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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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8292030分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

8301341分に読売新聞から、830112分に新潟日報モアからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

新潟県南魚沼市を流れる伊田川で28日、魚が300匹以上死んでいるのが見つかった。

川の水から高濃度の塩素が検出され、県が排出源を調査していたところ、同市教育委員会が29日、「市立塩沢小学校のプールから高濃度の塩素を含む水を川に排水した」と発表した。

 

同小では今週初め、使用期限切れの固形塩素剤を処分するため、計約40kg分もの塩素剤をプールに投入しており、水中の塩素成分が極めて高濃度になっていたらしい。

市教委は、「基礎知識が足りなかった。申し訳ない」と謝罪している。


県環境対策課などによると、28日午後3時半ごろから、伊田川の島渡橋(同市島新田)付近などで、ウグイやアユなどの死骸が見つかった。

県職員は約300匹を確認。「長さ100mにわたり、約4mの川幅に、びっしりと魚が浮いて流れていた」との証言もあった。


川面には塩素臭が漂い、同日午後4時40分ごろ採取された川の水から、県の検査で1ℓあたり2mg以上の残留塩素が検出された。

遊泳用プールの水質基準値の2倍以上にあたる。

このため県は、原因としてプールを疑い、同日午後6時過ぎ、現場の上流にある同小に連絡していた。

市教委によると、同小では、プールの担当教諭が25、26の両日、使用期限切れの固形塩素剤計約40kgを、廃棄するためにプールに投入していた。

塩素剤の使用量は通常、1日2〜6kgで、その10倍近かった。

 

28日午後2〜3時ごろ、プールのろ過装置の洗浄を請け負った業者が、プールの水を使って洗浄。作業後、事情を知らずに、水約1トンを伊田川に排水していた。


担当教諭は、塩素剤を水に溶かして自然に塩素を揮発させるつもりだったという。

しかし塩素剤メーカーは、「日ごろ使う量なら1日で揮発するが、40kgも入れれば1週間程度かかるのではないか」と指摘。「塩素剤は扱いを間違うと有毒な塩素ガスを発生する。廃棄は原則として、専門の産業廃棄物処理業者に依頼してほしい」と訴える。

 

市教委は、「一度に処分しようと大量に投入したのは基礎知識が足りなかった」と話す。

県は、「29日の検査では伊田川の水から塩素は検出されず、今後は心配ない」としている。

 

同校ではこれまでも余った塩素剤をプールに投入して放置し、塩素濃度を下げていた。

県教育委員会によると、プールで使う塩素剤の処分方法についての規定はない。県教委は29日、塩素剤の処分方法などについて、他の小中学校からも聞き取りを始めた。

 

県環境対策課によると、伊田川だけでウグイなど約300匹が死んだ。

また、魚沼漁協がアユの販売所から聞き取り調査をしたところ、伊田川下流の魚野川でいけすに放してあったおとり用アユは3か所で計44匹が死んでいた。

同漁協は年6000万~7000万円かけてアユやイワナなどを放流しており、市と損害賠償について協議を始めた。

 

出典URL

http://mainichi.jp/feature/news/20140830k0000m040074000c.html

http://www.yomiuri.co.jp/national/20140829-OYT1T50127.html

http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20140830131838.html

 

 

 

(2014年11月14日 修正1 ;追記)

 

201411121744分にNHK新潟から、塩素剤投入を業者に知らせなかったなどとして2教諭が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

1113027分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

ことし8月、南魚沼市の川で魚が大量に死んでいるのが見つかったことについて、南魚沼署は、小学校のプールの水を塩素濃度が高いまま排水していたとして、12日、小学校の教諭2人を新潟県内水面漁業調整規則(有害物の遺棄禁止)に違反したとして、書類送検した。


これはことし8月末、南魚沼市の伊田川などでウグイやアユなどの魚が少なくとも300匹近く死んでいるのが見つかったもので、近くの小学校のプールの水を塩素濃度が高いまま排水し、川に流れ出たことが原因だと分かった。


同署によると、30代教諭は8月25、26の両日、今季使わなかった固形塩素剤をプールに投入して処分していたのに、同28日に濾過器の点検作業に来た業者に伝えず、気化せずに塩素濃度が高いままのプールの水約1トンを伊田川に通じる川に排水させた疑いがある。
また、40代教諭は同日、高濃度の塩素水溶液が残った減菌装置に水を入れ続け、塩素濃度の高い水約850ℓを川に排水した疑いがある。

 

2人の教諭が在籍する小学校の岡村校長は、「子どもの教育をする学校ではあってはならないことで、事態を重く受け止めている。再発防止のための改善に職員全員で取り組みたい」と話している。


南魚沼市教育委員会では、来週19日に、市内の小中学校向けに、塩素濃度の測定方法などプール管理のしかたの研修を行うという。

 

出典URL

http://www.nhk.or.jp/lnews/niigata/1033144681.html?t=1415828481499

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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