







2022年9月23日付で労働新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡中央労働基準監督署は、運転中の車両系建設機械に接触する危険のある箇所に労働者を立ち入らせたとして、建設業のK産業㈱(福岡県福岡市)と同社代表取締役を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで福岡地検に書類送検した。
福岡市博多区の8階建てマンション解体工事現場において、同社の労働者がドラグ・ショベルのキャタピラーに左足を轢かれて切断する労働災害が発生している。
労災は令和3年9月2日に起こった。
被災者が同現場でゴミ拾い作業をしていたところ、別の同社労働者がドラグ・ショベルをバッグさせてきた。
同労基署によると、被災者は慌てて逃げようとしたが、凹凸の多い現場であったため、途中で引っかかり転んでしまったという。
同社は、バリケードを設置して危険箇所への労働者の立入りを防止する、誘導者を配置する、などの危険防止の措置を講じていなかった疑い。
災害発生当時、同社はドラグ・ショベルのバケット部分を杭状のブレーカ・ユニットに交換し、コンクリートを粉砕する用途で使用させていた。
https://www.rodo.co.jp/column/137169/
2022年9月22日11時31分にYAHOOニュース(東北放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
様々な疑問を深堀りする「tbcNEWSDIG」です。
仙台市内のとある場所、わき道から県道に出るポイントがあるのですが、ここで問題になるのがウインカー。
どちらに出すか?なのです。
【「ウインカー」問題、調べてみた】
小出記者:
「仙台市青葉区の山手町です。
私の後ろの道路は、この先で県道にぶつかりますが、その際にある問題が起こるんです」
その問題とは…、ウインカーです。
車やバイクがこのわき道から県道に出る際に、ウインカーをどちらに出すのが正しいのでしょうか。
9月7日午後、およそ1時間にわたって現地を通行する車を確認してみました。
右のウインカーを出して県道にへ出て行く車もいれば、あっ!市営バスも右です。
こちらの車は…、左のウインカーを出しています。
しかし、圧倒的に多かったのは…?
小出記者:
「ウインカーは右を出しています。
次の車も右です。
また右ですね。
ほとんどの車が右を出しています」
この道をよく通るという男性も、このように語ります。
男性:
「合流するというイメージで右です」
調査した場所を図でみると、確かに合流するよう場所に見えます。
およそ1時間の調査結果はこうなりました。
左にウインカーを出した車が6台、これに対して右は57台と、圧倒的に右が多くなりました。
果たしてどちらが正しいのか?
宮城県警に話を聞きました。
【ポイントは“交差点”か否か!正解は「左」でした】
小出記者:
「ここは、トンネルを抜けてきた道に入っていく側道ですよね。
今見ていても右にウインカーを出す車が多いが、ここはウインカーをどう出すのが正しいのですか?」
県警交通規制課 高橋次長:
「左に出すのが正解です。
よくあるのは、高速道路とかのように合流するイメージで出している人が多いと思う」
判断のポイントは交差点なのかどうかです。
一時停止や停止線がある場合は「交差点」にあたるので左折に該当し、左にウインカーを出さなけれないけません。
Qこの交差点はどう考えたらわかりやすいですか?
高橋次長:
「(県道と交わる)道路の角度がきついので、これが角度が緩いと考えると、北に行く場合は左折のウインカーを出しますよね?
角度はきついが、左に出すのが正解」
仮に、十字路や丁字路のようなわかりやすい形ではなく、合流のような道路の形であっても、交差点の場合はウインカーを「左」に出すのが正解です。
一方で、高速道路などで本線へ合流するための加速車線がある場合は、あくまで車線変更とみなされるため、「右」にウインカーを出します。
今回の交差点でウインカーを右に出すと、ある誤解を生む可能性もありました。
県警交通規制課 高橋次長:
「こちらで右のウインカーを出してしまうと、後続車が『反対方向いけるのでは?』と誤解して逆走する可能性があるので、左のウインカーを出してもらいたい」
実際のルールとドライバーの認識に差がある現状が、今回の取材でわかりました。
似たような「交差点」は他にもありますので、通る際は注意が必要です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e695a1f95c8d7ac1bbe9a8f711f37cf3b0b61fb9
2022年9月22日19時4分にYAHOOニュース(新潟放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日の午後、新潟市万代エリアのマンション建設現場で鉄パイプが落下する事故があり、作業員4人がけがをしました。
鉄パイプは歩道上にも落ち、一時、騒然となりました。
無造作に転がる鉄パイプと、あちこちでえぐれた道路が衝撃の大きさを物語っています。
60メートルほどの高さからおよそ100本の鉄パイプが落ちたとみられ、多くの人が行き交う歩道に落下したものもありました。
【記者リポート】:
「目撃した人の話によりますと、この上のクレーンから鉄パイプが20から30本落下。そのうちの数本はこの大通りのセンターライン近くまで転がってきたということです」
事故があったのは、新潟市中央区万代5丁目のマンション建設現場です。
警察によりますと、近くにある交番の警察官が22日午後1時45分ごろに物が落下した金属音を聞き、事故に気付きました。
建設現場の屋上部分から100本の鉄パイプの束2つを降ろそうとしていたところ、60メートルほどの高さで1つの束が落下したということです。
このうちおよそ半分は建物の途中の18階に落ち、その階にいた作業員3人の肩や背中に当たりました。
残りの半分のうち、40本ほどは敷地内の地上に落下。
10本ほどが歩道に落ちて、作業員の頭にヘルメット越しに当たったということです。
4人はいずれも男性で、意識はあり、命に別状はないということです。
【目撃した人】:
「ワイヤーが切れた時に、ばちんと音がして、そこで見上げたら、バラバラと鉄パイプが落ちてきてね…」
歩道を歩いていて巻き込まれた人はいませんでした。
鉄パイプは長さおよそ1.5メートル、直径5センチほどでした。
警察は落下の原因について調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/01e4ff34f88e98ac28d7bce02842a9e75b613f49
9月22日19時33分にYAHOOニュース(テレビ新潟)からは、4人は軽傷だった、落ちたパイプはコンクリートを固める工程で使われていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【リポート】:
「工事現場から鉄パイプが落ちる事故が起きたということです。こちらにはその鉄パイプでしょうか一本落ちています。道路を見ますと落ちた衝撃でしょうか、くぼみのように穴が開いているのが見えます」
22日午後1時47分ごろ、マンションの19階、地上60メートルの高さから100本の鉄パイプが落下しました。
このうち50本ほどが18階に落ち、3人の作業員がけがをしました。
また、10本ほどは歩道に落ち、そこにいた作業員1人もけがをしましたが、4人はそれぞれ軽傷で、命に別条はないということです。
〈近くにいた人は〉 :
「車がぶつかってきたんじゃないか、そんなすごい衝撃音がしましたね。イヤホンしていたんですけどイヤホンしていてもわかるくらいの衝撃音」
鉄パイプは直径が5センチほどで長さは約1.5メートル、コンクリートを固める工程で使われていて、事故当時はクレーンで地上に降ろす作業をしていたということです。
警察は何らかの理由でクレーンのバランスが崩れたとみて、事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7459ccef9dad269f5963172770db7a1980f4e630
2022年9月21日10時54分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪・河内長野市など全国にあるトランポリンの施設で骨折などの大けがが相次いでいるとして、消費者庁は利用者に対して
▼経験が少ない人は宙返りなどの危険な行為はやめるほか、
▼監視員が十分に監視しているかを確認することなど、
注意喚起を行いました。
消費者庁によりますと、2020年12月から先月(8月)末までの間に、トランポリンの施設を利用中に落下したり転倒したりするといった事故が22件起きています。
中には
▼前方宙返りをして隣のトランポリンに落下し、脳震とうを起こしたり、
▼後方宙返りをして腰から落下して、腰椎を圧迫骨折したりする
ケースが報告されているということです。
消費者庁は
▼経験が少ない人は宙返りなどの危険な行為はやめるほか、
▼監視員が十分に監視をしているかを確認することなど、注意を呼びかけています。
また、22件の事故のうち14件が、大阪・河内長野市にある「TパークBIGSTAGE(ビッグステージ)河内長野店」で起きていることから、消費者庁は、この施設が事故防止の取り組みが不十分だったなどとして、消費者安全法に基づき、名前を公表して注意喚起をしました。
これについて、施設の運営会社は、「厳粛に受け止めています。けがの発生防止のため、具体的な対策を講じてまいります」などとしています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20220921/2000066576.html
9月20日18時8分に朝日新聞からは、消費者庁が利用者に聞き取り調査したところ事前に宙返り禁止などの説明を受けたり途中で注意された記憶がある人は少なかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
トランポリンで遊んでいる最中にけがをする事故が短期間で多数報告されているとして、消費者庁は20日、消費者安全法に基づき、大阪府河内長野市の遊戯施設「TパークBIGSTAGE河内長野店」の施設名を公表し、注意喚起をした。
消費者庁によると、2021年12月~22年8月、利用者が宙返りをしたり、高く飛びすぎたりして手や腰から落下するなどし、骨折などのけがをした例が14件確認された。
同庁が同種の事故について注意喚起した20年12月以降、消防などから通知を受けた事故は全国で計22件で、この施設の事故が約6割を占めた。
消費者庁の調査に対し、同店は宙返りなどの禁止事項を設け、係員による監視などの対策をしていると説明したが、利用者への聞き取りでは、宙返りが禁止されていると事前に説明を受けたり、途中で監視員に注意されたりしたと記憶している人は少なかったという。
同庁は、「禁止事項を利用者に認識させて守らせるまでは至っておらず、常時の安全監視が十分なされていないことがうかがわれる」と指摘。
事故防止に向けた取り組みが十分でなく、今後も類似の事故が起こる可能性があると判断した。
同店の運営会社は取材に対し、「宙返りは自己責任で行ってもらうというスタンスだった。5月以降は厳しく注意を呼びかけている」と話している。
消費者庁は、トランポリンパークと呼ばれる同種の施設を利用する際の注意点として、いきなり高く跳んだり、宙返りをしたりするなどの危険な技はやめることや、監視員が配置されているか確認することなどを挙げている。
https://www.asahi.com/articles/ASQ9N5TWXQ9NUTFL00J.html
9月21日19時37分にYAHOOニュース(関西テレビ)からは、店名を公表された施設で取材当日、危険な遊び方をしていて注意されたという利用者が2人いたなど、下記趣旨の記事が施設や注意喚起貼り紙の複数枚写真付きでネット配信されていた。
大阪のトランポリン施設で事故が相次いでいるとして、消費者庁が注意喚起しました。
事故を防ぐための対策は取られていたのか、施設を取材しました。
【全国で報告されたトランポリン事故の6割を占める大阪の施設】
消費者庁が事故防止の取り組みが不十分だとして施設名を公表したのは、大阪府の「TパークBIG STAGE 河内長野店」です。
2020年12月からの1年8カ月で、利用者が脳震とうや骨折などのけがをする事例が14件確認されたということです。
全国で報告されていたトランポリン施設での事故は22件で、この施設での事故がおよそ6割を占めました。
施設を訪れてみると…
【記者リポート】:
「こちらのトランポリン施設ですが、事故が多発していることを受け、注意喚起の紙が至るところに貼られています」
貼り紙には、「空中回転技は禁止」の文字が。
事故が相次いだことから、2022年5月、宙返りは経験者以外禁止になりました。
運営会社によると、スタッフによる声掛けや、どのような事故が何件起きたかを知らせる貼り紙など、事故を防ぐ対策はオープン当初から行っていたといいます。
【利用客】:
「(前は)宙返りはできてたんですけど。
さっきしたときに危なかったんで、やめとこうかなって。
(Q:ストップもらった?)
