







2016年11月8日21時6分にNHK長崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月8日13時29分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前9時35分ごろ、長与町岡郷にある三菱重工業長崎造船所堂崎工場から「工場内で爆発音がした」と消防に通報があった。
同社や警察などによると、この工場は魚雷などの稼働試験を行う施設で、開発中の魚雷のエンジンについて稼働試験を行っていたところ、爆発音がして、エンジンから火が出たという。
通報を受けた消防は車両10台を出したが、火は、工場の作業員などの消火活動によって、通報から1時間あまりで消し止められたという。
エンジンの部品などが一部焼けたが、工場の建物への延焼や建屋の損傷はなかったという。
当時、作業員は約50m離れた場所から遠隔操作で試験を行っていて、けが人はいなかったという。
火事について工場の近くに住む女性は、「ドン、ドンと大きな爆発音が2回聞こえた。煙が上がっていてガスのような臭いがした。これまでこのような爆発音を聞いたことはない」と話していた。
同社では、出火した原因を調べている。
出典
『三菱重工魚雷エンジンから出火』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5034218891.html?t=1478638764452
『魚雷エンジンの試験中に爆発 三菱重工の工場で 長崎』
http://www.asahi.com/articles/ASJC845XDJC8TOLB006.html
11月8日18時19分にNHK首都圏NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
道路の陥没の原因となる路面の下の空洞を早期に発見するため、東京・大田区の会社では、専門の車を開発し、調査している。
東京・大田区に本社がある、道路の下の空洞の調査を専門に行う会社では、全国の自治体などからの依頼で、ことし3月末までに15万5000kmあまりの距離の道路を調査し、あわせて4万か所あまりの空洞を見つけたという。
この会社では、専門の車を走行させながら道路の下に向けてマイクロ波を発射し、反射の強さや反射時間の変化を、高解像度のセンサーを使って可視化する。
それによって、道路の下だけでなく、橋りょうなどの内部にできた空洞も発見できるという。
「ジオ・サーチ」の雑賀取締役は、「首都圏など都市部の道路の下は、老朽化した地下鉄や水道などのインフラが多く、空洞が出来る可能性も高くなっています。空洞は道路の陥没に繋がるので、路面のへこみなどを見つけた際は自治体に連絡してほしい」と話している。
出典
『路面下の空洞 早期発見の車も』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161108/4220521.html
(ブログ者コメント)
映像によると、普通の車と同じようなスピードで走っており、それでデータがとれる模様。
2016年11月9日付で毎日新聞東京版朝刊から、発災時の状況に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
地下約25mの作業現場に、土砂混じりの水が勢いよく噴き出した。
「ここから離れろ!」「ドーン」。
8日早朝、福岡市の博多駅前で起きた道路陥没事故。
大規模な崩落は、何らかの理由で粘土層を突き抜けた地下水が招いたとみられ、脱出はわずか15分前だった。
工事関係者によると、午前5時ごろ、市地下鉄七隈線の延伸工事に当たっていた作業員9人に緊張が走った。
崩落の兆候を示す水漏れが、現場のトンネル上部から始まったからだ。
線路を敷く空間をつくるために、硬い岩盤層を削っては、崩落を防ぐためにコンクリートを吹き付ける作業の最中。
トンネルの上には水がたまりやすい砂の層があり、トンネルにしみ出すことはあったが、噴き出すことはなかったという。
やがて、水に土砂が混じり出す。
作業員は間もなく現場から離れ、地上へつながる階段やエレベーターがある100m以上離れた「立て坑」を目指した。
その直後、「ドーン」のごう音。
工事に携わる男性(23)は、崩落の様子を「隕石が落ちたようだった」と振り返る。
9人は、間一髪で難を逃れた。
しかし、地上の駅前通りの崩落はやまない。
破断した下水管から飛び出す水が周囲を浸食。当初2カ所だった穴は午前7時25分ごろにつながり、通りを断絶、歩道や信号機ものみ込まれた。
注ぎ込む下水、基礎をむき出しにしたビル……。
午前8時40分ごろには、長さ約30m、幅約27m、深さ約15mの巨大な穴が出現した。
ガス漏れもあり、現場には汚物をまき散らしたような臭いが立ち込めた。
[事故の経過]
4:25ごろ JR博多駅前の市道交差点付近で、掘削作業中のトンネル天井部から土砂が剥げ落ちる
5:00ごろ トンネルに水が流入。作業員が避難
5:10ごろ 工事関係者がフェンスを置き、周辺道路を封鎖
5:14 工事関係者から110番
5:15ごろ 地表の道路2カ所が陥没
5:16 約800戸が停電
5:20 県警が周辺の通行規制を開始
7:25ごろ 陥没箇所がつながり、大きな穴に
8:40ごろ 陥没が長さ約30m、幅約27m、深さ約15mに拡大
9:45 市が、博多区の一部に避難勧告
10:10 周辺の商業ビルなど8棟19戸へのガス供給を停止
11:20 市長が記者会見し、市営地下鉄の延伸工事が原因になった可能性を指摘、「管理責任は市にある」と陳謝
13:30ごろ 市が埋め戻し作業を開始
出典
『博多陥没 脱出15分後「ドーン」 地下鉄作業員、間一髪』
http://mainichi.jp/articles/20161109/ddm/041/040/040000c
11月8日23時44分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
市などの説明では、陥没現場は地下水を含む砂や泥などの堆積層の下に硬い岩盤があり、地下約25mの岩盤層にトンネルを掘り進んでいた。
まず幅9m、高さ5mの半円状のトンネルを掘り、幅15m、高さ7mまで徐々に広げていた。
ところが、8日午前4時25分ごろ、岩の表面がぽろぽろとはがれる「肌落ち」と呼ばれる異状に作業員が気づいた。
コンクリートを吹きつけて対応したが、落ちる勢いに追いつかず、午前5時ごろには、トンネル上部の岩盤層で遮られるはずの地下水も漏れ出した。
止めきれないと判断した作業員9人が地上に退避して、すぐに陥没が始まった。
市交通局は、「何らかの原因で、想定よりもろかった岩盤が突き破られ、地下水がトンネルに流れ込んだ可能性がある」と説明した。
出典
『地下鉄延伸工事で大規模陥没、岩盤見込み違いか 博多』
http://www.asahi.com/articles/ASJC85KNXJC8TIPE04B.html
11月9日3時56分に朝日新聞からは、トンネル掘削工法に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
トンネルの掘削法には主に、周囲を補強しながら硬い岩盤を掘り進む「ナトム工法」、軟らかい地層に円筒形の掘削機を押し込んで壁面を固めながら掘り進む「シールド工法」、地表から直接掘り進める「開削工法」がある。
ナトム工法の費用は、シールド工法の半分以下とされる。
現場では、深さ約25mの岩盤層を、ナトム工法で掘り進んでいた。
市交通局によると、岩盤層の上には粘土層や地下水を含む砂の層があることがわかっており、トンネルの上に岩盤層が厚さ2mほど残るようにして掘削する計画だった。
ところが、掘り進めるうちに、岩盤層の上部の「福岡層群」という地層が大きく上下に波打ち、計画通りでは、一部で岩盤層が1mほどになることが判明。
地下水が漏れないよう、トンネルの天井部を1m下げるよう、今年8月に設計を変更していた。
それでも、事故は起きた。
七隈線の建設技術専門委員会のメンバーの三谷泰浩・九州大教授(岩盤工学)は、「福岡層群には、触るとぼろぼろになるような軟らかい石炭のような層が含まれる。これが陥没の引き金になった可能性がある」と指摘する。
ナトム工法では、トンネルの周囲に鉄筋のボルトを挿し、壁面にコンクリートを吹き付けて補強しながら岩盤を掘り進む。
その作業中に石炭のような層を傷つけ、崩れ始めたのでは、とみる。
これが「アリの一穴」のようになり、岩盤の上にある堆積層が順に崩れ、最終的に地表近くの地下水がトンネルまで流れて、大規模崩落につながった可能性があるという。
一方、谷本親伯・大阪大名誉教授(トンネル工学)は、「あれほど大きな陥没をしたということは、ナトム工法が向いていなかったのではないか」と指摘する。
一般に、軟らかい地盤や地下水の多いところでは、シールド工法が使われるという。
出典
『軟弱な地層、市の対応甘く 博多陥没、過去2度同様事故』
http://www.asahi.com/articles/ASJC85T1VJC8TIPE04R.html
(2/3に続く)
(1/3から続く)
11月8日21時23分に産経新聞westからは、ナトム工法を採用した理由に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡市によると、掘削前に現場で実施したボーリング調査で、地下18m付近に硬い岩盤が見つかった。
掘削の方法には、円筒状のシールドマシンで一気に掘り進める工法もあるが、岩盤が硬い箇所でトンネルの断面を一定に保ちながら掘るのは難しい。
そこで市は、今回、ナトム工法を採用した。
