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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201512171245分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、放射性物質の大量放出を起こした2号機では、原子炉の圧力を下げる極めて重要な装置の部品が核燃料の熱で溶けたため、圧力をなかなか下げられず、核燃料が溶け落ちる「メルトダウン」が進むなど、事態を悪化させた可能性があることが、東京電力の分析で新たにわかった。


第一原発2号機では、すべての電源を失った中、事故発生から4日目の3月14日に非常用の冷却装置が止まり、建屋の外から消防車をつないで原子炉に水を注ぐしか核燃料を冷やす手段がなくなったが、原子炉の圧力が高く、水が入らない状態だった。


このため、応急的にバッテリーをつないで原子炉の圧力を抜くための弁を開けようとしたが、なかなか開かず、他のトラブルも重なって水の注入が遅れたほか、その後もたびたび注水が中断した。


この弁は「逃がし安全弁」と呼ばれ、別のタンクから送り込んだガスの圧力で開く構造になっていて、東京電力が原因を突き止めようと当時のデータを分析した結果、ガスを送り込む装置の隙間を埋めていた部品が200℃までしか耐えられずに核燃料が出す高熱で溶け、ここからガスが漏れていた可能性があることがわかった。


弁が思うように開かず、水を安定して注入できなかった結果、2号機では核燃料が溶け落ちる「メルトダウン」が進み、放射性物質の大量放出につながった。


このため東京電力は、新潟県の柏崎刈羽原発で問題の部品を高熱に耐えられるものに交換することにしているが、「逃がし安全弁」は、福島第一原発と同じタイプのすべての原発に取り付けられている極めて重要な装置であり、ほかの原発でも安全性の確認が急がれる。

 

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6054384331.html?t=1450381028716

 

 

12172349分に日本経済新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

東京電力は、17日、福島第1原発事故の際、2号機で原子炉の圧力を下げる重要装置の部品が高熱で劣化していた可能性があると発表した。

2号機は、高温の核燃料が溶け出す炉心溶融が進んでいた。
熱にさらされた装置がうまく働かず、冷却水を送る注水作業が難航する一因になったとみられる。

劣化したと考えられるのは、原子炉から蒸気などを抜いて圧力を下げる「
主蒸気逃がし安全弁」と呼ばれる装置のゴム製のシール材。
東電によると、炉心溶融が最も激しかったとみられる2011年3月14日夜にシール材が劣化した可能性があるという。

安全弁は、窒素ガスを送り込んで作動させるが、シール材から窒素ガスが漏れると、正常に作動しない恐れがある。

このとき、消防車を使って原子炉に水を送る作業を試みていたが、15日未明、圧力が高いために注水が困難な状況になった。
この時点ですでに事故はかなり進んでいたが、より事態が悪化した可能性がある。

出典URL

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG17H8X_X11C15A2CR8000/

 

 

201512172057分に朝日新聞からは、3号機格納容器上蓋のシール材も高温で劣化し蒸気が漏れたらしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

東電は17日、福島第一原発事故で未解明になっていた部分の調査結果を発表した。

2号機では、原子炉の圧力を下げるための「逃がし安全弁」が高温や高圧で作動しなかった可能性が高いとした。
また、3号機の格納容器に「比較的大きな漏洩口」が開いた可能性が高いことも明らかにした。

逃がし安全弁は、原子炉圧力容器内の蒸気を圧力抑制室へ逃がすことで、原子炉を減圧する重要装置。
東電によると、2号機では事故発生からしばらく機能していたが、核燃料が大きく溶け落ちたとみられる2011年3月14日深夜の後、開く操作をしても減圧できなくなった。

東電の分析では、格納容器の圧力が高くなりすぎて弁を開けにくくなったことに加え、弁の部品であるフッ素ゴム製のシール材が長時間高温にさらされて劣化し、弁を動かすために送り込む窒素ガスが途中で漏れた可能性があるという。
このシール材の耐熱性能は、約170℃で数時間だった。

柏崎刈羽原発の逃がし安全弁では、シール材を耐熱性が高いものに交換する方針。

また3号機では、13日夜以降、格納から圧力を逃がすベントの操作をしても圧力が下がりにくくなり、15日には建屋から蒸気が上がるのも確認された。
東電は、格納容器の上ぶた部分のシール材が高温で劣化し、高濃度の放射性物質を含む蒸気が外部に漏れたと推定。

2号機だけでなく3号機でも、格納容器から直接漏れた可能性を認めた。

出典URL

http://www.asahi.com/articles/ASHDK3CJ1HDKULBJ003.html

 

 

以下は、関連報道。

 

20151217日 1535分 産経新聞)

弁作動部品、高熱で溶けた可能性 他の原発に影響も

http://www.sankei.com/affairs/news/151217/afr1512170036-n1.html

 

20151218日 毎日新聞東京版)

福島第1原発事故 2号機の安全弁、高熱で溶ける?

http://mainichi.jp/articles/20151218/ddm/012/040/055000c 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

もう何十年も前のことになるが、ブログ者が勤務していた工場でも、新規購入弁を配管に取り付け、芳香族系の油を流したところ、シール材に使われていたゴムが溶けて、油が漏れるトラブルがあった。

漏洩後に調べてみれば、なんのことはない、普通のゴムだと芳香族系の油に溶ける由。

従来の弁ではそういうことはなかったので、新規購入時の要求仕様記載漏れだったのか・・・?

 

設備というもの、思わぬところに落とし穴があることがある・・・そんな事例として、ブログ者の経験ともども紹介する。

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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