







2022年11月22日21時0分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
沖縄県のステーキ店が鉄板の肉にアルコールをかける「フランベ」というパフォーマンスに失敗し、客の親子がやけどを負ったことがわかりました。
5歳の男の子は、顔の半分程度をやけどした状態だということです。
鉄板の上に並んだ分厚いステーキ。
料理人は調味料の容器をくるりと回して一礼。
ステーキ店を訪れた客が、鉄板焼きのパフォーマンスを撮影していましたが、この後、予期せぬ事態が起きました。
料理人が火をつけた次の瞬間、撮影者の方に炎が燃え広がったのです。
消防によると、5歳の男の子と動画を撮影していた父親が顔や手にやけどをしました。
現場は、海を望める沖縄・豊見城市のステーキ店「S」です。
22日は入り口の扉が閉ざされ、臨時休業となっていました。
18日、男の子は家族と一緒にステーキ店に来店していました。
午後8時前に119番通報があり、男の子と父親の2人が病院に搬送されました。
命に別条はないといいますが、家族によると、男の子は顔がただれるなどして通院治療中で、父親は両手に大きな水ぶくれができるやけどをしたということです。
原因は、火をつけてアルコールを飛ばす調理法「フランベ」です。
そもそもどういうものなのか、都内の鉄板焼き店で聞きました。
(※事故とは関係のない店) 渋谷 鉄板焼ORCA 長谷川オーナー
「『フランベ』というのは、最後にお肉の仕上げにブランデーで甘い香りをつけるためにやる作業。
パフォーマンスも兼ねて、激しく炎を上げる店が多い」
ブランデーや赤ワインなどで香り付けとして行われるフランベ。
この店では約1か月、毎日練習をして経験を積んでから客前で披露するということです。
渋谷 鉄板焼ORCA 長谷川オーナー:
「油とか引火の原因になるので、油は捨ててから、(肉は)自分たち寄りに置く」
注意することは、余計な火が上がらないように油を捨てて、客から遠い位置に肉を置くことだといいます。
さらに、撮影する人がいる場合、注意を呼びかけるといいます。
渋谷鉄板焼ORCA 長谷川オーナー :
「動画を撮られる方には、『離れて引き気味に撮ってください』と」
また、ブランデーをかける時は、客の方向にノズルを向けることはないということです。
今回の事故を捉えた動画では、料理人の手元に握られたボトルはノズルが撮影者の方を向いていました。
そしてボトルから液体が出た瞬間に炎上し、手元のボトルも爆発するようにはじけていました。
警察によると、炎が燃え広がった原因とみられるのは“手順の間違い”です。
料理人が本来入れるべきでないタイミングでアルコールを入れたため、炎が飛び散ったとみられています。
ステーキ店の本部は、日本テレビの取材に対し「現在詳細を調査中です」とコメントしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6abc342786eace22f15775584c641c54f594aa20
https://www.youtube.com/watch?v=y6hxJXfVNsI
11月23日11時8分にYAHOOニュース(琉球新報)からは、フランベではなく火山焼きだった模様、客側に勢いよく吹付けたやり方がマニュアル違反だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
関係者によると、従業員が客の目の前で肉などを調理するパフォーマンス中に、アルコール度数の高い酒類とみられる液体を噴射した際、鉄板を挟んだ先にいた親子の周辺に火が広がったという。
関係者は「調理法が安全配慮に欠けている。完全にマニュアル違反だ」と憤る。
同店の関係者らによると、インターネット上ではフランベとされているが、同店の今回のパフォーマンスは鉄板に炎が上がる「火山焼き」とみられる。
本来向けるべきではない客側に勢いよく吹き付けたやり方が危険でマニュアル違反だという。
県内の飲食業で働く男性は、コロナ禍が落ち着きを見せ、飲食店に客が戻りつつある時に、このような事故は痛手だと明かす。
「安全マニュアルを守っている他の店では今回のような危険はないし、これまでに同様の事故は聞いたことがない。似た業態の店は、風評被害が心配だ」と、ため息を漏らした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/86ecd2c9840a6cd1fae7e48099213d2c4b2cb037
2022年11月19日12時17分に毎日新聞から下記趣旨の記事が、過去に押収したミニチュア銃の写真付きでネット配信されていた。
神奈川県警は18日、銃の取り扱いの講習会の準備をしていた県警の男性職員が全長約7センチのミニチュア銃を誤って発射する事故があり、職員が手にけがをしたと発表した。
県警によると、発射できない状態だという認識で取り扱っていたという。
事故は18日午後3時ごろ、科学捜査研究所(横浜市中区)の会議室で起きた。
銃の取り扱いを学ぶ講習会の準備をしていた同所の男性技術職員(32)が、ミニチュア銃を両手で扱っていた際、誤って弾が発射された。
左の手のひらをけがして救急搬送されたが、命に別状はないという。
県警によると、銃は過去の事件の押収品で、研修で使うために保管していた。
キーホルダーのような見た目で全長は約7センチ。
装てんできる弾の口径は2ミリで、殺傷能力がある。
弾は入っていたが、県警は事前に鑑定し、発射できない状態だと判断していたという。
県警薬物銃器対策課は「鑑定が誤っていたわけではない」とした上で、「安全管理を徹底して再発防止に努める」とコメントした。
今回の事故との関連は不明だが、県警が2020年に摘発した事件で押収されたミニチュア拳銃2丁は回転弾倉式を模しており、全長は73ミリ~75ミリ。
直径2・8ミリ程度の鋼球が弾倉に込められ、県警の検証ではベニヤ板(厚さ2・5ミリ)7枚を貫通した。
この事件で銃刀法違反容疑で逮捕された人物は、インターネットでロシアから購入したと話したという。
https://mainichi.jp/articles/20221119/k00/00m/040/069000c
2022年11月18日17時33分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前10時半すぎ、福岡市西区吉武の県道で大型トラックの荷台から重さおよそ6トンのコンクリートが落下し、対向車線を走っていた乗用車のフロント部分に直撃しました。
警察によりますと、乗用車を運転していた60歳の女性が胸などを強く打ち、病院に搬送されましたが、命に別条はないということです。
現場は片側1車線の傾斜のある急カーブで、坂を上っていたトラックがカーブを曲がっている途中で、コンクリートが落下したということです。
コンクリートは擁壁に使うL字型のもので、荷台に固定されていたかは分かっていません。
警察は、トラックの68歳の運転手から話を聞くなど、事故の原因を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f988d13580a42fc3b2d1221ebf5a58e89924444a
福岡市西区で11月18日、走行中のトラックの荷台から約6トンのコンクリートが落下し、対向車線を走る車に直撃しました。
同じ場所では過去に大型トレーラーなどの横転事故も起きていて、トラック協会では注意を呼びかけています。
18日に事故が起きたのは、福岡市西区吉武の、山に続く県道です。
金子カメラマン:
「車のフロント部分は大破しています」
大型トラックの荷台から重さ約6トンのコンクリートが落下し、乗用車のフロント部分に直撃しました。
警察によりますと、乗用車を運転していた60歳の女性が胸などを強く打ち、病院に搬送されましたが、命に別条はありませんでした。
今回の事故現場では、2010年にミキサー車が横転、2015年にも大型トレーラーが横転し、積み荷の砂利が散乱する事故が起きています。
21日、福岡県トラック協会に話を聞きました。
福岡県トラック協会・中嶋副会長:
「平坦な道と比較して、山道の上り下りというのは非常にカーブが多い。
カーブが多いということは、積んだ貨物が動きやすくなる。
動きやすいので、よりカーブに差し掛かったら、スピードを緩めて十分に注意するべき」
カーブが続く山道では、荷台の荷物が不安定になりやすく、チェーンなどでしっかりと固定することが重要だといいます。
さらに、車を止めて緩みなどがないか、頻繁に確認することも大切だということです。