ストップもらいました。
けがしたらおもろなくなるからな、その日1日」
「僕ら、かばんを持ち込んで跳んでたんですけど、『やめてください。ロッカーに入れてください』と言われたので、きっちりされてると思いました。
正直…自己責任ですね」
運営会社は、「事実を重く受け止め、対策を強化していく」とコメントしています。
【トランポリン事故 施設の責任どこまで?】
施設では従来から、貼り紙やスタッフによる声掛けで注意喚起を行っていました。
経験者以外の“宙返りの練習”は、2022年5月までは許可していましたが、これについて運営会社は、「制限をかけ事故を防げた部分はあったと思う」としています。
現在は、明らかに経験者と分かる場合のみ許可していて、少しでも危ないと思った人にはすぐに「やめてください」と声を掛けるよう徹底しているということです。
こういった中で事故が起こった場合、施設の責任はどこまで問われるのか、菊地幸夫弁護士に聞きます。
【菊地弁護士】:
「完全に事故を防ぐことは無理ですよね。
例えば、指導員がすぐ近くにつくような体制であったり。
一定の危険がある営利事業だと、施設側には『利用客の安全を配慮する』義務がある。
一方、利用客の自己責任の面もあります。
仮に事故が起きて損害が発生すると、全額賠償ではなく、利用客の落ち度の分が引かれると思います」
(関西テレビ「報道ランナー」2022年9月21日放送)
https://news.yahoo.co.jp/articles/962ff0812636f72469199cef29c5d0ad2dd89a2d
2022年9月21日19時16分にYAHOOニュース(;PRESIDENT Online)から、『なぜ通園バスの置き去り事故は繰り返されるのか…「安全装置」で完全解決できると考えてはいけない』というタイトルで、下記趣旨の記事(千葉商科大学教授の寄稿文?)がネット配信されていた。
【安全装置の設置義務化は早急に進めるべきだが…】
静岡県牧之原市の認定こども園で3歳の園児が送迎バス内に置き去りにされ死亡した。
昨年7月に福岡県中間市の保育園で5歳の園児が同様に送迎バスに取り残されて熱中症で亡くなり、大きなニュースになったばかり。
保育園・幼稚園関係者は危機感を持ってそれを聞いたはずだが、残念ながら、その教訓は生かされなかった。
政府は事態を重く見て、送迎バスを持つ全国の幼稚園・保育所などを点検し、安全管理マニュアルの策定する「緊急対策」を10月中にもまとめる方針を示している。
それでも、マニュアルに沿って実際に行動するのは人間。
ヒューマンエラー(人為ミス)をゼロにすることは難しい。
そこで、多くのメディアや識者からあがっているのが、人感センサーなど安全装置の設置義務付けだ。
今回のようにミスがいくつも重なったとしても、子どもの命を救う事ができる仕組みを構築すべきだ、というわけだ。
実際、欧米などでは自動車にそうしたセンサーを取り付ける動きが広がっており、米国などでは標準装備として義務化する方向に動いている。
日本に輸入する欧州車などの一部には、すでに置き去り防止のセンサーが装備されている車種もある。
そうした安全装置の送迎バスへの設置義務化は早急に進めるべきだろう。
【ヒューマンエラーは機械で100%解決できる問題ではない】
だが、そうした安全装置を付ければ100%死亡事故が防げるわけではない。
あくまで機械だから、故障することはあり得る。
定期的なメンテナンスやチェックも重要だが、それを担うのも人間だ。
センサーの設置を義務付けても、そのスイッチをオフにしてしまうことだってあり得る。
毎年夏になると、送迎バスではなく、駐車場に止めた自家用車の中に置き去りにされ熱中症になる子供の話が報じられる。
その多くが、買い物やパチンコに夢中になった母親が、車に待たせた(置き去りにした)子供のことをすっかり忘れたために起きる。
あるいは「これぐらいの時間ならば大丈夫だろう」と“意図的に”置き去りにしている。
こうした場合、仮にセンサーが付いていても、装置の設定スイッチをオフにするに違いない。
輸入車のカーディーラーによると、この装置が付いていると、コンビニで買い物をする時に、載せているペットが動くだけで作動してしまう。
これを避けるために機能をオフにしている人も少なくないという。
今後、日本でもセンサーによる安全装置が標準装備になっていくに違いないが、それでヒューマンエラーがなくなるわけではないのだ。
送迎専用のバスならば、スイッチをオフにすることはないだろうが、機械のことだから、誤作動することはあり得る。
誤作動を嫌ってスイッチを切る運転手が出てくるかもしれないのだ。
【鉄道現場には“指差喚呼”という動作がある】
では、どうやったら事故は防げるか。
基本的には、人為ミスを防ぐために「訓練」することだろう。
日本の鉄道現場には、「指差喚呼(しさかんこ)」と呼ばれる安全確認の動作がある。
運転手や車掌が青信号を指差しながら「信号よし!」と大きな声を出す、あの仕草である。
明治時代に始まったとされるが、今日まで国内の鉄道では当たり前の安全確認法になっている。
それは、自動列車停止装置などの安全装置が当たり前になった今でも変わらない。
この指差喚呼、日本特有の慣行だそうだが、鉄道現場だけでなく、製造業の工場や工事現場などでも幅広く使われている。
たとえ相方がいなくても大きな声を出すことで、自分自身の注意力が喚起される。
しかも、この「指差喚呼」を新人教育などで、徹底的に叩き込む。
「身体に覚えさせる」わけだ。
列車を走らせる前には必ず声を出して安全を確認するという動作を「ルーティーン」化する。
いくら綿密なマニュアルを作っても、それが現場で実践されなければ意味がない。
実践させるためには、繰り返し「訓練」する事が重要だ。
バスを止めて子供を下ろしたら、残っている子供はいないか、椅子の下を指差しながら、「座席よし」といった具合に大きな声で確認する。
一見、単純な作業でも、安全確認としては大きな効果を上げるはずだ。
【マニュアルを守ることが目的になってはいけない】
センサーなどの安全装置や、マニュアルは重要には違いない。
だが、ともすると、センサーがあるから確認を怠っても問題は起きないという「機械任せ」の油断が生じる。
マニュアル通りに作業を行っていたのに事故になった、と首を捻ることにもなりかねない。
「最後は自分の責任だ」と運転手自身が肝に銘じることこそが重要なのだ。
実は、そうした「現場の責任感」が強いことが、欧米の企業経営者から称賛されてきた。
「日本企業の強さは『ゲンバ』だ」と、破綻の淵に追い込まれた日産自動車に乗り込んだ当時のカルロス・ゴーンは舌を巻いたものだ。
そのゲンバの強さは、細かいマニュアルが整備されていたからできたわけではなく、現場を預かる一人ひとりが問題点や危険性を察知して対処、改善することができたからだ。
その後、経営効率化の中で、欧米流の経営スタイルから入ってきたマニュアル重視の姿勢に対して、古くからの現場の職人の多くが「最近はマニュアル人間ばかりになった」と批判していた。
仕事の最終目的はより良い製品を作ることであって、マニュアルを遵守していれば良い、というものではない。
それが「現場の責任」というものだった。
【日本の製造業で「現場力」が失われている】
最近、日本の製造業の工場などで「現場が崩壊寸前だ」という声を聞くようになった。
コスト削減優先の中で、数年しか働けない技能実習生に現場を任せるところが増えてきた。
現場にベテラン作業員がいても、高齢化でいつまで勤められるか分からない、と言う。
どんどんマニュアル化、機械化して、熟練のベテランは姿を消しつつある。
つまり、現場で責任感をもって仕事をこなす人の力が落ちているというのだ。
現場のいわば“プロ”が減って、「リスク(危険)」を捉える力も落ちている。
リスクというのは、予想外の事から起きる。
すべてマニュアルに書いてあるわけではない。
かつては、現場で経験を積んでいる中で、様々なリスクに直面し、自ら解決策や善処方法を会得したものだが、最近は「想定外」に直面した結果、対応が後手に回るケースが少なくない。
こういうことが起きれば、こんな事態が生じるかもしれない、という、現場ならではの「想像力」が欠落するようになっているのだ。
【このままでは不幸な事故は繰り返される】
通園バスを日々運転していれば、降りる際に子供がいたずらで椅子の下に隠れているようなことに遭遇するだろう。
万が一、椅子の下にいて炎天下で放置されればどうなるか、車内の温度は何度ぐらいになるか、リスクに対する「想像力」が働けば、自ら「指差喚呼」して、子供が残っていないことを確認するに違いない。
漫然と仕事をこなしているから事故は起きる。
残念ながら、今の学校教育では、そうした「想像力」を養うような授業が行われていないのだろう。
マニュアル的な知識習得が優先され、A=Bといった答えだけを求める教育が行われている。
どんな事にも「リスク」があり、一方で「ベネフィット(利益)」を得ようとすればリスクをゼロにすることはできない。
つまり、ベネフィットを得るためにどうやってリスクを最小化するかという、まさに「現場」で経験的に積み上げられてきた知恵が失われていっているのではないか。
相次いだ通園バス置き去り問題は、日本の「現場力」の弱体化を示しているように見える。
だとすると、マニュアル化や機械化をいくら進めても、不幸な事故は形を変えて起き続けるに違いない。
磯山 友幸(いそやま・ともゆき)
経済ジャーナリスト 千葉商科大学教授。
1962年生まれ。
早稲田大学政治経済学部卒業。
日本経済新聞で証券部記者、同部次長、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、「日経ビジネス」副編集長・編集委員などを務め、2011年に退社、独立。
著書に『国際会計基準戦争 完結編』(日経BP社)、共著に『株主の反乱』(日本経済新聞社)などがある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c39a6be00c8ebca64fdd51827b35ddfe07c6acac
2022年9月20日21時58分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午後2時45分ごろ、石川県白山市の金沢工業大やつかほリサーチキャンパスにある地域防災環境科学研究所で、耐震実験用の土壁が倒れ、男性教授(64)と、25歳と22歳の女子学生の計3人が足を挟まれるなどのけがをした。
地元消防によると、このうち学生(25)は重傷という。
大学や地元消防によると、現場は住宅の耐震実験などを行う施設で、土壁は幅2メートル弱、高さ3メートル弱、重さ約400キロ。
9枚を立てて並べていたところ、8枚がドミノ倒しになったという。
大学の説明では、当時現場にいたのは建築学部建築学科の学生4人と教授の計5人。
木枠内に土などを塗り込んで作った土壁に機械で力を加え、壊れる状況を調べる実験の準備中だったとみられる。
通常は天井からつるしたクレーンを使って壁を動かし、参加者はヘルメットを着用することになっている。
当時の状況は確認中といい、大学広報課は「実験中の事故はあってはならないことで、安全管理が徹底されていたかを調べ、再発防止に努めたい」とコメントした。
(共同)
https://mainichi.jp/articles/20220920/k00/00m/040/273000c
9月21日12時31分にYAHOOニュース(北陸放送)からは、土壁の耐震性を調べる実験の準備中だった、クレーンで吊り上げる準備をしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防によりますと、実験室には9枚の土壁がおよそ80センチの間隔で立てられていて、両脇の3か所は一辺が5センチほどの角材でビス止めされていたということです。
