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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2019724日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。

第1報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9849/

 

 

(2019年9月9日 修正1 ;追記)

 

201992日付で毎日新聞東京版から、事故原因に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

(新情報に基づき、第1報ともども、タイトルも修正した)

 

大阪市住吉区の南海電鉄高野線の踏切で今年5月、線路点検用の作業列車とタクシーが衝突する事故があり、作業車内部の電気系統の不具合が事故原因とみられることが、南海への取材で判明した。

 

不具合の影響で遮断機が誤って上がり、事故につながった。

 

作業車は一般車両とは異なる構造のため、同様の不具合は一般車両では起きないという。

 

ただ、重大事故を引き起こした可能性もあり、南海は同型の作業車5台を別の仕様に変える。

 

南海を巡っては、特急「ラピート」の台車に亀裂が見つかるなど、問題が相次いでいる。

 

事故は5月23日午前1時45分ごろ起きた。

市内の幹線道路「あべの筋」と高野線が交わる踏切にタクシーが進入。

時速約40kmで通過する作業車の側面に衝突した。

タクシーは大破し、運転手の男性(68)は首に軽傷を負った。

 

南海によると、タクシーの男性は「下りていた遮断機が突然上がったので進入した」と説明。

一方、作業車の運転手は遮断機が上がるのを見ておらず、「気付いたら衝突していた」と話している。

 

遮断機は「電圧」で制御されている。

 

線路には電気が流れており、一定の電圧がかかっているが、列車の車輪などを通じて車両内部に電気が流れると、電圧が下がる。

 

列車が踏切の約1km手前の時点で、この電圧低下を感知し、遮断機が降下。

通過すると、再び遮断機が上がる仕組みになっている。

 

ではなぜ、作業車の通過中に遮断機が上がったのか。

 

南海が事故後、同じ作業車で実験したところ、電圧が十分に下がらず、遮断機は上がっていることが分かった。

 

作業車は長時間とどまることがあるため、遮断機が下がったままにならないように、車両に電気を流すかどうかをスイッチで切り替えられる特殊構造になっている。

 

事故車両は、電気の通り道になる車輪付近に油やほこりがたまっており、これが原因で電圧が十分に下がらなかったと考えられる。

 

一般車両は構造が違い、こうした問題は起きないようになっているという。

 

南海は、定期点検では電圧低下に異常がないかを調べていなかった。

今後は、電圧低下についても年1回測定するという。

 

一方、事故を巡っては、作業車側の安全確認が不十分だった可能性もあり、警察が業務上過失致傷の疑いで捜査を進めている。

 

 

【踏切事故 17年度250件】

 

踏切事故は後を絶たない。

 

国交省によると、2017年度に250件起き、うち111人が死亡した。

 

その多くは、踏切を無理に横断したり、車などが立ち往生したりしたことが原因で、遮断機の誤作動とみられる事故は珍しい。

ただ、過去には死亡事故も起きている。

 

00年8月、埼玉県熊谷市の秩父鉄道の踏切で、電車と乗用車が衝突し、車を運転していた男性(当時60歳)が死亡した。

 

事故の約1時間前の落雷で電車の接近を感知する装置が故障し、通過の際に遮断機が上がっていた。

 

県警は、踏切の故障に気付くのが遅れたなどとして、業務上過失致死の疑いで運転士らを書類送検した。

 

大阪府貝塚市でも13年8月、水間鉄道の踏切で電車と乗用車が接触し、乗用車の男性が軽傷を負った。

電気系統の不具合で遮断機が上がっていたという。

 

https://mainichi.jp/articles/20190902/dde/041/040/017000c

 

 

 

(2019年10月4日 修正2 ;追記)

 

20191011557分にNHK関西から、過去の同様事例を受け内規を定めていたが、それを守っていなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察によりますと、遮断機はいったん下がっていましたが、作業車が通過する直前に誤って上がったということです。


警察によりますと、過去にも同様の誤作動があったことから、南海電鉄の内規では、作業車を運転する際には踏切の手前で減速したり、警笛を鳴らしたりすることを定めていましたが、今回はいずれも行っていなかったということです。


このため、警察は作業車を運転していた南海電鉄の男性職員と上司のあわせて4人を業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。


警察の調べに対して、このうち上司2人は、「内部規定が常態的に守られていないことは知っていた」などと供述しているということです。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20191001/2000020667.html 

 

 

1011927分にABCニュースからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

同様の不具合は20年以上前から数回起きていた。

 

https://www.asahi.co.jp/webnews/pages/abc_3363.htm

 

 

101128分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

府警によると、作業車の運行規定には、踏切が正常に作動しない場合があると明記され、操縦者は警笛を鳴らして減速するなどと定められている。

 

しかし、作業車の社員2人はこれを守らずに時速約40キロで走行し、上司も指導を行っていなかった。

 

一方、同社の調査では、踏切を作動させる作業車内の装置に汚れがたまって不具合が生じ、誤作動が起きたことが事故の直接原因と結論づけられた。

 

ただ、この装置については点検規定がなく、府警は「整備不良は問えない」と判断した。

 

https://www.sankei.com/west/news/191001/wst1910010019-n1.html

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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