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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2024年2月1日738分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

愛知県武豊町のJERA武豊火力発電所で発生した火災を受けて、JERA31日午後10時から、名古屋市中村区の西日本支社で記者会見した。

同社の浴田OM・エンジニアリング運営統括部長は、バイオマス燃料の木質ペレットが入ったバンカーが火元とみられるとし、「ご迷惑をお掛けしおわび申し上げる」と陳謝した。

火元とみられるのは、燃料となる木質ペレットをためておく鉄製の円筒バンカー(直径10メートル、高さ35メートル)。

当時、内部には約300トンの木質ペレットが入っていた。

浴田部長によると、バンカーについているセンサーの温度が通常20度のところ、55度まで上がっており、外壁の損傷もバンカー付近が最も大きかった。

木質ペレットは、荷揚げされた後、ベルトコンベヤーでバンカーがある建屋(高さ約60メートル、幅約15メートル、奥行き約80メートル)に運ばれる。

建屋にはバンカーが6個並んでいて、一番手前側のバンカー内の木質ペレットから出火したとみられる。

同社によると、20228月に武豊発電所5号機が運転を開始してから、木質ペレットに着火した事例は同8月、同9月、231月の計3度あった。

温度が上がった機械と接触したことなどが原因で、小規模な発煙にとどまったという。

今回の火災については、現時点で原因不明といい、復旧の見通しについても「原因や損傷箇所をはっきりさせた上で、復旧を急ぐ」と述べるにとどめた。

火災は31日午後310分ごろ発生。

火力発電所内のボイラー施設13階から黒煙が上がり、施設内部や、石炭などの燃料をボイラーに運ぶベルトコンベヤーが燃えた。

火は約5時間後に消し止められ、けが人はいなかった。

同社によると、出火当時、発電所内では協力企業を含めて約200人が働いていたという。

https://mainichi.jp/articles/20240201/k00/00m/040/004000c

 

1311617分にNHK東海からは、当該ボイラーは石炭に木質バイオマスを混ぜたものを燃料にしているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

武豊火力発電所は東京電力と中部電力が出資している電力会社「JERA」が運営している石炭火力発電所で、石炭と木質バイオマスを燃料としています。

発電所内では、かつて1号機から4号機が運転していましたが、電力の安定供給や発電コストの低減などのためにすべて廃止され、それらに代わって新たに5号機がおととしから運転しています。

燃料は、石炭に木質バイオマスを混ぜたものを使い、効率の高い発電設備を採用しているということで、1機あたりの出力としては、国内最大級の107万キロワットの発電能力があります。

(ナレーションのみの情報)

1回目の爆発の後には隣の建物から火と黒い煙があがりました。

https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20240131/3000033988.html 

 

22202分にYAHOOニュース(CBCテレビ)からは、識者はペレットの入手先などの調査も必要と指摘しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

武豊火力発電所で31日に発生した爆発事故。

おととし、チャントは発電所の内部を取材していました。

山積みにされているのは、木製の「バイオマス燃料」。

これが「バンカー」と呼ばれる別の貯蔵庫に運ばれますが、その付近が火元とみられています。

バイオマス燃料を巡っては鳥取県の発電所でも去年9月、爆発が発生。

空気中に舞った燃料の粉に何らかの原因で引火する「粉じん爆発」が起きた可能性が高いとみられています。

(名古屋大学大学院(農学)・福島和彦教授):
「これ自身は、そんなに危険なものではない」

名古屋大学大学院で、木質バイオマス燃料を研究する福島和彦教授は、燃料自体は危険ではないものの、保管や運搬などの過程によっては、発熱する可能性があると指摘します。

(福島教授) :
「例えば、このペレット(木を固めた燃料)に不純物が混入していたとすると、摩擦によって火花が出ることはある」

さらに…

(福島教授):
「部分的に発酵しているとすると、可燃性のガスが出る場合もある」

仮に、この燃料が原因の場合、福島教授は全容解明にはかなりの時間がかかるといいます。

(福島教授):
「どこの国からどういうペレットを入手しているのか、つまびらかにしないと、結論は難しいと思う」

原因究明と再発防止が急がれます。









https://news.yahoo.co.jp/articles/1709b14ba1d924895261e00b3ab549b92e5f7f50

 