その際、最も端の1枚を男性教授がクレーンを使ってひもをかけ吊り上げる準備をしていたところ、他の8枚の土壁がドミノ倒しになったということです。
事故当時は土壁の耐震性を調べる実験の準備作業中で、警察は業務上過失傷害の疑いも視野に調べを進めています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4ebdd4a9fff22d0969c470a08306027a8ca5eda
2022年9月21日19時1分にYAHOOニュース(北陸放送)からは、同趣旨の記事が解説図付きでネット配信されていた。
事故があったのは石川・白山市八束穂の金沢工業大学やつかほリサーチキャンパスの実験室で、20日午後2時45分ごろ、実験に使う土壁を移動させる作業をしていた際、9枚のうち8枚が次々とドミノ倒しになり、女子学生2人と教授が下敷きになりました。
この事故で女子学生(25)が頭を強く打つなどして大けがをし、女子学生(22)と男性教授(64)が足などにけがをしました。
いずれも命に別状はありませんでした。
大学や消防の情報をもとに事故当時の状況を説明します。
土壁を側面から見た図です。
当時、実験室にあった土壁は9枚で、厚さ約10センチ、土壁の間隔は約80センチでした。
倒れた土壁には木の枠がついていて、一番端の壁はクレーンからロープをかけ固定されていたほか、壁の側面は一辺5センチほどの角材でつなぎねじ止めされていました。
その後、実験で使うため一番端の固定していた土壁を移動させようと、教授と1人の女子学生がねじを外していたところ土壁が次々と倒れ、下敷きになったということです。
大学は事故当時の状況について、教授と女子学生のうち1人は壁の外側に、もう一人の女子学生は反対側にいたため正確な位置は分かっていないと説明しています。
一方、実際に救助活動に当たった消防隊員によりますと、女子学生は2人とも壁と壁の間に入っていたと近くにいた学生から聞いたということです。
1枚およそ400キロもの壁がなぜ次々と倒れたのか、安全面での問題はなかったのか、大学は事故調査委員会を設置し詳しい原因を調べています。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/mro/159694?display=1
9月22日5時1分にYAHOOニュース(北國新聞)からは、外側の1枚をクレーンで吊った後、ネジを外そうとしていた、学内規則に反し、ヘルメットと作業服を着用していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
金沢工大の大澤学長は21日、野々市市の同大扇が丘キャンパスで会見し、後藤教授や学生が学内の規則に反してヘルメットや作業服を着用していなかったと説明した。
教員らで事故調査委員会を設置し、原因究明を進める。
大澤学長は会見の冒頭、事故とけが人の発生を陳謝した。
同大の説明では、1枚当たり高さ2・8メートル、重さ約400キロ(推定)の土壁9枚は、側面同士を木材でつないで倒れないようになっていた。
事故が起きたのは後藤教授が外側の1枚を移動させるため、クレーンで吊った後、木材のねじを外そうとした時で、ほかの土壁8枚が突然倒れてきたという。
学生の1人は全身を土壁に挟まれて頭などを強く打ち、もう1人の学生は足を挟まれた。
後藤教授は土壁に当たって飛ばされた。
大澤学長は「命は別条がないと聞いている」と述べた。
同大は学内規則「安全指針」で実験に適した服装を定めている。
巨大な土壁を扱う今回の実験では、ヘルメットと作業服、安全靴を着けることが義務付けられているが、実際にはヘルメットと作業服は着用していなかった。
安全靴は不明という。
事故調査委は安全衛生委員長や教員らを中心に設けた。
設備や実験の手順などを検証する。
原因の特定までは、現場となった構造実験室での実験を見合わせる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0359ed85f6d627e5822d49d5df9c8ff1ccdd28fe
2023年3月18日5時1分にYAHOOニュース(北國新聞)からは、クレーン操作をしていた教授は無資格だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
金沢労働基準監督署は17日、無資格でクレーンを運転したとして、労働安全衛生法違反の疑いで、教授と法人としての大学を金沢地検に書類送致した。
書類送検容疑は昨年9月20日午後、白山市八束穂(やつかほ)2丁目の大学実験室で、教授が資格を持たず、必要な教育を受けていないのに、クレーンで土壁をつり上げる作業をした疑い。
大学は教授に安全のための教育をしなかった疑いがある。
金沢工大などによると、当時、教授らは高さ3メートル弱、幅2メートル弱の土壁(1枚約400キロ)を9枚立てて並べていた。
教授がクレーンで1枚を運ぼうとした際、8枚がドミノ倒しになり、3人が下敷きになって頭や足を挟まれるなどした。
金沢工大は「書類送検の事実を確認できていないのでコメントできない」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/728de091ec63d772c7bd8039ea036110526fc29d
2022年9月20日14時14分にYAHOOニュース(静岡放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月20日午前、JR東静岡駅(静岡市葵区)で、台風後の設備確認をしていた50代の男性作業員が線路上に落下し、死亡する事故がありました。
この影響で、東海道線はJR静岡駅と富士駅の間で3時間にわたり、運転を見合わせました。
JR東海などによりますと、20日午前9時半前、JR東静岡駅の駅舎の外側にある作業用のデッキから作業員がおよそ10メートル下の線路上に転落しました。
転落したのはメンテナンス会社の会社員の男性(59)で、運ばれた先の病院で死亡が確認されました。
男性は台風が去った後に設備に問題がないか、確認作業を行っていて、デッキの床面に使われているグレーチングのゆがみを発見し、状況を見に行った最中だったということです。
男性が転落した線路上には、グレーチングの床面1枚も落下していて、警察は男性が抜けた床から何らかの理由で転落したものとみて調べを進めています。
この事故の影響で、東海道線は静岡駅と富士駅の間で約3時間にわたり、運転を見合わせました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ee7616fd9749231a1e76eaacfbb984e72d032e3
9月20日18時27分にYAHOOニュース(テレビ静岡)からは、ヘルメットはかぶっていたが転落防止用のハーネスは着けていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
台風の後の安全点検で事故が起きています。
20日午前、静岡市にあるJR東静岡駅でメンテナンス作業にあたっていた男性作業員が線路上に転落し、死亡しました。
台風の雨が残るJR東静岡駅前には、20日午前 大勢の救急隊員の姿がありました。
救急車で運ばれていくのは、駅でメンテナンス作業にあたっていた男性です。
午前9時半頃、東静岡駅の構内で作業員が転落する事故がありました。
警察によりますと、転落したのは清水区の59歳の会社員で、搬送先の病院で死亡が確認されました。
男性は駅の外壁にはがれた部分や不具合がないか点検していて、約10mの高さから転落したということです。
竹下記者:
「作業をしていた男性は、あちらの足場の穴から転落したものとみられています」
ヘルメットをかぶっていましたが、転落防止用のハーネスはつけていない状態で、足場の穴から落下した可能性があるということです。
この事故の影響で、東海道線は静岡・富士間が3時間余り運転を見合わせ、JR東海によりますと、部分運休を含め上下線で84本が運休、10本に遅れが出て、約1万4730人に影響が出たということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d9b314748e85122fe52cd7c8660af09fe4b810ce
2022年9月20日21時51分にYAHOOニュース(神奈川新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
横浜市は20日、旭区内でごみ収集車が回収し忘れた車輪止めに乗り上げ、反動で車輪止めが飛び、近くを歩いていた30代女性にぶつかる事故があったと発表した。
女性は右足のすねを骨折する重傷を負った。
市資源循環局業務課によると、同日午前8時半ごろ、同区二俣川2丁目のごみ集積場所で回収作業を終えた収集車が右後輪の車輪止めを回収しないまま発進。
乗り上げた反動でプラスチック製の車輪止め(重さ2~3キロ)がはじき飛び、女性の足にぶつかった。
委託業者「Tシステム」の60代の男性運転手と男性助手の2人で作業しており、本来は運転手が回収する役割だったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/56df7b26e03a3c4c1e6c65f3c9125fe0c13366a6
2022年9月20日11時56分にYAHOOニュース(STV)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市内の住宅街近くの工事現場で、病院建設工事で使われていた大型のクレーンが折れ、一部が落下する事故がありました。
(林記者):
「札幌市の工事現場です。クレーンが下に落下しています。そして鉄骨が押しつぶされているのがわかります」
作業事故があったのは、札幌市中央区北7条西27丁目付近の病院建設の工事現場です。
警察によりますと、固定していたワイヤーから外すのを忘れたままクレーンを動かしたところ、一部が折れて落下したということです。
折れた部分は工事現場の敷地内に落下し、けが人はいませんでした。
建設会社は事故の原因を詳しく調べるとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/017a13b53b70d968c036ecb9f5411512c9ff774a
9月20日19時44分にYAHOOニュース(北海道文化放送)からは、台風接近に伴いアームをワイヤーで固定していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月20日朝、札幌市中央区の建設工事現場で、大型クレーンのアームが落下する事故がありました。
重さは2.5トンもあります。
幸い、ケガをした人はいませんでした。
小出昌範ディレクター:
「クレーンの根本部分がぐにゃりと曲がり、クレーンの先端が下に落ちている。鉄の杭が曲がっていて衝撃の大きさがわかります」
20日午前8時すぎ、札幌市中央区北7条西27丁目の建設工事現場で、高さ29メートルの場所で固定されていた大型クレーンのアームが落下しました。
重さは2.5トンもあります。
目撃した人:
「どっしゃーんです。あれよあれよとスローモーション見ている感じで倒れた。ここは通学路でもあるし住宅街なので"不幸中の幸い"というか…」
近くに住む人:
