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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20199731分に大分合同新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

県は6日、県衛生環境研究センター(大分市高江西)の廃水から基準値の約8.6倍のカドミウムを検出したと発表した。

 

温泉の泉質分析を担当する職員が、試薬の酢酸カドミウムを含む温泉水をそのまま流し台に捨てたのが原因。

 

職員は適切な処理方法を把握せず、2016年度から同様の行為を繰り返していた。

 

健康被害は確認されていないという。


県によると、8月22日に実施した月1回の水質検査で発覚。

廃水処理室の貯水槽から下水道法の基準(1リットル当たり0・03ミリグラム)を超える同0・259ミリグラムのカドミウムを検出した。


調査の結果、女性非常勤職員が同20、22日、温泉水に含まれる硫化水素の量を分析し、廃水をそのまま流していたことが判明した。


職員は16年度から分析を担当。

作業マニュアルに廃水方法の記述がなく、前任者からの引き継ぎも不十分だったため、産業廃棄物として専門業者に処分を依頼する必要があるのを知らなかった。

 

今回以外にも95件に携わり、計約120グラムのカドミウムが入った水を流したという。


衛環研は同23日に下水管への排出を中止し、貯水槽内の水の処分を業者に依頼。

カドミウムは同29日の検査で基準値を下回った。


廃水は市の処理場「松岡水資源再生センター」(同市松岡)に流れる。

連絡を受けた市が9月3日、大野川に放流する前の水を検査したところ、カドミウムは検出しなかった。

年4回の検査でも確認されず、希釈された可能性があるという。


県庁で会見した生活環境企画課の安藤課長は、「県民の健康に関わる不適切な処理を行政機関がしていたことは大変問題。重く認識し、二度と起きないようにしたい」と話した。


再発防止策として

▽廃水方法をマニュアルに明記し、正確に引き継ぐ

▽職場内で情報共有し、上司らのチェックを徹底する

などを挙げた。 


【カドミウム】


有害物質の重金属。

鉱物や土壌の中など、天然に存在する。

高濃度で長期間摂取すると、腎疾患を引き起こす可能性がある。

 

https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2019/09/07/JD0058456255

 

 

961717分にNHK大分からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

県で調べたところ、温泉の泉質検査では酢酸カドミウムが試薬として使われていて、担当の女性職員が廃水を産業廃棄物として処理する必要があるにもかかわらず、流し台にそのまま流していたという。

この職員は、泉質調査の担当になった3年前から、あわせて100グラムほどのカドミウムが入った廃水を流し続けていたとみられ、県の聞き取りに対し「正しい処理方法を知らなかった」と話しているという。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20190906/5070004737.html

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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