2015年3月10日3時0分に西日本新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
長崎市天神町で民家など6棟が全焼し、1人が死亡した7日の火災で、市消防局は9日、消火ホースと口径の合わない不要な金具を消火栓に取り付けたままだったため、住民が初期消火できなかったと発表した。
市消防局は昨秋、ホースを細い直径のものに交換したが、消火栓を確認せず、古いホース用の金具を回収し忘れていた。
市消防局は、「初期消火がされていれば、延焼軽減に効果があったかもしれない。反省し、申し訳なく思う」と謝罪した。
火災は7日午後、住宅が密集する傾斜地で起きた。
民家やアパートなど6棟が全焼。空き家など3棟の一部も焼き、焼け跡から1人の遺体が見つかった。
消防車が到着するまではバケツリレーのみで、鎮火まで約5時間かかった。
市消防局によると、火災現場から約80mの場所に、直径40ミリのホース5本を収納した消火ボックスがあった。
発生時、住民は40ミリ用の金具をホースに取り付けたが、消火栓には直径50ミリ用の別の金具が付いたままで、ホースを消火栓につなげなかったという。
市消防局は昨年10月、この消火ボックスも含めた市内12カ所のホースを直径50ミリから40ミリに変更。
防火訓練は今春の予定で、ホース交換後、住民につなげ方や使用法の説明はしていなかった。
市消防局は9日、市内のほかの11カ所の消火栓を調査したが、金具を付けたままのところはなかったという。残りの338カ所も4月までに確認する。
初期消火を試みたという近くの男性(80)は、「慌てていて、無駄な物が付いてるとは思いもしなかった」。別の男性(47)は「すぐに使える状態にしておくのが仕事のはず。初期消火ができていれば、延焼は食い止められたはずだ」と指摘している。
出典URL
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/nagasaki/article/154766
3月10日付で読売新聞長崎版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
長崎市の住宅密集地で住宅など9棟を焼き、焼け跡から1人の遺体が見つかった火災で、周辺住民が初期消火を試みた際、市消防局が設置したホースが消火栓につながらず、放水できなかったことが分かった。
市消防局が昨年10月にホースを更新したが、消火栓側に口径が違う古い接続金具を取り付けたままにしていた。
市消防局は9日、記者会見で謝罪した。
市消防局によると、ホースは、赤い格納庫に入れて市内350か所に設置。
道路幅が狭くて消防車が入りにくい場所などで、住民による初期消火をするため、火災の際に近くの消火栓につないで放水できる。
市消防局は従来、口径65ミリと50ミリのホースを格納庫に入れていたが、軽量化を目的に2011年から40ミリのホースへの更新を開始。口径の違う消火栓側につなぐ接続金具も新しくした。
今回の現場は昨年10月に更新。しかし、消火栓の蓋を開けず、新しい金具を使ってホースをつなげるか点検しなかったため、以前の50ミリ用の金具が付いたままになっているのを見落としていた。
管理台帳には古い金具があることを記録していたが、確認していなかった。
火災で初期消火を試みた住民らは、接続金具に関する知識を持たないため、ホースでの放水を断念。バケツリレーで消火に当たったが、一気に火の手が広がったという。
市消防局は、この問題を受け、全ての格納庫のホースと接続金具が近くの消火栓につながるかの点検を8日に始めた。来月中に終える方針。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/nagasaki/news/20150309-OYTNT50320.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
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また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。