今回の事故について警察は、コンクリートの固定状況について、道路交通法の転落等防止措置の義務違反にあたるかどうか、調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e8a11f674bf1c378dc6a16e9650b6d9018766e3
2022年11月17日19時53分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山口県岩国市の市立中学校で、職員室で教諭らが交わした会話が、生徒に配布されているタブレット端末を介して複数の生徒に漏れていたことが、市教委などへの取材で判明した。
内容にショックを受けた生徒1人が登校できなくなるなどの影響が出ており、市教委は「不安を与えて申し訳ない」などと陳謝している。
市教委などによると10月31日、生徒1人に1台ずつ配布されている端末が教室に複数置き忘れられていたため、教諭が職員室に持ち帰り、自身の机上で保管した。
このうち1台で録音用のアプリが作動しており、室内の会話が約4時間にわたって録音された。
内容には生徒約10人に関する生徒指導の情報や教諭が生徒に抱いている感情などが含まれていた。
翌日に端末を返却された生徒が録音に気づき、別の生徒数人にデータを送ったという。
返却後の生徒らの会話から、内容が漏れていることを学校側が把握。
端末のデータを削除した上で、生徒に事情を説明して謝罪したが、教諭が発言の対象にした生徒が登校できなくなったほか、この教諭自身も出勤できない状態になっているという。
録音機能が作動した理由は不明だが、置き忘れるなどした端末は保管庫に入れる規則だった。
17日に記者会見した守山・市教育長は、「子供たちや教職員、地域の方々に大変、不安を与えたことを謝罪する」と陳謝した。
https://mainichi.jp/articles/20221117/k00/00m/040/316000c
11月17日7時44分に産経新聞からは、録音機能は夕方以降、4時間にわたって作動していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山口県内の公立中学校で、生徒に1台ずつ配布されている学習用タブレット端末に職員室での教諭らの会話が録音され、一部の生徒の個人情報が含まれた音声データが複数の生徒に漏れたことがわかった。
このうち1人が自身のことについて触れられた内容にショックを受け、登校できなくなっているという。
校長によると、10月末の放課後、複数の生徒が教室に忘れた端末を教諭が職員室の机で一晩保管した。
うち1台の録音機能が夕方以降、何らかの事情で4時間にわたって作動。
教諭同士が話した複数の生徒の生活指導の情報や、生徒に対する教諭の個人的な感情などを含む会話が録音された。
翌日、この端末を返却された生徒が、会話に10人程度の生徒の名前が出ていることに気づき、複数の生徒に録音データを送信。
受け取った1人の生徒がショックを受け、11月上旬から登校できなくなった。
会話が録音されていた教諭1人も出勤できなくなったという。
学校は同学年の生徒に事情を説明。
音声データを持っている生徒宅を訪ねて謝罪し、了解を得てデータを消去する作業を進めている。
これまでに外部への流出は確認されていないという。
校長は、「タブレット端末は本来、鍵のかかる保管庫に保管することになっており、職員室に置くべきではなかった」と話している。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221117-OYT1T50089/
2022年11月18日16時6分にYAHOOニュース(中央日報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
仁川(インチョン)首都圏埋立地で、悪臭を誘発する付臭剤が漏れ出た。
17日、仁川市西区と首都圏埋立地管理公社などによると、この日午後3時ごろ、仁川市西区首都圏埋立地内の飲廃水バイオガス化施設で液体成分の付臭剤が30リットルほど漏れ出た。
付臭剤は、環境汚染を引き起こしたり人体に有害な物質、爆発性物質の流出の有無を臭いで感知することができるように添加する物質だ。
漏出直後、黔岩洞(コマムドン)・景西洞(キョンソドン)・堂下洞(タンハドン)など仁川西区一帯をはじめ、近隣の桂陽区(ケヤング)や京畿道金浦市(キョンギド・キンポシ)・ソウル江西区(カンソグ)まで悪臭が広がったことが分かった。
埋立地工事は漏出事故以降、吸着布や土砂を使って防災作業を完了し、脱臭剤を撒いて最終清掃作業を行っている。
埋立地工事関係者は、「首都圏埋立地内の首都圏広域飲廃水バイオガス化施設付臭剤タンクの撤去過程で配管が破損して、底の方から付臭剤漏れが発生した」と説明した。
その後は追加の漏れが発生することなく、付臭剤タンクの撤去作業を完了し、防除措置をして脱臭機を設置・運営しているとし、復旧が完了したと明らかにした。
また、「付臭剤は人体に無害で毒性がない」と付け加えた。
付臭剤は少量流出しても鼻を刺激するもので、玉ネギや腐った卵、ガスの臭いなどがする。
付臭剤漏出直後、西区庁には「ガスの臭いがひどい」という悪臭関連の苦情が数十件発入ってきた。
消防当局にも、現在まで悪臭の届出が200件余りあった。
聯合ニュースによると、黔岩洞に住むカンさん(33)は、「帰宅途中に地下鉄の駅に降りると、地域内にはすでに悪臭が充満していて、まともに息をすることも難しい状況だった」とし、「幼い子女が臭いをかいでせきをしていて心配だった」と述べた。
付臭剤は、微量を吸入した時は人体に害がないが、高濃度で長時間露出すれば健康に悪影響を及ぼすという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3cd6f4232ef33e7314d01c07c022ee52b00d2a6f
2022年11月17日17時5分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後、埼玉県越谷市の消防署で、訓練中の隊員が消防車のはしごに両足首を挟まれ、 大ケガをする事故がありました。
消防によりますと、午後1時40分ごろ、越谷市消防局・谷中分署で「はしごに足が挟まった」と本部に連絡がありました。
谷中分署では17日、5階建ての建物で火災から逃げ遅れた人を救出する訓練が行われていました。
その際、はしごの伸縮を操作していた別の隊員が操作を誤り、20代の男性隊員がはしごに両足首を挟まれたということです。
男性は当時、地上から高さ10メートルほどの場所で救助した人を建物から下ろして誘導する役をしていたということです。
男性はその後、ドクターヘリで病院へ搬送され、両足首を骨折したとみられるということです。
消防などは公務災害とみて、事故の原因を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4689865dbdcd5fc5e6838bb2fb8f4c933e48203
11月19日8時38分にYAHOOニュース(埼玉新聞)からは、はしご車に乗って建物に近づいていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉県越谷市は17日、男性消防隊員(27)が救助訓練中、はしご車に両足首を挟まれ、骨折する重傷を負ったと発表した。
市消防局によると、男性隊員は17日午後1時40分ごろ、市消防署谷中分署で、5階建て建物の火災から逃げ遅れた人を救助する訓練に参加。
高さ約15メートルに延ばしたはしご車に乗って建物に近づき、救助人の誘導役を担っていた。
その際に何らかの原因ではしご車が縮み、両足首が挟まれたという。
男性はドクターヘリで埼玉医科大学総合医療センター(川越市)に搬送された。
市消防局は、事故原因や当時の様子を詳しく調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3b2678c66d4ea5a73d126d09fc6766f874152ae
2022年11月16日19時44分にYAHOOニュース(富山テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日、富山市で道路を横断中の女性が車にはねられる事故がありました。
日没が早まるこれからの季節、「日没後」の事故に注意が必要です。
事故が起きる原因にはある共通点もありました。
リポート:
「事故があったのと同じ時間くらいなのですが、あたりはどんどん暗くなってきて、人も見えづらくなっています」
13日、午後5時15分ごろ、富山市東町で、近くに住む小林さん(女性、86歳)が、道路を横断中に左から来た車にはねられました。
この事故で小林さんは胸や腰を強くうち、意識不明の重体となっています。
