2013年3月28日23時16分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東日本大震災の強い揺れで11年3月11日、いわき市の大型商業施設の照明器具が落下し、下敷きとなった女性(当時79歳)が死亡する事故があり、いわき中央署は28日、設計ミスが落下の原因として舞台装置メーカー「S輸送機」の当時の設計部長(52)ら3人を業務上過失致死容疑で書類送検した。
送検容疑は07年9月ごろ、施設の6階ホールの天井に重さ約300kgの照明器具をつり下げる際、設計図で安全基準に満たないボルトの使用を指示。震災時にボルトが折れて落下し、女性の頭にぶつかって死なせたとしている。
同署などによると、事故が起きた6階ホールには照明器具が計18基あり、そのうち5基が落下した。当時、現場には女性ら約200人がいたという。
同社は取材に「横揺れを十分計算せずに設計した。亡くなられた方や関係者の方々に深くおわびします」としている。
警察庁によると、震災による死亡事故を巡り、同容疑で送検されたのは東京都町田市の大型スーパー「コストコ多摩境店」に次ぎ2件目。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20130329k0000m040088000c.html
(2017年3月22日 修正1 ;追記)
過去記事見直し途中、同社から再発防止策が記された文書が平成25年3月29日付でネット配信されているのを見つけたため、タイミング的にはちと遅いが、追記しておく。
この事故を受けまして、弊社では直ちに原因究明のための調査を開始、その結果、事故の原因は、固定グリッドを固定していた吊ボルトの水平地震力(横揺れ)に対する強度不足にあることが判明し、このほど弊社従業員3人(当時)が業務上過失致死容疑で書類送検されました。
事故原因の判明後、弊社では再発防止に向けて懸垂物設計における責任の重大性を再認識させるため、設計者全員の再教育を実施いたしました。
また、設計手順における強度計算書の作成・検証・承認方法を改訂いたしました他、計算検証をより確実なものになるように変更しますとともに、設計・施工方法の見直しを行いました。
http://www.sansei-technologies.com/news/pdf/20130329.pdf
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。