21210分にYAHOOニュース(東海テレビ)からは、バンカーに運ばれた木質ペレットはミルで粉末にしてボイラーで燃やすなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

バイオマス発電所では、火災や発煙事故が全国で多く発生しています。

なぜ出火したのか、そして事故を防ぐためにはどうすればいいか、専門家に聞きました。

どのように出火したかについてです。

敷地内の貯炭場に保管されているバイオマス燃料の「木質ペレット」と石炭が、それぞれコンベアで「バンカー」と呼ばれる一時貯蔵施設に運ばれます。

そして、木質ペレットなどはミルで粉末にしてボイラーで燃やすという仕組みです。

JERAによると、今回の火元はバンカーとみられていて、爆発があった時には木質ペレットが入っていたということです。

木質ペレットは、細かくした木材を固めた「木質バイオマス燃料」というもので、木は成長の過程で二酸化炭素を吸収するため、燃やす際にCO2が出ても実質的な排出量はプラスマイナスゼロということで“環境に優しい”とされ、全国で導入が進んでいます。

拡大の一方で、木質バイオマス燃料を扱う発電所で火事が相次いでいます。

今回事故があった武豊火力発電所では、20228月と9月、20231月と3度もボヤ騒ぎが起きています。

JERAによると、いずれも木質ペレットの粉に着火したことが原因とみられるということです。

全国のバイオマス発電所では2019年以降、火災や発煙事故が13件に上っています。

なぜ事故が相次ぐのか、専門家に聞きました。

エネルギー経済社会研究所の松尾豪代表によりますと、木質ペレットが関係する爆発が起きる原因は2つあるといいます。

一つが『ガス爆発』で、木質ペレットが発酵する過程で生じたガスに引火して爆発するというもの。

もう一つが『粉じん爆発』で、ペレットの粉が空中に舞い、何かのきっかけで引火してしまうことも考えられるということです。

その上で、どうすれば事故を防げるのかについては、「燃料が木材なので生もの。自然発酵などをしてしまうので、期限を区切って管理するなどの対策が必要」と指摘しています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/dcfea7198ba656ebcc38ce1afbf82f2c2da3fbb0

 

261610分にYAHOOニュース(日刊工業新聞)からは、バンカ内温度が55℃まで上がったのは爆発した後、バイオマス発電所では事故が相次いでいるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

火元とみられるのは木質バイオマス燃料を約300トン保管していたバンカで、燃料を送るベルトコンベヤーに延焼した。

爆発音がした後、通常は20C程度のバンカ内温度が55Cまで上昇したことがセンサーで確認されている。

武豊火力は20228月に運転を開始したJERAの最新鋭火力。

5号機のみで構成し、出力107万キロワット。

単機の発電設備としては国内最大級で、一般家庭約240万世帯分の年間電力量をまかなう。

石炭火力の低炭素化を狙い、使用燃料の17%を木質バイオマスとした。

武豊火力では228月と9月、231月に発煙事故が発生していた。

これらの原因の一つとして、「外れた部品が回転部と接触して温度が上がり、堆積していたバイオマスの粉に着火した」(JERAの浴田執行役員)ことが挙げられる。

燃料として使う「木質ペレット」は、粉砕した木材を乾燥・圧縮させて製造する。

振動や衝撃でペレットが崩れると、粉が生じるという。

武豊火力では設備の点検頻度を増やしたり、粉が生じにくいようにベルトコンベヤーを改造したりするなどして対処してきた。

バイオマスを扱う発電所での発煙・火災事故は相次いでいる。

木質ペレットが発酵・酸化して生じた可燃性ガスの自然発火や、機械の摩擦熱による粉の発火など、原因はさまざまだ。

経済産業省によると、23年だけで6件確認された。

中部電などで構成する米子バイオマス発電所(鳥取県米子市)では貯蔵施設が爆発火災を起こし、関西電力の舞鶴発電所(京都府舞鶴市)や大阪ガス傘下の袖ケ浦バイオマス発電所(千葉県袖ケ浦市)では貯蔵設備が燃えた。

バイオマス発電は、再生可能エネルギーの拡大で注目される電源の一つ。

「昼夜問わず安定的に発電でき、環境アセスメントなどの手続きが容易で開発期間が短い」(中部電幹部)という利点があり、全国各地で大型発電所の建設ラッシュが続いている。