「ドンという音がした。テレビつけていても聞こえる音だからけっこう音がした。まさかと…」
現場では病院の新設工事が行われていました。
建設会社では台風14号の接近に伴い、アームが動かないようワイヤーで固定していたといいます。
その後、誤ってワイヤーを張ったままクレーンを操作したため、アームがはずれ落下したと会社側は警察に説明しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/43f330632a797d38aa6b312d5c73ea86496813f2
2022年9月19日15時30分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
仙台市青葉区本町2丁目のホテル「Mガーデンホテル仙台」で18日午後11時半ごろ、宿泊客から「20分くらい前から、横揺れと建物がきしむ音がする」と119番通報があった。
市消防局と仙台中央署によると、宿泊客約370人は19日午前0時ごろ、階段を使って避難を始め、路上や近くのホテルで待機。
約2時間後、安全が確認されたため、順次、客室に戻った。
避難中に宿泊客1人が転倒して腰をけがし、病院に搬送されたという。
千葉県市川市の会社員男性(30)は12階で就寝中だったが、揺れに気づいた妻(29)から「地震だよ」と声をかけられ、目を覚ました。
異音も断続的にきこえ、「川を小舟で下っているような感じだった。気持ち悪くて寝られる状況ではなかった」と振り返る。
館内放送に従って避難し、他の宿泊客も混乱した様子はなかったが、「ビルが折れるんじゃないかと怖かった」と語る。
横浜市の会社員女性(54)は夕食を終えて夫(57)とホテルに戻ると、周辺に警察の規制線が張られていた。
「何が起こっているのか分からず、ぼうぜんとした」。
一度、近くのホテルに移動し、19日午前2時半ごろに戻ったが、「いつまた揺れるのか分からず、疲れた」と話した。
同ホテルは揺れと異音の原因について、「強風による建物の揺れを低減する制振装置が誤作動した」と説明。
装置を19日午前0時半ごろに停止したところ、揺れは収まったといい、「お客様に多大なるご迷惑とご心配をおかけし、心よりおわび申し上げます」とコメントした。
https://www.asahi.com/articles/ASQ9M4HWWQ9MUNHB006.html
9月19日18時11分に河北新報からは、建物は18階建て、約40ある系列ホテルでも同様の制振装置を使っていないか確認するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後11時半ごろ、仙台市青葉区のMガーデンホテル仙台で、宿泊客から異常音がすると119番があった。
前後して建物が複数回にわたって揺れ、宿泊客ら約380人が屋外に避難、40代女性が転んでけがをした。
ホテルの運営会社は「制振装置が揺れを感知していない状態で作動し、逆に建物を揺らしてしまった」として、誤作動の原因を調べている。
19日午前3時ごろ、ホテルは安全に問題がないとして、宿泊客をホテル内に戻した。
運営会社は、国内外に約40ある系列ホテルでも、同様の制振装置を使っていないか確認する。
ホテルの入る建物は18階建て。
7〜17階に客室224室が入る。
https://kahoku.news/articles/knp2022091901000422.html
2022年9月18日22時29分にNHK鹿児島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後2時すぎ、鹿児島市高麗町のマンションの建設工事現場で「クレーンが折れて落ちそうになっている」と近くの住民から通報がありました。
この現場では19階建てのマンションの建設工事が進められていて、現在はクレーンを最上階に近い部分に持ち上げて作業が行われていました。
通常は、クレーンの腕の部分が立ち上がった状態となっていますが、NHKが撮影した映像では、折れ曲がり垂れ下がっているような状態が確認できます。
現場は鹿児島中心部のマンションなどが建ち並ぶ住宅地で、消防が落下した場合に被害が出る可能性のある住民に避難を呼びかけています。
今のところけが人はおらず、今後、建設業者が対応を検討することにしています。
鹿児島市ではきょう午前から暴風域に入っていて、午前10時前には43.5メートルの最大瞬間風速が観測されていました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20220918/5050020498.html
9月18日18時23分に朝日新聞からも同趣旨の記事が、折れ曲がった部分のアップ写真付きでネット配信されていた。、
鹿児島市高麗町で18日午後2時半ごろ、マンションの建設工事現場でクレーンが折れて落ちそうになっていると通行人から119番通報があった。
市消防局によると、建設中の建物の最上階付近に設置されているクレーンが強風にあおられ、折れ曲がったとみられる。
落下する恐れがあることから、消防や警察が周辺の17棟の住民に避難を呼びかけている。
業者のウェブサイトによると、マンションは19階建て。
ホテルや病院などが立地する再開発エリアの一角にある。
https://www.asahi.com/articles/ASQ9L639TQ9LTLTB00R.html
(ブログ者コメント)
〇この日の19時ごろ、台風14号が935hPaという非常に強い勢力のまま鹿児島市付近に上陸した。
風の強さについて、記事では最大瞬間風速45.5m/sとあるが、進路予想図には65m/sと記されている。
前者は観測値、後者は予想値ということだろうか・・・。
https://news.yahoo.co.jp/articles/21e1a6b2db2b4fa98ebe353ff48a7e792d294d86
〇3年前、台風15号が960hPaの勢力で千葉市に上陸した。
上陸前、鋸南町などで多くの住宅の瓦が飛ばされたり、市原市ではゴルフ練習場のネット支柱が倒れるなど。大きな被害を出したが、あの台風の場合、千葉市での最大瞬間風速観測値は57.5m/sだった。
https://jp.weathernews.com/news/28944/
2022年9月18日20時28分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道・森町のイベント会場で18日、ゴーカートが子どもたちのグループに突っ込み、2歳の男の子が意識不明の重体です。
アクセルとブレーキの踏み間違いが事故の原因とみられています。
森町のイベント会場で18日正午前、ゴーカートを運転していた11歳の女の子が、コース外にいた1歳から4歳の子ども4人と大人1人のグループに突っ込みました。
この事故で、2歳の男の子が頭から血を流し病院に運ばれましたが、意識不明の重体です。
ほかに4歳の男の子が顔にけがをしています。
現場では、自動車販売店によるゴーカートの体験会が開かれていました。
主催者によりますと、係員がカーブした先のピットレーンにゴーカートを誘導しようとしましたが、女の子は時速40キロほどで直進し、コースの外に飛び出したということです。
主催者:
「ブレーキを踏んで減速しなければいけないが、アクセルが踏みっぱなしになっていた状態です。
けが人を出してしまい、大変申し訳なく思っています」
警察などによりますと、ゴーカートが飛び出した場所はコーンで仕切られていましたが、飛び出しを防ぐ目的で設置されたものではなかったということです。
警察は、安全管理が適切だったかなど、当時の状況を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/253815db2a3e19fe9bce7d24378fe08903616f5b
9月18日18時8分にNHK北海道からは、順番を待つ人の列に突っ込んだ、検査目的の1人を含めこども3人が病院に搬送されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前11時40分すぎ、道南の森町にある宿泊施設「G大沼」で、「ゴーカートが暴走した」と警察に通報がありました。
警察によりますと、この会場で行われていたゴーカートの乗車体験ができるコーナーで、11歳の女の子が運転するゴーカートがコースからはずれ、乗車の順番を待つ人たちの列に突っ込んだということです。
この事故で1歳と2歳、それに4歳のいずれも男の子が病院に搬送されました。
警察によりますと、このうち2歳の男の子は頭から出血し、意識不明の重体だということです。
また、4歳の男の子は顔に切り傷を負う軽いけがをしたほか、1歳の男の子は外傷はないものの、検査のため病院に搬送されたということです。
会場では、車の試乗などができる自動車販売店主催のイベント「函館地区オールトヨタクルマファンFES」が開かれていて、警察が事故の詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220918/7000050759.html
9月18日22時12分に読売新聞からは、当時は小雨が降っていた、3分間の運転体験を終え、スタッフがピットに誘導している最中だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
駐車場では当時、車の展示や試乗などのイベントが開かれ、ゴーカートの運転体験もプログラムの一つだった。
重体となった男児は家族と訪れていたという。
ゴーカートは小学6年の女児(11)が運転しており、コーナーを曲がりきれずコース外に飛び出したとみられる。
コースは駐車場にコーン標識などを並べたもので、事故当時は小雨が降っていた。
同社の担当者によると、女児のゴーカートが3分間の運転体験を終え、スタッフがピットレーンに誘導している最中だった。
運転体験には、高速と低速の2コースがあり、女児は最大時速約40キロで走行する高速コースに参加。
身長1メートル40以上の利用基準を設け、事前にスタッフによる操作方法などの講習を行ったという。
担当者は「車に興味を持ってもらおうというイベントでけが人を出し、申し訳ない」と話した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220918-OYT1T50077/
9月19日21時56分にYAHOOニュース(北海道放送)からは、男児は死亡した、事故を起こしたのはレーシングカートだった、4~5周走り最後に戻る際に突っ込んだ、カートに安全装置はなかった、専門家は「ブレーキを踏めなくなる人が必ず出るのでウチは子供は乗せない、今回はピットに入るまで長い直線があったことも問題」と話したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
はねられた2歳の男の子は19日、病院で亡くなりました。
安全管理の甘さを指摘する声もあります。
遊園地などでおなじみの「ゴーカート」。
最高でも時速30キロ程度と自転車並みのスピードです。
しかし、18日事故を起こしたのは、より速いスピードがでる「レーシングカート」とも呼ばれるタイプでした。
「味わったことのないスピード感を体験」。
18日、森町で行われたのは自動車販売店のイベントでした。
主催者によりますと、女の子は1周200メートルのコースを4周から5周走り、最後にピットに戻る際、直線で減速して曲がるところを、そのまま時速40キロほどのスピードで直進し、コース外に飛び出しました。
(新千歳モーターランド 九谷田常務):
「ちょっとパニックになっている状態で、危ない状況ではありました。
