2013年3月28日付で朝日新聞北九州版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
小倉北消防署の男性隊員(25)が今月上旬、災害救助の訓練中に5mの高さから落下して頭蓋骨を骨折し、一時、意識不明になる事故が起きていた。市消防局などへの取材で27日に分かった。
同局によると、事故は5日午前7時15分ごろ、小倉北区貴船町の駐車場で発生。
川の中州に取り残された人を救助するとの想定で、男性隊員がクレーン車で吊り上げたロープにぶら下がった際、クレーン車と滑車をつなぐ金具が突然、破断。約5m下のアスファルトに背中からたたきつけられたという。
男性隊員はヘルメットをかぶっていたが、落下の衝撃で頭蓋骨を骨折し、胸を強打。
一時、意識を失い、現在も入院中だ。
破談したのはカラナビと呼ばれる輪状の金具。
登山などに使われ、市販されているものだ。
訓練には救助隊員ら6人が参加し、複数の隊員が訓練前に目視で点検したが、異常はなかったという。
同局は、「日常の訓練中のけがは公表していない」と事故を非公表とする一方、事故当日の午後に市内7消防署の署長を集めた緊急会議を開催。
事故を説明して、カラナビに大きな負荷がかかるような訓練の中止を周知したという。
カラナビがなぜ破談したかについては、現在も分かっていない。
各消防署を通じてカラナビ約700個の緊急点検をしたが、異常は見つからなかったという。
同局は近く、金属や機械工学の専門家ら外部の有識者を招いて事故を検証、破談の原因を詳しく調べる予定だ。
(2020年2月22日 修正1 ;追記)
2020年2月19日付で毎日新聞福岡版から、落下した職員は後遺症が残ったものの今も同じ消防署で勤務、市は賠償金を支払うという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北九州市は、救助訓練中の事故で後遺症が残った小倉北消防署の男性消防職員に対し、賠償金約5885万円を支払う方針を決めた。
関連議案を市議会2月定例会に提出する。
職員は2013年3月、小倉北区の民有地で、増水した川の中州に人が取り残された想定の救助訓練に参加。
救助工作車のクレーンで高さ約5メートルに張ったロープからアスファルト地面に落下し、右目の失明や脳の一部の機能障害など、後遺症が残った。
ロープをかけていた金具が破断したのが原因だった。
市消防局は、金具の状態を把握せず、安全マットを使わなかったなど、安全管理に問題があったと判断。
19年3月に障害等級が確定したのを受け、賠償について協議を進めたという。
職員は現在も同消防署で勤務している。
https://mainichi.jp/articles/20200219/ddl/k40/010/444000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。