この工法では、掘削したトンネルが崩れるのを防ぐため、約1m掘るごとにコンクリートで固める作業を繰り返す。
地層に応じて断面の形や大きさを変えることができ、シールド工法よりもコストが安いとされる。
出典
『地下18メートルに硬い岩盤、ナトム工法採用 1メートル掘るたびコンクリ吹き付け シールドマシンより低コスト』
http://www.sankei.com/west/news/161108/wst1611080087-n1.html
11月9日21時33分に産経新聞westからは、地質の特異性に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡市が、事故原因となった市営地下鉄七隈線の延伸工事の入札前、地中の急激な地質変化に対する懸念を入札参加業者に伝えていたことが、9日、分かった。
市は、粘土状になった岩盤に何らかの原因で穴が開き、土砂がトンネル内に流れ込んだとみており、地質変化と事故との関連を調べ、施工状況の詳細を検証している。
市によると、陥没現場の工事区間は、ボーリング調査で確認した岩盤層を掘り進めながら内壁にコンクリートを吹き付ける「ナトム工法」を採用。
市は、平成25年12月に総合評価方式による入札を実施する前、入札参加業者に地中を掘削する際に急激な地質の変化への懸念を伝えた上で、技術提案を求めていた。
入札は、大成建設などの共同企業体(JV)が落札。
市の担当者は、JVから受けた技術提案の内容は明らかにできないとした上で、「高評価の内容だった。業者への聴き取りを進め、事故との関連を調べたい」と話している。
市は、9日、掘削していた岩盤層と砂などの層の間にあるとしていた「粘土層」を、「風化で粘土状になった岩盤」と説明を修正した。
粘土状でも水を遮るが、強度は弱まる。
強度を確認したり、補強したりしながら、掘り進めていたという。
総合評価方式による入札は、発注側が入札額を比較するだけでなく、技術力なども点数化して落札業者を決める。
出典
『「地質変化の懸念」伝達 地下鉄工事入札前に福岡市』
http://www.sankei.com/west/news/161109/wst1611090097-n1.html
11月13日付で毎日新聞東京版からも、上記に関連する記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
現場の地下鉄工事のトンネル天井部分が、他より約1m高く掘られていたことが、市への取材で分かった。
上下線のトンネルが合流する地点のため、広い空間を確保する必要から、設計段階では2m高く掘る予定だったが、掘削前に上部の岩盤が薄いことが判明した後も、1m低くする変更にとどめていた。
専門家は、「岩盤が薄い中で天井を高く掘ったことが陥没の一因ではないか」と指摘している。
市によると、事故現場は、市地下鉄七隈線を天神南駅から博多駅まで延伸する工事区間の中間駅(仮称)付近。
博多駅に向かって上下線のトンネルが合流する地点にあたり、それぞれのトンネルを円筒状の掘削機を使った「シールド工法」で掘り進んで、Uターンする折り返し点でもあった。
このため、広い空間が必要となり、空間を少しずつ掘り広げる「ナトム工法」を採用して、博多駅から中間駅に向かって掘削していた。
当初は、博多駅側のトンネルよりも天井部を約2m高く設計していたが、昨年10月に施工業者がボーリング調査をしたところ、トンネル上部の岩盤が掘削方向に向かって左側へ低くなるように傾斜していることが判明。
下降している部分の岩盤が当初の想定より最大約1m薄いため、専門家で作る委員会に諮った上で、今年8月に天井高を約1m低くする設計に変更していた。
事故は、天井を高くする場所を掘り始めて約5m進んだ場所で起きた。
市は、「事前に地質のデータなどを入念に確認しながら掘削したが、岩盤にもろいところがあったのかもしれない」としている。
谷本親伯(ちかおさ)・大阪大名誉教授(トンネル工学)は、「典型的なトンネル事故と言えるが、岩盤層が薄いのに天井を高く掘っており、設計や施工技術を過信していたのではないか」と話した。
出典
『福岡・博多陥没 地下鉄天井、高く掘削 薄い岩盤、陥没一因か』
http://mainichi.jp/articles/20161113/ddm/041/040/144000c
11月8日14時30分に西日本新聞からは、過去にも近くで陥没事故があったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
地下鉄建設工事現場の周辺道路では、過去にも陥没事故が頻発。
七隈線延伸工事を巡っては、2014年10月、今回の事故現場から約350m離れた博多区祇園町の市道で発生。
車道が長さ約5m、幅約4m、深さ約4mにわたって陥没した。
延伸工事に伴う雨水管の移設作業中、作業員が坑内に土砂が流入していることに気付いた。
道路地下に空洞が発生したことが原因で、けが人はなかった。
現在運行中の七隈線の建設工事でも、2000年6月、現場付近の中央区薬院3丁目の市道が、長さ約10m、幅約5m、深さ約8mにわたって陥没した。
土砂流入を防ぐ防壁に穴が開いたことが原因で、土砂が流入したとみられる。
市交通局は、防壁の鋼材が設計よりも傾斜して埋め込まれる施工不良などの影響で穴が開いたと結論づけた。
市は事故防止検討委員会をつくり、再発防止に努めてきたが、結果的に前回よりも大規模な事故が発生した。
出典
『陥没現場、岩盤上に地下水多く 福岡市長「復旧に全力」』
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_toshiken/article/287653
(3/3に続く)
(2/3から続く)
11月11日5時30分に産経新聞からは、過去事例の原因を特定していなかったという情報が、下記趣旨でネット配信されていた。
2年前に同じ市営地下鉄七隈線の工事で起きた陥没事故で、市が事故原因を特定していなかったことが、10日、関係者への取材で分かった。
今回の事故と同じく、早期の復旧を優先した結果、詳細な調査ができなかったとしているが、きちんと原因を究明していれば、今回の陥没は起きなかった可能性もある。
市は、当時、陥没を埋め戻すなど道路の復旧を急いだが、後日、改めて現場を掘り返すなどしての原因調査はしなかった。
市は、原因について「地下に空洞ができており、緩い岩盤を固める作業が不十分だったとみられる」などと、国交省九州運輸局に報告していた。
市交通局は、「できる限りの調査はしたが、解明できない部分もあった。原因がはっきりと特定できたとは言えない」と釈明している。
出典
『2年前の地下鉄工事陥没事故の原因、特定せず…福岡市、調査甘く再発か 防げた可能性も』
http://www.sankei.com/west/news/161111/wst1611110015-n1.html
11月10日23時45分に産経新聞からは、早期復旧に向け目立たないところで奮闘している業者があるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR博多駅前で発生した大規模陥没事故は、地表近くまでの埋め戻し作業がほぼ終わったことで、10日朝から通信ケーブルやガス管などの復旧に向けた作業が始まった。
作業の裏では、資材を集め、搬送した業者の奮闘があった。
「道路が陥没し、大変なことになってしまった。流動化処理土での埋め戻しを検討している。いつまでに、どれぐらい用意できるか教えてほしい」
陥没発生から約4時間後の8日午前9時半ごろ、処理土の生産プラントを持つ建設業「環境施設」(福岡県筑紫野市)の営業課長に電話がかかってきた。
相手は、事故現場の地下鉄延伸工事を施工した工事共同企業体(JV)の担当者だった。
処理土はセメントや粘土を含んだ特殊な土で、ビル建設などで地質改良に使われる。
コンクリートのように固まりやすい性質を持ち、そのため、作り置きはできない。
必要に応じて生産するしかない。
穴すべてを埋めるには7000m3の、地表近くまで埋めるだけで4000m3の処理土が必要となる。
「緊急事態だ。新しい仕事は受けるな!」
社内に号令が飛んだ。
・・・・・・・・
実は、福岡に多い炭鉱跡地では、陥没事故が度々起きている。
同社などは、事故処理を通じ、緊急時のノウハウを蓄積した。
・・・・・・・
出典
『「新たな仕事は受けるな!」穴埋め処理土 9時間後に用意 事故処理ノウハウ蓄積』
http://www.sankei.com/affairs/news/161110/afr1611100024-n1.html
(2016年11月17日 修正1 ;追記)
2016年11月14日22時40分に産経新聞westからも、予想を超える速さで復旧した裏話的な記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
九州の玄関口である福岡市のJR博多駅前で起きた道路陥没事故の復旧工事は、通常なら数カ月を要するところ、市はわずか1週間足らずで道路の通行再開のめどをつけた。
特殊な工法を用いて作業の効率化を図り、市内外のミキサー車や作業員を総動員。
異例の「スピード突貫工事」を実現させた。
その背景に何があったのか。
「1分1秒でも早く安全に復旧させたい」。
事故翌日の9日、報道陣の質問に市トップの高島市長は、早期復旧を強調した。
陥没事故は、8日早朝に発生した。
穴は、道路いっぱいにわたる30m四方で、深さは15m。
すぐ下を通る地下鉄工事のトンネル天井の一部に空いた穴から、砂時計の砂が落ちるように流出した土砂は、3000m3に及んだ。
強固に埋め戻すには、ミキサー車約1750台分の約7000m3の土砂が必要と試算された。
