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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2016316日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事が漏電メカニズムの図解付きでネット配信されていた。

3151159分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

埼玉県熊谷市新堀のJR高崎線・籠原駅構内で15日に起きた火災は、送電線を梁から吊る「碍子」が破損して漏電が起き、周辺の信号やポイントを動かす機器などが焼けていた。

JR東日本が、明らかにした。

 

同駅前後の熊谷本庄間は終日運転を見合わせ、熊谷岡部間は16日も運休し、復旧は17日の始発からとなる見通し。

 

経年劣化による腐食が碍子破損の原因とみられ、同社と警察が詳しい経緯を調べている。

 

同社などによると、火災は午前3時55分ごろ発生した。

 

破損した碍子は、電車を動かす電気を下方の架線に送る電線を吊っていた。

磁器製の二つの絶縁体を結ぶ太さ19mmの鉄製部品が断裂し、1500ボルトの高電圧がかかる電線が鉄製の梁に接触して、漏電した。

 

電気は梁を通って流れ、電柱との接続部分が一部溶けたほか、コンクリート製電柱を伝わって地中にも漏電し、近くの信号、ポイント、踏切を動かす電子機器や駅舎の配電盤などに過電流が発生し、焼損させたとみられる。

 

消防によると、午前4時5分ごろ、籠原運輸区の職員から「架線や配電盤から火花が出ている」と119番があり、籠原駅東側の架線3カ所と運輸区の建物から火花や煙を確認。

午前7時20分ごろに鎮火した。

 

この碍子は1991年に設置され、寿命は20〜25年で、2017年度に交換予定だった。

断裂部分は錆が付いて腐食が進んでいたという。

 

同社管内では、同種のトラブルが12年までに3件起きており、首都圏の約8万カ所の同様箇所で碍子を緊急点検する。

 

出典URL

http://mainichi.jp/articles/20160316/ddm/041/040/122000c

http://www.sankei.com/affairs/news/160315/afr1603150007-n1.html 

 

 

3191638分に毎日新聞からは、珍しいタイプの漏電事故だった可能性ありという下記趣旨の記事が、解説図付きでネット配信されていた。

 

漏電を検知して電気の流れを止める安全装置が漏電を認識できず、しばらく電気が漏れ続けたために付近の電気設備の焼損につながり、被害が拡大したことが、JR東日本の調査で分かった。

検知しにくい珍しいタイプの漏電が起きた可能性があり、JR東は、鉄道総合技術研究所と連携して、詳しい原因を調べている。

 

JR東によると、一般的には、漏電で架線に通常と異なる量の電気が流れると、変電所にある安全装置の遮断器が察知し、自動的に短時間で停電させる。

漏電が続くと、他の電気設備にも被害が及ぶためだ。

 

一方、現場のような多数の電車が短い間隔で運行される区間では、電車の本数やモーターの作動状況によって架線に流れる電気の量に差が生じるため、遮断器が正常と判断する電気の量にも一定の幅を持たせて、停電が頻発しないようにしている。

籠原駅の現場も、そうした場所だった。

 

今回の漏電の直接のきっかけは、架線をつるす鉄製の梁にある絶縁体の碍子が劣化して壊れ、送電線が梁に接触したこと。

 

通常、送電線の電気は架線とパンタグラフを通し電車に入り、線路に流れるが、漏れた電気は、梁と電柱を通って地中に流れた。

ところが、電柱がコンクリート製で電気抵抗が高く、漏電量が一気に増えなかったために、遮断器が漏電を検知できなかったらしい。

 

電柱経由で地中に漏れた電気が近くの信号、ポイント、踏切関係の電気設備に流れ、過電流となって設備を焼損し、復旧作業を手間取らせることになった。

 

籠原駅は、電車を留め置く線路が多数あり、信号関係の設備が多かったことも、被害を大きくしたという。

 

[JR東日本出身で交通コンサルタント会社「ライトレール」の阿部社長の話]

今回のタイプの漏電の検知技術はコストがかかるため、低コスト化が長年の課題だった。

送電線につけられている碍子は、JR東日本の首都圏だけで8万カ所もあり、検査の徹底だけでは、トラブルは撲滅できない。

技術革新に期待したい。

 

出典URL

http://mainichi.jp/articles/20160319/k00/00e/040/210000c

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

静電靴を履いている場合、床がコンクリートであれば、人体の静電気は問題なく大地に逃げるとされている。

※下記労安研資料の5項参照。

http://www.jniosh.go.jp/publication/mail_mag/2011/41-column.html

 

よってブログ者は、コンクリートの電気抵抗は小さいものだと思いこんでいた。

JRの人たちも同じ認識だったのだろうか?

 

事故が起きて初めて、システムの脆弱部分を教えられるケースがままあるが、今回の事例もそうだったのかもしれない。

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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