2018年10月10日10時14分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前11時13分ごろ、四日市市コンビナートにある化学メーカー「石原産業」の工場で、タンクの中に入っていた劇物のカセイソーダが漏れ出す事故があった。
漏出した量は約1900ℓで、コンクリート製の『防液堤』に遮られて、工場の外に漏れ出すことはなかったが、近くで作業をしていた20代と30代の男性の足や胸に強いアルカリ性の液がかかり、2人は軽いけがをしたという。
石原産業によると、2人はタンクにつながる配管に取り付けられたポンプの修理を行っていたということで、バルブが閉まっていなかったことが原因と見られるという。
石原産業広報部の加藤マネージャーは、「近隣の住民や関係者に心配をおかけし、深くお詫びします。バルブが閉まっていなかった原因をつきとめ、再発防止に努めます」と話している。
出典
『四日市の化学工場で劇物漏出』
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20181010/0001277.html
10月10日0時0分に中京テレビからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前11時すぎ、四日市市石原町のコンビナート内にある石原産業株式会社の四日市工場で、定期修理の作業中に、劇物に指定されている「苛性ソーダ」約1900ℓが、タンクから漏れ出した。
この事故で、修理をしていた外部の作業員2人が、漏れた苛性ソーダに触れ、足に軽いけがをした。
消防などによると、工場では塗料の原料を作っており、苛性ソーダは中和剤として使われていたという。
その30分後には、同じ工場内で、塗料の原材料となる「四塩化チタン」数ℓが漏れ出し、劇物に指定されている「塩化水素ガス」が発生したが、けが人はいなかった。
今回の事故による薬品の外部への流出などは、なかったという。
出典
『劇物「苛性ソーダ」漏れ2人軽傷 三重・四日市市の工場』
https://www2.ctv.co.jp/news/2018/10/10/25123/
10月9日付で該社HPにも、下記趣旨の記事が掲載されていた。
2)事故内容
四日市工場化成品生産部石膏工場において、苛性ソーダ送液用ポンプを整備する際に、配管バルブより、タンク内の20%苛性ソーダが約1900ℓ漏えいし、当該ポンプを分解作業中の工事業者2名が被液しました。
被液後、直ちに水で洗い流し、その後、病院にて受診し、職場復帰しました。
また、同日午前11時45分頃、四日市工場塩素法酸化チタン工場において、非危険物(非劇物)である四塩化チタン(液体)が少量漏えいしましたが、午後12時32分に漏えい停止を確認しました。
漏えいに伴う被災者はありません。
工場は稼動しておらず、メンテナンスの作業中でした。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。