なんとか強制的に止めようと試みたんですが、止められなくて」
遊園地の「ゴーカート」などは、運転席の背中側に強制的にブレーキをかけるレバーがついていますが、今回使われていたカートには付いていませんでした。
空知の南幌町でレーシングカートのレースを主催している団体です。
(南幌カートスポーツクラブ櫻井代表):
「乗用車みたいな安全装置は何もない。そこは危ない乗り物の部類に入る」
森町のイベントでは、ペダルに足が届く身長140センチ以上という条件を満たしていたことから、女の子の運転を認め、事前に運転操作も説明していましたが…。
(櫻井代表) :
「体がこわばってブレーキが踏めなくなる、アクセル踏んだままになる、ハンドルをどうすることもできない人がいる。(ブログ者注;音声のみの情報 ・・・というか、必ず出る。)
そういう人をもとに安全対策をとらないといけない。
それがあるから、うちは子どもは乗せない」
また、ピットに入る直前まで長い直線が続くコースの設定にも疑問があるとしています。
警察は、事故の状況と安全管理体制について調べを進めています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/02618bc6245153cea8f3669381589e55ed46c6da
9月19日18時43分にYAHOOニュース(HTB)からは、大人用のカートだった、アクセルとブレーキを同時に踏んでも進んでしまうなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
女の子は身長140cm以上が対象の大人用のカートを1人で運転し、事前に講習も受けていました。
異変が起きたのは、数回コースを回った後、ゴールの直前でした。
新千歳モーターランド・九谷田さん:
「通常はアクセルを離してブレーキを踏んで減速しないといけないが、アクセルを踏みっぱなしになっていたという状況。
手を伸ばして、体を引っ張ってとかアクセルペダルを引っ張ってとか、そのようなことをしようとしたんですが(アクセルが)全開でしたので」。
コースの一部には頑丈なプラスチック製のブロックが置かれていましたが、観客の前には三角コーンやポールしかありませんでした。
南幌カートスポーツクラブ・桜井さん:
「子ども用のレンタルカートには、遠隔でスイッチを押すとカートが止めることができる物もある。
パニックになると、手も足も突っ張るはず。
そうなるとアクセルが全開になる」。
右足でアクセル、左足でブレーキを踏むタイプが多いゴーカート。
実際に記者が乗ってみると。
須藤記者:「いまアクセルとブレーキを同時に踏んでいるんですが、止まらず、前に進んでしまっています」。
https://news.yahoo.co.jp/articles/721666dbac9697e7410f50f648326678bd68ef66
9月19日21時56分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からは、ピットイン前で低速になる場所だったのでフェンスを設けなかった、他の常設サーキットでは障壁を設置しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故の前に来場者が撮影していた映像では、ゴーカートが走るコースと客を隔てている物は、プラスチックの三角コーンで作られた仕切りだけでした。
主催者などによると、周回レーンにはゴーカートの飛び出しを防止するプラスチック製の障壁がありましたが、事故が起きた直線の先には観客の立ち入りを防ぐための簡単な仕切りしかなかったといいます。
その理由は――
函館トヨペット 坂上車両企画部長:
「ピットインすることで低速になる場所だったので、フェンスがない状況」
新千歳モーターランド 九谷田常務 :
「安全対策はしっかり取っていたのですが、予期せぬことが起きてしまった」
◇ “予期せぬ事態”は、本当に防げなかったのでしょうか。
北海道にある、今回の事故とは無関係のレース用サーキットに、話を聞きました。
南幌リバーサイドカートランド 櫻井代表:
「もしということを考えていなかったのではないか。
突っ込んでくるカートを止められるかどうか、という検証ができていなかったから、起きた事故だろうなと」
このサーキットでは、万が一の事故に備え、コースのそばに人がいないようにした上で、飛び出しを防ぐ障壁を設置しているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/025b63b0a21aaa138b53ae53e8eaedbe0a9642a8
9月20日付で毎日新聞からは、事故車は最高時速50キロの仕様だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男児3人が病院に搬送された事故で、他の1人は眉間(みけん)に軽いけが、もう1人にけがはなかったという。
同署などによると、事故を起こしたゴーカートは最高時速50キロが出る仕様。
https://mainichi.jp/articles/20220920/ddm/041/040/089000c
9月21日18時49分にYAHOOニュース(スポニチ アネックス)からは、向かってくる子供の画像を撮るため親があそこにいた可能性あり、運転していた女児にもケアが必要など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
MBSの情報生番組「よんチャンTV」で、元プロテニス選手の沢松奈生子氏は運転する子供の親の立場から、「直線の向かってくるところでビデオカメラを構えたい、一番いいところで動画を撮りたいと思ってしまうので、直線の前に行きがちだと思うんですよ。でも、これだけスピードが出るものであれば、直線の先には人が立つべきではなかったのではないかなと思うので、ルールがなかったのは痛恨ですよね」と険しい表情で語った。
続けて元NHK記者で国際ジャーナリストの立岩陽一郎氏は、「乗っていた11歳の女の子が気がかりですよね。亡くなった方も大変残念ですけど、乗っていた女の子もかなり大変な状況ですよね。だからケアしてあげたいと思います」と沈痛な面持ちだった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9492ef5a11cd25d53acea7f3ad917d999526c57
9月27日18時0分にYAHOOニュース(HTB)からは、参加者の1人は「身長は聞かれなかった、前の組の子どもがコースを外れていた」などと証言したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
なぜ、事故は起きたのか。
私たちのもとに新たな映像と証言が寄せられました。
事故が起きた日に撮影された1本の動画。
あの事故とは別の子どもがゴーカートを運転していたのですが…
男性の声「まずいまずい」
ゴール直前、ゴーカートはコース外側にある三角コーンとポールに接触したのです。
この映像が撮影されたすぐ後に、別のカートが観客に突っ込む死亡事故が起きていました。
会場にいた男性:
「ストレートで曲がり切れずに見物客のほうに突っ込んだ」
・・・
子ども2人とイベントに参加していたという男性が安全管理の問題点を証言しました。
【杜撰な身長制限】
運営側:
「一応、目安としては140センチなので、操作に支障がないというか、届かない方は子ども用のカートに移動していましたので」
しかし、実際に子供を乗せた男性は。
男性:
「(身長は)聞かれてもいないし、測ってもいないので」
男性は、子どもがゴーカートに乗る前に講習を受ける様子を撮影していました。
係員:
「ペダルいけます?」
「届かなそうだね、一旦立ってもらって・・・」
ペダルに足が届かない子供。
係員が補助いすを入れましたが…
係員:
「ペダル踏んでみて」
「届かないときは、ここを踏む」
「左側も同じように外側の方を(踏む)それで大丈夫です」
男性:
「踏めないようだったら、横のバーがあるので、ちょっと飛び出たところで、そこを踏むようにしてくださいっていう説明だけですね」
【不十分なエリア分け】
ゴール直前で三角コーンとポールに衝突してしまった男性の子ども。
「まずいまずい」
コースから外れるゴーカートはほかにもあったといいます。
男性:
「前の組の子が奥のストレートのカーブ手前でコースアウトをしていたというのはありましたね」
しかし、ゴール付近にいたおよそ30人の観客とコースを仕切っていたのは、三角コーンとポールだけ。
コースから外れるゴーカートがあるなか、観客の配置や仕切りが見直されることはありませんでした。
男性:
「Qコーンがあっても止まらない?全然止まるものではないですね、バリアではないので」
親子連れでにぎわうイベント会場で幼い子どもの命が奪われた事故。
警察は業務上過失致死傷の疑いでコースの状況や安全対策について調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/be5b0341274aae95b21fab4f16e3b244e91c00a9
2024年2月9日14時46分にYAHOOニュース(北海道文化放送)からは、イベント会社の社員とコース設計設営会社の役員が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は2月9日、カートがコース外に逸脱する危険などを未然に防止すべき義務を怠ったとして、業務上過失致死傷の疑いで、函館市の44歳会社員と千歳市の45歳会社役員の2人を書類送検しました。
44歳会社員はイベント主催会社の社員で、イベントを管理する立場にありながら逸脱防止措置の指示をすべきところ怠った疑い。
45歳会社役員は主催者からコース設計などの委託を受けた会社の役員で、コースを実質的に設営する立場にありながら、事故発生を未然に防ぐためにコース外周をバリアで囲うなどの対策を講じなかった疑いがもたれています。
道警は2人の認否を明らかにしていません。
ゴーカートはイタリア・ビレル社製で、排気量は約211cc、最高速度は時速70キロでした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc05043421cd71e58015b9e8537f61a0b7ef8a5b
2019年12月22日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/10292/
(2022年9月24日 修正1 ;追記)
2022年9月17日7時20分にYAHOOニュース(くるまのニュース)からは、加速減速の頻度が多いほど渋滞になりやすいので合流点を1箇所に絞ると渋滞が減るなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
かなりの部分は第1報(イラスト付き)と重複しているが、なにせ2年前のことゆえ、全文を紹介しておく。
【スムーズな合流はドイツでも導入している、先頭でおこなうのが正しい】
年末年始やGW、お盆連休になると数十キロ以上の渋滞が発生しやすくなります。
とくに高速道路やバイパスの合流では車両の流入が増えてさらに流れが悪くなりがちですが、渋滞を緩和する正しい合流とは、どのような方法なのでしょうか。
渋滞中は、高速道路の各合流ポイントがウイークポイントとされています。
本来、高速道路の合流においては、道路交通法第75条の6には「本線車道に入ろうとする場合において、当該本線車道を通行する自動車があるときは、当該自動車の進行妨害をしてはならない」と、あくまでも本線優先のルールが定められています。
