2013年11月23日0時36分にウオールストリートジャーナルから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中国の山東省青島市にある石油化学工場近くで22日、石油パイプラインが爆発し、少なくとも35人が死亡した。現地当局の情報や国営の新華社通信の報道で明らかになった。
新華社通信によると、最初の爆発が起きたのは現地時間22日午前。
事故現場となった工業地域では、中国石油化工集団(シノペック・グループ)の子会社が保有するパイプラインから朝方に原油が漏れ出し、修復作業が行われていた。
駆けつけた救急隊員は、漏れた原油が市内にエネルギーを供給する管路へ流れ込み、爆発を引き起こしたと語ったという。
当局は、原油が近くの河口へ流出した後、複数の爆発がほぼ同時に起こったと述べた。
シノペックはマイクロブログ「微博(ウェイボー)」の公式アカウントを通じ、事故原因は調査中で、原油汚染や二次災害を防ぐために同社従業員が現場で対応していると発表した。
現時点で伝えられている死者は35人、けが人は166人。当局の見方では、河口に流れ出した原油による水質汚染の範囲は約3000m2にわたる。
火災は午後までに消し止められたとされる。
爆発現場は、青島麗東石油化学の工場に近い様子だ。
関連ウェブサイトによると、この工場ではパラキシレンやベンゼンなどの石油化学製品を生産している。工場の職員とは現時点で連絡が取れていない。
新華社通信によると、パイプラインは青島市黄島区の石油輸出港と175km離れた地域にある工場をつないでいる。
現場付近の化学工場に爆発による危険はなかったという。
出典URL
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304152804579213823631853820.html
時事ドットコムには被害状況の写真が数枚掲載されていて、道路のアスファルトがめくれ、車が何台も飛ばされている様子が写っている。
http://www.jiji.com/jc/d4?p=qin122&d=d4_disaster
以下は、続報の主だった記述。
(2013年11月22日22時11分 読売新聞)
地中の石油パイプラインから漏れ出た石油が引火し、大規模な爆発が起きた。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20131122-OYT1T00780.htm
(2013年11月23日22時26分 朝日新聞)
中国国営中央テレビは23日、事故による死者が48人に達したと伝えた。
一帯では水や電気の供給が止まり、住民約1万8千人が避難。
習近平国家主席が22日夜、「原因を究明し、同様の事故を根絶させよ」と指示するなど、中央政府は事態を重視。
http://www.asahi.com/articles/TKY201311230113.html
(2013年11月23日22時49分 読売新聞)
死者数は23日までに48人となった。136人が病院で治療を受けた。
パイプラインの亀裂から漏れた石油が地下の排水路に流れ込み、約700m離れた場所でも爆発が起き、被害が拡大した。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20131123-OYT1T00636.htm?from=y10
これまでの調べでは、地下に埋設された「中国石油化工集団(シノペック)」の油送管から漏れた油が、市当局が管理する別の系統の輸送管に混入、爆発の原因になったとみられるという。
爆発は市民多数を巻き込んだ。23日付の中国朝刊各紙は、陥没した地面の上で横転するトラックや、避難する住民の写真を大きく掲載した。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131124/chn13112400160000-n1.htm
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。