2019年7月18日1時1分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
海水浴などで水面に浮かべ子供が乗って遊ぶビニール製遊具「フロート」は、風に流されやすく事故につながるとして、消費者庁などは17日、夏休みを前に注意を呼び掛けた。
風が強い日は使用を避け、対象年齢も確認するよう求めている。
海保によると、遊泳中のフロートによる事故は昨年、少なくとも7件発生。
京都府や福井県などでは、4~8歳の子供が沖に流され、水中に落下して肺水腫となったケースもあった。
国民生活センターは、3種類(サーフボードのような形、鳥の形、イルカのような形)のフロートで実験した結果、鳥形が最も風の影響を受けやすく、風がそれほど強くない風速3mでも秒速0.64mと、大人でも水中では簡単に追いつけない速度で進んだという。
消費者庁の担当者は,「子供から目を離さないことが最も重要」と話している。
出典
『フロート遊び、風に注意 海水浴、流され事故に』
https://www.sankei.com/affairs/news/190718/afr1907180002-n1.html
(ブログ者コメント)
消費者庁からのお知らせは下記参照。
https://www.caa.go.jp/notice/entry/016014/
(2019年8月3日 修正1 ;追記)
2019年7月31日15時41分に朝日新聞から、上記報道より詳しい下記趣旨の記事がネット配信されていた。
水面に浮かべて子どもが乗って遊ぶ浮き具「フロート」。
海水浴で家族連れなどに人気だが、風で沖に流され、戻れなくなる事故も起きている。
消費者庁は、風が強い日は使用を控えるよう呼びかけている。
海上保安庁によると、昨年、海で遊泳中におぼれたり自力で海岸に戻れなくなったりした14歳以下の子どもは70人。
そのうち、少なくとも7人がフロートで遊んでいた。
福井県の海水浴場では、4歳の女児が流され、フロートの上に立ち上がったところ、バランスを崩して海に転落。
肺に水がたまる肺水腫を起こし、入院治療が必要になった。
国民生活センターなどは、今年5~6月、幼児の人形(身長約100cm、体重約15kg)を乗せたフロートが流される速度などをテストした。
プールでサーフボード型、イルカのような形、スワン型の3種類を比較したところ、背が高く風の影響を受けやすいスワン型が最も速く、サーフボード型、イルカ型の2倍以上の速さで流された。
海水浴場での実験では、風速2~4mのあまり強くない風でも、スワン型は2分弱で、海岸から5mの地点から50mの地点まで流された。
途中で大人が海岸から救助に向かったが、水深が深くなるとなかなか前に進めず、追いつけなかった。
消費者庁によると、子どもの体格に対してフロートが大きすぎると、乗った時に水面に足がつかず、自力で海岸に戻ることが難しいという。
担当者は、「フロートの対象年齢を確認し、保護者はフロートに乗った子どもから手を離さないでほしい」と話す。
フロートから落ちた子どもがおぼれる事故を防ぐため、ライフジャケットを着せることも求めている。
【ライフジャケット選びのコツは】
子どもにどんなライフジャケットを着せればいいか。
7月下旬、東京都内で開かれた水難事故防止イベント(「海の安全―未来プロジェクト実行委員会」主催)で、ライフジャケットの選び方が紹介された。
製品によって、目安となる体重や浮力などがあるため、体格に合うサイズを選ぶ。
肩部分を持って子どもを引き上げる時に水中で脱げないよう、股下ベルトがあるものがよい。
蛍光色や反射板、ホイッスルがついているものもある。
イベントには、7年前に幼稚園の川遊び中の事故で長男(当時5)を亡くした母親が登壇。
園は子どもたちにライフジャケットを着せていなかった。
参加した親子連れを前に、「子どもたちの命を守るのは大人。子どもと一緒に安全を学びながら、楽しい水遊びの体験をしてほしい」と話した。
海上保安庁によると、2014~18年の5年間で船舶から海に転落した人の死亡率は、ライフジャケットを着用していた人が11%だったのに対し、着用していなかった人は50%にも上ったという。
出典
『海水浴で人気の「スワン」に注意、2分で40m流される』
https://www.asahi.com/articles/ASM7T67FWM7TUTFL009.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。