林野庁によると、木質バイオマス発電所の稼働件数は223月時点で183件。

政府は30年時点で電源構成の5%程度まで拡大させる方針を第6次エネルギー基本計画で打ち出している。

エネルギー供給の基本は「S3E」にある。

Sは安全性で、3Eは安定供給と経済効率性、環境適合だ。

武豊火力をはじめ、各地で発生している事故は、安全性の観点で無視できない。

早急な原因特定と同時に、事故を防ぐための設備改良や安全基準の策定につなげることが求められる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9d04c657893ed4fc22f550cf0aabbe8a77efb8af

 

 (2024年5月3日 修正1 ;追記)

202451159分に日本経済新聞からは、燃料を貯蔵施設に投下する機械の位置が低かったため接触する部品間に摩擦熱が生じて発火した、清掃点検困難な場所にも粉じんがたまっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

火力発電大手のJERA1日、1月に武豊火力発電所(愛知県武豊町)で起きた爆発事故の原因について発表した。

バイオマス燃料を扱う機械が適切な位置に設置されておらず、接触する部品の間に摩擦熱が生じて着火したという。

6月末までに再発防止策の公表を目指す。

原因を調査したところ、バイオマス燃料を貯蔵施設に投下する機械が適切な位置よりも低い場所に据え付けられていた。

そのため、他の部品と接触するようになり、摩擦熱が生じるようになった。

少なくとも2回以上、爆発が起きたとした。

武豊火力発電所では、大量のバイオマス燃料をベルトコンベヤーで高速搬入している。

搬入路や燃料の貯蔵施設の粉じん濃度が上がり、燃えやすい環境になっていた。

清掃や点検が困難な箇所にも粉じんがたまっていた。

同社のO&M・エンジニアリング技術統括部の石川技術部長は、「現時点で再稼働の時期などは未定だ」とした上で、「機械が本来の位置にあれば(他の部品との)摩擦は起きなかった」と説明した。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC013FH0R00C24A5000000/  

 

51179分にYAHOOニュース(名古屋テレビ)からは、燃料を高速輸送したことで大量に粉じんが発生した、ベルトに過大な力がかかり摩擦で発熱したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

JERAによりますと、木質バイオマス燃料を高速で輸送したことにより、粉じんが大量に発生しました。

また、燃料を運ぶベルトコンベヤーでベルトに過大な力がかかり、摩擦によって発熱して粉じんに着火しました。

これらの複合的な原因が重なり、火災が発生したということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/dbd17e5a78f5a327e4aad8f053e9f6cbd201a3d7

 

※以下は51日付の会社HP掲載記事抜粋。
 事故原因解析結果などが写真や図など付きで説明されている。

株式会社JERAは、131日に発生した武豊火力発電所における火災事故について、「武豊火力発電所における火災事故調査委員会(以下、事故調査委員会)」による徹底的な調査・分析に基づく原因追究をこれまで行ってまいりました。

430日に開催した第3回事故調査委員会において、事故原因について報告し、本日、取りまとめましたので、お知らせします。 

今回の事故については、以下の複合的な原因が重なり発生したものと考えております。

・木質バイオマス燃料の高速大量搬送に伴い粉じんが多量に発生

・ベルトコンベアから木質バイオマス燃料を供給する投炭装置や、燃料を一時貯蔵するバンカ内部において、粉じん濃度が爆発下限界を超過

・ 投炭装置において、ベルトに過大な力がかかり、ベルト下部の部品が摩擦によって発熱し、清掃困難な箇所に堆積していたバイオマス燃料の粉じんに着火し爆発が発生 

当社は、取りまとめた事故原因を踏まえ、事故調査委員会において再発防止対策を検討してまいります。 

添付資料:武豊火力発電所における火災事故について[PDF: 3.1 MB]

(添付資料抜粋)

P9/19

【事故の推定メカニズム(全体)1/5

P12/19

【事故の推定メカニズム(着火源) 4/5 BC9Bカバープレート部の摩擦・発熱】

P14/19

【投炭装置カバープレート摩擦発熱再現ラボ試験】

試験装置を製作し、カバープレートと同材質のステンレス板とコンベヤベルトとの摩擦発熱再現工場試験を実施。
試験データより、過大な力が作用した場合、摩擦発熱により燃料の着火温度に到達する可能性のあることが確認された。

https://www.jera.co.jp/news/information/20240501_1911

 

  

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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