事故のあった場所は片側2車線の見通しの良い道路。
およそ50m先には横断歩道もありました。
事故が起きた午後5時15分ごろの富山市東町を訪れると、帰宅ラッシュを迎えていて、車の数が多くなっていました。
ドライバー:
「一番夕方が見えづらいと思う。
(寒くなると)黒い服装の人が多いので、黒い服は本当に見えづらい」
警察によりますと、過去5年間に県内で歩行者が死亡した事故のうち、7割以上が「日没後」に起きています。
日没後76.1%:51人
日 中 23.9%:16人
(富山県警まとめ 2017~2021)
その原因の一つが、「蒸発」と呼ばれる現象です。
対向車の前を歩行者が通ると、ヘッドライトの光で人が見えなくなる…これが「蒸発」です。
さらに事故の共通点として、道路を渡り始めたときよりも渡り終える直前に事故に巻き込まれるケースが多いといいます。
富山県警察交通企画課 高瀬次席:
「高齢者の人が道路を渡りはじめから渡り終えるまでの時間は約10秒かかる。
歩くのがなかなかつらい面もあるので、自分の気持ちと体と必ずしも合致してないところはあるかもしれない」
県警交通企画課の高瀬さんは、横断歩道を渡ると共に、「反射材」を活用してほしいと話します。
富山県警察交通企画課 高瀬次席:
「(歩行者は)車がきているか、きていないかしっかり確認してもらいたいが、ドライバーに発見してもらえるように、反射材をつけてもらえれば、早く発見してもらえる」
反射材をつけているときとつけていないときでは、暗闇の中、歩行者の発見までに大きな差が出ます。
今後、ますます日没が早くなるこの季節。
運転者と歩行者双方で安全確認を行い、交通ルールを守ることが求められています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1708fa8656c4e68d81e559205c8a2c13ff12b82b
(ブログ者コメント)
「蒸発現象」については本ブログでも何回か情報提供しているが、これも情報の一つとして紹介する。
2022年11月16日18時28分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大雨による災害が起きやすい今年の出水期(6~10月)が終わったことを受け、気象庁は16日、局地的な豪雨をもたらす線状降水帯予報の結果をまとめた。
6月の運用開始から予報を出したのは計13回で、実際に発生した「的中」は3回だった。
予報がなかった見逃しは8回あった。
気象庁は運用前に、的中率を4回に1回程度としていた。
予報は「九州北部」「近畿」など地域単位で発表。
時間帯は幅を持たせ、発生が予測される約12時間から6時間前に出している。
7月18~19日の九州北部を対象とした予報では、山口や福岡、佐賀、大分に相次いで線状降水帯が発生。
また、9月17~19日には台風14号に伴い九州南部・奄美と九州北部に予報を出し、宮崎と熊本で実際に線状降水帯が発生した。
一方、東北や北陸では見逃しが目立った。
気象庁は「過去に発生した事例が少ない地域には知見の蓄積がなく予測の難易度が高かった」と説明する。
気象庁は令和6年に県単位、11年には市町村単位にまで予報の対象地域を絞り込みたい考え。
5年には発生30分前を目標にした「直前予測」も始める方針。
https://www.sankei.com/article/20221116-GYTVMHWFZBJIRE32MTU53SZRVU/
2022年11月16日11時16分にNHK佐賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月、小城市の国道で、スプレー缶の塗料のようなものが道路上で噴き出し、その上を通過した車にこびりつく被害があったことがわかりました。
被害者の女性は15日、警察に相談したということで、警察はドライブレコーダーの映像を解析するなど、調べを進めることにしています。
武雄市の40代の女性によりますと、今月5日の正午すぎ、夫が運転する車に乗って小城市牛津町の国道34号を走っていたところ、道路上にスプレー缶が落ちていたということです。
スプレー缶は車線の中央付近で黄色の塗料のようなものを噴き出していて、女性の車にこびりつきました。
車についた塗料のようなものは完全には落ちない状況で、新たに塗装となれば、30万円程度かかるのではないかということです。
被害にあった女性はNHKの取材に対し、「何で道路にスプレー缶がとびっくりしているうちに車の中にシンナーの臭いが充満して苦しかったです。塗料が車についてしかたないと思えば事は済みますが、どうせなら、何が原因か追及したいというのが今の思いです」と心境を話しました。
女性は15日、小城警察署に被害の相談をしたということで、警察はドライブレコーダーの映像の解析や現場付近を走っていた車の運転手に話を聴くなどして、当時の状況を調べることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20221116/5080013220.html
2022年11月15日19時0分にYAHOOニュース(ドライバーweb)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
その後の報道では、運転手の男性が「フェード現状を習ったことはあるが忘れていた」(静岡朝日テレビ)などと供述しているとが明らかになっています。
今回の事故では、原因として「フェード現象」がクローズアップされています。
そこで、フェードに至ってしまったのはなぜか、まだすべて明らかにはなっていませんが、同じく日々お客様を乗せて運転している現役のバス運転手にお話を聞いてみました。
◇◇◇
フェード現象は大変危険なもので、現役バス運転手の私も、常にブレーキには気を遣っています。
しかし、私は、今回の事故の問題はフェード現象以前にあると思っています。
果たしてどこに問題があったのか、現役バス運転手としての考えを述べてみたいと思います。
【バスに搭載されるブレーキは4種類】
まず、今回の事故を考える前に、バスのブレーキを説明します。
バスのブレーキはドラム式が主流です。
簡単に説明すると、金属の桶の内側に摩擦剤を当てることで減速力を生み出すのがドラムブレーキです。
テレビのニュースでは「バスのブレーキはエア式」という説明もありました。
一体どこがエアなのかというと、ペダルとブレーキ本体の間。
一般乗用車ではワイヤーで駆動している部分を、バスの場合は圧搾空気で駆動しています。
こうすることで、人間がペダルを踏んだ以上の力をブレーキ本体に入力しているのです。
また、このメインのドラムブレーキ以外にも、補助ブレーキが装備されています。
その一つが排気ブレーキで、排気系統にフタをすることで、より強力なエンジンブレーキを引き出すというものです。
さらに、貸切用などの大型バスには、リターダというものが装備されています。
件の事故の車両には、流体式リターダが採用されているはずです。
流体式リターダとは、プロペラシャフトに円盤を取り付け、それを液体で満たしたカバーで密封(カバーはシャシー側に固定)。
液体の攪拌抵抗を利用してブレーキをかけるものです。
以上、バスにはメイン1+補助1もしくは2種類の合計3種類のブレーキシステムが備わっています。
これにエンジンブレーキを足せば4種類となるわけです。
そして、今回の問題であるフェード現象について。
フェード現象とは、ブレーキがオーバーヒートして効きが悪くなる現象のことです。
一般車のディスクブレーキにしろ、バスのドラムブレーキにしろ、回転する金属に摩擦を与えて止めるのがブレーキの原理です。
摩擦を与えれば物は発熱します。
その摩擦の時間が長ければ長いほど、あるいは強ければ強いほど、発熱量は大きくなります。
ブレーキも同じで、ブレーキペダルを踏む時間と強さに比例して発熱しています。
発熱が続くと、やがてブレーキパッドの素材が溶け出して蒸発。
そのガスが膜となり、ディスクとの摩擦を下げてしまうのがフェード現象です。
前述の通り、バスのブレーキはドラム式。
ドラムはパッドが鉄の桶の中に入っているため、冷めにくい弱点があります。
すなわち、フェード現象が起きやすいと言われているのです。
今回の事故関連のニュースでは、しきりに「フェード現象」「ブレーキの使いすぎ」と報道されています。
このニュースだけを見ていると、「バスは軟弱なブレーキで走っているのか?」「バスのブレーキは危険なのか?」と思ってしまいます。
現役運転手として、はっきり言いますが、その答えは「NO」です。
バスのブレーキは、そんなにやわなものではありません。
そんなシステムであれば、何十人ものお客様の命を預かれるはずがありません。
