2019年9月6日14時16分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北九州市小倉南区のJR日豊線城野駅近くの若杉踏切内で立ち往生した乗用車を、後続で居合わせた西鉄バスの運転手の竹田さん(女性、44歳)が間一髪、救い出した。
工事や夕方の渋滞など、悪条件が重なった上のピンチ。
竹田さんが日ごろから乗務する路線の危険箇所を把握し、シミュレーションをしていたことが事故を防ぐ適切な対応につながった。
5月31日夕。
竹田さんのバスが踏切にさしかかると、数台前を先行する乗用車が渡りきる前に遮断機が下りてしまった。
現場は渋滞しており、車は前進も後退もできない。
運転手は逃げ出す気配がない。
「パニックになっていたら大変」。
竹田さんは、車内マイクで「様子を見てきます」と乗客に声を掛け、運転席を飛び出した。
真っ先に踏切の非常ボタンを押した。
車に駆け寄ると、中年男性が体をこわばらせていた。
「じっとしていたら危ないですよ」。
既に普通列車のライトが見えていた。
幸い、後続車がスペースを見つけバックしてくれた。
竹田さんは遮断機を持ち上げて誘導。
車は踏切内から脱出した。
列車は非常ボタンで停止したが、特急だったら間に合ったか。
バスに戻ると、震えがきた。
「お疲れさま。よくやった」。
乗客から拍手が起きた。
とっさの判断と行動は、普段から走行ルートをイメージし、シミュレーションする習慣が役立った。
踏切のすぐそばは交差点で、当時は工事中。
緩やかなカーブで信号の見通しは悪い。
夕方は交通量が増える。
「危ない場所と思っていたが、実際に危険な場面に遭遇し、救助を実践することになるとは思わなかった」。
運転手11年目。
安全運行の意識を欠かさなかったたまものだった。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/526080/
(ブログ者コメント)
この記事が最初に報道されたのは7月11日の6時0分。
その記事が9月6日に更新されたということは、9月5日に横浜市で起きた踏切死亡事故(立ち往生したトラックに列車が衝突;本ブログでは掲載割愛)と関係あるのかもしれない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。