そのため、合流する側のクルマのドライバーは、本線を走行しているクルマの状況を確認してタイミングを図りつつ、じゅうぶんなスピードまで加速したうえで本線に合流することが求められます。
ただし、高速道路の渋滞時に本線を優先した走行をすると、本線のクルマが途切れるタイミングがなく、合流するまでにはかなりの時間を要することになります。
それでは、どのような方法が一番スムーズに合流をおこなえるのでしょうか。
2019年11月、NEXCO中日本の名古屋支社では、渋滞時の合流をスムーズに促す「ファスナー合流(ジッパー合流)」について、試験的に運用した結果を公表。
また、名古屋高速では「ジッパー法(ジッパー合流)」と呼んでいます。
ファスナー合流/ジッパー法(以下ファスナー合流)とは、合流する側のクルマが加速車線の先頭まで進んで、本線走行車両と1台1台交互に合流するという合流方法です。
ファスナー合流は、クルマのスピードのロス(不要な加減速)も少なく、効率的な合流方法といわれています。
試験運用は、合流ポイントでの渋滞が多い名神高速道路上り線でおこなわれ、合流ポイントの先頭部分まであえてラバーポールを設置することで、加速車線の途中で本線と合流できないようにされました。
そのようにファスナー合流を促した状態で、前年の同時期との渋滞状況を比較したところ、交通量はほぼ横ばいであったにもかかわらず、渋滞による損失時間が約3割減少したという結果になりました。
また、渋滞区間の平均通過時間は、名神IC付近では約13分から約10分に、約3分間短縮される結果となりました。
なかには「渋滞がわかっているのに先頭まで進んで合流するのは気が引ける」、「渋滞を追い越して先まで行くのはずるい」と思う人もいるかもしれませんが、合流地点を1か所にすることにより、本線車両がスムーズに流れやすいというのが実情です。
NEXCO中日本の担当者もファスナー合流について、「もっとも安全で、クルマの流れを極力妨げない方法です」と説明し、以下のように話を続けます。
「本線の車間が空いている場所を見つけて、右ウィンカーを出して割り込むようなかたちで合流するクルマも見られます。
そうした合流は、接触事故や新たな渋滞を引き起こす原因にもなるため、加速車線を使い切っての合流をお勧めします」
渋滞が増える要因には、必要以上の加減速が挙げられ、合流ポイントのいたるところでクルマの進入がおこなわれると、本線走行車線のブレーキを踏む回数も増え、後続車以降の流れが悪くなる傾向にあります。
そこで、合流ポイントを先頭に絞ることにより、本線を走行するクルマも、合流するクルマも、事前に速度の調整をおこなえるので、スムーズな合流が可能となるわけです。
※ ※ ※
ちなみに、ドイツでは以前からファスナー合流が導入されており、合流車は加速車線の先頭での合流が徹底されていて、妨害すると違反扱いになるほどとなっています。
2021年3月には、NEXCO東日本の管轄である圏央道でも、ファスナー合流の試験運用がおこなわれました。
路線にかかわらず、ファスナー合流が本線との合流において円滑な流れなだということは間違い無さそうです。
しかし、なかには手前で合流しようとするクルマを無理矢理追い越して、先頭から合流するクルマも見かけられますが、かえって危険性が伴うこともあり、注意が必要です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8af6816c5c1598faab3dbdce1737fe9a84bf6b7
2022年9月17日18時19分にYAHOOニュース(富山テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日朝、滑川市の産業廃棄物の処理場で、クレーンを操作していた男性が鉄板の下敷きになり、死亡しました。
17日午前8時頃、滑川市笠木にある金山産業のリサイクルセンターで、クレーンで鉄板を積み込んでいた黒部市前沢の松井さん(61)が鉄板の下敷きになりました。
松井さんはドクターヘリで病院に運ばれましたが、およそ1時間後、出血性ショックにより死亡しました。
警察によりますと、松井さんは3人で作業していて、リモコンでクレーンを操り、1枚800キロの鉄板をトラックの荷台に積み込んでいたところ、鉄板が落下し、松井さんの頭に当たったということです。
警察は事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7249fef443e0b0febf5b79ad4db56773cf0a62a3
9月17日16時36分にYAHOOニュース(チューリップテレビ)からは、鉄板は頭に当たった後、左足を下敷きにする形で落下したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前8時ごろ、滑川市笠木の産業廃棄物処理場で、この会社に勤務する黒部市前沢の松井さん(61)が、左足が鉄板の下敷きになった状態で見つかりました。
松井さんは病院に搬送されましたが、およそ1時間後に死亡が確認されました。
死因は、骨盤骨折による出血性ショックでした。
警察によりますと、事故当時、松井さんを含む3人の従業員が天井走行クレーンで鉄板をトラックに積み込む作業をしていたところ、何らかの原因で鉄板が落下し、松井さんの頭部に当たり、そのまま左足を下敷きにする形で落下したとみられます。
鉄板は、縦150センチ・横300センチ・厚さ2センチで、重さは800キロでした。
警察は引き続き、事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/61cb6630b2f9317aaaa2dd7dd5dcc40b7b8ac5a2
2022年9月16日17時6分にNHK鹿児島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
台風14号の接近に備え、カンパチの養殖が盛んな鹿児島湾では、魚を育てる生けすが高波で揺れて壊れないよう、養殖業者が生けすごと海の中に沈める対策を行っています。
鹿児島県は養殖カンパチの生産量が日本一で、鹿児島湾では養殖が盛んに行われていますが、台風14号の接近に備えて対応に追われています。
このうち、南大隅町の沖合で20あまりの生けすでカンパチなどを育てている大手の養殖業者は、午後から生けすを浮かべるためのフロートのバルブを開けて空気を抜き、生けすごと次々に海中に沈めていました。
生けすは海面からおよそ10メートルの深さまで沈み、高波で揺れて壊れるのを防ぐことができるということです。
カンパチの養殖業者、小浜水産グループの小濱副社長は、「波の影響を受けるのは海面から3、4メートルほどなので、海中に沈めれば、生けすは揺れずにじっとしていることができます。台風が来るたびに不安になりますが、対策はしたので、あとは祈るだけです」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20220916/5050020360.html
2022年9月16日15時30分にNHK兵庫から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡県の認定こども園で、園児が通園バスの車内に取り残されて熱中症で死亡した事件を受け、姫路市のメーカーが同様の事故を防ごうと、車内にいる人が踏むとクラクションが鳴って知らせるマットなどを開発しました。
子どもが通園バスの車内に取り残されるのを防ごうと、商品を開発したのは、姫路市の自動車電装品メーカーです。
このうち、車のエンジンを止めると自動的に数秒から10数秒後に鳴り始めるブザーは、車内後方に設置したボタンを押さないと止まらない仕組みになっていて、すべての座席の確認を促します。
また、車を降りてドアを閉めると警戒態勢となるシステムは、取り残された人が車内のマットを踏むとクラクションが鳴り続け、ドアを開けて専用のスイッチを押すかエンジンをかけないと止まらないようになっていて、万が一、取り残された人がいても外に知らせます。
メーカーでは、静岡県で起きた事件を受け、自動車の電装品を製造してきた技術を生かして開発に取り組んだということで、来月1日からインターネットなどを通じてこれらの装置を販売します。
コアテックシステムの服部社長は、「簡単に設置でき、園児が意識しなくても知らせることができるよう開発したので、多くの施設が導入し、二度とこうした事故が起こらないようにしてほしい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20220916/2020019557.html
(ブログ者コメント)
2022年9月16日13時0分にYAHOOニュース(北海道新聞)から、下記趣旨の記事がスタンドの写真付きでネット配信されていた。
室蘭市高砂町の19世帯の水道水から国の基準値を超える発がん性物質ベンゼンが検出された問題で、付近にある給油所を運営するHエネルギー(札幌市)とENEOS(エネオス、東京)は16日、給油所の地下埋設管から漏れたガソリンに含まれるベンゼンが混入したとする調査結果を発表した。
給油所は消防法に基づく漏えい検査を怠っていた。
給油所は「D社室蘭高砂店」(室蘭市高砂町1)で、8月8日、異臭などの通報が寄せられた一帯の配管を市が調べたところ、国の水質基準(1リットル当たり0・01ミリグラム)の2倍のベンゼンが検出された。
7月上旬には、給油所がガソリンの漏えいを市消防本部に報告しており、その後のエネオス側の調査で敷地の地下水から最大510倍のベンゼンが検出されていた。
エネオス側は地下埋設管から漏れたガソリンのベンゼンがポリエチレン製水道管を透過したと判断。
消防法は週1回、地下埋設管の漏えいを発見する検知管の点検を義務づけているが、給油所は少なくとも1年前から怠っていたという。
今後、給油所の敷地外の土壌調査と汚染除去を行う。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6728435e4e5d3dc5a572636d15e5364e41f14012
1週間ほど前、9月8日8時56分に北海道新聞からは、2年前に異変が市に知らされていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
発がん性物質のベンゼンが室蘭市高砂町1の一部19世帯が使う水道水から検出された問題で、2年前、住民が市水道部に異変を知らせたのにもかかわらず放置されていたことが7日、分かった。
この地区にある給油所敷地の地下水からは国の水質基準の最大510倍のベンゼンが検出されており、住民は健康調査を早急に行うよう求めている。
市水道部によると、「水道水から油の臭いがする」「水がべたつく」などという相談が2020年夏に地区住民から寄せられたが、市は対応していなかった。
今年6月中旬に再び住民が通報。
市水道部が調べたところ、19世帯に通じる水道水から国の水質基準(1リットルあたり0・01ミリグラム)の2倍に相当する0・02ミリグラムのベンゼンが検出された。
市水道部には苦情や通報の内容を記録したり、上司に報告したりするルールがなく、当時の記録も残っていなかったが、住民への聞き取りから通報はあったと判断。
佐藤部長は取材に「すぐに対応すべきだった。二度と起こらないようにしたい」と話した。
19世帯に通じていた水道管はポリエチレン製で、ベンゼンを透過する性質がある。
6月中旬の住民からの通報を受けて市水道部が配管を切り替えてから、異臭などは確認されていない。