それでは、今回は何が問題だったのでしょうか。
私は、フェード現象ではなく、人間の運転方法に問題があったと見ています。
もっと言えば、「経験不足」というよりも、「ブレーキに対する理解不足」だと思っています。
【ブレーキのクセの理解不足が事故につながったか】
バスのブレーキはやわなものではないと言いましたが、普通乗用車のブレーキに比べてクセが強く、止まりにくいのは事実です。
このクセが今回の事故に大きく関わっていると思います。
どんなクセなのかというと、エア式+ドラム式による減速力の立ち上がりの遅さが一つ。
前述の通り、バスのブレーキは圧搾空気で駆動しています。
圧搾空気はワイヤーのように固形ではないので、どうしてもダイレクトさに欠けます。
また、ドラムブレーキ自体も、減速力がディスクよりも劣るため、これらが逆の相乗効果を生んでしまうのです。
しかも、この特性は速度が上がれば上がるほど顕著に出てきます。
例えば、60km/hでブレーキペダルを強く踏んでも、まともに効き出すまでに、体感では0.5秒ほどかかるぐらい。
しかし、バスの特性や機能を理解した上でブレーキをかけると、驚くほどよく効きます。
その決め手となるのは後輪。
バスは後輪よりも後方にエンジンが配置されています。
すなわち重心が後寄りなのです。
さらに、後輪はダブルタイヤとなっています。
そのため、後輪に強くブレーキをかければ、より短距離でバス減速させることができるのです。
では、どうやって後輪のブレーキを強くかけるのでしょうか。
その答えが、排気ブレーキとリターダ(補助ブレーキ)の活用です。
補助ブレーキはエンジンブレーキの一種。
バスは後輪駆動ですので、補助ブレーキは後輪のみにかかります。
すなわち、後輪の減速力を強めることができるのです。
バイクに乗る方なら、後輪ブレーキの活用がいかに有用かは分かると思います。
それと同じです。
しかも、補助ブレーキはアクセルオフで自動的にかかるので、フットブレーキのタイムラグを穴埋めしてくれます。
さらに説明すると、フットブレーキ単体でかけると、バスの前側のサスペンションだけが縮んで、つんのめった状態になります。
これでは、前二輪のみで大きなバスを止めているようなもので、まともな減速力が引き出せないばかりか、挙動も不安定になります。
しかし、排気ブレーキとリターダを効かせておけば、後輪側のサスペンションも縮むため、全てのタイヤに荷重が乗り、安定して減速ができるのです。
ズバリ、今回の事故の原因は、こういったブレーキの活用ができなかったことに起因しているのではないでしょうか。
私も峠道を頻繁に走りますが、下り坂ではエンジンブレーキに加えて排気ブレーキをかけておけば、急坂でも加速を抑えることができ、フットブレーキを少し踏むだけで十分に減速できます。
もちろんフェードの心配もありません。
これがフットブレーキだけで下った場合、前二輪のみに頼っていることになります。
さらに、下り坂は必然的に前荷重になります。
平地を走っている時よりも強大な負担が前輪にかかるのです。
件の運転手は事故直前に「止まらない」と言ったそうですが、そんな状況ではフェードが起きていなくても止まらなくて当り前です。
先ほど、ブレーキが立ち上がるまでに0.5秒と言いましたが、急坂ではもっと時間がかかり、もっと止まりません。
カーブの直前でブレーキペダルを踏んづけても、ブレーキはまともにかかるわけがありません。
さらに、ブレーキが効いたとしても、前輪は制動に全てのグリップを使っていますから、ハンドルを切っても十分な旋回力は生まれないのです。
【愛車のブレーキは大丈夫?】
最後に、今回の事故はバスだけではなく、乗用車にも起きるということを知っていただきたいと思います。
フェード現象をはじめ、ここまで説明してきた特性は、普通乗用車にも共通します。
特に一般乗用車は、どんどん技術が発達し、ブレーキを踏めば何の疑問もなく減速できます。
ギアもATやCVTが主流なので、エンジンブレーキを意識する人も少ないと思います。
そこに大きな落とし穴があります。
最近の乗用車の足回りを見ると、ミニバンやSUVといった大きいサイズの車なのにも関わらず、ブレーキローターが小さいクルマが目立ちます。
様々な試験をクリアしているとは思いますが、果たしてその巨体を、そんな小さなブレーキで安全に止めれるのか、と心配になります。
小さいローターと大きいローターの効きの違いは、身近なもので、とても分かりやすい例があります。
それが自転車。
自転車はリムにブレーキがついていますが、ブレーキパッドはとても小さいと思いませんか?
それでも十分な減速力が生まれます。
これが大きいローターと小さいローターの違い。
乗用車にもバスにも、同じことが言えるのです。
フェードが起きたら終わりです。
悲しい事故が2度と起こらないよう、正しい知識を持ったドライバーが一人でも増えてくれることを祈るばかりです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d41adcb7f229e1a700b2a0368e41096168b4d98f?page=1
(2022年11月2日 11時:4分 産経新聞)
静岡県小山町の県道で観光バスが横転し、1人が死亡、26人が重軽傷を負った事故で、県警は2日、フットブレーキの多用で利きが悪くなる「フェード現象」が原因と考えられると発表した。
現時点で車体に不具合は見つかっていないという。
県警によると、横転直前のバスの速度は時速90キロ前後だった。
事故は10月13日午前11時50分ごろ発生。
富士山須走口5合目から「ふじあざみライン」を下る途中、右カーブで曲がりきれず、道路左側ののり面に乗り上げて横転した。
現場の制限速度は時速30キロ。
https://www.sankei.com/article/20221102-RFYMGWNZCVIB3PVKKLNXEGIPMA/
2022年11月15日18時30分にYAHOOニュース(愛媛新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
西条市は15日、公共施設の消防用設備点検の委託を受けた民間業者が、市に対して虚偽の報告をしていたと発表した。
業者は以前から同様の虚偽報告を行っていたとみられ、市は別業者による再点検の準備を進めている。
市施設管理課によると、消防用設備は毎年2回の点検を行うよう、法令で規定されている。
委託先の「A社」(浅海社長、西条市周布)が9月末ごろに実施した本庁舎と西部支所、西条西消防署の3施設の点検で、非常用自家発電設備と蓄電池に関する点検項目の一部に漏れがあったことが判明。
本庁舎と西部支所では、屋内消火栓設備でも同様の点検漏れがあった。
いずれも、必要な点検をしていないにも関わらず、異常がなかったとする報告書を提出していた。
点検時には市職員が立ち会っていたが、点検漏れや虚偽報告に気づけなかったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/96a2b9daa88ebf0ea463fe1bd4afda1bea1c4cb3
11月15日20時0分にテレビ愛媛からは、西消防署の場合、2007年度の契約当初から虚偽報告していた、A社が点検を請け負っていた施設は市内に19カ所あるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
西条市から市施設の消防用設備の点検を請け負っていた市内の業者が、点検せずに、していたかのような、うその報告をしていたことが分かりました。
この施設の中には、消防署もありました。
うその点検報告をしていたのは、西条市周布の「A社」です。
西条市によりますと、A社は市役所など市の3施設の消防用設備の点検を請け負っていましたが、点検していないにも関わらず、「点検済み」とうその報告をしていました。
この施設の中には西消防署があり、2007年度の契約当初から、うその報告をしていました。
点検対象は発電機やアースなどで、今のところ、うその報告による事故や被害などは確認されていません。
A社が点検を請け負っていたのは、小学校なども含めて西条市内に19カ所あり、市は同様のうその報告がなかったか確認を進めています。
https://www.ebc.co.jp/news/data/?sn=EBC2022111511201
(ブログ者コメント)
一体、どのような会社なのだろうか?
もしかして消防の天下り先?
気になって調べてみたところ、ホームページやSNS発信は一つもなく、複数の会社情報サイトに電話番号などが掲載されているだけだったが、愛媛県消防設備協会には会員として登録されていた。
どのようないきさつで、市はこの会社と契約したのだろうか・・・?