ただ、通常は数カ月の工期を要するといわれていたが、高島市長は強気の姿勢を崩さなかった。
「道路を一刻も早く通行可能にする。目指すは14日だ」。
9日朝に開かれた会議でそう明言。
集まった職員や工事関係者は息をのんだ。
・・・・・
出典
『九州の玄関の誇り…強気1週間工事200人 大成建設も“汚名返上”フル稼働』
http://www.sankei.com/west/news/161114/wst1611140052-n1.html
11月16日10時57分に読売新聞からも、復旧の速さが海外で称賛されているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
英米のメディアでは、わずか1週間で通行が再開されたことに、驚嘆と称賛の反応が広がっている。
英BBC(電子版)は、陥没直後と通行再開後の写真を並べて、「日本は巨大な穴を1週間で修復した」と伝えた。
米CNN(同)は、「日本の技術力の高さが証明された」と指摘。
英紙テレグラフ(同)は、「オリンピックプールの半分ほどもある巨大な穴を徹夜作業で修復した」とたたえた。
英ニュースサイトのメール・オンラインは、英中部マンチェスターで昨年起きた道路陥没事故では修復に10か月かかったことを説明した上で、「日本に学ぶべきだ」と指摘した。
ツイッター上では、「感動した」、「道路工事は日本人にやってもらうべきだ」といった声があふれている。
出典
『「巨大な穴を1週間で修復」…英米メディア驚嘆』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161116-OYT1T50041.html?from=ysns_ycont
2016年11月7日付で毎日新聞東京版朝刊から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月6日22時42分に読売新聞から、また米久のHPにも同趣旨の記事がネット配信されていた。
食肉加工大手「米久」(静岡県沼津市)は、6日、冷凍メンチカツ(14個入り)計約2万パックと、冷凍コロッケ(14個入り)計約3万パックを回収すると発表した。
いずれも、製造を委託している食品加工卸業者T社(同市)が製造。
T社は、神奈川県平塚市の食品会社にも冷凍メンチカツを販売し、食べた男女が病原性大腸菌O157に感染していた。
米久によると、5日夜、静岡県東部保健所から「食中毒とみられる患者1人の自宅冷凍庫に、T社で製造されている米久販売の冷凍メンチカツがあり、O157が検出された」との連絡があったという。
同じ製造ラインで作られた冷凍コロッケ約3万パックも、自主回収することにした。
小売り用以外にも、スーパーに総菜向けなどとして流通している業務用メンチも回収している。
出典
『米久 T社製造の冷凍食品5万個回収』
http://mainichi.jp/articles/20161107/ddm/041/040/193000c
『「米久」が販売、冷凍メンチからO157検出』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161106-OYT1T50111.html
11月10日19時27分にNHK秋田からは、米久が販売した製品を食べて発症した事例が、下記趣旨で報道されていた。
10月、小坂町の40代の男性が米久が販売した冷凍メンチカツを食べて発熱などの症状を訴えて入院し、男性から病原性大腸菌O157が検出された。
兵庫県でも、腹痛などの症状を訴えた同じ商品を食べた消費者から、O157が検出されている。
県では、「手もとにある場合は、購入した店に連絡してほしい」と呼びかけている。
出典
『自主回収中の加工食品で食中毒』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/6014300441.html?t=1478820408096
一方、11月9日22時10分に産経新聞westからは、飲食店でT社製造のメンチを食べ発症した事例が、下記趣旨で報道されていた。
広島市は9日、食品会社T社(静岡県沼津市)が製造した冷凍メンチカツを食べた広島市内の20代女性が腸管出血性大腸菌O157に感染し、入院していると発表した。
女性は重症ではなく、快方に向かっている。
広島市によると、女性は10月23日、家族らと市内の飲食店でメンチを食べ、同28日に血便の症状が出て、翌日、入院した。
女性以外に食中毒の症状は出ていないという。
T社を巡っては、10月、神奈川県平塚市の食品会社から製造委託された冷凍カツからO157が検出され、男女33人が感染した。
出典
『冷凍メンチカツでO157 広島の20代女性が入院』
http://www.sankei.com/west/news/161109/wst1611090102-n1.html
(ブログ者コメント)
平塚市の事例は、下記記事参照。
2016年11月8日掲載
2016年11月1日報道 神奈川県平塚市の食肉販売会社が販売した冷凍メンチカツを食べ17人がO157中毒、カツは静岡県の会社に製造委託、菌は冷凍しても増殖しないだけで死滅しない由
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6446/
2016年11月7日付で東京新聞朝刊から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月6日23時27分に朝日新聞から、11月7日6時24分と11月8日16時50分にNHK首都圏NEWS WEBから、11月7日8時40分に毎日新聞から、11月7日11時36分に産経新聞から、11月7日14時21分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後5時15分ごろ、東京都新宿区の明治神宮外苑で開かれていたデザインイベント「東京デザインウィーク2016」の会場で「展示物が燃えた」と119番があった。
木製の出展作品が焼け、男児(5つ)が全身やけどで死亡した。
助けようとした父親(44)と来場者とみられる40代男性が顔などにやけどを負い、病院で手当てを受けた。
意識はあるという。
警察やイベント主催者によると、出火したのは、埼玉県にある大学の工学部建築学科などの学生40人弱が出品した木製のジャングルジムで、中に人が入れるようになっていた。
当時、複数の子どもが中で遊んでいて、男児は逃げ遅れたとみられる。
ジャングルジムは高さ約3mで、骨組みにはアートとして、かんなくずのような木くずが絡みつくように飾られており、中から「白熱球系の電球」を使った投光器で照らしていた。
投光器は、木くずに接する状態で地面に置かれていた。
投光器は大学備品で、もともと、準備段階で夜間の設置作業のために持ち込んでいたという。
コンセントが作品内部にあり、電源コードも短かったため、投光器は作品内部に置かれる形になったという。
当初の計画では、照明は、中央部につるしたLED電球だけだった。
制作段階でLED電球をつけることもあったが、木くずが熱くなることはなく、電球付近から漏電して出火しないように、電球のソケットにテープを巻くなどの対策も取っていたという。
しかし、事故当日、現場にいた制作者の大学生らが、展示物をよく見せるために、投光器を点灯させたという。
展示物には、制作した大学生が交代で立ち会っていたが、当時、現場にいた大学生の一部は、この時が初めての当番だったとみられるという。
目撃者は、「木くずからジャングルジムに燃え移った」と話しており、警察は、電球が発する熱などが原因で、木くずから出火した可能性があるとみて、業務上過失致死傷容疑も視野に調べる方針。
白熱電球は、LED電球よりも表面温度が高くなる性質がある。
東京消防庁によると、昨年1年間に都内で発生したLED照明が原因の火災は7件、白熱電球は11件。
このうち、可燃物が接触して発生した火災では、LED照明が0件だったのに対し、白熱電球は4件確認されたという。
学長は、学外のイベントなどに出展する際の作品の安全性について、「大学の明確なルールはなかった」と述べ、事前に確認する仕組みがなかったことを明らかにした。
学校作品展の実行委員長を務めた多摩美術大教授は、「消防法などに照らして問題のないよう、あらゆる手立てで準備していた」と、入念に安全対策を取っていたことを強調した。
風が吹くため、作品の高さを制限するなどしていたという。
今回の火災については「想定外だった」と述べた。
芸術作品を巡っては、過去にも、換気不足などが原因で作家が死亡するなどの事故が起きている。
2014年4月、青森市にある大学の施設に展示した作品内で、個展を開催していたアーティストの男性が倒れているのが見つかり、死亡が確認された。
作品は軽自動車をアクリル板で覆ったもので、車のエンジンをかけると雨に見立てた水が降る仕組みだった。
換気が不十分で、一酸化炭素(CO)中毒で死亡したとみられる。
香川県小豆島町では、13年5月、国際芸術祭のボランティアの男性が、海中から大きな泡が浮かび上がる作品の展示準備で素潜りしていた際にロープが手足に絡まり、病院に搬送される事故が起きている。
出典
『展示物火災で5歳死亡 神宮外苑イベント「木くずから作品に火」』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201611/CK2016110702000126.html
『神宮外苑の催しで展示物燃える 5歳男児死亡、2人負傷』
http://www.asahi.com/articles/ASJC6641PJC6UTIL010.html