市水道部はベンゼンが水道水に混入した原因を調べているが、地区の給油所「D社室蘭高砂店」を運営するHエネルギー(札幌市)とENEOS(エネオス、東京)は今月6日夜、敷地の地下水から国の基準値の510倍に相当する5・1ミリグラム、土壌からは同64倍の0・64ミリグラムのべンゼンをそれぞれ検出したと公表した。
エネオス北海道支店は取材に、「(水道水のベンゼン検出との)因果関係については調査中」と話した。
市に通報を放置され、給油所の地下水などから高濃度のベンゼンが検出されたことに住民は不満を募らせ、健康調査の実施を求めている。
地区にある店舗で働く女性は「2年ほど前、トイレ便器から店内に充満するほどガソリンの臭いがして不安に感じていた。市と給油所は早急に健康被害を調べるべきだ」と憤る。
市水道部によると、国の基準値は1リットルあたり0・01ミリグラムのベンゼンが含まれた水を1日2リットル、約70年間摂取した場合に10万人に1人ががんを患うかどうかという数値だが、摂取量が基準を上回れば発がんリスクは高まる。
市水道部は「早急に健康調査を実施する」と話し、エネオス北海道支店は「(ベンゼン混入の)原因調査と健康調査に全面的に協力する」とコメントしている。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/727698
(ブログ者コメント)
〇市は2年前に異変を知らされた際、今回のブログ者と同様、まさか内圧のある水道管の中に土中に浸み込んだガソリンが入ってくるとは思ってもみなかったため調査しなかった・・・ということかもしれない。
〇ガソリンがポリエチレンを透過する件については、富山大学などによる、以下のような研究もおこなわれていた。
(財 団 法 人 北 陸 産 業 活性 化 センター)
プロジェクト名)
低温コーティングによるガスバリアー薄膜作成技術の開発
研究背景)
ガソリンタンク用ポリエチレン樹脂は、ガソリンを微量ではあるが透過する ので、それによる環境汚染がアメリカのカリフォルニア州では問題となり、ガソ リン透過量に対する環境基準が制定された。
このため従来使用されている 樹脂上にコーティング膜を塗布しこの基準をクリアーするとともに、自動車の 軽量化による燃料向上などを通じて、環境対策としても有用な新しい技術 を持った製品が求められていた。
https://www.chubu.meti.go.jp/b31technology/report/h14/13hg4011.pdf
(2023年1月19日 修正1 ;追記)
2023年1月17日10時12分に読売新聞からは、住民説明会が開かれた、漏れ出したのは2020年10月以降で推定漏洩量は2100ℓなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道室蘭市内の水道水から国の基準値を超える発がん性物質ベンゼンが検出された問題で、住民説明会が15日に開かれ、ガソリンが漏出した給油所を所有するENEOS(東京都)と、運営していたHエネルギー(札幌市)の幹部が住民らに謝罪した。
新たに3か所から基準値の最大46倍のベンゼンが検出され、汚染範囲の拡大も明らかにした。
昨年12月のENEOS北海道支店の追加調査によると、給油所の地下埋設管から漏れたガソリンの推定総量は、ドラム缶10・5本分に相当する2100リットル。
2020年10月以降に漏れ出し、市の指摘を受け営業を停止した22年7月まで続いたとみられるという。
同社と市は、汚染範囲の特定を急ぎ、16日から地下水をくみ上げて浄化の作業を始める。
説明会はENEOSと市が合同で開催。
同社の佐藤・北海道支店長は、地域住民ら約40人に対して、「心配と迷惑をかけてしまい、申し訳ない」と陳謝した。
住民からは「今でも不安で水道水は飲めない」「いつまで血液検査が続くのか」と悲痛な声が上がった。
40歳代の男性は、「住民の健康面や精神的な苦痛、風評被害について真剣に考えてほしい」と憤った。
給油所の敷地は土壌汚染対策法に基づく道の「要措置区域」に6日付で指定され、ENEOSは28年4月までに汚染された土壌や地下水を浄化する必要がある。
同社は「計画を前倒しし、地下水の浄化や土壌の改良を早急に進めたい」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230117-OYT1T50069/
1月15日19時18分にNHK北海道からは、住民説明会は2回目、2020年10月の点検で問題なかったので漏洩はそれ以降と推定されるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日に開かれた2回目の住民説明会には、ガソリンスタンドを所有する「ENEOS」の担当者が初めて出席し、「ご心配やご迷惑をおかけし、おわび申し上げたい」と陳謝しました。
そのうえで、配管から漏れ出したガソリンの量は推定で2100リットルにのぼることや、2020年10月の点検で異常がなかったことから、漏れ出したのはそれ以降だと見ていることを報告しました。
また、健康調査を続けていくことや、16日から地下水をくみ上げて浄化作業を始め、今後、土壌の入れ替えを行っていくと説明しました。
これに対し、住民からは、賠償を求める声などがあがりました。
説明会に参加した50代の男性は、「質問しても明確な答えが返ってこないので不安が解消されません。今後も徹底的な調査をしてほしいです」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230115/7000054260.html
2023年3月29日10時13分に北海道新聞からは、週1回以上の法的漏洩確認を行っていなかったのに行ったとする虚偽記録を作成していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
給油所を運営するHエネルギー(札幌)が、漏えいの有無を確認する作業を2021年11月から怠った上、虚偽の確認記録を作成していたことが28日、分かった。
漏えいが始まった時期は明らかになっていないが、同社は、確認を怠ったことが発見の遅れにつながった可能性があるとしている。
同社と室蘭市消防本部によると、給油所は21年11月以降、漏えいが発覚して、市が給油所の使用停止命令を出した22年7月までの約8カ月間、毎週1回以上行うべき油成分の漏えい確認を怠った。
この間、「検査済み」とする虚偽の記録を作成していた。
消防法は地下の給油タンクなどの危険物取り扱い設備について、年1回の定期点検と点検記録の3年間保存を義務付け、違反者には30万円以下の罰金または拘留を科すと定めている。
同法規則などは、油漏えいの有無を週1回以上確認するなど、一定の要件で油の在庫管理を行い、市町村に届け出れば、年1回の定期点検を3年に1回に緩和することを認めている。
同社はこの緩和措置を受ける計画を室蘭市に届け出ており、確認記録を保存するよう求められていた。
同社は北海道新聞の取材に、「油漏れを確認せず、記録をきちんと作成していなかったことは事実。従業員が記録の重要性を理解していなかった。しっかり調べていれば、早期発見できたはずだった」と述べた。
室蘭市消防本部は、「確認していなかったこと自体が一番の問題。施設の使用停止命令も出しており、今回の点検の虚偽記載について、消防としてこれ以上、処分することは考えていない」としている。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/823482
3月30日3時42分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
担当者は「点検をしておけば早期発見できた。虚偽の記録を作成したつもりはない」と説明した。
https://mainichi.jp/articles/20230329/k00/00m/040/064000c
(ブログ者コメント)
毎週1回以上の漏洩確認は以下の方法による。
『地下貯蔵タンク等及び移動貯蔵タンクの漏れの点検に係る運用上の指針について』(消防庁)
(p4/32)
*1 危険物の漏れを次のいずれかにより 1 週間に 1 回以上確認していること。
○ 漏えい検査管(区画内設置)
○ 在庫管理(貯蔵・取扱い数量の 1/100 以上の精度)
https://www.fdma.go.jp/laws/tutatsu/items/a3769ade419a1143adc030f2e2fd6aa517105aa8.pdf
2022年9月15日18時9分にNHK石川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
突発的に潮の流れが速くなる「急潮」と呼ばれる現象で、福井県越前町では定置網が破損する被害が広がっていて、漁獲量にも影響が出ています。
「急潮」は、台風や低気圧の通過後などに沿岸部の潮の流れが突発的に速くなる現象です。
この影響で、福井県越前町の米ノ漁港では、7月中旬に沿岸に仕掛けた定置網が破損したり、網を固定するロープが切れたりする被害が相次ぎました。
漁港の定置網組合は、予備の網を使って漁を再開していますが、8月までの水揚げ量は去年の3割ほどにまで落ち込み、15日に予定していた漁も潮の流れが速いため中止となりました。
また、越前町の小樟漁港では、急潮によって定置網全体が壊れ、8月中旬以降はまったく漁に出られていません。
年内の漁の再開は難しく、漁港の関係者は来年春の再開を目指して、網を固定する土のうの準備に追われていました。
小樟定置網組合の榎太船頭は、「35年ほど船に乗っているが、こんなことは初めてだ。台風なら備えができるが、急潮はいつ来るかわからず、対策の取りようがない」と話していました。
越前町漁業協同組合によりますと、両港あわせた復旧の費用は少なくとも2億円を超える見通しだということで、漁獲量の減少は避けられない状況となっています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20220915/3020012760.html
(ブログ者コメント)
ネット調査結果、「急潮」現象は福井県に限らず、全国各地でみられる現象。
海保からも急潮情報が出されていた。
以下は福井県を含む日本海側の例。
(2022年9月29日 修正1 ;追記)
2022年9月27日16時7分にNHK福井からは、日本海の暖流が例年より速いことに台風14号も重なって急潮がたびたび発生している、県も復旧支援を検討するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
突発的に潮の流れが速くなる「急潮」と呼ばれる現象で沿岸部の定置網漁に被害が広がっている問題で、県内の漁業団体は県に対し、復旧費用の補助などの支援を要望しました。
「急潮」は、台風や低気圧の通過後などに沿岸部の潮の流れが突発的に速くなる現象です。
県内の沿岸部では、ことしの夏以降、日本海の暖流が例年よりも速いことに加え、9月中旬の台風14号も重なって急潮がたびたび発生していて、沿岸に仕掛けた定置網が破損したり、網を固定するロープが切れたりする被害が広がっています。
このため、福井県定置漁業協会の坂下会長理事らが27日、県庁を訪れ、急潮によって破損した定置網のロープやうきなどを復旧する費用の補助や、突発的な急潮を予測するための海流研究の推進などを県に求めました。
要望書を受け取った櫻本副知事は、「台風14号の被害も含めて実態の把握を急ぎたい。今回の急潮は海中の自然災害と呼べるもので、台風や大雨による被害と同様に、復旧に向けた支援を検討したい」と応じていました。
