駅員に訴えて発覚した。
駅員が調べると、それまでに精算機を利用した乗客2人に誤った釣り銭が支払われていた。
このうち、1人は200円の運賃不足に500円硬貨を入れたところ、30円の釣り銭しか出なかった。
もう1人は250円の不足に千円札を入れ、750円のはずの釣り銭が570円となった。
2人とも定期利用者だったため連絡先が判明した。
交通局の担当者は、「複数人でのチェックを徹底し、再発防止に努める」と話している。
出典
『<仙台市地下鉄>釣り銭少なく支払い』
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201701/20170111_13037.html
(ブログ者コメント)
重ねてみると、100円より10円が若干大きいだけで、ほぼ同じ大きさ。
他にも同じような事例があるのかもしれないが、報道されることは滅多にない。
機械を妄信してはいけない事例として紹介する。
2017年1月8日12時56分にNHK神戸から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月8日12時8分にgooニュース(ABC NEWS)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前5時ごろ、姫路市細江の姫路港の岸壁からおよそ50mの沖合で、1人ではしけに乗っていた39歳の男性の乗員の行方がわからなくなったと、海運会社から連絡があった。
海保などによると、男性が乗っていたはしけは長さ30m、幅7m50cmで、2隻がつながれタグボートに引っ張られていて、もう1隻のはしけの乗員が、海に落ちるような音を聞いて振り返ったところ、男性の姿が見えなくなっていたという。
男性は、姫路港にある製鉄会社の工場から鋼材を積み込むため、神戸港からえい航されていたはしけの甲板の上に出て準備をしていたということで、海保や警察は、海に転落したとみて巡視艇やヘリコプターを出して捜索している。
当時、天候はくもりで、波や海は穏やかだった。
出典
『はしけから乗員が海中に転落か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2025858381.html?t=1483910446556
『船から海に転落、男性不明 姫路』
http://news.goo.ne.jp/topstories/nation/68/cf344baa1b1e70f795da833d3eecd514.html?fr=RSS


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。