『大学「安全確認の仕組みなし」』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161107/4178672.html
『「よく見せるため白熱球点灯」』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161108/4221971.html
『神宮外苑イベント火災 主催の社長ら「ざんきに堪えない」』
http://mainichi.jp/articles/20161107/k00/00m/040/112000c
『「責任はすべて大学にある」 神宮外苑の火災受け学長』
http://www.asahi.com/articles/ASJC7339PJC7UTIL009.html
『オブジェに白熱電球 直前まで点灯 熱で木くずが引火か』
http://www.sankei.com/affairs/news/161107/afr1611070014-n1.html
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
11月8日12時31分に朝日新聞からは、火は数秒で全体に広がったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によると、火元となったジャングルジム形の展示物は、6日午後5時15分ごろ出火、多くの木くずが飾り付けられていた中心部分に燃え移り、わずか数秒間で全体に広がった。
炎は高さ5~6mまで上がったという。
燃えやすい木くずが火勢を強めた可能性が高く、それが避難や救助を妨げたとみられる。
警察は、展示物に使われていた木くずが延焼を早めたとみており、同様の条件で再現実験をして、燃え広がり方を調べる方針。
国交省などによると、アート作品などの一時的な展示物は建築基準法の対象にならず、安全基準も設けられていない。
建築物を対象とする消防法令も、今回のような展示物は対象にはならないという。
出典
『炎、数秒で全体に燃え広がる 神宮外苑火災、再現実験へ』
http://www.asahi.com/articles/ASJC8351ZJC8UTIL003.html
11月9日14時16分にNHKさいたまから、投光器は上向きに設置されていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
投光器は植木鉢に入れた状態で、地面から上を照らすように設置されていたことが、警察への取材で分かった。
メーカーによると、投光器はライトアップでの使用は想定されておらず、上に向けて点灯すると熱がこもりやすくなり、数分で電球の表面温度が200℃を超えることもあるため、通常、下に向けて使用するという。
現場にいた制作者の大学生は、警察に対し「燃えるとは思っていなかった」という趣旨の話をしているということで、警察は、投光器の設置方法に問題があったとみて、大学生らが危険性を認識していたか、調べを進めている。
出典
『投光器 展示物内上向き設置か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106021611.html?t=1478723371297
11月9日18時26分に共同通信から、出力300~500Wの白熱球を使用していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
投光器として使用された白熱電球の出力が300~500Wだったことが、9日、オブジェ製作者側の大学への取材で分かった。
専門家は、オブジェ内の木くずが接触していなくても発火の可能性がある出力と指摘している。
東京理科大の菅原進一教授(建築防災学)によると、木材は約200~260℃で燃え始める。
今回の白熱球の球面温度は250~450℃になるため、木くずが接触していればすぐ出火し、接触がなくても出火の可能性はある。
出典
『接触なく木くず発火可能か 白熱球、最大出力500ワット』
http://this.kiji.is/169015444287553542?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
〇ブログ者の手持ち資料に、白熱球の表面温度測定データが記されたものがあるが、それによると、球が上向きであろうが横向きであろうが下向きであろうが、上になった部位が最高温度を示している。
具体的には、200W球の場合、上向きだと、ガラス球の頂上で430℃、側面で170℃、口金に近い部分で110℃。
それが下向きだと、口金に近い部分で260℃、側面で150℃、ガラス球の頂上で150℃と記されている。
〇木材の発火温度は200~260℃と紹介されているが、それは、おそらくは角材のようなガッシリした木材の場合。
今回事例のようにカンナくず状態だと、もっと低いかもしれない。
〇ブログ者が、当日、見物に行き、投光器で下から照らされたカンナクズのようなものを見たとして、危険と感じただろうか?
事後になってみれば、なんでこんなことを・・・と思うのだが、その場では案外と「安全については検討されたうえで、このようにしているのだろうな」などと、自分で勝手に納得していたかもしれない。
それが、イベント主催者側の安全パトロールの一員として見回っていたとしたら、もしかすると気づいたかもしれない。
とまあ、人は置かれたシチュエーションによって安全に対する感度が変わることがあるかもしれない・・・などと、この事例に接して考えてみた次第。
〇白熱電球使用ということだが、LEDであっても、火災の危険性はあった。
以下は、大塚商会HPに記載されている記事。
LED照明は、白熱電球や蛍光灯のように熱を光に変換して利用する発光原理ではなく、電気を直接光に変えるため、光源自体の発熱量は非常に少ないといえます。
照射される光自体には赤外線がほとんど含まれておらず、熱く感じることはありませんし、長時間点灯しても変化はなく、熱くなりません。
しかし、それはLEDの光自体に熱がないという意味で、LEDの素子周辺と電源部は高温になります。
そのため、LED電球では熱を逃がすための構造に工夫を加えており、LED素子や電源部の熱は照明器具本体の放熱板(ヒートシンク)を通して、空気中に放熱しています。
廊下の天井照明などに使われているダウンライトは、天井に埋め込まれたような形になっており、天井裏を覆っている断熱材に包まれているケースがあります。
そこにLED電球を取り付けると、通常以上に熱がこもりやすくなります。
ダウンライトにLED電球を使う場合には、パッケージや本体にSB、SG、SGIといったマークがついた「断熱材施工器具」に対応した専用の製品を選びましょう。
https://www.otsuka-shokai.co.jp/products/led/qa/heat.html
〇青森市の事例は、下記記事参照。
2014年5月7日掲載
2014年4月29日 青森市の芸術センターで現代美術家が作品の透明な箱の中で自動車エンジン点検中に死亡、センター提案で取付けた排気ホースは芸術性優先で取外していた? (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3878/
2016年11月6日22時31分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月6日19時40分に産経新聞から、11月6日16時11分にNHK甲府からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前11時過ぎ、山梨県市川三郷町の六郷中学校グラウンドで、秋祭りのイベントで体験搭乗をしていた熱気球が強風にあおられ、かごにつながったロープをつかんだ会場スタッフの男性(59)が2~3mの高さにはね上げられ、転倒した。
男性は、鎖骨が折れる重傷を負った。
警察によると、現場周辺では、同町と市川三郷商工会が共催した「はんこ日本一六郷の里秋まつり」が開かれ、来場者を地上約17mの高さまで上昇し、垂直に下降する熱気球に乗せていた。
事故当時は、子ども4人とパイロット1人を含む計7人が乗り、下降しながらスタッフ3人が熱気球のかごを地面に固定する作業をしていた。
しかし、着地直前に強風で熱気球が横に動いたため、搭乗者の受け付けや誘導をしていた男性がかごと地上を結ぶロープをとっさにつかんだところ、たわんでいたロープが急に張り、その勢いで地上2~3mの高さから約3m外側にはじき飛ばされた。
搭乗者にけがはなかった。
固定作業をしていたスタッフの話では、気球は直径約15m。
パイロットは5年以上の経験があり、地上に設置した吹き流しと気球の形状を見ながら、風向きや風速を判断していたという。
事故当時、近くにいた男性(55)は、「強い風が吹いてきて、バサッと音がした方向を見ると、気球がペタッと倒れ、向こう側に男性が倒れていた」と話していた。
ゴンドラは別のスタッフが着地させ、乗客を降ろしたという。
商工会の担当者は、「熱気球のイベントは10年以上行ってきた。事故を検証し、安全性が改善されない限り、来年以降の実施は厳しいと思う」と述べた。
出典
『熱気球が強風にあおられ…ロープつかんだ男性重傷』
http://www.asahi.com/articles/ASJC65VB0JC6UZOB00H.html
『熱気球が急上昇 男性スタッフ、ロープから飛ばされ重傷』
http://www.sankei.com/affairs/news/161106/afr1611060022-n1.html
『熱気球強風にあおられ男性けが』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/1044077941.html?t=1478471491340