2022年11月15日16時23分にYAHOOニュース(読売テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日未明、大阪市住之江区の商業施設にある新型コロナウイルスのワクチン接種会場がスプリンクラーの誤作動で水浸しになり、大阪市はワクチン接種を中止しました。
大阪市などによりますと、15日午前2時半ごろ、大阪市住之江区の商業施設「オスカードリーム」で、近所の住民から「ベルが鳴っている」と消防に通報がありました。
施設の運営会社が確認したところ、2階の新型コロナワクチンの接種会場を含む複数のフロアで床が水浸しになっていて、エレベーターも停止したことから、大阪市は15日のワクチン接種を中止しました。
原因はスプリンクラーの誤作動ということですが、誤作動の原因は分かっていないということです。
接種に訪れた人:
「びっくりしました。仕事の合間を縫ってできるだけ早くと思ってきたのですが」
「来週旅行を控えているので、(ワクチンを)打っている前提で行こうって話していたので、そのあたりがちょっと残念」
大阪市は、この会場でのワクチン接種を16日から再開する予定で、15日に予約していた830人は今月29日に接種できるよう調整するとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b266ef255c218d0bbc57cc4badb6af1ad09737e3
(ブログ者コメント)
裾野市の事例(故意の可能性もあるが・・・)を含め、スプリンクラー誤作動が報道されたのは、ブログ者が把握しているだけで今年3件目だ。
地震や車両接触などによるものを除き、誤作動がどれぐらい発生しているものか、ネットでざっと調べてみたが、情報は見つからなかった。
2022年11月14日1時0分にYAHOOニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事が画像の写真付きでネット配信されていた。
西武鉄道は、遮断機が下りた踏切内に取り残された人を検知するため、AI(人工知能)や3D画像解析による「踏切異常検知システム」を開発し、14日から本格的な運用を始めました。
西武鉄道沿線の約7割の踏切には「踏切支障検知装置」が設置されています。
この装置は自動車の検知がメインとなっているため、人が踏切内に取り残された場合、誰かが非常ボタンを押して列車に異常を知らせる必要がありました。
西武鉄道では、人が鉄道と衝突する事故を防ぐため、踏切監視カメラ映像をAIで画像処理したり、3Dカメラ映像を解析したりして線路内に取り残された人を検知し、接近する列車に知らせる踏切異常検知システムを開発しました。
14日から池袋線や新宿線の踏切、合わせて3カ所で本格的な運用が始まりました。
AIは人を骨格で検知しますが、このシステムでは雨の日などに傘を差して骨格が隠れている場合でも検知できるということです。
今後、車が通れない踏切を中心に設置される予定です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/be23bf7dc6888cbe19fc5f93742fa64fb375fb07
2022年11月14日20時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が地振波の伝わり方イメージ図付きでネット配信されていた。
14日午後5時9分ごろ、三重県南東沖の深さ350キロを震源とするマグニチュード(M)6・1の地震が発生した。
震源に近い三重県などで震度が観測されなかった一方、遠く離れた福島県、茨城県で最大震度4を観測した。
なぜだろうか。
東京大地震研究所の古村孝志教授によると、今回の地震は沈み込む太平洋プレート内で発生した、震源が深い「深発地震」と呼ばれるタイプと考えられるという。
プレート内を揺れが伝わったため、プレートの沈み込み口に近い関東・東北地方を中心に揺れが観測された。
一方、震源の真上にある「マントル」は軟らかく、プレート部分に比べて揺れが伝わりにくいため、三重県などでは人が感じる揺れはなかったとみられるという。
こうした、震源の近くより遠くの地域で大きく揺れる現象は「異常震域」と呼ばれる。
三重県南東沖では数年に1度、M6クラスの地震が発生しており、いずれも今回のように異常震域が生じたという。
深発地震は、震源が浅い地震に比べると、一般的に余震は少ないという。
古村さんは「深発地震であってもマグニチュードが大きくなれば、震度5以上となることもある。今回の地震を機に、備えを再点検してほしい」と話している。
https://www.asahi.com/articles/ASQCG6JYQQCGULBH00L.html
11月14日21時9分に毎日新聞からは、太平洋プレートは本州付近では東にいくほど浅くなっている(それに伴いマントル層は薄くなっている)ので東日本のほうが大きく揺れたなど、下記趣旨の記事が、同じようなイメージ図ならびに震度分布図付きでネット配信されていた。
なぜ震源から遠く離れた東日本で揺れたのか。
「異常震域」と呼ばれる現象が起きたことが、その理由だ。
政府の地震調査委員会の平田直委員長によると、メカニズムはこうだ。
震源付近では陸のプレートの下にフィリピン海プレートが沈み込み、さらにその下に太平洋プレートが沈み込んでいる。
今回の地震は震源が非常に深く、太平洋プレートの内部で発生したとみられる。
地震波は、プレートの中では伝わりやすいが、他の部分では減衰しやすい特徴がある。
太平洋プレートは本州付近では東に行くほど浅くなっており、太平洋プレートと接する陸のプレートに地震波が伝わりやすかった。
このため、震源に近い中部地方よりも、東日本の方が大きく揺れたとみられる。
異常震域のあった地震は過去にも起きている。
2019年7月には三重県南東沖の深さ約390キロでM6・6の地震があり、宮城県で震度4を観測した。
東海から日向灘に至る海域では、フィリピン海プレートと陸のプレートの境界で起こるM8~9の「南海トラフ地震」の発生が想定されているが、今回の地震はその境界面よりもかなり深い場所で、直接の関係はないという。
平田さんは「異常震域の地震は時々起こるもの。一般的に深いところで起こる地震は余震が少ないが、まれに、続いて同規模の地震が起こることがある。強い揺れを感じた場所では、引き続き強い揺れになることに気を付けた方がよい」と話す。
https://mainichi.jp/articles/20221114/k00/00m/040/226000c
2022年11月13日7時2分にYAHOOニュース(WEB CARTOP)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
駐車場と道路の段差を解消する「段差スロープ」(段差プレート)。
ホームセンターなどで手軽に購入できるので、自宅の駐車場の出口に並べて重宝している人も多いだろう。
しかし、駐車場前の道路部分や側溝の上に「段差スロープ」を接地するのは、道路交通法に抵触する恐れもある。
ネックになるのは次の条文。
道路法第43条【道路に関する禁止行為】
何人も道路に関し、左に掲げる行為をしてはならない。
(1) みだりに道路を損傷し、又は汚損すること。
(2)みだりに道路に土石、竹木等の物件をたい積し、その他道路の構造又は交通に支障を及ぼす虞(おそれのある行為をすること。
つまり、道路上にみだりにモノを置いては行けないという規定があるわけだ。
しかし、ここには「みだりに」という言葉が入っている。
「みだりに」とは、一般に「正当な理由なく」の意味で解釈されているので、段差を解消するという「段差スロープ」の目的が「正当な理由」かどうかは、法律的に解釈が分かれるところだろう。
違法か合法化は、かなりグレーなゾーンで、現実的に「段差スロープ」を警察が摘発した例は非常に稀なはず。
ただし以前、大阪で、段差スロープにミニバイクが接触・転倒し、その後、クルマにはねられて死亡する事故があり、段差スロープを設置していた飲食店経営者が道路法違反(道路での禁止行為)容疑で書類送検されたケースもあったので、万が一、設置した「段差スロープ」に人や自転車、バイクなどが躓いて、誰かが転んだり、怪我をした場合は、責任を問われる可能性は否めない。
理想をいえば、自治体に許可を取った上で、道路との段差を低くする「切り下げ工事」を行なうのがベスト。
とはいえ、「切り下げ工事」は非常にコストがかかるので、「段差スロープ」を置くかどうかは、地域性や交通量、そしてコストとリスクなどをよく考えて、自己責任で行なうしかない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/52e884c41048925673a0c4184314c5a50ae997bb
(ブログ者コメント)
ブログ者も以前、車庫前の渡溝板が破損した際、ホームセンターに売られているものとはサイズが違ったので、どこで買えるか市役所の道路維持課に聞きに行ったところ、「側溝に蓋を置いてはいけません、いつから置いているのですか?」と聞き返されたことがあった。
「分譲地に住んでいて、購入時には既にあった。周囲、皆同じです。」と答えると、それ以上は聞いてこなかったが・・・。
その蓋の上を通学中の小学生が、ガタガタいうのが面白いのか、ときどき歩いている。
万一、躓いたり割れて落ちたりすると、責任問題になるのかもしれないので、今後は見かけたら注意することにする。
2023年12月6日14時12分にYAHOOニュース(乗りものニュース)からは、西東京市では歩行者&自転車などの通行や雨水排水に支障が出る恐れありなどの理由で段差解消ステップを置かないよう注意喚起しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【道路法に根拠あり】
「道路上に段差解消用のステップ等を置かないでください」
