2017年2月17日18時16分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東大阪市の小学校で、教頭などが、児童の体に付いた汚れを取ろうとして、特殊な素材でできたスポンジなどを使ってこすり、児童が10日間のけがをしていたことが、関係者への取材で分かった。
このスポンジは「洗剤が必要ない」などとして人気があるが、国民生活センターなどは、人に使うと皮膚が傷つくとして、注意を呼びかけている。
関係者によると、去年9月、東大阪市のN小学校で、3年生の男子児童の首に油性ペンで書かれた落書きが見つかり、40代の教頭と30代の事務職員が、学校にあったスポンジでこすって消そうとした。
ところが、児童が痛みを訴え、皮膚が赤くなったため途中でやめ、このスポンジが本来、人には使ってはいけない「メラミンスポンジ」だと分かったという。
「メラミンスポンジ」は特殊な素材でできていて、洗剤をつけなくても、水だけでガラスやタイルなどの汚れを落とすことができるとして、人気があるが、体をこすると皮膚を傷つけるとして、国民生活センターや製造元が注意を呼びかけている。
児童は、前の日に、自宅で兄弟に落書きをされ、そのまま登校したということで、スポンジでこすった際に「痛い、痛い」と言ったが、教頭などは「我慢して」と言って、しばらく続けたという。
児童は、首に10日間のけがをした。
小学校や市の教育委員会は、「調査中でコメントできない」などとしている。
国民生活センターによると、5年前には、美容院で皮膚に付いた毛染め液をメラミンスポンジを使って落とそうとして、けがをしたケースも報告されていて、「製品の注意書きをよく確認し、人には使用しないでほしい」と注意を呼びかけている。
出典
『特殊素材のスポンジで児童けが』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20170217/4006181.html
(ブログ者コメント)
〇このメラミンスポンジ、玄関タイルをこすると細かい泥がよくとれるので、ブログ者もしばしば使っている品だ。
ただ、注意書きを読んだことはなかった。
〇国民生活センターからの呼びかけを確認しようとHPを見てみたが、見つからなかった。
(2017年4月6日 修正1 ;追記)
2017年4月4日18時53分にNHK関西から、教頭などが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月4日23時54分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東大阪市の小学校で、教頭などが、児童の体についた汚れを取ろうとして、特殊な素材でできたスポンジでこすり、10日間のけがをさせたとして、業務上過失傷害の疑いで書類送検された。
書類送検されたのは、東大阪市のN小学校に勤務していた46歳の教頭と39歳の事務職員。
去年9月、小学校で、3年生の男の子の首に油性ペンによる落書きが見つかり、教頭と事務職員が特殊な素材のスポンジでこすったうえ、こすると痛がったので、ペンキなどを落とすための液体を使って消そうとした。
このスポンジは「メラミンスポンジ」と呼ばれ、体をこすると皮膚を傷をつけてしまうため、人には使わないよう注意書きがあったが、警察などによると、児童が「痛い」と訴えたにもかかわらず、「我慢して」と言って、こすり続けたという。
男の子は首に10日間のやけどや擦り傷を負っており、警察は、業務上過失傷害の疑いで4日、書類送検した。
児童の母親によると、教頭などは「特殊なスポンジとは知らず申し訳ない」と話したという。
児童の母親は、「落書きを消そうとするのならば、ほかのやり方があったと思うし、けがをするまで行う必要があるのかと疑問に感じます。2度と同じことがないよう徹底してほしいです」と話していた。
一方、東大阪市教育委員会の高岸次長は、「今後の捜査の経過を見守っていきたい」とコメントしている。
出典
『スポンジでけがさせた疑い』
http://www.nhk.or.jp/kansai-news/20170404/5279311.html
『スポンジで男児こすった疑い 小学校教頭ら書類送検』
http://www.asahi.com/articles/ASK446D16K44PTIL02L.html
(ブログ者コメント)
NHKから放映された写真には、男児の首の後ろに直径3cmほどに見える、やや楕円状に皮膚がめくれた、浅いクレーターのような傷が写っていた。
さぞ痛かったことだろう。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。