2016年11月6日8時34分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月6日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前11時半ごろ、室蘭市輪西町1丁目の空き地で、木の伐採をするためにクレーン車でつるしていたゴンドラが地面に落下した。
この事故で、ゴンドラに乗っていた室蘭市の自営業の男性(59歳)が病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。
警察によると、男性は、当時、地上16mまでゴンドラで上がり、木を伐採する作業をしていたという。
警察は、一緒に作業をしていた4人から話を聞くなどして、当時の詳しい状況を調べている。
出典
『作業用ゴンドラ落下 男性死亡』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161106/4161741.html
(2016年11月18日 修正1 ;追記)
2016年11月6日付の北海道新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
ゴンドラは鉄製で、縦1.8m、横1.4m、高さ1mのかご形。
重さは200kg以上あった。
2016年10月18日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
(1/3)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6381/
(2/3)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6380/
(3/3)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6379/
(2016年11月12日 修正1 ;追記)
2016年11月4日20時55分にNHKさいたまから、漏電警報と同時に油圧が急低下していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東電は外部の有識者を加えた検証委員会を設け、4日の会合で、これまでの調査の状況が報告された。
それによると、現場の18本のケーブルは内部に満たした油を絶縁体とするタイプで、ケーブルごとに油が漏れていないか油圧監視装置が取り付けられていたが、残されていた記録を調べたところ、火災の通報の直前、このうちの1本で漏電を知らせる警報とほぼ同時に、油圧が急激に低下していたことがわかった。
ほかのケーブルは、その後、順次油圧が低下していったということで、東電は、最初の漏電によって出た火が漏れた油に引火してほかのケーブルにも燃え広がったとみて、さらに詳しい原因を調べることにしている。
出典
『漏電の火が漏れた油に引火か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106020411.html?t=1478298774891
一方、2016年11月5日7時11分に読売新聞からは、数年前にケーブルの劣化兆候がみられたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月5日9時14分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
燃えたケーブルの劣化状況を示す数値が、停電の数年前に上昇していたことが分かった。
東京電力が、4日、記者会見で明らかにした。
東電では、ケーブルの劣化を調べるため、ケーブル内を流れる油に含まれるアセチレンガスの量と可燃性ガスの総量を、3年に1回、点検している。
ケーブルが設置された1981年以降、いずれのガス量も大きな増減はなかったが、2011年12月の点検で、アセチレンガス量が通常の5倍、可燃性ガス総量も2倍の値を示した。
数値上昇後は頻度を上げて監視を強化したが、いずれの数値もわずかに減少。
14年7月の時点で、アセチレンガス量は通常の2倍、可燃性ガス総量は1.5倍だったが、ケーブルの改修の基準としている数値を下回っていたため、問題ないと判断したという。
絶縁紙の劣化が進むと可燃性ガスが増え、劣化が止まると減るという。
担当者は、「過去のデータから、劣化したとは判断しなかった。判断の妥当性は、今後、検討する」と説明した。
出典
『劣化」数値、数年前上昇…ケーブル火災大停電』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161104-OYT1T50113.html?from=ycont_top_txt
『地下送電ケーブルの劣化、8年前から兆候 検証委が報告』
http://www.sankei.com/affairs/news/161105/afr1611050005-n1.html
11月10日12時31分に産経新聞から、ケーブル接合部で漏電が起きたことが原因と推定されるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月10日10時55分にNHK首都圏NEWS WEBから、11月10日13時40分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(この新情報に基づき、第1報ともどもタイトルを修正した)
東電は、10日、ケーブル接続部で漏電が起き、絶縁油の入ったパイプが破裂したことで出火したと推定する報告書を経済産業省に報告し、公表した。
漏電した原因の一つとして、東電は経年劣化をあげているが、燃えたケーブルを解体するなどして、年内をめどに原因を特定する。
東電によると、現場の地下トンネルには3本1束のケーブルが6束あり、接続部では1本ずつに分かれている。
このうち、漏電が起きたケーブルでは、前後のケーブル同士をつなぐ部分を覆っていた銅製のパイプが裂けて大きくゆがんでいて、接続部の内部から膨張して破裂したとみられるという。
ケーブルは、金属線に絶縁紙を巻き付け、油を染み込ませた旧式タイプだった。
漏電により約3万アンペアの高電流が流れたことで高圧状態になり、パイプが破裂。
同時に、漏電による火花が油に引火したことで出火したと推定されるという。
接続部は、敷設時に異物が入り込んだりケーブルの伸び縮みで負荷を受けたりして、異常が発生しやすい箇所だという。
出典
『地下送電ケーブル火災は接続部で漏電、パイプ破裂により出火か 東電が経産省に報告』
http://www.sankei.com/affairs/news/161110/afr1611100012-n1.html
『ケーブル火災「接続部の漏電」』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161110/4270561.html
『ケーブル接続部が破裂して発火 東電、大規模停電の推定原因報告』
http://this.kiji.is/169305606019432451?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
東京電力パワーグリッド社から発表された内容は、下記参照。
http://www.tepco.co.jp/pg/company/press-information/press/2016/1336104_8622.html
2016年11月4日18時48分にNHK福岡NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月4日19時39分にRKB毎日放送から、11月4日23時26分に九州朝日放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡市早良区の中学校で、先月、教室の天井からつり下げていたスクリーンが授業中に落下し、男子生徒が顔に軽いけがをしていたことがわかった。
福岡市教育委員会では、すべての学校で緊急点検を行い、不具合が見つかった40のスクリーンなどをすべて取り外したという。
同教委によると、先月24日午後、福岡市早良区の中学校で、教室の天井からつり下げていた長さおよそ1m60cm、直径9cm、重さが5kgほどのスクリーンを、3年生の男子生徒が巻き戻そうとしたところ、天井に固定していたねじが外れてスクリーンが落下し、男子生徒の鼻に当たって軽いけがをしたという。
スクリーンを固定していたねじが緩んでいたのが原因。
同委は、「最後に点検した時期は分かっておらず、今後は年に1度点検したい」としている
事故を受けて、同教委が市立のすべての小中学校と特別支援学校を対象に緊急点検した結果、34のつり下げ式の「スクリーン」で不具合が見つかったほか、天井から地図をつり下げる「地図掛け」という金具でも、6つに、ねじが緩むなどの不具合が見つかったという。
不具合が見つかったものについては、すでに取り外し、スクリーンについては、持ち運ぶタイプのものに交換するという。
同委は、「生徒のけがが軽かったため、調査結果を待って発表した」として、きょうまでこの事故を公表していなかった。
出典
『中学校でスクリーン落下しけが』
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20161104/4138411.html
『教室のスクリーン落下 生徒が顔にけが』
http://rkb.jp/news/news/35139/