西東京市が2023年12月頭、市のウェブサイトでこう注意喚起しました。
段差解消用のステップとは、自宅車庫と道路との出入りをしやすくするために置かれた、傾斜のついたステップのこと。
街なかでよく見かける光景かもしれません。
しかし、ステップの設置は道路法第43条で禁止されています。
条文は以下の通りです。
「みだりに道路を損傷し、又は汚損すること。」
「みだりに道路に土石、竹木等の物件をたい積し、その他道路の構造又は交通に支障を及ぼすおそれのある行為をすること。」
さらに第76条にも、以下の規定があります。
「何人も、交通の妨害となるような方法で物件をみだりに道路に置いてはならない。」
つまり、ステップは「土石、竹木等の物件」に該当し、その設置は「道路の構造又は交通に支障を及ぼすおそれのある行為」、あるいは「交通の妨害となるような方法」に該当すると解釈できます。
前出の西東京市は「歩行者がつまずくなどの危険が生じたり、自転車やバイクなどの事故の原因となったりし、事故の発生時には設置者の責任が問われることがあります」としたうえで、「雨水の排水にも支障が生じる可能性があり、生活環境の悪化につながるため、速やかに撤去してください」と呼び掛けます。
【でも実際に段差が… どうすればよい?】
とはいえ、道路と車庫のあいだに段差があるせいで生活に支障をきたしている場合はどうすればよいのでしょうか。
ある道路管理者は、以下のように話します。
「まず、その段差が家の敷地のものである場合、敷地側で切り下げるなどしてください。
家から歩道を経て車道に下りる形の場合は、縁石と歩道をそこだけ自費で切り下げ、段差を無くすという方法があります」
これは道路法第24条に基づく工事(24条工事)であり、道路管理者の持ち物である道路構造物を、道路管理者以外が手を加える行為です。
勝手に工事はできず、あらかじめ道路管理者(県道なら県の土木事務所、市道なら市役所など)に、24条工事の承認申請を行う必要があります。
ちなみに、ステップを置くなどし前出の道路法に違反した場合、6か月以下の懲役または10万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
また、その行為によって実際に事故が発生した場合は、ステップを置いた本人はその責任を問われることとなるでしょう。
実際、1999(平成11)年に大阪府堺市で発生した死亡事故は、原付バイクの大学生が段差解消用のステップに乗り上げて転倒し、他車にはねられたことが原因でした。
一件では、ステップ設置者が有罪判決を受け、書類送検されています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/711b557594fa895cddb0c99bd349d980afc8cee7
2022年11月13日6時12分にYAHOOニュース(乗りものニュース;東京とびもの学会の寄稿文?)から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
【19年ぶりとなった「イプシロン」6号機の指令破壊】
JAXA(宇宙航空研究開発機構)が2022年10月12日に鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げたイプシロンロケット6号機は、発射から6分28秒後に「成功の見込みなし」として地上から破壊信号が送られ、空中で爆破されました。
これは、日本国内の人工衛星打ち上げ失敗事例としては2017(平成29)年1月27日の「SS-520-4」、指令破壊としては2003(平成15)年11月29日のH-IIAロケット6号機以来、19年ぶりの出来事です。
当初、一部報道などでは「打上失敗」「多額の費用が無駄に」といった論調が先行し、失敗=悪のようなイメージがあったことは否めません。
しかし、これはロケットの打ち上げには必ず必要なプロセスです。
そこで、聞きなれない「指令破壊」という言葉とともに、なぜそのような措置が必要なのか、そして、どのようなときに、どのような手順で行われるのかを見てみましょう。
そもそも「指令破壊」は、ロケット発射に関して成功の見込みがなくなった際に、地上からの電波による「指令」で機体を「破壊」し、安全確実に落とすための仕組みです。
ロケットは、大きく分類すると液体燃料式と固体燃料式の2種類に分かれますが、いずれも大きく重い物体を大量の燃料を燃やして飛ばしている、という点では同じです。
飛行中、故障などで機体が制御不能になって、万一地上に落ちてしまうと、落下地点によっては大きな被害が出ることが予想されます。
これを防ぐため、あらかじめ設定した安全区域の中に落とそうと、飛行を強制的に終わらせるための措置になります。
ロケット本体や積荷の人工衛星などと引き替えに地上の安全を確保する、ひいては日本国民の生命と財産を守るための、究極の安全対策だと言えるでしょう。
【指令破壊の判断に至る3ステップ】
とはいえ、指令破壊の判断を下すまでは、3つのステップがあります。
・ステップ1:飛行中のロケットが予定外の動きをする
・ステップ2:これ以上飛行しても成功の見込みがないと判断される
・ステップ3:指令破壊コマンドを送信する
JAXAの場合、一連の流れは全て専門の訓練を積んだ職員が担っています。
飛行コースが安全限界を超えた場合、あるいは決められた時点で計画通りの姿勢にならなかった場合など、飛行を続けるのが危険な状態となった際に、指令破壊コマンドを送信します。
なお、具体的なコマンドの中身や周波数は、高度な機密性から、公開されていません。
こうした、飛んでいる際の安全確保の仕組みを「飛行安全」といいます。
これを司る施設は、かつては種子島宇宙センター、内之浦宇宙空間観測所、それぞれに置かれていましたが、現在は種子島宇宙センター内の総合指令棟(RCC)に統合されています。
指令破壊コマンドがロケットに届くと、機体に搭載された指令破壊装置が起動します。
ただ、この過程、まるで自爆スイッチを押して燃料に火を点けて爆破するかのように語られがちですが、実際はかなり違います。
指令破壊の目的は、ロケットを安全に落とすため、飛行を強制中断させる点にあります。
そのために必要なのは、推力を断つこと。
具体的には、火薬で燃料タンクを割るのです。
これは日本のロケットに共通する仕組みです。
火薬は使いますが、燃料タンクを割るためであって、搭載された燃料に火をつけ爆破するのが目的ではありません。
【炭酸入りペットボトルをロケットに見立てると…】
「H-IIAロケット」などの液体燃料ロケットでは、タンクを割れば推進剤の供給がなくなってエンジンが止まり、飛行も終了します。
一方、「イプシロン」などの固体燃料ロケットの場合は、燃料タンクがエンジンの燃焼室も兼ねていることから、そこを割れば心臓部を破壊したことになるので、やはり飛行は終わります。
「イプシロン」の1段目と2段目には、縦方向に、紐のように細長く形を整えた火薬が取り付けられています。
断面がV字に見えるよう形を整えているので、正式名称を「V型成形爆破線」といいます。
なお、確実に作動させるため、2系統がそれぞれ180度離れた位置に置かれています。
地上から指令破壊コマンドが届くと、ただちにこの火薬が起爆し、竹を割るように機体を縦に割ります。
中の圧力を一気に逃し、推進力を断って機体を落下させるのです。
身近なもので例えるなら、よく振った炭酸飲料入りのペットボトルにカッターで切り込みを入れると、炭酸の圧力で中の飲み物が吹き出す、というのに近いといえるでしょう。
ペットボトルをタンク、カッターを成形爆破線、炭酸を燃焼ガス、飲み物を燃料、と置き換えると、指令破壊の仕組みになります。
【指令破壊後のロケットはどうなるのか】
指令破壊後のロケットは、地球上に落下します。
この際、安全な場所に落ちるように事前に計画が立てられています。
ロケットの飛行コースは、人工衛星の目的とする軌道によって事前に決まります。
また、ロケット各段を分離するタイミングも、事前に計画が立てられています。
すると、分離した各段が落ちる場所が計算でわかります。
イプシロン6号機の場合、1段目の落下予想区域が沖縄東方沖、2段目の落下予想区域がフィリピンのミンダナオ島東方沖で、打ち上げ時はこの中に船などが立ち入らないように調整されています。
空中も同じように安全区域が設定され、飛行機などはその区域を避けて飛ぶことになっています。
機体は落下中に空気抵抗で、ある程度バラバラになりますが、宇宙空間から再突入するわけではないため、燃え尽きることはありません。
海面衝突時のショックで更に細かく破壊されたロケットの破片は、そのまま太平洋に沈みます。
ちなみに、海底に沈んだ残骸の引き上げの可能性についてJAXAに話を聞いたところ、2000(平成12)年には事故原因究明のために「H-IIロケット」の第1段エンジンを海底から引き揚げたことがあったものの、今回の「イプシロン」6号機については、回収することは考えていないとの回答でした。
2022年11月3日現在、「イプシロン」6号機の打ち上げ失敗について、原因は第2段の姿勢制御装置の一部がうまく働かなかったため、というところまで絞り込まれています。
なお、「イプシロン」シリーズは次号機から「イプシロンS」と呼ばれる能力増強型になりますが、これに影響する部分なのかが気になるところです。
衛星打ち上げロケットの成功率は、世界的に見て90~95%が標準です。
失敗は残念ですが、決して珍しいことではありません。
ですが、積荷である衛星の関係者にとっては、貴重な実験や事業機会が失われることになりますから、より打ち上げ成功率の高いロケットが求められるのは言うまでもありません。
筆者(東京とびもの学会)としては、イプシロンには今回の失敗を糧としてさらなる改良を行い、信頼性の高い機体に育って欲しいと願っています。
また、打ち上げに失敗してしまった衛星にも、再打ち上げの機会が早く訪れるように祈ります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d7010c8514cfb8df9ffaa66c1dc7f894a405e88
