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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2018930日に掲載した第2報がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報修正3として掲載します。

第2報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8876/

 

 

(2019年9月12日 修正3 ;追記)

 

201995190分にNHK北海道から、揺れにより幹線送電線が次々にショートしたこともブラックアウトの大きな要因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、1報2報ともどもタイトルを修正した)

 

去年の胆振東部地震では、北海道がほぼ全域にわたって停電するブラックアウトが起きた。

 

これまで、その大きな原因と指摘されてきたのが、道内最大規模の苫東厚真火力発電所の停止だ。

 

しかし、北海道電力などへの取材から、これに加えて意外な要因がブラックアウトの発生に大きく関わっていたことが分かった。。


【緊迫、ブラックアウトの瞬間】


北海道電力、中央給電指令所。

全道の電力の需要と供給を調整する北電の心臓部だ。

ここで指揮を執っている森田指令長に話を聞いた。

 

森田指令長は地震の当日、全道の発電所などと連絡を取り、停電の回避に追われたという。

 

その時の様子について、「警報音がいろいろ鳴り響いて、系統全体が異常を示していた。とにかく異常な事態、これまでに起こったことのない事態が発生したと、そういう思いでした」と話した。



【停電の知られざる要因】


当時、道内で稼働していた主な発電所は、最大規模の苫東厚真火力発電所、規模の小さい3か所の火力発電所、それに水力発電所も電力を供給していた。

 

これまで、このうち苫東厚真火力発電所にある3基の発電機が相次いで停止したことが、ブラックアウトを引き起こしたとされてきた。

 

しかし、今回の取材で、森田指令長は、もうひとつの要因について初めて語った。

 

森田指令長は、「引き金としては苫東厚真になるかもしれませんが、それと同時に、地震の揺れによって送電線の事故が発生したということが大きな原因、複合要因だ。送電線が健全であれば、ブラックアウトには至らなかった」と指摘したのだ。


【カギは「ジャンパー線」】


森田指令長が語った送電線の事故とは、どのようなものだったのか。

 

その送電線は、道央と道東を結ぶ「狩勝幹線」だ。

このある部分が、揺れによってトラブルを引き起こしていた。

 

その現場を北電の職員とともに訪れると、職員は「地震発生の際に電線の揺れによって、“ジャンパー線”も振動して揺れた。それが鉄塔側に近づいたことで地絡事故が発生しました」と説明した。

 

このジャンパー線、送電線の一部で放物線の形をしていて、ショートを避ける役割を果たしている。

このジャンパー線が地震の揺れで、想定していた範囲を超える動きをしたのだ。



【“頼みの綱”も切れ、ブラックアウトに】


研究機関の電力中央研究所が、震度7程度の地震をもとに、事故に至る過程をCG・コンピューターグラフィックスで再現した。

 

このCGで、ジャンパー線は電流が流れたままの状態で、揺れ始める。

揺れ幅は次第に大きくなり、鉄塔に接近。

ジャンパー線と鉄塔が接触しそうになった、その時、恐れていた現象が起きた。

 

「アーク放電」と呼ばれ、空気など気体に電流が流れる現象だ。

これによって送電線がショートし、電気を送れなくなった。

 

この時、北電は、道東の水力発電所からの電力でなんとか持ちこたえていた。

 

しかし、狩勝幹線などの大きな送電線が、アーク放電によって次々とショートし、水力発電所からの供給も途絶えてしまった。

 

苫東厚真火力発電所の停止、そして、想定外の事故で送電線が寸断されたことが、ブラックアウトを決定的なものにしたのだ。



【北電、対策工事を進める】


今年6月、北電は厚真町や安平町でジャンパー線の対策工事を実施。

ジャンパー線が鉄塔に触れないように、特殊な部品を取り付けた。

 

これによって、震度7程度の地震が起きても、送電線と鉄塔の間に一定の距離が保たれ、ショートを防止。

事故のリスクを減らすことができるとしている。

 

一連の対策について、北電の藤井社長は、「今回の地震のいろんな要因をつぶしていくのが大事だと思うので、今回の地震で起きたその原因となりうるところ、ここを一つ一つ潰していくことが大事だ」と述べた。



【「想定外」が常、緊張感を】


北電では、こうした送電線の対策に加えて、石狩湾新港に新たな火力発電所の稼働、本州から電力を融通する送電線の増強を行ったことで、ブラックアウトのリスクはできるだけ低くできたとしている。

 

とはいえ、今後も「想定外」の事態が起こらないとは限らない。

 

去年、北海道が陥ったような危機を2度と起こさないためにも、北電には常に緊張感を持って十分な備えをしておいてほしいと思う。

 

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190905/7000013341.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇以下は、5分34秒にわたる映像の一部。

 











 

 

〇今回報じられた現象と関連あるかどうかは不明だが、似たような事例として、2015年と2017年に中部電力管内で起きたギャロッピング現象による停電事例を、本ブログでは過去に紹介している。

 

[昔の事例] 2017221日 長野、岐阜、三重の3県で11万戸が停電したのは新潟県内の送電線鉄塔間で起きたギャロッピング現象が原因、中部電力は抑制器具を取り付ける

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7124/

 

201532日 長野県塩尻市付近で中部電力の送電線が2系統ほぼ同時にギャロッピング現象でショートし、県内の半分が停電、新幹線は止まり交差点では事故5件 (修正2)

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4680/

 

 

 

 

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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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