『教室設置のスクリーン落下で中学生が軽傷』
2016年11月4日11時0分に、読売新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月に落雷による火災に見舞われ、休館していた長崎県諫早市森山町の市立森山図書館が、4日、約3か月ぶりに部分開館する。
放水で本がぬれるなどして約3万冊の廃棄が見込まれたが、県内外の図書館の協力も受け、約1万冊を手作業で修復した。
地域の憩いの場である図書館の再開に向けて、職員総出で準備に取り組んだ。
同館は、1996年に開館した。
図書館としては珍しい木造平屋で、蔵書は約12万冊。
乳幼児らを対象にした読み聞かせ会などが行われる、地域の拠点だった。
火災が発生したのは火曜日で、休館日だった8月2日。
「ドーン」という大きな音とともに雷が屋根を直撃し、出火した。
建物北側の屋根裏などが焼けただけですんだが、完全に消火するための放水が続き、北側フロアにあった約9万冊のうち、約2万冊がぬれてしまった。
山崎副館長(58)は、「休館日で無人だったのは、不幸中の幸いだった」と振り返る。
しかし、猛暑が続くなか、ぬれた本だけでなく、湿気を吸ったり黒いすすがついたりした本にも、次々とカビが生えた。
計3万冊の廃棄が見込まれる状態だった。
「できるだけ本を救いたい」と、司書の川原さん(42)らは、すぐに修復作業を始めた。
修復可能な本を選別し、すすを払い、カビの生えた本を重曹水やエタノールで、一冊ずつ拭きあげた。
県内外の司書有志でつくる「本図会(ほんとかい)」から支援の申し出があり、諫早市近郊だけでなく、離島の五島や、佐賀県の伊万里、嬉野などの図書館司書らも、休館日などに駆けつけてくれた。
多い時には1日に約50人が集まり、のべ300人が作業に加わった。
約1万冊がよみがえり、廃棄する本は約2万冊に抑えられた。
川原さんは、「『本を救いたい』という思いは共通だと感じ、本当にありがたかった」と話す。
4日に部分再開するのは、被害のなかった南側フロア。
一般書や児童書、雑誌など、修復したものを含めて、計約2万5000冊を並べる。
北側部分は屋根や床の工事を行い、来年の全面開館を目指す。
山崎副館長は、「再開は多くの方々の支援のおかげ。まちの拠点として活用してほしい」と話している。
出典
『落雷で火災の図書館が復活…ぬれた1万冊を修復』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161104-OYT1T50041.html
2016年11月6日付で朝日新聞大分全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月5日12時51分?に大分放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後9時20分ごろ、大分市中ノ洲の昭和電工大分コンビナートにある同社関連会社「サンアロマー」大分工場のプラント付近から出火。
近くで作業していた従業員1人が専用消火器で消火し、およそ20秒で火は消し止められた。
けが人はなく、有害ガスの発生も確認されていない。
昭和電工大分事務所と警察によると、出火したのはプラスチックの原料となるポリプロピレンを生産するプラント。
不純物を取り除くフィルターの交換作業後、原料の触媒になるアルキルアルミニウムという液体が、液体をタンクから送り出す配管と酸素濃度測定器が接合する部分から漏れて出火したという。
液体は、空気に触れると自然発火する危険があるという。
配管内の弁の不具合で漏れた可能性があるという。
出典
『昨夜 大分市の工場で火災・けが人なし』
http://www.e-obs.com/news/detail.php?id=11050035546&day=20161105
2016年11月5日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東日本の輸送管理システムにトラブルが発生し、高崎線(東京-高崎)の全線と湘南新宿ラインの前橋-小田原間の上下線が、4日、始発から約10時間にわたり不通となった。
システムにデータを送信する北上尾駅(埼玉県上尾市)構内の配電盤に収納されている通信ケーブル(直径2cm)が損傷したことが原因。
このトラブルで計66本が運休し、15万2000人に影響した。
同社によると、同日午前4時32分ごろ、東京圏輸送管理システム(ATOS)が管理する高崎線の一部区間で、列車の位置などが正確に表示されなくなった。
約5時間後に通信ケーブルを修復したが、ATOSを再起動させた際に再びトラブルが起き、トラブルが拡大した。
再起動時に、処理能力を超えるデータが流れたためという。
一方、警察によると、北上尾駅事務所内の配電盤内にあるケーブルの一部は切断された状態で、切断面にはかじられたような跡があった。
配電盤には、小動物が入り込める隙間があり、県警は、小動物がケーブルをかじったことがトラブルの原因とみて調べている。
トラブルが発生したATOSは、輸送管理業務の近代化のため、JR東日本東京総合指令室が1996年に導入した。
今回のようなトラブルは「初めての事例」(電気ネットワーク部)で、同社は、原因調査と再発防止対策に乗り出す。
ATOSは、ダイヤ管理、旅客案内、保守作業管理など、列車運行に関する機能を担っている。
管理機能は各路線ごとに分割されており、今回は、高崎線を管理する部分で発生した。
小動物によるケーブルの損傷を防ぐため、各社は
▽ケーブルの外側を被膜で覆うなど、材質を強化する
▽設置場所を工夫する
などの対策を実施している。
信号ケーブルメーカーも、唐辛子を被膜にすり込むなど、工夫を凝らしている。
ただし、「決め手に欠けている」(メーカー関係者)のが実情という。
出典
『鉄道トラブル 高崎線10時間不通 ケーブル損傷、小動物かじる? 15万人影
響』
http://mainichi.jp/articles/20161105/ddm/041/040/082000c
11月4日23時39分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
長時間にわたったJR高崎線の運転見合わせは、ATOSと呼ばれるシステムに関する2つのトラブルが原因だった。
アトスは、東京都内にある総合指令室から各駅やポイントなどに列車の運行全般の指示を出すシステムだ。
初めのトラブルは、アトスと北上尾駅の端末を結ぶケーブルの損傷。
光ファイバー(直径約0.5mm)で8本あり、シリコーン製の保護チューブ(直径約4.5mm)で束ねられていた。
同じチューブがもう1本あったが、両方とも切れていたため、バックアップとして機能しなかった。
駅構内で金属製の箱に入っていたが、隙間があった。
ネズミなどの小動物がかじった可能性が指摘されており、警察などが調べている。
2つ目は、駅側端末のデータ滞留。
ダイヤの修復作業をした際、桶川や吹上など5駅で発生した。
端末内部でシステムが2系統になっていたが、容量オーバーになった。
その後、再立ち上げと再度のダイヤ修復に時間がかかった。
鉄道アナリストの川島令三さんは、「自動化、中央化の落とし穴だ。便利だが、システムダウンすると全部動かなくなる」と指摘した。
出典
『高崎線運転見合わせ 「自動化の落とし穴」 2つのトラブルで長時間に』
http://www.sankei.com/affairs/news/161104/afr1611040026-n1.html
11月5日5時0分に朝日新聞からも、同趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
ケーブルは室内に設置され、直径約2cm。
ケーブルの中に鉄製の軸と、光ファイバー8本入りのシリコーン製チューブが2本入っている。
破損したのは、金属製の箱の中でチューブがむき出しで配線されている場所で、2本とも切れていた。
箱には隙間があり、警察によると、チューブには小動物がかじったような跡があった。
午前9時半ごろまでにケーブルを交換し、運転再開に向けて通信を再開したところ、今度は、近隣の5駅で通信によるシステムトラブルが発生した。
今回、運休が長期化したのは、東京都内で一元的に全列車の運行状況を把握するシステムが不具合を起こしたためとみられる。
出典
『高崎線、再開に10時間 小動物、ケーブルかじる?』
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12643119.html?rm=150
11月5日6時43分にNHK前橋からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
ケーブルは事務室の壁に取り付けられた配線盤の中に設置されていて、直径2cmのケーブルから直径4.5mmの光ファイバーケーブルに分かれたあとに、並列する2本が切れていたという。
ケーブルは、いずれも腐食の痕跡はなく、外側のゴムと中の芯が同じ位置で切れていることなどから、JRは、何らかの力が加わって切れたとみている。
配線盤は金属製で施錠されておらず、底にはケーブルを通すための隙間があるという。
JR東日本は、同じような状態でケーブルが設置されているおよそ100か所を緊急に点検したところ、異常は見つからなかったということで、ケーブルが切れた詳しい原因を調べている。
出典
『通信ケーブルに力加わり切断か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1066020441.html?t=1478376685684
