2020年6月5日16時14分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
陸上自衛隊旭川駐屯地(北海道)で2月、UH1J多用途ヘリコプターがホバリング訓練中に横転した事故で、陸自は5日、調査結果を公表した。
教官で機長だった40代男性の3等陸佐の判断が遅れたため、プロペラの回転に伴って舞い上がった雪で周囲が見えなくなり、操縦を誤ったことが原因と結論付けた。
陸自によると、空中に停止した状態から、舞い上がる雪に巻き込まれないように着地する訓練をしていた。
副操縦士の20代男性1曹が機体を着地させる際、高さ約3メートルで周りが見えなくなり、機長に操縦を代わった。
機長は機体を上昇させようとしたが、計器を確認しなかったため、ヘリは左に傾き、地面に横倒しになった。
陸自は再発防止策として、雪上での操作要領や教官への指導の徹底などを挙げた。
https://www.sankei.com/affairs/news/200605/afr2006050022-n1.html
6月5日21時3分にNHK北海道からは、機長は空間識失調に陥ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
当時、副操縦士が、駐屯地内の低い高度でホバリングの訓練を行っていたところ、地上から巻き上がった雪煙で視界がきかなくなったということです。
このため教官を務めていた機長が操縦を代わりましたが、機体の姿勢を正しく認識できない空間識失調という状態に陥った上、その後の緊急操作が適切ではなかったため、バランスを崩して横転したとしています。
陸上自衛隊は、教官に対する教育の徹底や悪天候時の訓練のルールを明確にするなど、再発防止策を講じるとしています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20200605/7000021810.html
6月5日18時50分にYAHOOニュース(時事ドットコム)からは、教官としての冬季訓練が不足していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
教官として冬季飛行の訓練不足なども背景にあったとした。
機長は上昇操作時に自分の感覚に頼り、計器を確認しなかったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb1d85e174fc8b1cb10d4e9df16b5cdeb35804ce
※以下は、事故当時の報道。
(2020年2月7日11時53分 朝日新聞)
北海道危機対策課に入った情報によると、ヘリは約10メートルの高さから墜落、機体の左側面が地面に衝突した。
炎上などの危険はないという。
20~30歳代の男性2人が乗っており、うち1人は顔面に外傷を負い、手当てを受けている。
もう1人は自分で歩ける状態で、意識もはっきりしているという。
https://www.asahi.com/articles/ASN273TS6N27UTIL00V.html
(2020年2月7日12時10分 UHB)
防衛省によりますと、ヘリコプターは10メートルほどの高さで、ホバリングした状態から着陸する訓練を行っていたところ、ローターが地面に接触し、着陸に失敗したということです。
https://www.uhb.jp/news/single.html?id=11029
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。