2014年8月30日13時14分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月29日11時51分に伊賀タウン情報ユーから、8月30日付で毎日新聞三重版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
三重県伊賀市立友生小の給食調理場の洗浄室(広さ約32m2)で28日、9月1日からの給食開始に備え、食器の洗浄作業をしていた女性調理員3人が気分が悪くなり、うち、長く洗浄室にいた49歳と58歳の2人が一時入院、54歳の1人が手当を受けていたことが29日、わかった。市教委が同日発表した。
一酸化炭素中毒とみられるが、いずれも症状は軽いという。
この日は夏休み中で、児童に被害などはなかった。
警察は労災事故と判断、業務上過失傷害の疑いもあるとみて調べる。
市教委によると、3人は28日午前8時30分頃に作業を開始。同9時30分頃に、ガスボイラー式の食器洗浄機に点火した。
同11時頃になって、相次いで体のふらつきや顔がほてるなどの症状が出た。
同11時30分頃には3人とも作業ができなくなり、休憩室に移動。横になるなどして休憩していたが、頭痛や嘔吐の症状を訴える調理員もおり、教頭が午後3時30分頃、3人を車で市立上野総合市民病院へ搬送。
同6時頃、医師から、3人とも一酸化炭素中毒の診断を受けたという。
洗浄室は地下1階。本来は東側にある窓を開けて作業するが、この日は虫が入ってくることから閉めたままで、エアコンをつけた状態で食器洗浄機を使っていた。
一方の扉は開け、換気扇は一部で使っていたが、不十分だったとみられる。
今回の事故で、学校が警察へ通報したのは、調理員に最初の症状が出てから約8時間後。公表は翌日だった。
市教委の伊室教育次長は取材に、「容体の確認を優先したため、警察への通報が結果的に遅くなった。公表のタイミングも逃した」と釈明した。
市教委は9月1日から予定していた同校の給食を見合わせ、施設を点検。2日から給食を始めるという。
入院していた2人は、29日に退院した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140830-OYT1T50018.html
http://www.iga-younet.co.jp/news1/2014/08/2-2.html
http://mainichi.jp/area/mie/news/20140830ddlk24040324000c.html
(2014年9月16日 修正1 ;追記)
2014年8月30日付の伊勢新聞紙面に、事故当時のやや詳細な状況が下記趣旨で掲載されていた。
食器とトレイを洗浄機に搬入後、1時間ほどで1人が体がふらついたため、休憩室に移動した。
しばらくして戻ると、他の2人は苦しそうな状態で、洗浄機にもたれたり、体がふらついていた。
休憩室で横になって休んだが回復せず、1人は嘔吐した。
病院で、医師から警察に連絡するよう言われて、6時40分ごろ、警察に連絡した。
作業していた食器洗浄室は中央にボイラーがあり、蒸気で洗浄するシステムという。
市教委は会見で、「熱中症かと思っていたという話もあり、状況や3人の健康状態の把握を優先した。医師に言われるまで、警察に通報しなければならないと思ってなかった」との認識を示した。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。