11月8日18時17分に共同通信からは、対策として首都圏にある配電盤の隙間を塞いだという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東日本の冨田社長は、8日、ケーブルをネズミなどの小動物が損傷した可能性があるとして、首都圏の路線にある配電盤約100カ所の隙間を埋めて、入り込めないようにする対策を取ったと説明した。
一度に大量のデータを送信したことが原因とみられるシステムトラブルについても、データ入力時の作業手順を見直す意向を示した。
出展
『JR東、高崎線不通で小動物対策 隙間埋めケーブル損傷防止』
http://this.kiji.is/168650788615061507?c=39546741839462401
2016年11月3日3時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県立近代美術館(高崎市)は2日、空調設備の配管からの水漏れが原因で、収蔵品の絵画に水滴が落ち、しみができたと発表した。
作品は、群馬を代表する画家山口薫(1907~68)が31年に描いた油絵(時価推定100万円)で、所有者が同館に預け、保管されていた。
同館などによると、水漏れに気づいたのは10月13日午前10時半ごろ。
学芸員が週1回の点検で、2階の収蔵庫に入った際、天井から水滴が落ちているのを見つけた。
収蔵庫の上の階には空調機械室があり、配管から水が噴き出して床にたまっていた。
その水が床に染みこみ、階下の収蔵庫の天井からもれて、下に置いてあった作品「猪狩先生像」(縦約46cm、横約38cm)にかかり、額縁や画にしみがついた。
他の作品に被害はなかった。
水漏れの原因は、半年前に交換した配管のストレーナーにサビなどの異物がたまり、水流の勢いで鋳鉄製のふたをこすり、穴があいたらしい。
美術館によると、このストレーナーは、設計で指定された国交省仕様とは違い、一般向けの製品だったという。
また、工事完成前の試運転も半日だけだった。
業者は、「発注の過程で手違いがあり、検品でも違う部品がきていたのを見落としてしまった」、「配管をクリーニングしており、半日の試運転でゴミが取り切れると思っていた」などと説明したという。
東京国立近代美術館工芸館でも、展示スペースの上階に空調機室があり、水が流れる配管があるため、水漏れ対策として、空調機室の床には、万一の漏水を検知して通報する装置を付けているという。
県立近代美術館も、再発防止のため、空調室の床の防水を施し、これまで週1回だった収納庫などの点検を、毎日するという。
工事をした業者には、配管の改修や絵画修復の費用を求めた。
作品は原状回復できるといい、同館は所有者に謝罪し、修復することで了解を得たという。
同館隣の県立歴史博物館でも、5年前に空調設備などの不具合があり、国指定重要文化財などにシミが付く問題が起きた。
博物館は全館を改装して、今夏に再オープンした。
県立近代美術館の館長を兼務する佐藤・生活文化スポーツ部長は、「今後は水漏れへの十分な対応をして、収蔵品への影響がないようにしたい。ご迷惑をかけた」と話した。
出典
『群馬)県立近代美術館の寄託作品にシミ 空調水漏れで』
http://www.asahi.com/articles/ASJC24QGLJC2UHNB007.html
11月4日9時53分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬県立近代美術館は、2日、空調用の温水管から水が漏れ、収蔵庫に保管されていた油彩画1点が損傷したと発表した。
温水管の更新作業を行った業者のミスが原因といい、絵の修復費用などは業者が負担する。
損傷したのは、県を代表する画家、山口薫(1907~68年)の「猪狩先生像」(推定約100万円)。
所有者から同館に寄託され、2階の収蔵庫でラックにつるして保管していた。
10月13日、温度点検のため収蔵庫に入った学芸員が、天井から水がしたたって床に広がり、絵にもかかっているのを発見。
絵の左側に縦約20cmの水滴跡がつき、額縁も左上と左下部分がぬれた。
同館が調べたところ、収蔵庫のほぼ真上にある3階の空調機械室で、異物を濾過する温水管の部品に穴が開き、水が漏れていた。
この部品は、昨年10月から今年3月にかけて更新されたが、更新されなかった他の配管から流れてきた異物によって摩耗したとみられる。
工事は、K社(前橋市)が担当した。
同館によると、終了時に、既存の配管の劣化を点検する作業が不足していた。
また、穴が開いた部品は、同館側が指定した、摩耗しにくい国交省仕様でなく、一般仕様の製品が使われていた。
いずれも同社のミスという。
絵は、約3か月で修復される。
配管の修理に伴う臨時休館などの影響はない。
同館は、「通常では考えられない事故。十分な点検を行い、再発を防止したい」としている。
出典
『空調水漏れ、美術館の油彩画1点損傷…業者ミス』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161102-OYT1T50148.html
2016年11月4日7時17分にNHK長野から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月3日21時50分に共同通信から、11月4日付で信濃毎日新聞から、11月4日15時3分にNHK長野から、11月5日7時25分に読売新聞から、11月6日付で朝日新聞長野東北信版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後3時前、長野県信濃町野尻のホテルの跡地で、高さ約20m、幹の直径約1m、樹齢推定約100年のナラの老木が根元から折れて倒れ、近くにいた4人が下敷きになった。
このうち東京・渋谷区の女性(83)が意識不明の重体になっていたが、4日午前0時40分ごろ、搬送先の病院で死亡した。死因は頸部損傷。
また、一緒にいた50代から80代の男女合わせて3人も、頭などにけがをした。
現場のホテルの跡地は野尻湖の湖畔にあり、警察によると、4人は3日、景色を見に来ていた際に木の下敷きになったとみられるという。
事故があった土地の所有者の家族によると、土地はかつてホテルの敷地で、廃業後に取り壊された後、10年以上前に購入したという。
個人で草刈りなどの管理をしていたが、現場では数年前から、樹木の伝染病の「ナラ枯れ」や、虫食いが原因とみられる立ち枯れが目立っており、野尻湖の景色を見るために敷地内に入る観光客がいるため、倒木に加え、崖からの転落の恐れもあり、敷地に続く道にロープを張って立ち入れないようにしていた。
樹木の伐採も検討していたという。
信濃町は、民有地のため管理には携わっていなかったとし、「どうして人が入ったのか分からない」(産業観光課)としている。
周辺は傾斜が急で、落石防止のために、町は近くの道路などをパトロールをしており、冬には雪の重みなどによる倒木があるという。
一方、町商工会のホームページでは、野尻湖の美しい景色が見られる「とっておきの場所」として、写真入りで紹介されていたが、事故後の4日午後、記述を削除した。
商工会によると、ホームページの「私の一番 信濃町のとっておき」のコーナーで、商工会女性部員が紹介。
跡地から見た野尻湖などの写真と場所の説明があり、7年ほど前から掲載されていたという。
商工会の事務局長は、「(跡地が)私有地であることなどを考えれば、(掲載したことは)問題があった」と話した。
一緒にいて無事だった女性は「風は強めで、突然木が倒れた」と消防に話しており、警察は、倒木と強風との関連も調べる。
出典
『倒木で下敷きの83歳女性死亡』
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagano/1016019691.html?t=1478217295807
『倒木で下敷き、観光の女性重体 長野・野尻湖、3人軽傷』
http://this.kiji.is/166852943915417606?c=39546741839462401
『倒木で重体の女性が死亡』
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20161104/KT161104FSI090005000.php
『倒木 根元付近から折れたか』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/1014112772.html?t=1478298037331
『倒木現場「とっておきの場所」…商工会HP紹介』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161104-OYT1T50117.html
(ブログ者コメント)
15時3分のNHK映像には、警察が設置した立ち入り禁止のテープと同じ場所に、所有者が設置していたと思われる立ち入り禁止用のトラロープが映っていた。
それによると、トラロープは胸の高さぐらいに張られており、真ん中付近に赤と白の布切れが結びつけられていた。
2016年11月7日12時27分にNHK東海NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋市中村区の中学校で、11月2日、1年生の理科の授業で、27歳の男性教員が漂白剤と洗剤を混ぜ合わせて有毒の塩素ガスを発生させ、臭いをかいだ女子生徒1人が咳が止まらなくなり、3日間、病院に入院していたことが分かった。
11月2日、名古屋市中村区の中学校の理科室で行われた1年生の理科の授業で、27歳の男性教員が塩素系の台所用漂白剤と酸性のトイレ用洗剤を混ぜ合わせたところ、有毒な塩素ガスが発生した。