要望のあと、坂下会長理事は、「漁具が傷んで水揚げもなく収入源がない状態で、復旧もすべて自己負担となると定置網漁をやめてしまう漁業者も出かねない。地場産業を守っていくために、県や国の支援をお願いしたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20220927/3050012588.html
2022年9月16日6時10分にYAHOOニュース(上毛新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前11時5分ごろ、群馬県板倉町大蔵の食品香料製造会社の板倉工場で、社員から「従業員が体調を崩している」と119番通報があった。
工場内で香料の製造作業に従事していた社員3人が体調不良を訴えて病院に運ばれ、栃木県佐野市の男性(48)が死亡したほか、男性社員(30)=同町=が意識不明の重体、男性社員(41)=群馬県館林市=が軽傷。
タンク内から高濃度の一酸化炭素(CO)が検出されており、群馬県警館林署は中毒になったとみて調べている。
同署などによると、3人はコーヒー豆を熱して出る蒸気を冷却して香り付きの液体にし、円柱状のタンク(直径約120センチ、高さ約170センチ)に移す工程で作業していた。
死亡した男性と意識不明の男性は、何らかの原因でタンク内にいた。
軽傷の男性が大声でタンク内にいる2人に気付き、タンク上部の直径約45センチの穴から救出した。
当時、タンク内に液体はなかったという。
2人は搬送時、意識がない状態だったとみられる。
軽傷の男性もその後、体調不良を訴えた。
通常はタンク内に入ることはないといい、同署は当時の状況や原因を詳しく調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e63974270e844955d0d34284dd3b8358fd6b036d
9月16日0時39分にNHK NEWS WEBからは、タンクの中で意識を失った1人を別の作業員が助けようとしているのを周囲にいた作業員が見つけたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前11時すぎ、群馬県板倉町大蔵の「H香料株式会社板倉工場」で、タンクの中で意識を失った作業員1人を別の作業員が助けようとしているのを、周囲にいた作業員が見つけました。
通報を受けた消防が駆けつけたところ、タンクの中にいた2人はいずれも意識を失っていて、周囲にいた作業員1人も頭痛とめまいの症状を訴えて病院に搬送されました。
警察によりますと、このうち栃木県佐野市の作業員の芝宮さん(48)の死亡が搬送先の病院で確認されました。
警察によりますと、当時、芝宮さんたちはコーヒー豆を蒸留させた蒸気をタンクにためて液体化させる作業をしていたということです。
また、現場では高濃度の一酸化炭素が検出されたということです。
警察と消防が当時の詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220916/k10013820241000.html
9月15日23時24分に毎日新聞からは、死亡した男性はタンク内に落下したとみられるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前11時ごろ、群馬県板倉町の食品用香料などを製造する「H香料」の工場で、男性作業員3人が体調不良となり、病院へ搬送された。
県警によると、このうち栃木県佐野市赤見町の芝宮さん(48)が死亡した。
30歳の男性は搬送時に意識がなく、41歳の男性は軽症。
現場から高濃度の一酸化炭素が検出され、群馬県警は中毒になったとみている。
芝宮さんは、コーヒー豆を蒸留して作った液体をためるタンク内で倒れていた。
意識不明となった男性は芝宮さんを外に出そうとタンク内に入り、さらに別の男性も駆け付け、タンク外に出た。
タンクは直径約1・2メートル、高さ1・7メートルの円筒形で上面にふたがあり、芝宮さんは落下したとみられる。
事故当時、内部に液体はたまっていなかった。
通常はタンクに作業員が入ることはないといい、県警が詳しい状況を調べる。
(共同)
https://mainichi.jp/articles/20220915/k00/00m/040/340000c
9月17日6時10分にYAHOOニュース(上毛新聞)からは、会社は事故調査委員会を立ち上げる、タンク上部には薬剤などを投入するための直径45㎝の開閉式の穴があったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
会社は16日、同工場の社員らでつくる事故調査委員会を立ち上げると発表した。
会社は「早期に事故の原因究明と再発防止策を検討していく」としている。
事故を巡っては、コーヒーの香りがついた液体を入れるタンク内にいた男性社員(48)が死亡、男性社員(30)が意識不明の重体となった。
2人の救助に当たった男性社員(41)も軽傷。
3人とも一酸化炭素(CO)中毒とみられる。
群馬県警館林署によると、タンク上部に直径約45センチの開閉式の穴があり、外から薬剤などを投入していた。
通常は香料の製造作業中にタンク内に人が入ることはなく、同署は2人が何らかの理由で自ら入ったか、誤って落下したか、当時の状況を詳しく調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/948991ec6a47a325685c1be3d15219b4b3d2e3d0
9月16日16時58分にNHK群馬からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。(記事は転載省略)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20220916/1060012953.html
(ブログ者コメント)
直径1.2m、高さ1.7mのタンクといえば、大人2人が立って入ってキツキツのイメージ。
1人が中で倒れていても、助けに入ると、その人を踏みつけそうだ。
かといって、タンク内に上半身を入れるだけでは、倒れている人に手が届かないかもしれない。
3人がどのような動きをしていたかは不明だが、要は、酸素やCO濃度を計測することなく不用意にタンク内を覗き込む、あるいは頭を入れる、そういう行為をしてはダメという教訓的事例のような気がする
2022年9月14日19時27分にYAHOOニュース(名古屋テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(名古屋市北消防署 纐纈警防地域係長) :
「黒川インターから名古屋高速に上がった時点で、もう車両火災とは思えないような黒い煙が大量に上がっていた」
名古屋市北消防署の纐纈(こうけつ)さん。
8月22日、名古屋高速でバスが横転、炎上した事故の現場に真っ先に駆け付け、消防隊の指揮をとりました。
現場に到着したとき、まず目に入ったのは、路側帯にいる複数のけが人でした。
(名古屋市北消防署 纐纈警防地域係長):
「何に乗っていたか聞くと、皆さん指をさして『バスです』と。
どこから逃げたか聞くと『後ろから逃げた』と」
事故直後の映像では、バスの後部に乗用車が突っ込んでいます。
このことが乗客7人のうち6人の命を救った可能性があると言います。
「自分も通勤で乗っていたバス。運転手の顔もほぼ全員知っている」
(名古屋市北消防署 纐纈警防地域係長):
「追突したことで、バスの後部ガラスが割れていた。
そこから脱出したと(言っていた)。
窓ガラスが割れて逃げる動線ができたのは、非常に大きなことだった」
乗客6人と、乗用車を運転していた男性1人の無事を確認した一方で、目の前には真っ赤な炎を上げるバスが…。
(名古屋市北消防署 纐纈警防地域係長):
「とにかく大量の水が要る。
高速道路上には消火栓がないので、(10トンの)水を積んだ水槽車を、早く近くに寄せて消そうと考えた。
逃げ遅れが何人いるかわからない。
バスの中にいるかもしれない。
下敷きになっているかもしれない。
とにかく早く消火して、人命検索を行うよう指示した」
纐纈さんは自身の経験から、運転手が車内に取り残されている可能性に気づきました。
(名古屋市北消防署 纐纈警防地域係長):
「あおい交通、実は5年間消防航空隊に勤務していた時に、自分が通勤で乗っていたバス。
運転手の顔もほぼ全員知っている。
けが人の中に運転手がいなかったので、もしかしたら、中に取り残されているのではと」
火はおよそ2時間半後に消し止められましたが、焼けたバスからは運転手の大橋さん(55)と、乗客の利光さん(64)が遺体で見つかりました。
(名古屋市北消防署 纐纈警防地域係長):
「我々の仕事は“人を助ける”、これが一番重要な仕事。
2名を助けられなかったことは非常に心残り」
悲惨な事故が二度と起こらないように…。
纐纈さんは、バスの安全管理体制の強化を強く訴えています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b129b5ec665e668ac86db30356ae38c700b4240c
※事故発生当時、8月24日18時41分に名古屋テレビからは、燃料パイプが損傷し金属火花で発火した?脱出時間は数分?異常を感じたら躊躇なく非常停止ボタンを押せばいい(バス協会談)、違っていても運転席に解除ボタンがあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
なぜ、バスが激しく燃えるほどの火災が発生したのでしょうか。
事故が起きたバスを製造するメーカーによると、同型バスの前輪付近には、軽油が入る燃料タンクを左右に設置。
そこから、パイプやホースでタンク同士とエンジンをつないでいるといいます。
車両火災などの鑑定を行う専門家は、今回の火災の原因について――
「状況をみると、バスが中央分離帯に乗り上げたとき車体の底部、前輪あたりの底部のところのガソリンタンクやホースが損傷して、燃料漏れが起きた」
「乗り上げた時に金属の摩擦で火花が発生するので、火花が原因で燃料に着火して、燃料が漏れ続けるうちは火が止まらないので延焼が続いたのでは」(科学鑑定研究所 冨田さん)
冨田さんは、客を乗せるバスの構造上、多くの部品があるバスの底を損傷し、かつ燃料漏れが起きたことで火災が起きたのでは、と推測します。
さらに、バスからの脱出についても――
「オイルや燃料に火がついてしまった場合は、非常に速いスピードで、それこそ本当に車両全体を火が飲み込んでしまうという状況になってしまいますので、おそらく燃料に火がついてしまった場合は、5~10分くらいでほぼ車両全体を火が包んでしまう。
今回の事故の場合だと、車外に脱出できる時間は本当、数分くらいしか与えられていなかったのではないかなと思います」(冨田さん)
https://www.nagoyatv.com/news/?id=014727
(ブログ者コメント)
〇衝突前に車体がフラフラしていたという情報はあるものの、衝突原因は未だ不明だ。
〇今回は運よく後部ガラスが割れたことで6人が脱出できたが、乗用車が突っ込んでいなかったら、どうなっていたことか・・・。
ちょっと前に紹介した天井への脱出口設置提案とは別に、バス後部に脱出用ハンマーを常備しておくのも、簡単にできる対応策のような気がした。
そういえば、以前、どこかのバスで見たような覚えもある。


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。