2022年11月15日21時34分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
青森県八戸市で13日夜、4歳の男の子が亡くなりました。
15日午前、市営住宅の前にはお菓子やジュースとともに花が供えられていました。
近隣住民 「どうして……。まさかって感じ」
「びっくりしました。本当にもうお気の毒ですね」
現場は11階建ての市営住宅で、男の子は、10階の自宅ベランダから誤って転落したとみられています。
男の子は、40代の母親と2人で暮らしていました。
事故が起きた当時の状況が明らかになりました。
男の子の母親は、「子どもが玄関に鍵をかけ、入れなくなった」と話しているといいます。
警察によると、13日午後11時前、母親はゴミ捨てに向かったということです。
この時、男の子は寝ていて、母親はゴミ以外のものは持たず、玄関の鍵は開けたままで部屋を出て行ったといいます。
しかし、母親が戻ると、玄関の鍵は閉まっていました。
男の子が起きて、鍵をかけてしまったとみられます。
母親はドア越しに男の子と話し、鍵を開けようとしましたが、うまくいかなかったということです。
この住宅で鍵をかけるのは簡単ですが、開けるのは簡単でないといいます。
同じ住宅の住民 :
「ちょっと子供はわからんかもね。つかまないと、(鍵)回せない感じなんだよね」
つまみの上下にあるボタンを押しながら回さないと開かない仕組みになっていました。
午後11時10分ごろ、母親は近くの交番に相談へ。
警察官を連れて、10分ほどで戻りましたが、敷地内で倒れている男の子を発見し、その後、死亡が確認されました。
自宅ベランダの手すり近くには、男の子が普段使っていたパイプ椅子が置いてあったといいます。
母親を探そうとしたのでしょうか。
男の子は部屋の中から、自分で椅子を持ち出したとみられています。
各地で子供の転落事故が相次ぐ中、防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。
子どもの安全研究グループ・技術士 森山哲さん:
「子供は親がいなくなると、とても不安になります。
不安になって親を探します。
いなかったら、玄関から開けるんでしょうね」
子どもは、3~4歳くらいになると、親のまねをして鍵の開け閉めが可能になります。
そのため、少しの時間でも鍵を持ち歩くことが大切だということです。
また、ベランダについては、足場になりそうな物を置かないことが重要だといいます。
子どもの安全研究グループ 技術士 森山哲さん:
「(親が)家の中にいなければ、ベランダから外をのぞこうとします。
窓から外をのぞこうとします。
その時に転落事故が相当あります。
本当に数分間の事故なんですが」
産業技術総合研究所が行った、ベランダ柵のよじ登り検証では、4歳児の7人中5人は、自分の背より高さがあっても、手すりや足場を使えば乗り越えることができていました。
また、2歳児の7人中1人でも、手をかけられる場所があれば、乗り越えられる子もいました。
さらに、子どもだけでベランダに出られないよう、窓の上に補助錠をつけることも大切だということです。
転落事故が起きた八戸市では、中高層の市営住宅に注意喚起のチラシを配布し、再発防止を呼びかけるとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4b3036b8500c66f0c6a7b296a858839d1aecfa6f
(ブログ者コメント)
産総研の実験については、過去に本ブログでも紹介スミ。
2018年4月14日掲載
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8242/
2022年11月16日6時12分にYAHOOニュース(乗りものニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【静岡で17年ぶり2度目の開催】
2022年11月12日と13日、静岡県において「第6回緊急消防援助隊全国合同訓練」が行われました。
これは、1995(平成7)年に発生した阪神・淡路大震災を契機として創設された緊急消防援助隊、通称「緊援隊(または緊消隊)」の消火や救助技術、そして指揮や連携活動などの能力を向上させるため、おおむね5年に1度のペースで行われている大規模な実動訓練です。
とはいえ、新型コロナの影響などから実施が延期されたことで、前回(第5回)から7年空いての開催となりました。
6回目となった今大会は、発生が危惧されている南海トラフ地震を想定した内容で、静岡県内で開催されるのは2005(平成17)年以来、17年ぶり2回目とのこと。
すべての都道府県から約700隊、計3000人超の隊員が参加したほか、消防団や警察、自衛隊、海上保安庁、そしてDMAT(災害派遣医療チーム)などの機関も参加するなど、過去最大の規模で実施されました。
また、今回は土砂災害や風水害の機動支援を行う消防部隊や、化学剤や生物剤、放射能汚染といった、NBC災害に対応した特殊部隊なども多く参加していたのが特徴です。
なぜ、全国の消防機関が1か所に集まって、これだけ大規模な訓練を行う必要があるのか。
それは、近年多発する自然災害に対して、いかに迅速に行動することができるか、どれだけの部隊を一斉に投入できるのか、投入された部隊をいかにして効率的に稼働させ、迅速な人命救助に繋げるのか、こういった点を演練し、問題の洗い出しを行うのが目的だからです。
ほかにも今大会では、会場に訪れることができない市民にも消防の救助活動を知ってもらえるよう、消防の全国訓練では初となるYouTubeでのライブ配信が行われるなど、新たな取り組みも行われていました。
まず12日のサブ会場となった遠州灘海浜公園では、想定上の津波被害にあった静岡県磐田市を舞台にした訓練が行われました。
その内容は救助だけではなく、化学系の部隊まで投入され、かなり臨場感のあるものでした。
【津波災害なのに有毒ガスを想定 なぜ?】
ここでは、想定する発災から24時間が経過し、海水が引いたという状況から訓練が開始されます。
まずは、地元の磐田市消防による有毒ガスなどの検知活動です。
なぜ、有毒ガス検知から開始されるのかといえば、多くの家屋が津波に流された場合、可燃性のガスやその他の有毒物質も漏洩している可能性があるからです。
この危険な環境に部隊を投入することは、二次災害を発生させる可能性があるため、まずは救助隊の安全を確保するという観点から訓練が始まりました。
説明によると、仮にこの有毒ガス検知作業中に要救助者を発見しても、検知作業に係る隊員は少数であるため、要救助者の情報を本部に伝達するのみで、彼らが直接救助活動にあたることは稀だそうです。
これは要救助者を見捨てているワケではなく、増援に来る多くの部隊を受け入れ、一斉に救助活動に当たる方が、より効率的で安全に多くの要救助者に対処することが可能であると考えられているからです。
とはいえ、緊急を要する場合には、ガス検知作業を中断して人命救助にあたる場合もあるとのハナシでした。
こうした検知作業と平行して行われているのが、ドローンによる局地的な被害状況の確認と、増援部隊の受け入れです。
発災から既に24時間以上経過しているため、続々と現地に到着する遠方の部隊を、次々と指定された駐車スペースへと誘導します。
遠方から集まった救助隊の隊長などに対して行われるのが、その段階での被害状況の報告と、担当する救助作業の割り振りです。
これは想定上の被害地域である磐田市消防が音頭を取って行われます。
ここでポイントとなるのは、たとえ上位組織である総務省消防庁の職員が駆け付けたとしても、指揮を執るのは地元消防だという点です。
総務省消防庁の職員は、あくまでも地元消防のサポートに徹するそうです。
各救助隊に必要な指示が与えられると、各隊はそれぞれの救助活動場所へと向かっていきます。
ただ、近年の地震災害を受けての想定といえたのが、救助活動中に2度目の地震を検知するという点でした。
次々と搬出される想定上の被災者たちを救急車に乗せ、病院などへと後送している最中に新たな地震を検知、これにより二次災害の恐れがあるとして、全救助隊へ一時退避命令が発令されたところで、初日の訓練を終えました。
【あえて遠方部隊同士でチーム組ませる意義とは?】
他方で、この津波被害への対応訓練を行っている会場の隣では、地震によって発生した大規模な火災への対応訓練も行われていました。
想定上、次々と延焼する住宅火災。
取り残された住民を助け出しますが、トリアージの結果、助けるのが難しいと判断されることも。
それでも、住民基本台帳に基づいて、残る全ての住民を探し出します。
時を同じくして、住宅の延焼火災とは異なる原因で、大規模な工場からも火が出ます。
出火を確認した磐田市消防は、地上からの放水に加え、ヘリコプターからの空中消火を要請。
静岡空港を仮の拠点としていた各地の防災・消防ヘリコプターが次々と燃え上がる工場へと放水し、大ごとになる前に鎮火させていました。
2日目となる13日は、静岡空港の西側にある県有地において、南海トラフ地震で発生した「多重衝突事故」「地下施設での火災」「列車の脱線事故」「土砂災害」など多くのシナリオが想定され、これらに対処するための救助活動が一斉に行われました。
全国から集結した緊急消防援助隊は、このように指定された現場での救助活動に従事したのですが、今回の訓練の肝ともいえる「連携」に関して興味深い調整がされていました。
それが「遠方の救助隊同士でチームを組ませて救助に当たらせる」ということです。
たとえば、近隣の救助隊同士であれば、日頃の訓練でも連携しやすいため、大きな問題は発生しません。
それに対して、たとえば北海道の部隊と九州の部隊は、普段接する機会がありません。
そのため、今回の訓練では、あえて遠方の部隊をワンチームにすることで、お互いに連携方法を模索させていたのです。