生徒30人のうち、臭いをかいだ女子生徒1人が咳が止まらなくなり、救急車で病院に運ばれて入院し、11月4日に退院した。
女子生徒は現在は回復し、7日から学校に登校しているという。
男性教員は、同じ1月2日と前日の11月1日に、別の1年生の理科の授業でも有毒な塩素ガスを発生させ、あわせて5人の生徒が臭いをかいだが、体調不良を訴えている生徒はいないという。
学校によると、実験は、暮らしの中の危険を知らせる例として行われたが、学習指導要領では、実際に塩素ガスを発生させることにはなっていないという。
男性教員は、「臭いをかいでも健康被害がないだろうと過信していた」と話しているという。
校長は、「生徒や保護者にたいへんな迷惑と心配をかけたことを申し訳なく思っています。再発防止に取り組み、生徒の安全を第一に授業を行いたい」と話している。
出展
『理科授業で塩素ガス 生徒入院』
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20161107/4187561.html
11月7日12時41分に中日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋市の中学校(中村区)で、2日、理科担当の男性教諭(27)が実験で塩素ガスを発生させ、においをかいだ1年生6人のうち、女子生徒(13)1人がせきが止まらなくなり、病院に救急搬送されていたことが分かった。
生徒は4日に退院し、7日は登校した。
名古屋市教委が、7日、発表した。
市教委によると、1年の計3学級で、それぞれ「気体の発生と性質」の授業があった。
男性教諭は、ビーカーに塩素系台所用漂白剤と酸性トイレ用洗剤を混ぜ、塩素を発生させた。
「プールのようなにおいがする」と説明したところ、このうち2学級の計6人が「かぎたい」と申し出て、教諭はビーカーを近づけたという。
女子生徒は保健室で休ませたが、症状が戻らず、学校が119番した。
病院の検査で血中酸素が正常値を下回ったが、すでに回復し、後遺症はないという。
4限目でも男子生徒3人がにおいをかぎ、3人ともせきこんだが、6限目の授業で、再び、女子生徒3人にかがせていた。
教諭は、「理科への関心を高めようと思ってやったが、不適切だった」と話しているという。
学校は6人の保護者に謝罪。
市教委は「不適切な実験だった」として、処分を検討する。
塩素ガスを巡っては、密室や車内で自殺の手段として発生させたり、誤って混ぜ死亡したりするケースが以前から相次いでいる。
洗剤に「まぜるな危険」と表示され、各メーカーは危険性を訴えている。
出典
『実験で塩素かがせる、生徒1人搬送 名古屋の中学校』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016110790124143.html
11月7日13時2分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
実験は今月1、2日に、1年生の3クラスで「気体の発生と性質」という授業でそれぞれ行った。
教諭がビーカーに入れたトイレ用酸性洗剤10~15mℓに台所用の塩素系漂白剤を数滴混ぜ、教室内を持って回り、希望した生徒に臭いをかがせた。
1日はかいだ生徒がいなかったが、2日は6人おり、うち女子生徒1人が直後からせき込むようになって、区内の病院に救急車で搬送された。4日に退院した。
市教委に対し教諭は、「混ぜるとぶくぶくと泡が出る。理科への関心を高めてほしかった」と話しているという。
同校は6人の生徒と保護者に謝罪し、健康確認を行った。
市販されている塩素系漂白剤や酸性洗剤は、両者を混ぜないよう、容器に表示している。
メーカーや関係団体も、ホームページなどで注意を呼び掛けている。
出典
『理科実験 塩素ガス発生で1人入院 名古屋の中学校』
http://mainichi.jp/articles/20161107/k00/00e/040/210000c
2015年8月30日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5168/
(2016年11月9日 修正2 ;追記)
2016年11月2日付で毎日新聞神奈川版から、酸素が漏れた際にバルブが振動し、その火花で発火したとの推定最終報告が出たという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月1日11時58分にテレビ朝日から、11月1日17時10分にNHK首都圏NEWS WEBから、11月3日17時20分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、第1報ともども、タイトルも修正した)
防衛省と外務省は、1日、米軍から提供された火災原因の調査結果と再発防止策を盛り込んだ最終報告書を市に示した。
米国の爆発・火災専門調査機関の科学的調査でも、原因は特定されなかった。
爆発事故は、昨年8月24日未明に発生、倉庫1棟約900m2を全焼した。
米軍の要請で市から消防車が出動したが、倉庫内の保管物が分からず、放水による危険も想定されたため、到着して約6時間も消火活動ができなかった。
住宅街から約400mしか離れておらず、市と周辺住民が、原因究明と再発防止を強く求めていた。
米軍からの最終的な報告では、原因を不特定としながら、推定される可能性として、「保管していた酸素ボンベの一つにガスケットの欠陥かバルブの機能不全があり、漏れた酸素でバルブが振動。発生した火花が空気中のちりなどに引火し、火災の熱で付近の酸素ボンベが過熱され、次々と破裂したと考えられる」とした。
市によると、米軍は再発防止策として、酸素ボンベを倉庫で保管する場合は点検作業を定期的に行うほか、保管するボンベの数を減らす、緊急時の連絡体制を強化する、消火設備を点検するなどの説明があったという。
また、火災が発生した場合、倉庫に保管している物品の詳細リストを市消防に公開し、すぐに放水の可否が判断できるようにすると説明した。
報告を受け、市消防局は、米軍の立ち会いで危険物を保管する屋内貯蔵庫に立ち入り、保管状況と安全性を確認した。
会見で、同市の高野・渉外部長は、「これまで(倉庫の)中にあるものを可能な限り公開してほしいと要請してきた。火災時は見せるというのは、最初の一歩になる」と話した。
出典
『相模原・米軍施設爆発 補給廠爆発火災 出火原因特定されず 米軍、市に再発防止策』
http://mainichi.jp/articles/20161102/ddl/k14/040/242000c
『酸素ボンベの欠陥が原因か 相模原米軍基地で火災』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000086799.html
『補給廠爆発 酸素ボンベ欠陥か』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161101/4021971.html
『火災時、倉庫の物品公開…再発防止へ米軍補給廠』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161102-OYT1T50032.html
11月2日付で朝日新聞湘南版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市によると、米軍が火災原因の可能性として挙げたのは、倉庫に保管されていた酸素ボンベの欠陥。
バルブやパッキンに不具合があり、酸素が漏れて振動、ほかのボンベとの摩擦で発火したのではないかと推定している。
ただ、市は「一般的には考えにくい」との見方だ。
(ブログ者コメント)
第1報では、米軍の中間報告として、噴出した酸素が金属との摩擦で発火したとの原因推定だったが、最終報告では、違う推定になっている。
中間報告時の見解はあり得る話だと思っていたのだが、今回NHKで放映されたボンベの写真を見る限り、ネック部は溶けていないように見える。
そのことから摩擦発火説はキャンセルされたのかもしれないが、振動説もイマイチ説得力に欠けるような気がしている。
米軍の調査には、どのような専門家が加わったのだろうか?
(2018年6月29日 修正3 ;追記)
2018年6月26日2時0分に神奈川新聞から、米軍は酸素保管量を10分の1にしたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2015年に相模原市中央区の在日米陸軍相模総合補給廠で発生した爆発火災に絡み、同市は25日、消防職員らが同補給廠で、倉庫内の酸素ボンベの保管状況について、米軍側から説明を受けたと明らかにした。
同年8月の爆発火災では、酸素ボンベなどを保管していた倉庫が爆発して全焼。
保管されていた酸素ボンベの欠陥が原因と推測されたため、米軍は保管を一時中断したが、5月末から再開していた。
米軍は、酸素ボンベ保管用に補給廠北西部に新たに専用倉庫を整備したと説明。
ボンベを小型化し、保管する酸素の量は以前に比べて10分の1に削減されたという。
爆発火災時には、米軍の担当者が保管物の種類を把握しておらず、駆け付けた市消防が鎮火間近まで放水を控える事態になった。
そのため、米軍は酸素ボンベに管理番号を添付して保管状況を把握できるようにしたとも説明。
市は、事故防止に向けた安全対策の徹底と保管物に関する適切な情報提供を要請した。
出典
『米軍相模補給廠の酸素ボンベ小型化 15年に爆発火災』
http://www.kanaloco.jp/article/341450


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。