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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20181010日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東京証券取引所で9日、株や上場投資信託(ETF)などの売買システムで障害が発生し、売買の一部ができなくなった。

 

東証のシステムと証券会社を結ぶ4回線のうち1回線に不具合が出たためで、少なくとも40社弱の証券会社の取引に影響が出た。

 

東証を傘下に持つ日本取引所グループ(JPX)によると、今回の障害が起きたのは9日午前7時32分ごろ、ある証券会社から東証側に通常の1000倍以上のデータが送信されたことがきっかけ。

 

東証のシステムと証券会社を結ぶ4回線のうち、大量のデータを送られた1回線が異常を検知し、機能を停止した。

 

大量のデータはコンピューターの作動状況を知らせるもので、何らかの設定ミスによる誤送信という。

 

証券会社は通常、複数の回線を併用して東証側に売買の注文を出している。

1回線の機能停止を受けて、東証は他3回線を利用するよう証券会社に呼び掛けた。

しかし、一部で切り替えがうまくいかず、株などの売買ができなくなる状態に陥った。

 

JPXは事前にこうしたトラブルを想定しておらず、回線切り替えに必要な作業などを検証したり、証券会社と協議したりしていなかった。

横山常務執行役は、「事前にこういう事態を想定し、協議していればもっとスムーズにできたはず。証券会社とのコミュニケーション不足だった」と説明した。

 

東証では2005年に、システム増強時のプログラムミスで全銘柄の売買が一時停止。

06年には、当時のライブドア株に売り注文が殺到し、売買が全面停止した。

12年にも、金融派生商品(デリバティブ商品)の取引などでシステム障害が発生した。

 

15年に売買システムを更新して注文処理能力を従来の2倍に高めたが、今回の障害発生を防ぐことはできなかった。

 

出典

『東証 システム障害 1000倍データ誤送信 40社影響 きょう復旧』

https://mainichi.jp/articles/20181010/ddm/008/020/167000c 

 

 

1011130分に日本経済新聞電子版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

日本株の売買インフラを担う東京証券取引所で9日に起きたシステム障害の原因が徐々に分かってきた。

 

東証によると、原因は「ある証券会社からの通常の1000倍を超える電文送信」。

背景を探ると、海外の超高速取引業者(HFT)の存在と、彼らが日本株売買で存在感を高める中、脆弱な体制も問題として浮かび上がる。

 

「まさかサイバーテロか」。

9日午前7時半すぎ。東証のシステム部は、最初の異常を感知した。

証券会社の発注システムと東証の取引サーバーをつなぐ回線に大量の「電文」が流れ込んだのだ。

 

電文とは、ログインや取引をする時にシステム間で発生するデータのやり取りを指す。

顧客と証券会社間、証券会社と東証間で、取引開始時に毎朝発生する。

 

それ自体は通常だ。

問題はなぜ、1000倍もの頻度で東証のシステムに流れ込んだのかということだ。

 

東証が名を伏せた「ある証券会社」はメリルリンチ日本証券。

「ノーコメント」とするが、関係者の話からは、顧客の海外HFTが浮かび上がる。

 

HFTはコンピューターを駆使し、過去の値動きを統計的に分析、1秒に数百万回の高頻度売買を行う。

その業者がログインしようとしたところ、何らかのプログラムミスか、システムに入れなかったことで、ログイン動作が繰り返されたようだ。

 

HFTとメリル間のやり取りがそのまま東証のシステムに入った理由は、この業者の「DMA」という取引形態にある。

「ダイレクト・マーケット・アクセス」の略で、証券会社に売買を委託せず、直接、東証に注文が入る。

 

東証にとって「落とし穴」だったのは、それが売買注文でなく、ログインという業務データだったことだ。

 

過去の誤発注やシステム障害などを経て、注文データに関しては、証券会社側も東証側も、システムを守るプログラムは強固になっている。

だが、今回のような、注文に関係ないデータの大量送信は想定外だった。

 

これが引き金となり、東証と証券会社をつなぐ4つの回線の1つで障害が発生。

「まだ3回線ある」。

そんな東証の楽観を覆したのが、証券会社側で頻発した「切り替え不能」の事態だった。

 

万一のバックアップのため、東証は証券会社に対し、4回線中、最低2回線との接続を義務付けている。

午前8時前から、東証は証券会社に、回線の切り替えを要請し始めた。

 

「マニュアルに基づき淡々と切り替えた」という証券会社もある。

だが、取引が始まった午前9時すぎ。

ネット上で個人投資家の苦情が広がった。

「ログインできない」、「注文を出せない」・・・。

 

投資家にとっては、使っている証券会社が切り替えできたか否かで、明暗が分かれた。

切り替えられたのは、ネット証券や外資系証券。

障害が起きたのは、野村、SMBC日興、みずほ、三菱UFJモルガン・スタンレーなどの大手証券だ。

 

両者の違いの一つは規模。

野村など大手は、店舗経由の取引とネット取引の両方を抱え、投資家別や手法別に回線が複雑だ。

東証の切り替え要請が出た午前8時前後は、既に顧客注文が入り始めており、「この時点で注文が流れる回線の切り替えは不可能」(大手証券のシステム担当者)だった。

 

一方、システムそのものでなく、運用ミスとの指摘もある。

あるネット証券の社長は、「大手はシステムベンダーに設計を丸投げしており、切り替え時の設定変更や人員対応を、普段からしていなかったのだろう」と話す。

 

人工知能(AI)やアルゴリズムが進化する時代に、東証が想定しない投資家の行動が増える可能性は高い。

資本主義を支える市場インフラの運営者として、東証は新たな課題を突き付けられた。

 

・・・・・

 

出典

東証、障害招いた「想定外」 高速取引業者が引き金

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36341580R11C18A0EA2000/?n_cid=NMAIL007 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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