ちなみに、これだけ大規模な訓練が行われるということから、静岡県に設置された訓練会場付近には多くの市民が集まっていました。
なかには遠方から駆け付けたと思われるファンの姿も。
なにせ、全国の緊急車両が一堂に会するため、これ以上の撮影機会はないでしょう。
また、将来の消防士になるかもしれないチビッ子たちも多く見に来ており、老若男女問わず、普段はなかなか見ることができない消防士らの活動に目を輝かせていたのが、印象的でした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6507a61a31766c4be2bbdcdcb556448c94267ab2
(ブログ者コメント)
4ケ月前、この訓練が行われることになった経緯や今回の訓練計画などが消防庁からユーチューブにアップされていた。(13分)
https://www.youtube.com/watch?v=hv59fwnHpIY
2022年11月14日13時23分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府岸和田市の市立保育所の駐車場で12日午後5時過ぎ、同市の女児(2)が車の中で意識不明の状態で見つかり、間もなく搬送先の病院で死亡が確認された。
府警によると、女児を見つけた父親(33)は「この日朝、保育所に送るため娘3人を車に乗せたが、一人だけ預けるのを忘れて帰った」と説明したという。
府警は、父親が女児を保育所に預けず、約9時間にわたり車内に置き去りにした後、迎えに行った際に発見したとみている。
熱中症で死亡した可能性があり、経緯を慎重に調べる。
岸和田市は14日、次女が登園する予定だった市立保育所が欠席に気づきながら、親に確認の電話をしていなかったことを明らかにした。
市子育て施設課によると、園児の出欠については
▽保護者が登園時にチェックカードに記入する
▽保育士が園児の顔を見る
▽登園予定の園児がいない場合は親らに連絡する
といった方法で確認するのが基本的な対応だった。
保育所は12日、次女の欠席に気づいていたが、担当の保育士が母親に電話をかけようとした際、別の保護者に対応しなければならなくなり、その間に電話をかけたつもりになっていたという。
これまで、欠席した園児への対応を明文化したものはなく、市は13日に臨時所長会を開き、具体的に文書にして配布した。
また、各家庭に連絡した日時や対応した職員、やり取りの内容などを記入する連絡記録簿を新たに作成。
職員間で情報を共有し、緊急連絡先に連絡がつかない場合、複数回連絡するよう改めた。
同課の溝端課長は「大変重い事案だと受け止めている。今後、このようなことがないよう努めていきたい」と話した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221114-OYT1T50066/
11月14日19時29分にmBS NEWSからは、死因は熱中症だった、3列目のチャイルドシートに座っていた、後部座席の窓はスモーク加工されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月14日、警察は司法解剖の結果、亡くなった惺愛ちゃん(2)の死因は熱中症で、死亡推定時刻は発見される約1時間前の11月12日午後4時ごろだったと発表しました。
また警察によりますと、長女と三女は同じ「認定こども園」に通っていたということですが、そこに2歳児の空き枠が無かったことから、次女の惺愛ちゃんだけ別の保育所に通っていたということです。
惺愛ちゃんは事件当日、車の3列目に座りチャイルドシートにベルトで固定された状態でした。
車は施錠されていて、窓は閉められていたということです。
さらに、後部座席の窓はスモーク加工がされていたため、外から中の様子が見えにくい状況だったことも明らかになりました。
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20221114/GE00046840.shtml
11月14日17時45分に産経新聞からは、気温23℃でも室内温度は38℃になる、車内に子供だけが残されているのを見た人のうち87%はそのまま通り過ぎたという調査があるなど、など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府岸和田市で2歳の保育園児の女児が、約9時間にわたって車内に置き去りにされ、熱中症で死亡した。
11月は過ごしやすい気候が続くが、日が差すと車内の温度は急上昇する。秋や春でも熱中症への注意を忘れてはならない。
日本自動車連盟(JAF)が過去に実施した車内温度の検証によると、10月で車外の気温が22・7度だった場合、車内の温度はすでに37・5度に。さらに車外が26・8度になると、車内は47・9度に達するなどし、夏以外でも熱中症のリスクが確認された。
40度の車内は大人であれば最初は我慢できるものの、20分程度が限界だったといい、幼い子供が耐えられないことは明らかだ。JAFの担当者は「秋は気温が落ち着いているが、車内に幼い子供を残すことは危険。数分であっても置き去りにしないようドライバーは気を付けてほしい」と話す。
一方、5人に1人が車内に子供を置き去りにした経験があるとの調査結果もある。子供の置き去り検知システムなどを扱う専門商社「三洋貿易」(東京)は今年5月、子供や孫を車に乗せたことがあるドライバーにオンラインで質問し、2652人が回答した。
直近1年間にあった車内置き去りに関する経験を複数回答で尋ねたところ、最も多かったのが「子供を残したまま車を離れた」(22%)。「車に子供だけが残っているのを見た」(10・6%)、「子供が運転席に座っているのを見た」(5・8%)も続いた。
置き去りにする理由については「保護者としての意識が低い」(73%)が最多。次に「用事を済ませる間に子供を見てくれる人がいない」(32%)だった。
また車に子供だけが残されているのを見た人のうち、87%が「そのまま通り過ぎた」と回答。これに対し「警察に通報した」は1%、「店員や警備員らに知らせた」は8%にとどまった。
https://www.sankei.com/article/20221114-CIUMSKTSPBNZTBXFYGPNXMAJL4/
2022年11月11日19時38分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事が複数枚の写真付きでネット配信されていた。
今、大阪市では「街路樹」の伐採が進んでいます。
季節の移ろいを感じるきっかけにもなる街路樹ですが、3年後までにおよそ3000本が伐採される予定です。
なぜ、伐採が必要なのでしょうか。
【ちょっと寂しい】
11月11日、伐採が行われていたのは大阪市の長居公園通。
午前中から作業員がチェーンソーを使って、カエデの木の枝や幹の一部を切っていました。
伐採した木はトラックの荷台に積まれていました。
残された根元の部分は、今後、引き抜いて撤去するということです。
近くの道路の別の街路樹にも、この先、伐採されることを知らせる貼り紙が張られていました。
近所に住む87歳の女性:
「街には緑が少なく夏の暑い日には日陰がなくてつらいので、伐採しないでほしい」
道路を利用する80代の女性:
「紅葉シーズンが終わると枯れ葉で滑りやすくて嫌だと思うこともありしたが、伐採されて無くなるのはちょっと寂しいです」
【たくさん植えてきたけど】
なぜ、街路樹の伐採が進んでいるのでしょうか。
もともと緑が少なかった大阪市では、昭和39年に「緑化百年宣言」が行われて、以降、積極的に樹木が植えられてきました。
当時は、できるだけ早く緑を増やすために、ポプラやプラタナスなど成長が早くて大きくなりやすい木が選ばれたということです。
街路樹は道路の景観をよくして、季節感を演出するだけでなく、強い日ざしを遮ったり、火災の延焼を防いだりという効果もあります。
ところが、植樹から50年以上が経過すると▽老木となって倒れるおそれがある木や、▽大きくなりすぎて信号や道路標識が見えにくくなり道路交通に影響が出る木も増えていたということです。
また、2018年の台風21号では、市が管理するおよそ1650本の街路樹が倒れるなど、災害のリスクも顕在化しました。
そこで市は、去年3月までの3年間で、およそ9000本の街路樹を撤去して背の低い木に植え替えるなどの対策を進めました。
【安全のため 理解を】
さらに、この夏以降は、近い将来、道路に影響が出る可能性がある街路樹の撤去も進めています。
特に着目しているのは、大きく張った根で舗装が持ち上げられて路面が悪くなる「根上がり」という現象。
車いすやベビーカーが通りにくくなるケースなど、交通に影響が出る可能性があるということです。
市では、2025年3月までに、合わせて3000本を撤去する予定だということです。
大阪市は、「道路を安全に使ってもらうために必要な措置だと考えているので ご理解とご協力をいただきたい。樹木を撤去した場所には、生長の緩やかな木や低木を植えるなどの対応で景観を守っていきたい」とコメントしています。
【景観も 安全も】
取材をすると、現場では伐採を惜しむ声が聞かれました。
確かに、伐採されてトラックに積み込まれる木を見ると、なんとも寂しい気持ちになります。
一方で、街路樹が倒れて被害が出るケースが全国的に相次いでいるのも事実です。
子どもからお年寄りまで多くの人が使う道路だからこそ、景観を大切にしつつも、安全な道路をどうやって守っていくのか、考えるきっかけにしたいと思いました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221111/k10013888701000.html
街路樹による事故トラブルは本ブログでも多数紹介スミ。


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。