2017年2月16日19時30分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月16日14時17分に中日新聞から、2月17日付で読売新聞から、2月16日21時46分に毎日新聞から、2月16日14時45分に産経新聞westから、2月17日8時13分に岐阜新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜県総合医療センター(岐阜市)は16日、手術などに使う麻酔用の筋弛緩剤注射薬「ベクロニウム」1本(10mg)がなくなったと発表した。
医薬品医療機器法で毒薬に指定されており、大人2.5人分の致死量にあたるという。
警察は、盗難の可能性も含めて調べている。
センターによると、12日午後0時25分ごろ、30代の男性薬剤師が、ベクロニウムが入ったガラス容器2本をほかの薬品と一緒にトレーに乗せ、病院本館地下1階にある薬剤部から、ベルトコンベヤー状の搬送機で東病棟3階のナースステーションに搬出した。
約1時間半後、50代の女性看護師が確認したところ、ベクロニウム1本だけがないことに気づいた。
ナースステーションでは搬送機の扉に鍵はなく、午後1時ごろから紛失発覚までの約1時間、患者対応などで無人になっていた。
薬品保管室やナースステーションは、外部からの侵入は難しいという。
当時、病棟には患者18人がおり、医師や看護師、薬剤師計16人が出勤していた。
外部から出入りした人数は把握できていない。
同注射薬は白い粉末状でガラス容器に入り、患者名が記載されたラベルとともにビニール袋に入った状態で搬送された。
バーコードで管理され、ナースステーションの金庫で保管することになっていた。
センターは13日以降、全病棟を捜したが見つからず、盗難の可能性もあるとして、15日に警察に紛失を届け出た。
滝谷院長は記者会見で、「搬送機で送ったことや、1時間半も搬送機内を確認しなかったことは大きな問題」と話し、今後、毒薬は担当者が確実に受け渡すようにするほか、取り扱いに関する研修を行うなど、再発防止を徹底するという。
出典
『岐阜県総合医療センターで筋弛緩剤1本紛失』
http://www.asahi.com/articles/ASK2J6G4ZK2JUBQU018.html
『岐阜県総合医療センターで筋弛緩剤紛失』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017021690141431.html
『岐阜の医療施設 筋弛緩剤を紛失』
http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20170216-OYTNT50340.html
『岐阜県医療センター 筋弛緩剤を紛失』
http://mainichi.jp/articles/20170217/k00/00m/040/100000c
『病院で筋弛緩剤1本紛失…大人2人分の致死量、盗難の可能性も? 岐阜』
http://www.sankei.com/west/news/170216/wst1702160065-n1.html
『筋弛緩剤1本紛失 県総合医療センター』
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20170217/201702170813_29029.shtml
(2017年2月21日 修正1 ;追記)
2017年2月19日付で読売新聞中部版から、未開封状態で発見されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月19日8時57分に岐阜新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
センターは18日、ガラス容器が院内で見つかったと発表した。
未開封で、警察は一時盗まれた可能性もあるとみて捜査している。
発表によると、ガラス容器は17日午後3時頃に見つかった。
場所や経緯は、捜査中を理由に明らかにしていない。
捜査関係者によると、ガラス容器は、紛失時と同じビニール袋に入った状態で、紛失したとされる3階とは異なる場所で見つかったという。
センターは、「患者や地域の皆さんに多大な心配を掛けたことをおわびする。厳格な保管管理に取り組み、再発防止策を講じる」とのコメントを出した。
出典
『紛失の筋弛緩剤発見』
http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20170219-OYTNT50008.html
『筋弛緩剤、病院内で発見 紛失時と別の場所』
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20170218/201702181334_29038.shtml
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。